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第一章

5:中級ダンジョン探索二日目 中層リザルト

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 日曜日。一旦聖架の駅前広場で集合することにした。俺、鬼月、リリア、陽菜は一緒にバスに乗ってきて、遅れて要さんがやってきた。

「今日もダンジョンだけど…学校の疲れとか大丈夫?」
「私は全然問題ありませんよ。ダンジョンに潜るの楽しいので!」
「私も、しばらく予定空けられないし、今週くらいは頑張るわよ」
「逆に、圭太君は大丈夫ですか?」
「俺も平気。鬼月とリリアもしっかり休めた?」
『もちろン』
『大丈夫!』

 全員から頼もしい返事を聞いて、今日もダンジョン探索を決行することに決める。早速ダンジョンへ向かって歩き出したのだが、途中で俺は昨日から悩んでいたことを口にした。

「今日も上層に行くか、中層を少し覗いてみるかで悩んでるんだけど…皆はどう思う?」
「中層!行ってみたいです!」
『わざわざ聞いてくるということは、何か問題でもあるのカ?』
「おう、なんというか…昨日戦ってて思ったんだけど、要さんがいる間は多分中層までなら余裕で行けるんだよな。でも、要さんがいなかったら、俺達のパーティーは上層が丁度いいくらいの戦力だろ?上層でもっと探索するべきか、中層を経験してみるか、どっちが良いのかなと思って」

 それに、中級ダンジョンはとにかく広い。冒険者の足でも中層の行き来だけで数時間はロスすることになる。体力的にもキツイだろう。

 という事を説明してみると、要さんからチョップを食らった。

「何変に気使ってんのアンタ。キャリーくらいしてやるわよ」
「痛い…あの、気を使ったつもりはなかったんですけど…」
「上層よりも中層のモンスターの方がドロップ品も経験値効率も良いんだから、行けるならそっちの方がいいに決まってるでしょ?そこを悩んでる時点で、気を使ってるって言ってるようなものじゃない」
「…あー、確かにそうかも…」
「実力は付けれるときに付けておいた方が後悔しないわよ。そもそもパーティーメンバーなんだから、遠慮は無し!あと、敬語もね!」
「痛い!分かった、分かったってば!」

 わしゃわしゃわしゃ、と乱暴に頭を撫でられる。身長的にしゃがまなきゃいけないし何気に力強いしで普通に痛い。

「さ、三人もそれでいいか?」

 一応問いかけて、見ると、他の三人も頷いた。

「そうですよね。実力は付けれるときに付けておかないと…」
「…陽菜?」
「あ、いえ、なんでもないです!行きましょう、中層に!」

 陽菜が小さくそう呟いたのが気になったが、俺達は中級ダンジョンへと急いだ。

 昨日と同じように巨大な森の中に入る。簡易ゲートから出て、早速先へ進む。すると陽菜が不思議そうに聞いてきた。

「あの、アンカーはつけなくていいんですか?」
「今日は必要ないよ。中層まで行って帰ってきたら、簡易ゲートは消えてるだろうから」

 簡易ゲートは1日経過するかその階層から脱出することで消えてしまう。今回の場合は、上層から中層へ移動することになるのでその時点で簡易ゲートは消えてしまうのでアンカーは必要ない。

