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6.花とゆめ時代②スケバン刑事(80年代/単行本9~22巻)その1

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 さてスケバン刑事復活、ということで、ワタシはとうとう花とゆめ購入に手を出したんだな。
 とはいえ、まだ別マとも切れてはいなかったんだけど。
 実際そっちはそっちで、くらもちふさこと槇村さとるの二大作家がいい作品びしばし出していた頃だからね。
 月二回の花とゆめを買うかどうか、というのもあるし。

 まあともかく復活。
 ちょっと長すぎるので、Wikiから「~編」の名はコピペ。
 内容は記憶で。

・炎の記憶編
 神恭一郎が自分の事件でニューヨークに行った時に「学生刑事のヨーヨー」を拾ったのがきっかけの話。
 サキは海に沈んだはずなのに、と生存の可能性に掛けて沼重三を呼び寄せて二人で当たっていく、という。
 面白いのは沼さんは猛ダッシュで一年分の課程を授業で済ませてしまい、帰国するまで自習! と言って生徒がぐったりしてしまうんだけど、それでも空港に見送りに行く生徒が多かったということ。
 で、到着した神から「ゴルド(五郎)小松崎」という有力者の一人娘・ナツキというサキそっくりの娘が居ることを知らされるんだな。
 だけどなー。
 これそっくり、ってどうして思えるんだ状態なんだよなー(笑)。
 つか、サキは基本険しい表情かとぼけているかどっちかなので、「少女らしい格好をして少女らしい微笑みを浮かべる」……別人ですがな。
 まあそこは、和田慎二作品なんでな、補正が入るということで。
 ここでこの二部でその後出てくる人物が全部で三人登場。
 ゴルド、Missワタナベ(後に沼と結婚!)、ジミー・オッドマン(……名前)の三人。
 実際本当にナツキはサキだった訳なんだが。
 ちょうど麗巳との最後の死闘の時にやはりゴルドも船を出していて、気を失っていたサキを拾ったと。
 ただ記憶を失っていたので、そこに精神医のMissワタナベが死んだ娘のナツキであるという記憶の上書きを試みるんだな。
 ただ消せなかったのが「炎の記憶」。死闘の際の炎の中で誰かが自分を呼んでいる、というもの。
 本当は麗巳だったけど、そこを「焼け死ぬ母親」というイメージにすり替えて。
 これで一旦引くんだけど、何やかんやあって、やはりナツキ=サキという線に。
 で、この頃の日本人学生排斥の中で、ナツキの友人が捕まってやばいことになると。
 呼び出しに乗ってしまった彼女の周囲で、火炎瓶とか色々で過去の「炎の記憶」に近い状態が作り出されて記憶が母親から麗巳を引き出してしまう。
 で、手がヨーヨーを取りだそう(普段は手首のサポーターの中に収容されてる)とする仕草をするので、神が「サキの」名前を呼んでヨーヨーを投げる。
 そーすると過去の麗巳との戦いの中に彼女の意識は戻っていって、……面相が変わるんだな。
 で、その場に居た男達をなぎ倒し~
 「ナツキ」が恋していたけど相手にしなかったジミーが「サキ」に惚れてしまうんだな。
 さあ記憶が戻ったので、ゴルドに「父と呼ばせてもらって嬉しかった」と言って別れると。
 ただこの関係はしばらく続くことにまるのだけど。

・紅椿奪回編
・明日への絆編
 さて帰ってきたはいいんだけど、ここで暗闇警視から四人の新しい学生刑事の話を聞く神。
 ……まあ、この辺りは暗闇警視とサキの話し合いの上での行動ということなのが後で判るんだけど。
 盗聴している奴が居る、ということで別の場所で話し合うことを約束した後、仲違いしたふりをして、暗闇警視を陥れたい奴(名前忘れた……つか、Wikiにも出てないんだわ)に会う。
 そこで生きていた母親の姿を見せられ、事件に関わることにする。
 この時点では言っていないけど、ロボトミー実験体として収容されている、と後で説明されるんだよな。
 で、事件自体はとある地方都市の学校の理事長の娘が誘拐されたというもの。
 事件はまあ事件なんだけど、ここでのポイントは新しい学生刑事の一人目・美鈴との出会い。
 常にサキと比べられていた新しい四人は何かと反感を持っていたので、そこで競り合う。
 どうもこの新しい学生刑事のうち二人まで指弾使いなんだよな。
 この後梁山泊で出会う「ツグミ」も美鈴ほどの破壊力は無いにせよ、指弾使える設定。
 で、事件解決後、タイマン張った時に「何であの時先に紅椿(誘拐された娘)を連れていけって言ったの」との問いにサキが「あの時は助けるので夢中だった」ということで毒気が抜けたと。
 そんで母親の居場所を知っていた美鈴と共に向かうんだけど、母親は自力で逃走し、今後の話のラスボス信楽老に拾われ、ヨーヨーの指南役にされるという。
 なおサキを利用しようとした奴は逃げた麻宮ナツの代わりにロボトミー実験体にさせられるという未来が。
 ぎゃー。

 まあ作中時代が70年代としたらありなんだよなあ。
 連載が80年代になっているから割とどうよ、と思う事柄があるとしてもだな。
 柴田昌弘の「狼少女ラン」シリーズが、4作目までの別マデラマの中では70年代でも、「ブルー・ソネット」ではポータブルCDプレーヤー(+音洗脳装置)を取り入れるなど時代とリンクさせているのに対し、70年代テイストのままなんだよな。
 まあそうでなけりゃ、番長グループとかは成立しないんだよな……
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