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20 出る杭は打たれる
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なんと!
私はノアと一緒のブロンズカードへ昇格しました。
プラトーダンジョンの地下で、大暴れしたのが、認められたらしいが・・。
怖かったです。
ハチミツ大好きなクマさんじゃなく、熊の獣人であるギルドマスターの怒りの説教がね。
めちゃ怒られ、土下座して泣いて謝りました。
それとカードに記録されている職業の項目がなぁ・・。
ノアはハンター。
これはわかる。
私は暗殺者が良かったんだぁ。
だったら気配を消すスキルが取得されるとばかり。
なのに『リトル・ベルセルク』だった。
ウール様と同じで、嬉しいよ。
でもさ、リトルって小さいじゃないの!?
まぁいいけどさ。
サブ職は聖職ギルドにでも行って、得意を伸ばそうかと思います。
冒険者ギルドの受付カウンターに来ている。
「サク様は八歳ですか。獣人は人族と違い身体能力が発達しています。冒険者登録には六千ジオンいただきますね」
「倍です。」
「はい。倍かかります。そのかわりに、十歳まで青銅のカードは有効ですから、決して無理はしないでコツコツと出来る依頼や、先に進む道を考えてください」
にっこりと、受付嬢のマリアンヌさんは言う。
獣人は八歳くらいから登録し、証明書は発行してくれる。
しかし、いくら身体能力が高くても子供は子供。
他のギルドのように見習いのようなものらしい。
「サク、これで君は奴隷じゃない冒険者のサクだから」
出来上がったサクの青銅のカード。
サクは、小さな黒い耳をぴくぴくさせ、長い黒い尾をふる。
そう、チーム光の竜から譲られた奴隷だった男の子です。
名前はと聞くと39番と答えた。
だから、3と9でサクと名前を付けました。
前世の漢字だと朔ですかね。
「じゃ、私達とパーティーメンバーってことで!」
ノアがサクのカードに自分のカードを重ね、私も重ねる。
すると、淡いひかりを発した。
「私達も三人組のパーティーだわ。弓と鎖と・・。サクの武器とかは?」
「・・・・・。」
サクは、丸腰だ。
装備も揃えなくては街の外には行けません。
荷物運びなどさせるつもりもない。
「サクは、どんな冒険者を目指したいですか?」
聞いてみる。
彼は無口な男の子だ。
名前と「ありがとう」って言葉しか聞いていません。
「わからない」
そう言って下唇を噛む。
こんな時はロイ爺さんがいてくれたのならと思う。
武器や防具にはエキスパートだ。
そう考えたら、一つある。
ゴソゴソと、ロイ印のウエストポーチを漁ります。
「じゃじゃ~ン! 自分の武器が見つかるまでこれを使ってください」
「ちょっと、これって」
「うん。ナイフとホルダーだよ」
「わかってるわよ!言いたいのはそこじゃないの」
ノアがぎゃぎゃうるさいが、スルーして細いサクの腰にベルトを巻いた。
そこにはロイ印の優れものナイフを入れて完了だ。
「とても切れ味抜群だから気を付けてくださいよ」
「・・うん」
頬を紅潮させるサクを見て、こちらまで嬉しいです。
「それってキッチンに置いてあるナイフと同じじゃない。」
「そうだよ。使ってないよね。」
「そうね」
キッチンは今だ未使用です。
一応掃除はしていますが、ロイ印のフライパンなどは完全にインテリア化していて、とても寂しそう。
「サク! このナイフとホルダーは大事にして。もしも、もし~もお金に困ったら、よ~く、考えて信頼ある店に持っていくのよ。決してぼったくられないように!」
「おいおいノアさんや~い」
サクの顔が引きつっているではありませんか。
「じゃ、サクの防具を見に行ってから、今日は湿地に行こう」
ノアが歩き出す。
その後ろをサクの手をつないで私は歩く。
「邪魔よ!」
「みすぼらしい奴隷上がりのガキがうろつくな!」
「入って日も浅いのにブロンズカードって、どんなズルい事をしたのやら」
出る杭は打たれる
前世の祖母が口癖のように言うことわざを思い出す。
人よりも優れていると、他からねたまれたり、邪魔されたりするってこと。
今まさに悪口を言われています。
まぁ、陰での陰湿なイジメよりは、ずっと良いことですよね。
本人を目の前に、顔がわかりますし。
「サクは豹の獣人です。人攫いにあって、奴隷商人達に勝手に売り買いされただけ。今に凄い冒険者になります!ブロンズカードに即日昇格したいなら、プラトーダンジョンの地下で、アンデット退治をすれば一発で上がれます。ホネ助親分さんを倒すと良いですから。情報は公開しましたので。今後サクの事を奴隷呼ばわりしたら決闘を申し込みますから」
一礼してギルドをでた。
決闘して勝てる保証はないけど、ここはちゃんとしたいのです。
好きで奴隷になったのではないのに、奴隷奴隷って蔑む言葉は大嫌い。
「カーラって言う時は、言うよね」
「うん。大切な仲間の悪口は嫌いです。」
するとサクとつなぐ手が、強く握られた。
「・・ありがとう」
それだけ言うと、下をむく。
なんて言うか~ぁ。
胸キュンとはこのことだ。
弟。
そう弟がいたらこんなかんじなのかな?