 むしろ、中層からスムーズに脱出するためにそっちで使うつもりなのだ。

 さて、この中級ダンジョンの上層は実はすり鉢状になっていて、中央に中層への入口がある、という構造をしている。

 つまり下っていけばいずれは中層へとたどり着くことができるのである。

 他にも、樹を登って天辺まで行くと霧が晴れて空が見渡せるようになる。そして中央の真上に沈まない太陽がある為、それを目印に動いても良い。

 冒険者のステータスがあればこその選択肢だ。

 下り坂を下り続ける事一時間と少し。途中で戦闘を挟みつつ進んでいると、ついに底に辿り着いた。

 直径数百mはありそうな大穴。それが中層への入口だった。巨大な樹々の根が大穴の真横から突き出て入り組んでいて、足場のようになっている。

「よし、行くか…」
『そうだナ。リリア、しっかり捕まっているんだゾ』
「じゃ、お先~」

 鬼月とリリア、そして要さんがさっさと降りて行ってしまった。

「…行くか」
「は、はい…」

 なんだか気まずい空気の中、俺は魔法使いで多少機動力が落ちる陽菜を抱えて大穴にジャンプしたのだった。

 200m程降りただろうか。ついに底へとたどり着いた。陽菜を下ろして先に行っていた面々と合流すると、鬼月が既に目立たない場所にアンカーを設置していた。

 よく見ると他にも見えている範囲で3個アンカーが設置されている。どうやら他の冒険者も潜っているらしい。3個のアンカーはそれぞれ別々の道を指していた。

 俺達も他の冒険者とは違う方向へと進む。

 中層は超広大な洞窟だった。感覚的にはさっきまでいた大森林とそこまで変わらない。天井からは巨大な根っこが突き出してぶら下がっていたり、地面まで到達していたりしていて、その根っこに寄生するツタ類に光る木の実が成るらしく、視界は良好だった。

「…よし、進もう」

 という訳で進んでみる。どうやら洞窟は上下左右どこへでも広がっているらしい。奈落の底が見えたり、真横に延々と洞窟が続いていたり。更には、地続きになっていない、離れた場所への洞窟も巨大な根っこがうまい事橋の役割をしていていく事が出来るようになっていた。

 魔法の地図は頼りにならなくなってしまった。こうも立体的な空間が広がっていると、真上から見た情報しか分からない地図は相性が悪すぎる。多少の参考にはなるだろうが、これまで通りとはいかなくなるだろう。

 道標の杖に関しては今まで通り使えそうだ。進む道の手前で地面を突けば、判定を行ってくれる。

 下に行けば下層を目指せるが、今日は中層の探索がメインだ。俺達は横に伸びている洞窟を進むことにした。

 高速道路のトンネルよりもずっと広い横穴を歩いていると、不意に伸びていた根っこを破壊しながら巨大な狼が現れた。特徴としては目がない事だろうか。

 盲目狼というモンスターだ。匂いで感知して襲い掛かってくる。更に穴掘りも得意。唐突に現れた狼は少し飛んで、狐が雪山で狩をするかのように顔ごとごっちに突っ込んできた。

 近くにいたリリアを抱えて横に跳んで避ける。見渡すと、陽菜は鬼月が守ったらしい。要さんは上に飛んで狼に杖を振り下ろした。

 次の瞬間狼が燃えるが、奴はそれを物ともせずにそのままバリバリバリと凄まじい速度で地面を掘っていなくなってしまった。

 しかし、こちらにはリリアがいる。一度目で捉えて、アクアリングを押し付けられた狼は、精霊眼とも相まって居場所がバレバレだった。

「そこ!えーい!」
「風刃!」

 リリアが無数の槍を生み出して天井を狙った。次の瞬間には狼が顔を出してきたので、俺も風刃を飛ばした。顔に槍が突き刺さり、かまいたちによる鋭い傷もついた。

 しかし、決定打にはなっていないらしい。どうやら奴の毛皮は魔力を弾くようだ。例にもれず強化種の特徴である。

「鬼月、陽菜とリリアを!二人は魔法攻撃の準備!」

 こうなると不利な状況だ。現在魔法がメインアタッカーとして働いているこのパーティーで、物理で殴れるのは俺と要さんの杖だけ。要さんもステータスは高いが、杖術そのものの火力は低めだと本人も言っていた。

