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女王が歌う神仙国
66 ドキドキが止まらない②
しおりを挟むマドナス国の巨大飛行船は丸っこい魚ような形をしている。流線型の船体は鈍色をしており、翼のような鰭が両脇についている。
津々木学の感想では丸っこい飛行機だ。
天空白露にある飛行船は帆船型が主流だったのに対して、マドナス国の方が先進的に見えるのに、飛行技術は天空白露の方が握っていたらしい。
クオラジュに協力することによってその技術を手に入れたマドナス国は、神聖力の循環機能を取り入れこの巨大飛行船を試運転まで持ってきた。
今までは船体は作っても技術が足らず飛行速度が出せなかったらしいのだが、飛行技術を手に入れたマドナス国は早速活用してこの巨大飛行船に組み込んだ。
おかげで神仙国までたった一日で飛ぶことが可能になったのだという。
全くもってイリダナルが好きそうな感じだ。
船が巨大なおかげか地に足ついている感じがして恐怖心は薄い。外が見える窓側はちょっと怖いけど、近寄らなければ大丈夫だ。
向こうの世界でも飛行機が小さいのは無理でも、大型旅客機の通路側なら乗ることが出来た。そういうことだろう。
一度島に飛ぶという小さなプロペラ付き飛行機に乗った時は死ぬかと思った。シートベルトは外せないし、叫ばないようにずっと自分のハンカチを噛んでいたくらいだ。超笑われた!
速さでいけば断然向こうの世界の飛行機が早い。まだまだ発達途上なのだなと感じたが、帆船型の飛行船や流線型の飛行船が空を飛んでいるのを見ると、異世界なのだなと感慨深い。
明日の午前中には着くというので、俺は客室で休んでいたわけだが、なんとなく目が覚めてしまった。
窓の外は明るい欠けた月から光を受けた雲が見える。雲は遠くにあるのかゆっくりと流れていた。
小腹が減って何かもらえないだろうかと廊下に出る。
俺達が案内された客室はホテルのように高級な風呂とトイレがついた広い部屋だった。ドレッサールームもあり富裕層向けの特別室らしい。
貨物が主体の飛行船ではあるけど、いずれは旅客用にも活用するとか説明していた。
廊下はいい。両側客室である為窓がないから。床にはふかふかの絨毯が敷かれ、足音ひとつ立たない。
食事はイツズ達と共に部屋に運ばれてきたのを食べたので、食堂か厨房がどこにあるのか分からない。
トコトコと長い廊下を歩いていると、広い階段に出た。大きな柱が真ん中にあり、支柱を流線型に流れるように階段がある。絨毯が敷かれ木材の手摺は滑らかに深い色味を主張して重厚感があった。
いかにも貴族が好みそうだ。
安宿しか泊まってこなかった俺にはむず痒くもある。
下かな?と思い階段を降り、ふと横を見ればテラスがあった。
この世界の飛行船は海の上の船のように甲板があるのだが、なんで落ちずに飛んでるのか疑問に思い聞いたところ、船体内部には神聖力の塊ともいうべき動力部があり、その動力部から複雑な術式と機工学を組み合わせて飛んでいる。その元となる神聖力が船体を覆って保護の役割もしているので、飛行船に乗っている限り身体は痛まないのだという。
同じ理由で天空白露や天上人が空を飛ぶ時も守られている。というイツズの説明だった。言われてみれば気圧とか世界が変わってもあるはずだよなと気付き、今更ながらに勉強になった。
なのでこの世界の飛行船は外に出ることが出来る。向こうの世界では考えられないことだ。
窓の外の甲板の上にはクオラジュが外を眺めている姿があった。
神聖力が覆っているとはいっても風はあるので、黎明色の髪が風に流され広がっていた。
ソロソロと窓に近付きトントンと軽く叩く。
クオラジュの手元を見ると何か食べていた。いいなぁと眺めていると笑って手招きしてくれた。
近くのドアに行き少しだけ開く。ドアは引き戸になっていて、鍵はかけられていない。
「俺、外むり。」
しゃがんで顔だけ出して訴えると、クオラジュはキョトンとした。
皿とフォークを持って俺がいるドアの側まで近づいて来てストンと壁に背を預けて座った。
「ここならどうでしょうか?」
氷銀色の瞳を細めてニコリと笑う。
うーーーん………。ソロソロと身体を外に出してみると、意外と風が強い。そりゃそうか。空飛んでるんだし、と目をキュッと瞑った。
うおーーー、どーしよ。このまま身体を引っ込めたいのに、一瞬見えた雲の下にブルッと身体が震えて強張ってしまった。
「ごめ………、無理そ………。どわぁ!?」
身体を引っ込めようとしたら腕を掴まれグイッと身体を引き寄せられた。
風ー!!風!飛ぶっっ!