ヴェルジュやシグルーンやロイ爺さんに会わせたいよ。
街の防具屋さんに行くと、店主が、私に張り付いて離れない。
もう、少女を見る目がヤバいのなんのって。
私を、見ているのではなく、ロイ印の装備品を穴のあくほど見ているし。
「ロイ様の作品を全身にと! いったい貴方は何者ですか?」
「ブロンズカードの冒険者です」
「この街にロイ様がお帰りになられたが、そこでオーダーしたのかい?」
「へっ?」
店主の話を詳しく聞くと、自分達が住んでいる超豪華なアパートメントの裏にロイ爺さんの工房兼お屋敷がある。
それって赤い屋根で、煙突がたくさんある大きな家だ。
「あの一帯はロイ様の敷地だ。何でも冒険者ギルドのアパートメントを立てたと。それも、ドワーフ仲間の技術と感性を詰め込んだって噂だ。外観だけでも貴族のお屋敷も真っ青な代物だ」
その通りです。
「だから、全ての部屋が、違うんだ。納得したわ。ドワーフ仲間のそれぞれの感性が現れている。なるほどね」
ノアが、探偵さんのように推理し、一人納得しています。
「この子に合う防具を」
「とんでもない! ロイ様の顧客を俺ごときが奪うなどもってのほかだ」
売ってくれません。
こうなれば、ロイ様こと、ロイ爺さんに交渉しなければならない。
「ノア。」
「会いに行きたいんでしょ?」
「はい。湿地にも行かなくちゃいけないし」
「サクの防具が先。だけど予算内で。」
「はい!」
まだまだ駆け出し冒険者の私達は、お財布の中身は厳しい。
今回は、プラトーダンジョンの地下で魔石を拾い換金したけど、それはノアが、気絶する前にせっせと集めていただけ。
あのホネ助親分の魔石は回収ならずだった。
それがあれば、もう少し、サクの防具の予算に回せたのにな。
ギルドマスターの話では、私達はベテラン冒険者のミィーシャさんに助けられたそう。
意識のない私や、ノアを連れ出して運んでくれたんだって。
会ったらちゃんとお礼を言わなきゃと思います。
アパートメントの奥にある森を抜ける。
赤い屋根の大きなお屋敷だ。
カンカンと鍛冶をする音がした。
「ロイ爺さんに会えます」
とても胸が高鳴る。
コンコンと格調ある扉を叩くとしばらくして扉があいた。
「誰じゃ」
顔を出す可愛らしい幼女。
「私はカーラと言います。ロイ爺さんに会いたいのです」
「ジイにか?」
「はい」
ロイ爺さんの本当のお孫さんなのだろうか?
ちょっと胸が痛くなる。
きっとこれはヤキモチかもしれません。
私は、ロイ爺さんに育ててもらったが、本当の孫ではないから。
「ふふ~ん! しばしまつのじゃ」
そう言って幼女は室内に入って行った。
だが、一向に戻って来ない。
「ねぇ、留守なんじゃない?」
「そうなのかな? 会いたくないとか・・」
そう考えると、苦しくなった。
ガチャっと扉があいた。
「・・・・!」
「・・・・!」
お互い声が出ない。
それは会いたいとずっと思っていたシグルーンだったのだ。
もう言葉よりも早くに体が動く。
ぎゅっとシグルーンの硬い腰に抱きついていた。
「いててぇ、カーラ痛いぞ」
「シグルーン、ケガしてるの?」
「ちょっとな。まぁ上がれ。カーラの仲間もな」
家の中はとても広くて、私達のロイヤルスィートも霞んでしまう。
それは見事な剣や槍や防具が、美術館のように飾られているのだ。
ノアなんて、クロスボウの前でガラスに張り付いています。
「シグルーンはお婿さん探しの旅から帰ってきたんだね」
「・・あぁ、まぁな。」
その様子だと良きお相手はいなかったみたいです。
「しばらくいるの?」
「いや、また旅に出る」
「そうなんだ・・・」
折角会えたのに寂しさがこみ上げてくる。
「ヴェルジュもここにいるの?」
「あぁ、今は寝ている」
「寝坊かな」
「・・・まぁな」
おかしいです。
シグルーンの様子がおかしい!