 とはいえ、攻撃に怯んで天井からずるりと落ちてきた狼に向かって強化した刀を振り下ろす。腕を半ばから断ち切った。

 更に要さんの杖による一撃が、犬の急所である鼻に思いっきり突き刺さった。ついでのように罅割れてダメージを与える。

『キャインッ!』

 痛がり、今度は急にダッシュして壁に頭を突き刺したかと思うと潜ろうとし始める。

「圭太、かもん!」

 それを見て、要さんが杖を俺の足に差し出してきた。

 …マジか。俺は少し動揺しつつ、その杖の先端に乗った。そして足を強化する。

 次の瞬間、要さんは軽々と俺を持ち上げて思いっきり杖を振って俺をぶん投げた。俺も俺で、持ち上げられたのに重心が一切ぶれることなく対応、思いっきり杖を蹴って狼へとたどり着いた。

 俺は風刃で速度を調整し、潜りかけの狼のすぐ脇の壁に着地、横から腹を刀で一刀両断した。

 狼は掘りかけの穴の中で魔素へと還った。

 そして次に追加モンスターの登場…かと思ったが、今回は違った。何も起こらなかったのだ。

「…なんだ?ちょっと不気味だな」

 と周囲を警戒していると、上から垂れている根っこに何やら怪しい文字が浮かび上がっているのが見えた。邪悪なルーン文字で、それはどんどんと他の根っこへと伝染しているようだ。

