47 / 48
最終章 最初に叶えた願い事
5(現在)
しおりを挟む
「今となっては総てが懐かしい思い出だよ」
「私は義兄様の執念深さに感服いたしました」
アステルとノエルは【どんな願いも叶える奇跡の魔女】の始まりとなった【願い】を思い出し、それを願った後に起こった出来事を想起していた。
アステル様と出会い、アステル様の味方を増やし、最強の味方を得て、自由を手に入れた。
その道程は私にとっては短く、義兄様にとっては非常に長い道程でございましたね。
アステル様が言葉を話せなかった事実を、義兄様はご存知だったことでしょう。
あの方もアステル様と同じく【心の声が聞こえる力】をお持ちですから。
とはいえ、私を投げ飛ばした猛者が今の神官長とは逞しいことこの上ないですね。
「アステル様」
「何かな?ノエル?」
「魔女としての話し方が完全に義兄様に似通っておられるように感じるのですが、私の気の所為でございますか?」
「…………カッコいいと思って」
「成る程、私は嬉しいですので魔女としてはこれまで通りでお願い致します」
「いいの?」
「勿論でございます」
「ありがとう、ノエル」
………寧ろ、お客様相手に私のアステル様の可愛らしい一面を見せるなど絶対に嫌でございます。
殺意が湧いてしまうではございませんか!
義兄様や義兄様一筋のリオさんならば兎も角、初対面の人間共がアステル様の素晴らしさを理解できるとは到底思えません!
アステル様……この先もずっと共に。
それだけが私の願いでございます。
「私は義兄様の執念深さに感服いたしました」
アステルとノエルは【どんな願いも叶える奇跡の魔女】の始まりとなった【願い】を思い出し、それを願った後に起こった出来事を想起していた。
アステル様と出会い、アステル様の味方を増やし、最強の味方を得て、自由を手に入れた。
その道程は私にとっては短く、義兄様にとっては非常に長い道程でございましたね。
アステル様が言葉を話せなかった事実を、義兄様はご存知だったことでしょう。
あの方もアステル様と同じく【心の声が聞こえる力】をお持ちですから。
とはいえ、私を投げ飛ばした猛者が今の神官長とは逞しいことこの上ないですね。
「アステル様」
「何かな?ノエル?」
「魔女としての話し方が完全に義兄様に似通っておられるように感じるのですが、私の気の所為でございますか?」
「…………カッコいいと思って」
「成る程、私は嬉しいですので魔女としてはこれまで通りでお願い致します」
「いいの?」
「勿論でございます」
「ありがとう、ノエル」
………寧ろ、お客様相手に私のアステル様の可愛らしい一面を見せるなど絶対に嫌でございます。
殺意が湧いてしまうではございませんか!
義兄様や義兄様一筋のリオさんならば兎も角、初対面の人間共がアステル様の素晴らしさを理解できるとは到底思えません!
アステル様……この先もずっと共に。
それだけが私の願いでございます。
4
あなたにおすすめの小説
破滅を逃れようとした、悪役令嬢のお話
志位斗 茂家波
ファンタジー
‥‥‥その恋愛ゲームは、一見するとただの乙女ゲームの一つだろう。
けれども、何故かどの選択肢を選んだとしても、確実に悪役令嬢が破滅する。
そんなものに、何故かわたくしは転生してしまい‥‥‥いえ、絶望するのは早いでしょう。
そう、頑張れば多分、どうにかできますもの!!
これは、とある悪役令嬢に転生してしまった少女の話である‥‥‥‥
―――――――
(なお、この小説自体は作者の作品「帰らずの森のある騒動記」中の「とある悪魔の記録Ver.2その1~6」を大幅に簡略したうえで、この悪役令嬢視点でお送りしています。細かい流れなどを見たいのであれば、どちらもどうぞ)
悪役令嬢だから知っているヒロインが幸せになれる条件【8/26完結】
音無砂月
ファンタジー
※ストーリーを全て書き上げた上で予約公開にしています。その為、タイトルには【完結】と入れさせていただいています。
1日1話更新します。
事故で死んで気が付いたら乙女ゲームの悪役令嬢リスティルに転生していた。
バッドエンドは何としてでも回避したいリスティルだけど、攻略対象者であるレオンはなぜかシスコンになっているし、ヒロインのメロディは自分の強運さを過信して傲慢になっているし。
なんだか、みんなゲームとキャラが違い過ぎ。こんなので本当にバッドエンドを回避できるのかしら。
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
婚約者の形見としてもらった日記帳が気持ち悪い
七辻ゆゆ
ファンタジー
好きでもないが政略として婚約していた王子が亡くなり、王妃に押し付けられるように形見の日記帳を受け取ったルアニッチェ。
その内容はルアニッチェに執着する気持ちの悪いもので、手元から離そうとするのに、何度も戻ってきてしまう。そんなとき、王子の愛人だった女性が訪ねてきて、王子の形見が欲しいと言う。
(※ストーリーはホラーですが、異世界要素があるものはカテゴリエラーになるとのことなので、ファンタジーカテゴリにしています)
光の王太子殿下は愛したい
葵川真衣
恋愛
王太子アドレーには、婚約者がいる。公爵令嬢のクリスティンだ。
わがままな婚約者に、アドレーは元々関心をもっていなかった。
だが、彼女はあるときを境に変わる。
アドレーはそんなクリスティンに惹かれていくのだった。しかし彼女は変わりはじめたときから、よそよそしい。
どうやら、他の少女にアドレーが惹かれると思い込んでいるようである。
目移りなどしないのに。
果たしてアドレーは、乙女ゲームの悪役令嬢に転生している婚約者を、振り向かせることができるのか……!?
ラブラブを望む王太子と、未来を恐れる悪役令嬢の攻防のラブ(?)コメディ。
☆完結しました。ありがとうございました。番外編等、不定期更新です。
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
叶えられた前世の願い
レクフル
ファンタジー
「私が貴女を愛することはない」初めて会った日にリュシアンにそう告げられたシオン。生まれる前からの婚約者であるリュシアンは、前世で支え合うようにして共に生きた人だった。しかしシオンは悪女と名高く、しかもリュシアンが憎む相手の娘として生まれ変わってしまったのだ。想う人を守る為に強くなったリュシアン。想う人を守る為に自らが代わりとなる事を望んだシオン。前世の願いは叶ったのに、思うようにいかない二人の想いはーーー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる