【完結】奇跡の魔女

蛇姫

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最終章 最初に叶えた願い事

5(現在)

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「今となっては総てが懐かしい思い出だよ」
「私は義兄様の執念深さに感服いたしました」

アステルとノエルは【どんな願いも叶える奇跡の魔女】の始まりとなった【願い】を思い出し、それを願った後に起こった出来事を想起していた。

アステル様と出会い、アステル様の味方を増やし、最強の味方を得て、自由を手に入れた。
その道程は私にとっては短く、義兄様にとっては非常に長い道程でございましたね。
アステル様が言葉を話せなかった事実を、義兄様はご存知だったことでしょう。
あの方もアステル様と同じく【心の声が聞こえる力】をお持ちですから。
とはいえ、私を投げ飛ばした猛者が今の神官長とは逞しいことこの上ないですね。

「アステル様」
「何かな?ノエル?」
「魔女としての話し方が完全に義兄様に似通っておられるように感じるのですが、私の気の所為でございますか?」
「…………カッコいいと思って」
「成る程、私は嬉しいですので魔女としてはこれまで通りでお願い致します」
「いいの?」
「勿論でございます」
「ありがとう、ノエル」

………寧ろ、お客様相手に私のアステル様の可愛らしい一面を見せるなど絶対に嫌でございます。
殺意が湧いてしまうではございませんか!
義兄様や義兄様一筋のリオさんならば兎も角、初対面の人間共がアステル様の素晴らしさを理解できるとは到底思えません!

アステル様……この先もずっと共に。
それだけが私の願いでございます。
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