「何だあれ!?」
「エルダートレントの魔法だわ。出来るだけでいいから周囲の樹を吹き飛ばしなさい!」

 そう言って、要さんが周囲の根っこを衝撃波で吹き飛ばした。

 俺も慌てて風刃で根っこを切り裂く。が、いかんせん一つ一つが半径10mか20m程の太さを持つ巨大な根っこだ。排除しきれない。

 そう思っていると、根っこが蠢き始めて邪悪なオーラを纏い始めた。そして先端が俺達に向けられる。

「『チャージブラスト』!」

 陽菜が詠唱を完了して、周囲の根っこにぶち当て破壊し尽くした。すると、開いた視界の先に巨大な樹の巨人が存在した。どうやらアイツが今の魔法の主らしい。

「陽菜、もう一度!要さんは俺とアイツの足止め!リリアは援護、鬼月は陽菜を守れ!」
「了解!」

 俺は指示を出しながら、駆け出した。要さんも一緒だ。

 エルダートレントは地面に手を置いて、指先を伸ばして地面に潜らせた。そして天井や地面から上下左右関係なく大量の根っこが顔を出して、俺達に襲い掛かり始めた。

 要さんがそうした根っこに杖を突き、超広範囲に罅を伝播させて一斉に崩壊させる。俺も風刃で左右から迫ってきていた樹々を切り飛ばし、道を開けた。

 蠢く根っこの上を走って、強化した足で急加速。トレントの顔に切り傷を付けた。更に、顔が白い炎で燃え上がる。

 アクアリングは既に付与されていた。トレントを覆い尽くした炎に反応して爆発し、トレントを真横に吹っ飛ばす。ゆっくりと倒れて、ズゥゥン、と地響きを起こした。

「『チャージブラスト』!」

 最後に、倒れて起き上がれないトレントに陽菜のチャージブラストがぶち当たり、トレントは体の一部分を炭に変えて倒れ、消えていった。

「…やっぱ魔法攻撃に偏ってるから、物理が有効な敵が相手だとちょっと手古摺るな」
「そうね。私も物理じゃ格下しか倒せないし…」

 そう話していると、魔素が集まってモンスターの形を取り始めた。

「…今のが終わりじゃなかったんかい…!」

 刀を構えて思わず突っ込むと、出てきたのはタコだった。

「タコさん!タコさんきました!今日もタコ焼きです!」
『わーい、タコ焼きだぁ!」

 昨日食べたタコの味が忘れられない陽菜とリリアが涎を垂らしながら戦闘準備に入った。

 確かにうまかったけどさ。この広大なトンネルを完全にふさぐ程の巨体で現れたタコは、正直脅威以外の何物でもない。

 その後、触手が暴れ回り、危うく横穴が崩落しかけたが、俺達は何とか触手を掻い潜って本体を攻撃しまくり、タコを討伐することに成功したのだった。

 ちなみに食材アイテムは狼の肉だけだった。




5:中級ダンジョン探索二日目 中層リザルト




 中層は上層よりもかなり難易度が高かった。出てくるモンスターの質が明らかに変わった気がする。

 盲目狼やエルダートレントの他に、モスロックエレメンタルという物理攻撃が効きづらいゴーレム種や、シャドウケイブアイと呼ばれる暗闇の姿をした巨大ゴースト種が出てきたりと、一癖も二癖もあるモンスターばかりだ。神経が削られる強敵ばかりだった。

 トラップも上層よりも増えた。上から鍾乳石が降ってきたり、無味無臭の毒ガスが足元に流れたり、急に酸素が薄くなったり。鍾乳石に関しては普通に対処できたが、毒ガスと酸素に関してはリリアが気付いてくれていなかったらヤバかったかもしれない。背の低い鬼月とか、普通に体調不良になってたし。

 なんか、今まで人工的なトラップだったり魔法系のトラップだったりで目に見えるものばかりだったけど、ここのトラップは全体的に自然が殺しに来てる感じがして気づいた時に鳥肌が立つ

 今まで以上に気を付ける必要があるみたいだ…と思っていたのだが、今までほぼ使ってこなかったアイテムが非常に役立つようになってくれた。

 《若枝のタクト》と呼ばれる、初心者ダンジョンで手に入れたアイテム。妖精を召喚して使役できるマジックアイテムなのだが、それをリリアが持つと妖精の質が大幅に上昇し、操られるだけでなく、色々サポートもしてくれるようになったのだ。

 どうやら妖精の上位存在である精霊が使役することで、眷属扱いされて強化されるらしい。

 妖精は鳥型で、空気の変化に敏感だ。その後の毒ガスや酸素が無くなるトラップに関しては、妖精のお陰で回避することが出来た。

 という訳でそのまま中層で6戦程こなした頃。

「あ、ごめんなさい、何か通知が…ええ!?」

 陽菜のデバイスに、通知が表示されたのだ。

 通知の内容は、陽菜がレベル7に上がったというものだった。

「やったああああ!レベル7になりましたあああ!」
「早すぎ…とは言えないのよね、圭太がいる場合」

 陽菜が涙を流して喜ぶ中、もはや呆れた顔を浮かべる要さん。

 まあ、俺も薄々そろそろレベルが上がる頃だとは思っていたのだ。

 というのも、アスモデウス戦が終わったのは8月の中頃の事だった。2日ほどダンジョンが眠りについたが、すぐに新しいダンジョンボスが現れてダンジョンが再稼働し始めた。

 それからというもの、俺と陽菜、鬼月、リリアは毎日のように畑ダンジョンに挑み続け、2回程ダンジョンボスを撃破しているのだ。

 ダンジョンボスはアスモデウスではなく、ゴブリンキングと呼ばれるモンスターだった。ゴブリンを召喚して軍勢で戦うタイプのモンスターだったのだが、どう見てもアスモデウスの下位互換。

 要さんがいない状態でも、難なく無傷で撃破することに成功した。

 更にゴブリンキングを倒すと追加ボスとしてゴブリンエンペラーが出てきたが、召喚されるモンスターが強化されたり、近接戦が得意だったりと差異はあったが、アスモデウスの下位互換であることからは抜け出せず、これも撃破することが出来た。

 ダンジョンボスから手に入る経験値が膨大なのはアスモデウスを倒した時のレベルアップの感覚で分かっていた。

 平均的に考えて、レベル5までで一カ月、レベル6までに一カ月、そしてレベル7までに二カ月かかる計算となる。

 だが、俺は半月でレベル6まで行った。ではレベル7まではもう半月で到達するのではないか、と思ってはいたのだ。

 という訳で、ここで陽菜のレベルが上がったのは想定の範囲内ではある。

(…でも、これで色々確定してしまった気がしなくもないな…)
 