歯切れが悪いと言うべきだろう。
「はっきり言えばよいのじゃ。あ奴は今は回復中じゃ! わらわが強すぎての」
「だまれ! しょんべん小娘」
「誰が小娘じゃ! 大年増め」
にらみ合う幼女とシグルーンだ。
しかし幼女の言葉がひっかかる。
「カーラか。ばれてしまったの。まぁ、こっちに来て寛げ。別で説明してやるからの」
ノアとサクが一緒だから、言えない事情があると、ロイ爺さんが、耳元で囁く。
とても広いリビングに、ノアとサクが案内され、私は、ロイ爺さんの後を歩いた。
「今日は、どうした?」
「サクの防具をと。防具屋さんに行ったら、売ってくれなかったんだ。」
その時の事をロイ爺さんに話すと、ロイ爺さんは大笑いした。
「ここにヴェルジュがいる」
奥の部屋の扉を開けるとヴェルジュはベットの上で眠っている。
ひどい火傷をしていて、回復魔法を行っているが、治りが遅い。
「どうして? こんなことに?」
「話せば長くなる。それは今夜にでもここに来たら話そう。カーラよ。お前さんの治癒魔法で助けてやれるか?」
「・・・・やる!」
できるかどうかはわからない。
ヴェルジュでも自身を治し切れていない。
「ワシは坊主の装備を見繕うてやろう」
そう言ってロイ爺さんは部屋を出ていった。
「ヴェルジュ・・ヴェルジュ・・」
体温も高くて。
綺麗な肌がただれています。
「ヒール!」
だけど焼け石に水。
もっと集中し、イメージしなければ。
ヴェルジュの綺麗な肌。
こんなただれた肌じゃない。
私の魔力を全てあげるから・・
だから目を開けて!
火傷の治療って・・。
確か冷やす!
そう、まずは冷やす。
冷たい氷のうを思い浮かべる。
水魔法なんて知らないけど、魔法はイメージと集中力。
自分の癒す魔力の温度を下げる感じ。
いくつもの圧縮した癒しの魔法を患部に乗せる。
少しでも気を抜くと魔力が分散しそう。
ヴェルジュが低く唸った。
私の魔力も魔法もそして私を、成形しているものはヴェルジュとシグルーンが与えてくれた。
きっと大丈夫です。
「湿潤療法って・・火傷には、そう! 乾かすんじゃなくて潤い」
それは前世の知識。
ちょっとした火傷を、した時にスマホで調べた事がある。
祖母はアロエを塗ればと持ってきてくれたけどね。
冷やした魔力を今度は潤うイメージ。
モイストローションです。
本当はワセリン軟膏とかだけど・・成分とか知らない。
ヴェルジュも自己回復している。
外と中からだ。
どどどーっと体から魔力がヴェルジュに流れる。
それはめまいに動悸息切れと言ったひどい症状が私を、襲った。
膝をつきながらも、ヴェルジュの火傷が綺麗な皮膚になっていくのが見える。
「よし!」
あともう少しです。
だけど・・
何だか酷く寒いで・す・・。
そこで私の意識はなくなってしまった。
===============
ロイ邸の広いリビングで、ノアとサクは緊張しながらカーラを待っている。
「これでも飲め!」
ドンと置かれたのは大ジョッキーに入るミルクだ。
お酒ではないが、大ジョッキーにミルクって・・とノアは、引きつるが、サクは、ぺこりと頭を下げ、飲む。
この子って大物だわ~とノアも真似をして飲んだ。
お腹がちゃぷちゃぷしている二人だ。
「坊主! お前さんはどんな武器を扱うのじゃ? ・・それはカーラに渡した解体ナイフか」
「はい。ロイ様。今朝、サクは、冒険者登録し、カーラがこの子にと」
ノアがサクの代わりに説明すると、ロイ爺は、自分のロイ印第一号袋をゴソゴソと漁った。
それはカーラが、していた仕草そっくりで、ノアの目じりが下がっていた。
「まだ幼いが黒ヒョウの獣人ならば、素早い身のこなしで密林のハンターだろう。そのナイフは今の坊主には丁度良い長さだが、二刀流の方がな」
「それならキッチンにまっさらなナイフがあります」
「はぁ? 予備のナイフか」
「はい。調理器具として」
「ほほぅ、カーラも料理をしておるのか」
「全くしていません」
嬉しそうにロイ爺は、言うが、ノアの一言で、その顔はとても暗くなった。
上げて突き落としたノアだ。
ロイ爺は、ホルダーを一つに、黒竜のウロコから作った脚絆と手甲と胸当てをサクの前に出した。
後はタンポポ綿で出来た下着に、フェンリルの毛で織ったシャツとズボンだ。
ロイ爺の自分用と作ったシャツとズボンは、サクにちょうどいい。
色は落ち着いた薄墨色に染めたから、若者にはどうかと思うが、サクの黒髪と合う。
「黒竜のウロコなど、何処で手に入れた?」
「たまたま落としていきよったんじゃ。」
「はん! 勝負したんじゃないのかよ」
「死ぬわ!」
シグルーンは、つまんねーと大きなカウチに寝ころんだ。
本当に自由な女性だとノアは思う。
ウール様とは違うカッコ良さだと。