ゴオォォという風音に目が開けれずヒィッと悲鳴を上げる。
ポスんと身体が暖かいものに包まれた。
「……へ?」
クオラジュの腕の中だと気付いて間抜けな声が出た。
「ふふ、これならどうでしょうか?私の保護内に入れば安心ではありませんか?」
クオラジュの周りは少し暖かく風が緩かった。
「なに?なんかやってんの?」
「特には何も。神聖力を持つ者なら多少は身体の外に己の神聖力を放出しているものです。私は神聖力が多いので故意に抑えなければこのくらいの身体の保護が出来るのですよ。」
そう説明しながらフォークに肉と野菜を刺して俺の口元に寄せてきた。
え?これはアーンと食べるやつか?
「いやいやいや、自分で食べるし!」
「大丈夫ですか?」
大丈夫………。ではなかった。俺の手はしっかりとクオラジュの服を掴んでいた。
「窓の中には…。」
「折角ですので景色を楽しみませんと。」
うう………。とりあえず景色がなるべく見えないように口を開けた。
パクッと食べると肉汁と野菜のシャキシャキ感が美味しい。タレかドレッシングか分からないけど、酸味と甘味が効いていて二重に美味しい。
「うまぁ。」
クオラジュが嬉しそうに笑った。
「そうですか?適当に有り合わせで作ったのですが。」
「え!?クオラジュが作ったのか!?」
驚いて皿の中身を見る。大きめの平皿には切って焼いたパンが三枚と、先程食べた肉野菜、炒り卵には彩のいい野菜が混ざっている。スライストマトやハムやチーズの付け合わせまでつけて見栄えがいい。
「多彩。」
「お褒めに預かり光栄です。」
なんとタレも自分で作ったのだかとか。
「夕飯は食べなかったのか?」
「イリダナルと話していて食べ損ねてしまいましたね。」
「そーいえば二人はいなかった!あれ?トステニロスは?」
いなかったのは三人だった気がする。
「万能薬の材料を取りに行かせています。」
「叔父さん可哀そ。」
クオラジュは悪びれた様子もなく笑っている。笑うとクオラジュの胸にひっついている俺に直接振動が伝わりくすぐったい。
クオラジュから餌付けのようにハムチーズトマトのせパンが目の前に差し出される。少し慣れたので、受け取って食べると美味しい。特にタレとかかかっていないので、ハムに塩気があるのか、トマトに塩がふってあったのかもしれない。
受け取ってクオラジュの足と足の間に丸まり食べていると、ジッと見られていた。立てた片膝に肘を乗せて、頭を支え斜めに見てくるのだが、シャレた雑誌の表紙に写っているモデルのようにサマになっている。
何でこんな世界があるんだろうなぁと考えてしまう。飛行機ではない飛んでいる船。羽のある人間。竜と言われる人達。緑色の肌の花から生まれる種族。昔はもっと他にもいたようなことを聞いて、異世界だなぁとしみじみと思う。
ゲームの世界のようで、ここは違う世界だ。
簡単に設定が語られるゲームとは違う。もっと複雑で広い。そしてずっと続く未来がある。
モグモグと食べながら考えていると、背中を撫でる感触に、俺はビクゥと震えた。
「むぐぅぅー!?」
頬張っていたので喉に詰まりそうになった。
寝る為に上は薄いシャツ一枚だったので、触ってくる手の体温が伝わってきてゾワゾワしてくる。
パンを食べ終わると背中のシャツをペラリと捲られてしまった。
「……………。」
俺の背中にはバッテン印で大きな傷痕がある。そして背中から腹に貫通した剣の刺し傷も残っている。皮膚が引きつれた痕を、クオラジュの指がゆっくりと撫でていた。
「………ふぅ…、ちょ、くすぐったいっ……!」
俺が身悶えても気にせずツツーと指が撫で、暫くそれは続いた。
「な、何?」
クオラジュは特に何も言わずシャツを戻した。しかも丸くなった俺をヒョイと抱えて反対方向を向かせる。俺の視界には欠けた月と月の光に照らされた流れる雲が広がっていた。雲の隙間には濃紺の空が見えるが、月が明るすぎて星が薄く輝いて見えている。
「ひぇ…。」
小さく叫ぶとクオラジュの腕が俺の腹に周り、ギュッと抱き締めてくる。
「落ちませんよ。もし落ちても私が受け止めます。」
背中にはクオラジュの身体が俺を包み込んでいた。体温が暖かく、俺の頭はクオラジュの肩にあたり背中にとくとくと鼓動が聞こえていた。
これは、ちょっと………。
大分恥ずかしい。
クオラジュってスキンシップ多いよなぁ。俺は恥ずかしいんだけど、クオラジュにとっては当たり前のことなんだろうか。
媚薬の熱を取り除いてくれた時のことを思い出して、心臓の鼓動が早くなる。
気恥ずかしくて後ろを振り返ることが出来なかった。
「手を月に翳してもらえませんか?」
「え?手を?右?左?」
「どちらでもよろしいですよ。」
よく分からず左手を月に翳した。
「こう?」
「はい。」
そういってクオラジュは神仙国の店で買っていた指輪を一つ取り出した。そして俺の中指にスポンとはめてしまう。
「見てて下さいね?」
クオラジュは俺の翳した手を自分の片手で指輪が見えるように握り込む。手が大きいので簡単に包み込まれてしまった。もう片方の腕は俺のお腹に回されたままだ。
左手が暖かい。
月の光で手と指輪は影になっていた。
指輪がふわふわと光り出す。波打ち揺らめき、青と橙色が波となって揺れていた。橙色の方が重たいのか、下に溜まっては青色に押されてユラユラと揺れる。
クオラジュの黎明色の髪と同じように、指輪も揺れる黎明色に変わっていた。
「綺麗だな。」
「仙の種は神聖力を取り込みやすいのです。そして長く保有します。こうやって私の神聖力を込めれば、私の色になるのですよ。」
「へぇ~。すごい。綺麗だ。」
綺麗しか言えないけど、綺麗だ。月あかりの中で黎明色が輝いている。
「つけていて下さい。後で私の指輪にもツビィロランの神聖力を入れて下さいね。」
うん、と返事しながら、俺はその指輪の揺らめく黎明色の波をずっと見ていた。
少し頬を染めて指輪を眺めるツビィロランを抱き締めたまま、クオラジュはチラリと扉のガラス窓を振り返った。
「……………!?」
「………………!」
「………………。」
ヒョヒョヒョと三つの顔が引っ込む。
フッと笑って視線をまた抱き締めたツビィロランに戻した。
コソコソと三つの影が階段に戻って行く。三人で階段を椅子がわりに座り込み、それぞれふうっと息を吐いた。
「いつの間にあんな仲良くなったの?」
前に見た青の翼主は強攻撃をぶちかます謎の人物だったはず……。そういう印象が強かったので、まさか久しぶりにツビィロランに会ったと思ったら、あの青の翼主とあんなに仲良しになっているとは思っていなかった。そうアオガは二人に詰問した。
尋ねられたサティーカジィとイツズは、いつからだろうと首を傾げ考える。
「わりと最初からでしょうか?」
「なんのかんのありながら、仲良いんだよね……。」
イツズの悔しそうなセリフに、サティーカジィが困った顔をした。
その二人の様子にアオガの片眉が上がる。
「ちょっと、こっちはこっちで進展してないじゃん!」
アオガの矛先がサティーカジィとイツズに向いた。アオガにしてみれば、大人しく身を引いたのだ。折角波風立てずに円満に解消したのに、何をやってるんだと言いたい。
二人の何とも言えない雰囲気に、アオガの眦がググーと寄る。
「こんのっ!ヘタレがぁあぁぁぁぁーーー!!!」
アオガの罵声が船内にこだました。
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