 つまり、陽菜は俺とほぼ同じ速度でレベルが上がって行っているということになる。レベル6に上がった時は偶然その時にタイミングが来た可能性もあったが、それもレベル7になったことでその可能性も無くなった。

 陽菜にとってはもう過去の事。それに追放されたとはいえ元仲間の事だ。何も知らない状態で突っ込むのもあれなので、陽菜には遠回しに色々聞いてみるとしてしばらくは様子を見るにとどめよう。

 と、ここで鬼月と目が合うと、小さくうなずいてきた。まあ、鬼月も気付いてるよな。

「あれ?そう言えば、陽菜って4月から冒険者始めてたわよね?それで―――」
「おっと、要さん。ごめんよ」
「うにゅっ…」
「へ?要さん、今何か言いかけました?」
「いや、何もないって!」
『陽菜、ステータスはどのように成長したんダ?』

 何が何だかわからないまま口を塞がれた要さんだったが、最終的に大人しくなってくれた。どうやら何かを察してくれたらしい。

 ちなみに、陽菜のステータスは以下のように成長した。


――――――――――――――――――
橘 陽菜
Lv.7
近接:15
遠距離:22
魔法:46
技巧:16
敏捷:11
《スキル》
【火属性魔法Lv3】
【マナリンク】
【マジックオーブ】
――――――――――――――――――


 やっぱり魔法の伸びが高い。レベル9になる頃には、今のリリアを追い越しているかもな。

 こうしてまた一つ陽菜が高火力砲台として成長を遂げた所で、今日の探索はここまでにして引き上げることにした。

 アンカーを伝って大穴へ、根っこを伝って大穴を登り、最後に先達冒険者達が残してくれた目印を当てにして入口を目指す。途中戦闘を挟みつつ2時間ほどかけて俺達は樹々が枠として使われる、巨大なゲートを発見し、そこに飛び込み現実世界へと戻ってきた。

 その後は要さんと一旦分かれて、家へと帰る。途中で予約を入れて、綾さんに来てもらってこの二日の成果を換金してもらう。

 今回の報酬は一人200万円ほどとなる。やはり中級ダンジョンの方が畑ダンジョンよりもずっと儲かるらしい。

 手元に残すアイテムは、エルダートレントから入手した《古代の樹の杖》と呼ばれる杖だった。

《古代の樹の杖》
・レア度1
・魔力が多く込められている。魔法の威力を大きく増幅させる。魔法が当たった敵の魔力を一定確率で吸収する。

 非常に強力な効果だ。これは陽菜が、《若枝の杖》と取り換えて装備することになった。

 という訳で忙しい土日が過ぎていったわけだが…明日からまた学校か。夏休みを経て、学校に行くよりもダンジョンに冒険しに行きたい欲によく苛まれる。

 うーん、やっぱりアレ、目指してみるかなぁ。俺はベッドでゴロゴロしながら考えた。

 というのも、俺の学校…というか、冒険者の支援に力を入れている学校には大抵あるのだが、準二級以上の冒険者が取れる、冒険者休学制度というものが存在する。

 一定以上の成績と、準二級に昇級することが条件で、数カ月ほど学校を休むことができるという制度だ。休学と言っても、休んでいる間は学校から少しだけ宿題が出されたり、休んでいる間にちゃんとダンジョンに潜って成果を上げなければいけないのだが、俺にとってはそこまで負担にはならない。

 この制度を利用するのは、高校卒業後も本気で冒険者としてやっていこう、という気概のある奴くらいだ。高校生で準二級は割と難しいからな。

 とはいえ、俺も陽菜もまだ三級だし、本当に先の話になる訳だが…本気で冒険者としてやっていくなら、考えても良いのかもしれない。

 今度提案してみるか。そう思考を着地させて、俺は明日に備えて早めに寝ることにしたのだった。
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