「坊主、その脚絆や手甲には隠し武器が仕込める。お前はアサシンやシーフがあっているかもな」
「暗殺者や盗賊ですか。それならカーラが喜ぶかも。潜伏や隠密のスキルが欲しいって言っていたけど、リトル・ベルセルクって記録されていたから。複雑そうな顔をしていました。」
ノアの言葉でシグルーンはむくっと起き上がった。
「ほぅ~小さな狂戦士か!」
「はい。ウール様って言う一日でA級冒険者になった伝説のお方と同じなのですよ。颯爽と歩く凛々しいお姿で、カッコよく優しいのです。」
「誰がじゃ?」
「ロイ様、ウール様です。」
ほわほわ~とノアは憧れのウールについて語る。
ロイ爺がシグルーンを見れば、当然と言いたげな顔だ。
「娘さんはハンターじゃな。どれ、武器を見せてみろ。」
「えっ! ロイ様に見せれるような・・でも父が作ってくれたもので」
おずおずとソファーに立てかけていた弓矢を渡した。
ロイ爺は、その弓矢を見る。
「ニレの弓か。一般的だな。お前さんを思い作った父親のこだわりがある。見てみろ」
ロイ爺が示す弓の握りの部分に、極々だが、そこに指を当てるとぶれにくいように、細工してあるのだ。
「全く気付かなかった・・」
ノアは意識してその部分に触れる。
「ちょいと。外の木の実を打ってみろ」
外に出て大きなテラス窓をロイ爺は指さす。
ノアは緊張しながらも、外に出た。
ちゃんと父親が細工してくれた部分に指を当てる。
今まで気付かなかったが、言われてみてその位置が一番綺麗な構え方になる。
赤い木の実。
それはノアの得意とする静止状態だ。
しゅんーーーっ!
ノアの放つ矢は、木の実のど真ん中をぶち抜き落とした。
続けて、三本の矢を構える。
今度は、木の実を傷つけないように落とした。
「すごいの。お前さんはこれからもカーラと共に、おるのか?」
「そのつもりです。彼女と私は名コンビなんですよ。彼女が捉え、私が急所を貫く。」
「ほう~!合格じゃ」
何が?とノアは思うが、ロイ爺は屋敷の中へ入っていった。
そして、サクにさっさと着替えろと言うと、怪我をしているシグルーンに、サクの相手をさせるのだ。
「なんじゃ? そのへっぴり腰!カーラを思い出すぜ! 」
ドカッとサクの尻を蹴飛ばす。
「そのナイフでかかってこい! 大事な者や自身をまもらなきゃ雄じゃないんだぜ!俺様は雌だが、次こそは負けねー」
何を言っているのかとノアは首をかしげる。
「あ奴はわらわにこてんぱにされたのじゃ」
スパイシーケルウスの干し肉を食べる幼女が、クスクス笑いながらノアの横にいた。
幼女の言う意味はわからないけど、いつの間?である。
どれだけ時間が過ぎたのだろう。
サクはシグルーンのしごきで、リビングのソファーで、ぐったりとしている。
ノアはロイ爺が、持って来たロイ印の弓を手にしている。
「これは契約じゃ。そなたの腕はまだまだ伸びる。これからワシらにも大いにかかわるが、これは内密じゃからの。たがえるな。坊主もじゃ」
ぞくぞくっとノアは身震いした。
伝説のブラックスミスと呼ばれるロイが怖い。
でもロイ印の弓も手ばなせないと、ノアは葛藤したが、弓を選んでしまう。
がちゃりとリビングの扉があいた。
「カーラ!どうしたの?」
「カーラ」
ノアとサクが駆け寄ろうとしたが、カーラを抱き上げたヴェルジュが、人差し指を唇にそっとあてる。
「お前、もういいのかよ」
「ええ。私は弱いくせに生には貪欲なのですよ。この子が助けてくれたので、早く完治しました。」
大事な大事なものを抱きしめる。
「ちょいと無理をさせたかの」
「ほんとにロイ爺は無理をさせますよ。ノア、それに・・」
「サク・・オレはサク。カーラがサクって・・」
サクにしてみれば、珍しく自分からそう言った。
シグルーンのしごきで何か変わったのだろうかと、ノアはサクの成長を喜ぶ。
「ノア、サク。カーラは一晩こちらで寝かせます。魔力を使い過ぎたみたいですから。私が一晩中抱っこしていれば、明日にはまたあなた方と冒険できますから」
その微笑みは聖母のようで、ノアとサクはぼ~とし、頷くのだった。
私はノアと一緒のブロンズカードへ昇格しました。
プラトーダンジョンの地下で、大暴れしたのが、認められたらしいが・・。
怖かったです。
ハチミツ大好きなクマさんじゃなく、熊の獣人であるギルドマスターの怒りの説教がね。
めちゃ怒られ、土下座して泣いて謝りました。
それとカードに記録されている職業の項目がなぁ・・。
ノアはハンター。
これはわかる。
私は暗殺者が良かったんだぁ。
だったら気配を消すスキルが取得されるとばかり。
なのに『リトル・ベルセルク』だった。
ウール様と同じで、嬉しいよ。
でもさ、リトルって小さいじゃないの!?
まぁいいけどさ。
サブ職は聖職ギルドにでも行って、得意を伸ばそうかと思います。
冒険者ギルドの受付カウンターに来ている。
「サク様は八歳ですか。獣人は人族と違い身体能力が発達しています。冒険者登録には六千ジオンいただきますね」
「倍です。」
「はい。倍かかります。そのかわりに、十歳まで青銅のカードは有効ですから、決して無理はしないでコツコツと出来る依頼や、先に進む道を考えてください」
にっこりと、受付嬢のマリアンヌさんは言う。
獣人は八歳くらいから登録し、証明書は発行してくれる。
しかし、いくら身体能力が高くても子供は子供。
他のギルドのように見習いのようなものらしい。
「サク、これで君は奴隷じゃない冒険者のサクだから」
出来上がったサクの青銅のカード。
サクは、小さな黒い耳をぴくぴくさせ、長い黒い尾をふる。
そう、チーム光の竜から譲られた奴隷だった男の子です。
名前はと聞くと39番と答えた。
だから、3と9でサクと名前を付けました。
前世の漢字だと朔ですかね。
「じゃ、私達とパーティーメンバーってことで!」
ノアがサクのカードに自分のカードを重ね、私も重ねる。
すると、淡いひかりを発した。
「私達も三人組のパーティーだわ。弓と鎖と・・。サクの武器とかは?」
「・・・・・。」
サクは、丸腰だ。
装備も揃えなくては街の外には行けません。
荷物運びなどさせるつもりもない。
「サクは、どんな冒険者を目指したいですか?」
聞いてみる。
彼は無口な男の子だ。
名前と「ありがとう」って言葉しか聞いていません。
「わからない」
そう言って下唇を噛む。
こんな時はロイ爺さんがいてくれたのならと思う。
武器や防具にはエキスパートだ。
そう考えたら、一つある。
ゴソゴソと、ロイ印のウエストポーチを漁ります。
「じゃじゃ~ン! 自分の武器が見つかるまでこれを使ってください」
「ちょっと、これって」
「うん。ナイフとホルダーだよ」
「わかってるわよ!言いたいのはそこじゃないの」
ノアがぎゃぎゃうるさいが、スルーして細いサクの腰にベルトを巻いた。
そこにはロイ印の優れものナイフを入れて完了だ。
「とても切れ味抜群だから気を付けてくださいよ」
「・・うん」
頬を紅潮させるサクを見て、こちらまで嬉しいです。
「それってキッチンに置いてあるナイフと同じじゃない。」
「そうだよ。使ってないよね。」
「そうね」
キッチンは今だ未使用です。
一応掃除はしていますが、ロイ印のフライパンなどは完全にインテリア化していて、とても寂しそう。
「サク! このナイフとホルダーは大事にして。もしも、もし~もお金に困ったら、よ~く、考えて信頼ある店に持っていくのよ。決してぼったくられないように!」
「おいおいノアさんや~い」
サクの顔が引きつっているではありませんか。
「じゃ、サクの防具を見に行ってから、今日は湿地に行こう」
ノアが歩き出す。
その後ろをサクの手をつないで私は歩く。
「邪魔よ!」
「みすぼらしい奴隷上がりのガキがうろつくな!」
「入って日も浅いのにブロンズカードって、どんなズルい事をしたのやら」
出る杭は打たれる
前世の祖母が口癖のように言うことわざを思い出す。
人よりも優れていると、他からねたまれたり、邪魔されたりするってこと。
今まさに悪口を言われています。
まぁ、陰での陰湿なイジメよりは、ずっと良いことですよね。
本人を目の前に、顔がわかりますし。
「サクは豹の獣人です。人攫いにあって、奴隷商人達に勝手に売り買いされただけ。今に凄い冒険者になります!ブロンズカードに即日昇格したいなら、プラトーダンジョンの地下で、アンデット退治をすれば一発で上がれます。ホネ助親分さんを倒すと良いですから。情報は公開しましたので。今後サクの事を奴隷呼ばわりしたら決闘を申し込みますから」
一礼してギルドをでた。
決闘して勝てる保証はないけど、ここはちゃんとしたいのです。
好きで奴隷になったのではないのに、奴隷奴隷って蔑む言葉は大嫌い。
「カーラって言う時は、言うよね」
「うん。大切な仲間の悪口は嫌いです。」
するとサクとつなぐ手が、強く握られた。
「・・ありがとう」
それだけ言うと、下をむく。
なんて言うか~ぁ。
胸キュンとはこのことだ。
弟。
そう弟がいたらこんなかんじなのかな?
ヴェルジュやシグルーンやロイ爺さんに会わせたいよ。
街の防具屋さんに行くと、店主が、私に張り付いて離れない。
もう、少女を見る目がヤバいのなんのって。
私を、見ているのではなく、ロイ印の装備品を穴のあくほど見ているし。
「ロイ様の作品を全身にと! いったい貴方は何者ですか?」
「ブロンズカードの冒険者です」
「この街にロイ様がお帰りになられたが、そこでオーダーしたのかい?」
「へっ?」
店主の話を詳しく聞くと、自分達が住んでいる超豪華なアパートメントの裏にロイ爺さんの工房兼お屋敷がある。
それって赤い屋根で、煙突がたくさんある大きな家だ。
「あの一帯はロイ様の敷地だ。何でも冒険者ギルドのアパートメントを立てたと。それも、ドワーフ仲間の技術と感性を詰め込んだって噂だ。外観だけでも貴族のお屋敷も真っ青な代物だ」
その通りです。
「だから、全ての部屋が、違うんだ。納得したわ。ドワーフ仲間のそれぞれの感性が現れている。なるほどね」
ノアが、探偵さんのように推理し、一人納得しています。
「この子に合う防具を」
「とんでもない! ロイ様の顧客を俺ごときが奪うなどもってのほかだ」
売ってくれません。
こうなれば、ロイ様こと、ロイ爺さんに交渉しなければならない。
「ノア。」
「会いに行きたいんでしょ?」
「はい。湿地にも行かなくちゃいけないし」
「サクの防具が先。だけど予算内で。」
「はい!」
まだまだ駆け出し冒険者の私達は、お財布の中身は厳しい。
今回は、プラトーダンジョンの地下で魔石を拾い換金したけど、それはノアが、気絶する前にせっせと集めていただけ。
あのホネ助親分の魔石は回収ならずだった。
それがあれば、もう少し、サクの防具の予算に回せたのにな。
ギルドマスターの話では、私達はベテラン冒険者のミィーシャさんに助けられたそう。
意識のない私や、ノアを連れ出して運んでくれたんだって。
会ったらちゃんとお礼を言わなきゃと思います。
アパートメントの奥にある森を抜ける。
赤い屋根の大きなお屋敷だ。
カンカンと鍛冶をする音がした。
「ロイ爺さんに会えます」
とても胸が高鳴る。
コンコンと格調ある扉を叩くとしばらくして扉があいた。
「誰じゃ」
顔を出す可愛らしい幼女。
「私はカーラと言います。ロイ爺さんに会いたいのです」
「ジイにか?」
「はい」
ロイ爺さんの本当のお孫さんなのだろうか?
ちょっと胸が痛くなる。
きっとこれはヤキモチかもしれません。
私は、ロイ爺さんに育ててもらったが、本当の孫ではないから。
「ふふ~ん! しばしまつのじゃ」
そう言って幼女は室内に入って行った。
だが、一向に戻って来ない。
「ねぇ、留守なんじゃない?」
「そうなのかな? 会いたくないとか・・」
そう考えると、苦しくなった。
ガチャっと扉があいた。
「・・・・!」
「・・・・!」
お互い声が出ない。
それは会いたいとずっと思っていたシグルーンだったのだ。
もう言葉よりも早くに体が動く。
ぎゅっとシグルーンの硬い腰に抱きついていた。
「いててぇ、カーラ痛いぞ」
「シグルーン、ケガしてるの?」
「ちょっとな。まぁ上がれ。カーラの仲間もな」
家の中はとても広くて、私達のロイヤルスィートも霞んでしまう。
それは見事な剣や槍や防具が、美術館のように飾られているのだ。
ノアなんて、クロスボウの前でガラスに張り付いています。
「シグルーンはお婿さん探しの旅から帰ってきたんだね」
「・・あぁ、まぁな。」
その様子だと良きお相手はいなかったみたいです。
「しばらくいるの?」
「いや、また旅に出る」
「そうなんだ・・・」
折角会えたのに寂しさがこみ上げてくる。
「ヴェルジュもここにいるの?」
「あぁ、今は寝ている」
「寝坊かな」
「・・・まぁな」
おかしいです。
シグルーンの様子がおかしい!
歯切れが悪いと言うべきだろう。
「はっきり言えばよいのじゃ。あ奴は今は回復中じゃ! わらわが強すぎての」
「だまれ! しょんべん小娘」
「誰が小娘じゃ! 大年増め」
にらみ合う幼女とシグルーンだ。
しかし幼女の言葉がひっかかる。
「カーラか。ばれてしまったの。まぁ、こっちに来て寛げ。別で説明してやるからの」
ノアとサクが一緒だから、言えない事情があると、ロイ爺さんが、耳元で囁く。
とても広いリビングに、ノアとサクが案内され、私は、ロイ爺さんの後を歩いた。
「今日は、どうした?」
「サクの防具をと。防具屋さんに行ったら、売ってくれなかったんだ。」
その時の事をロイ爺さんに話すと、ロイ爺さんは大笑いした。
「ここにヴェルジュがいる」
奥の部屋の扉を開けるとヴェルジュはベットの上で眠っている。
ひどい火傷をしていて、回復魔法を行っているが、治りが遅い。
「どうして? こんなことに?」
「話せば長くなる。それは今夜にでもここに来たら話そう。カーラよ。お前さんの治癒魔法で助けてやれるか?」
「・・・・やる!」
できるかどうかはわからない。
ヴェルジュでも自身を治し切れていない。
「ワシは坊主の装備を見繕うてやろう」
そう言ってロイ爺さんは部屋を出ていった。
「ヴェルジュ・・ヴェルジュ・・」
体温も高くて。
綺麗な肌がただれています。
「ヒール!」
だけど焼け石に水。
もっと集中し、イメージしなければ。
ヴェルジュの綺麗な肌。
こんなただれた肌じゃない。
私の魔力を全てあげるから・・
だから目を開けて!
火傷の治療って・・。
確か冷やす!
そう、まずは冷やす。
冷たい氷のうを思い浮かべる。
水魔法なんて知らないけど、魔法はイメージと集中力。
自分の癒す魔力の温度を下げる感じ。
いくつもの圧縮した癒しの魔法を患部に乗せる。
少しでも気を抜くと魔力が分散しそう。
ヴェルジュが低く唸った。
私の魔力も魔法もそして私を、成形しているものはヴェルジュとシグルーンが与えてくれた。
きっと大丈夫です。
「湿潤療法って・・火傷には、そう! 乾かすんじゃなくて潤い」
それは前世の知識。
ちょっとした火傷を、した時にスマホで調べた事がある。
祖母はアロエを塗ればと持ってきてくれたけどね。
冷やした魔力を今度は潤うイメージ。
モイストローションです。
本当はワセリン軟膏とかだけど・・成分とか知らない。
ヴェルジュも自己回復している。
外と中からだ。
どどどーっと体から魔力がヴェルジュに流れる。
それはめまいに動悸息切れと言ったひどい症状が私を、襲った。
膝をつきながらも、ヴェルジュの火傷が綺麗な皮膚になっていくのが見える。
「よし!」
あともう少しです。
だけど・・
何だか酷く寒いで・す・・。
そこで私の意識はなくなってしまった。
===============
ロイ邸の広いリビングで、ノアとサクは緊張しながらカーラを待っている。
「これでも飲め!」
ドンと置かれたのは大ジョッキーに入るミルクだ。
お酒ではないが、大ジョッキーにミルクって・・とノアは、引きつるが、サクは、ぺこりと頭を下げ、飲む。
この子って大物だわ~とノアも真似をして飲んだ。
お腹がちゃぷちゃぷしている二人だ。
「坊主! お前さんはどんな武器を扱うのじゃ? ・・それはカーラに渡した解体ナイフか」
「はい。ロイ様。今朝、サクは、冒険者登録し、カーラがこの子にと」
ノアがサクの代わりに説明すると、ロイ爺は、自分のロイ印第一号袋をゴソゴソと漁った。
それはカーラが、していた仕草そっくりで、ノアの目じりが下がっていた。
「まだ幼いが黒ヒョウの獣人ならば、素早い身のこなしで密林のハンターだろう。そのナイフは今の坊主には丁度良い長さだが、二刀流の方がな」
「それならキッチンにまっさらなナイフがあります」
「はぁ? 予備のナイフか」
「はい。調理器具として」
「ほほぅ、カーラも料理をしておるのか」
「全くしていません」
嬉しそうにロイ爺は、言うが、ノアの一言で、その顔はとても暗くなった。
上げて突き落としたノアだ。
ロイ爺は、ホルダーを一つに、黒竜のウロコから作った脚絆と手甲と胸当てをサクの前に出した。
後はタンポポ綿で出来た下着に、フェンリルの毛で織ったシャツとズボンだ。
ロイ爺の自分用と作ったシャツとズボンは、サクにちょうどいい。
色は落ち着いた薄墨色に染めたから、若者にはどうかと思うが、サクの黒髪と合う。
「黒竜のウロコなど、何処で手に入れた?」
