38 / 48
4章 ※アナタのために
7
しおりを挟む
「久しぶりだね。お嬢さん」
【奇跡の魔女】ってことは、私を助けてくれたんだ!
「あ……あの!た……」
「助けてはいないからお礼は要らないよ?」
「えっ……じゃあ……どうして?」
「代償………もらっていないよね?忘れたのかな?」
代償って……だって、願いは叶ったのに嫌われたんだよ!?私は何も悪くないのに!!
「悪くない……ね」
「そうよ!私は何も悪いことしてないのに!助けてあげたのに!何で私が嫌われないといけないの!?」
私は【奇跡の魔女】に訴えた。
言葉にすると辛くて涙が溢れた。
「成る程……理解したよ」
分かってくれたみたい!良かった!
これで代償…払わなくていいんだ!
「…………代償はもらうよ?約束だからね」
「えっ……何で?私……嫌われちゃったんだよ?」
「…………それは僕とは関係ないからね」
「か………関係ないって……そんなの酷すぎます!」
私は【奇跡の魔女】に改心してもらおうと頑張ったけど、全然…聞いてくれないみたい。
そう思ったら止まっていた涙が溢れ出した。
【奇跡の魔女】が駄目なら、もう一人の男の人なら私を慰めてくれるかも……と期待して、もう一人の男の人に目を向けた。
えっ………何で?何で怖い顔をしてるの?
………そうか!私が【奇跡の魔女】に虐められてるから怒ってるんだ!
「…………君……色々と凄いね」
「アナタは黙っててください!」
「…………………」
良かった。黙ってくれたみたい!そこは聞くんだ!
でも駄目!私を虐めたんだから!
もう一人の男の人に怒られればいいと思う!
「あ……あの!」
「…………………」
えっ………何で?聞こえなかったのかな?
「あの!」
「………………」
どうして?【奇跡の魔女】に洗脳されてるのかな?
可哀想!私が絶対に助けてあげるからね!
「無視しないで!私を見て!」
私は無視するように洗脳された可哀想な男の人を、無理矢理にでも私の方に向かせた。
「……………アステル様……もう宜しいのでは?」
「もういいの?」
「とても斬新な発想力の持ち主のようですので」
「…………ノエル……よく分かったね」
えっ……二人が私を無視して話しはじめた。
何?もういいってどういうこと?
あっ!もう代償を取らなくてもいいって話?
それなら嬉しいかも!
やっぱり私の味方だったんだ!
【奇跡の魔女】ってことは、私を助けてくれたんだ!
「あ……あの!た……」
「助けてはいないからお礼は要らないよ?」
「えっ……じゃあ……どうして?」
「代償………もらっていないよね?忘れたのかな?」
代償って……だって、願いは叶ったのに嫌われたんだよ!?私は何も悪くないのに!!
「悪くない……ね」
「そうよ!私は何も悪いことしてないのに!助けてあげたのに!何で私が嫌われないといけないの!?」
私は【奇跡の魔女】に訴えた。
言葉にすると辛くて涙が溢れた。
「成る程……理解したよ」
分かってくれたみたい!良かった!
これで代償…払わなくていいんだ!
「…………代償はもらうよ?約束だからね」
「えっ……何で?私……嫌われちゃったんだよ?」
「…………それは僕とは関係ないからね」
「か………関係ないって……そんなの酷すぎます!」
私は【奇跡の魔女】に改心してもらおうと頑張ったけど、全然…聞いてくれないみたい。
そう思ったら止まっていた涙が溢れ出した。
【奇跡の魔女】が駄目なら、もう一人の男の人なら私を慰めてくれるかも……と期待して、もう一人の男の人に目を向けた。
えっ………何で?何で怖い顔をしてるの?
………そうか!私が【奇跡の魔女】に虐められてるから怒ってるんだ!
「…………君……色々と凄いね」
「アナタは黙っててください!」
「…………………」
良かった。黙ってくれたみたい!そこは聞くんだ!
でも駄目!私を虐めたんだから!
もう一人の男の人に怒られればいいと思う!
「あ……あの!」
「…………………」
えっ………何で?聞こえなかったのかな?
「あの!」
「………………」
どうして?【奇跡の魔女】に洗脳されてるのかな?
可哀想!私が絶対に助けてあげるからね!