「たまたま落としていきよったんじゃ。」
「はん! 勝負したんじゃないのかよ」
「死ぬわ!」
シグルーンは、つまんねーと大きなカウチに寝ころんだ。
本当に自由な女性だとノアは思う。
ウール様とは違うカッコ良さだと。
「坊主、その脚絆や手甲には隠し武器が仕込める。お前はアサシンやシーフがあっているかもな」
「暗殺者や盗賊ですか。それならカーラが喜ぶかも。潜伏や隠密のスキルが欲しいって言っていたけど、リトル・ベルセルクって記録されていたから。複雑そうな顔をしていました。」
ノアの言葉でシグルーンはむくっと起き上がった。
「ほぅ~小さな狂戦士か!」
「はい。ウール様って言う一日でA級冒険者になった伝説のお方と同じなのですよ。颯爽と歩く凛々しいお姿で、カッコよく優しいのです。」
「誰がじゃ?」
「ロイ様、ウール様です。」
ほわほわ~とノアは憧れのウールについて語る。
ロイ爺がシグルーンを見れば、当然と言いたげな顔だ。
「娘さんはハンターじゃな。どれ、武器を見せてみろ。」
「えっ! ロイ様に見せれるような・・でも父が作ってくれたもので」
おずおずとソファーに立てかけていた弓矢を渡した。
ロイ爺は、その弓矢を見る。
「ニレの弓か。一般的だな。お前さんを思い作った父親のこだわりがある。見てみろ」
ロイ爺が示す弓の握りの部分に、極々だが、そこに指を当てるとぶれにくいように、細工してあるのだ。
「全く気付かなかった・・」
ノアは意識してその部分に触れる。
「ちょいと。外の木の実を打ってみろ」
外に出て大きなテラス窓をロイ爺は指さす。
ノアは緊張しながらも、外に出た。
ちゃんと父親が細工してくれた部分に指を当てる。
今まで気付かなかったが、言われてみてその位置が一番綺麗な構え方になる。
赤い木の実。
それはノアの得意とする静止状態だ。
しゅんーーーっ!
ノアの放つ矢は、木の実のど真ん中をぶち抜き落とした。
続けて、三本の矢を構える。
今度は、木の実を傷つけないように落とした。
「すごいの。お前さんはこれからもカーラと共に、おるのか?」
「そのつもりです。彼女と私は名コンビなんですよ。彼女が捉え、私が急所を貫く。」
「ほう~!合格じゃ」
何が?とノアは思うが、ロイ爺は屋敷の中へ入っていった。
そして、サクにさっさと着替えろと言うと、怪我をしているシグルーンに、サクの相手をさせるのだ。
「なんじゃ? そのへっぴり腰!カーラを思い出すぜ! 」
ドカッとサクの尻を蹴飛ばす。
「そのナイフでかかってこい! 大事な者や自身をまもらなきゃ雄じゃないんだぜ!俺様は雌だが、次こそは負けねー」
何を言っているのかとノアは首をかしげる。
「あ奴はわらわにこてんぱにされたのじゃ」
スパイシーケルウスの干し肉を食べる幼女が、クスクス笑いながらノアの横にいた。
幼女の言う意味はわからないけど、いつの間?である。
どれだけ時間が過ぎたのだろう。
サクはシグルーンのしごきで、リビングのソファーで、ぐったりとしている。
ノアはロイ爺が、持って来たロイ印の弓を手にしている。
「これは契約じゃ。そなたの腕はまだまだ伸びる。これからワシらにも大いにかかわるが、これは内密じゃからの。たがえるな。坊主もじゃ」
ぞくぞくっとノアは身震いした。
伝説のブラックスミスと呼ばれるロイが怖い。
でもロイ印の弓も手ばなせないと、ノアは葛藤したが、弓を選んでしまう。
がちゃりとリビングの扉があいた。
「カーラ!どうしたの?」
「カーラ」
ノアとサクが駆け寄ろうとしたが、カーラを抱き上げたヴェルジュが、人差し指を唇にそっとあてる。
「お前、もういいのかよ」
「ええ。私は弱いくせに生には貪欲なのですよ。この子が助けてくれたので、早く完治しました。」
大事な大事なものを抱きしめる。
「ちょいと無理をさせたかの」
「ほんとにロイ爺は無理をさせますよ。ノア、それに・・」
「サク・・オレはサク。カーラがサクって・・」
サクにしてみれば、珍しく自分からそう言った。
シグルーンのしごきで何か変わったのだろうかと、ノアはサクの成長を喜ぶ。
「ノア、サク。カーラは一晩こちらで寝かせます。魔力を使い過ぎたみたいですから。私が一晩中抱っこしていれば、明日にはまたあなた方と冒険できますから」
その微笑みは聖母のようで、ノアとサクはぼ~とし、頷くのだった。
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