「無視しないで!私を見て!」
私は無視するように洗脳された可哀想な男の人を、無理矢理にでも私の方に向かせた。
「……………アステル様……もう宜しいのでは?」
「もういいの?」
「とても斬新な発想力の持ち主のようですので」
「…………ノエル……よく分かったね」
えっ……二人が私を無視して話しはじめた。
何?もういいってどういうこと?
あっ!もう代償を取らなくてもいいって話?
それなら嬉しいかも!
やっぱり私の味方だったんだ!
2
あなたにおすすめの小説
ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する
ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。
皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。
ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。
なんとか成敗してみたい。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
悪役令嬢、休職致します
碧井 汐桜香
ファンタジー
そのキツい目つきと高飛車な言動から悪役令嬢として中傷されるサーシャ・ツンドール公爵令嬢。王太子殿下の婚約者候補として、他の婚約者候補の妨害をするように父に言われて、実行しているのも一因だろう。
しかし、ある日突然身体が動かなくなり、母のいる領地で療養することに。
作中、主人公が精神を病む描写があります。ご注意ください。
作品内に登場する医療行為や病気、治療などは創作です。作者は医療従事者ではありません。実際の症状や治療に関する判断は、必ず医師など専門家にご相談ください。
9時から5時まで悪役令嬢
西野和歌
恋愛
「お前は動くとロクな事をしない、だからお前は悪役令嬢なのだ」
婚約者である第二王子リカルド殿下にそう言われた私は決意した。
ならば私は願い通りに動くのをやめよう。
学園に登校した朝九時から下校の夕方五時まで
昼休憩の一時間を除いて私は椅子から動く事を一切禁止した。
さあ望むとおりにして差し上げました。あとは王子の自由です。
どうぞ自らがヒロインだと名乗る彼女たちと仲良くして下さい。
卒業パーティーもご自身でおっしゃった通りに、彼女たちから選ぶといいですよ?
なのにどうして私を部屋から出そうとするんですか?
嫌です、私は初めて自分のためだけの自由の時間を手に入れたんです。
今まで通り、全てあなたの願い通りなのに何が不満なのか私は知りません。
冷めた伯爵令嬢と逆襲された王子の話。
☆別サイトにも掲載しています。
※感想より続編リクエストがありましたので、突貫工事並みですが、留学編を追加しました。
これにて完結です。沢山の皆さまに感謝致します。
悪役令嬢カタリナ・クレールの断罪はお断り(断罪編)
三色団子
恋愛
カタリナ・クレールは、悪役令嬢としての断罪の日を冷静に迎えた。王太子アッシュから投げつけられる「恥知らずめ!」という罵声も、学園生徒たちの冷たい視線も、彼女の心には届かない。すべてはゲームの筋書き通り。彼女の「悪事」は些細な注意の言葉が曲解されたものだったが、弁明は許されなかった。
転生『悪役』公爵令嬢はやり直し人生で楽隠居を目指す
RINFAM
ファンタジー
なんの罰ゲームだ、これ!!!!
あああああ!!!
本当ならあと数年で年金ライフが送れたはずなのに!!
そのために国民年金の他に利率のいい個人年金も掛け、さらに少ない給料の中からちまちまと老後の生活費を貯めてきたと言うのに!!!!
一銭も貰えないまま人生終わるだなんて、あんまりです神様仏様あああ!!
かくなる上はこのやり直し転生人生で、前世以上に楽して暮らせる隠居生活を手に入れなければ。
年金受給前に死んでしまった『心は常に18歳』な享年62歳の初老女『成瀬裕子』はある日突然死しファンタジー世界で公爵令嬢に転生!!しかし、数年後に待っていた年金生活を夢見ていた彼女は、やり直し人生で再び若いままでの楽隠居生活を目指すことに。
4コマ漫画版もあります。
【短編】男爵令嬢のマネをして「で〜んかっ♡」と侯爵令嬢が婚約者の王子に呼びかけた結果
あまぞらりゅう
恋愛
「で〜んかっ♡」
シャルロッテ侯爵令嬢は婚約者であるエドゥアルト王子をローゼ男爵令嬢に奪われてしまった。
下位貴族に無様に敗北した惨めな彼女が起死回生を賭けて起こした行動は……?
★他サイト様にも投稿しています!
★2022.8.9小説家になろう様にて日間総合1位を頂きました! ありがとうございます!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる