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14 話が膨れ上がってますけど!?
しおりを挟むヨフミィはどうやら羊や牛が好きらしい…。ヨフミィはまだ六歳だ。本物の羊や牛を見たことがあるのか分からない。
ジュヒィーがヨフミィと出会えてまだ一年も経っていない。だから知っていることはとても少ない。
自分が産んだ子なのにとても悲しいことだったが、ヨフミィから会いに来てくれた時は死んでもいいと思えるくらい嬉しかった。
腰までしかない小さな背。ふわっとした自分似の真っ白の髪。公爵様と同じ榛色の大きな瞳。
ニコッと笑い、沢山お喋りをするヨフミィはとても可愛い。
ヨフミィは何故かジュヒィーのことを妖精とよく言っているが、ヨフミィの方が妖精さんだ。
可愛い我が子が望むならペットを公爵様に強請るぐらいどうってことはない。
……と思って公爵様の執務室の前まできたのだけど。
どきどきと心臓がなって手が震える。
「あの、私が案内しましょうか?」
公爵様の専属騎士ハーディリ卿が見かねて声を掛けてくれた。
「だだだ大丈夫です……。」
吐きそう。
真っ青になるジュヒィーを見てハーディリも真っ青だ。
「御無理はなされませんよう。公爵夫人が会いに来られたと知れば公爵様も喜ばれますよ。」
なんとかノックをさせようとハーディリは励ました。
ハーディリはベータで身近にいるオメガといえば公爵夫人しかいない。どう扱っていいのか分からず、オメガは繊細な生き物なのだなと認識した。
実力主義な公爵のおかげでこんな地位にまで就くことが出来たが、これから頻繁に夫人が来られるのなら勉強しておこうと意気込む。
「夫人、手で叩くのが怖いなら声を掛けられてみては?」
「……え、えぇ?なんと言えば…?」
夫人が公爵様に言う言葉?
「挨拶からとか…?」
「挨拶……。」
既に二十分ほど扉の前で話し込んでいたら、内側から開いてしまった。
「二人はここで何をやっているのだ?」
「あ………。」
「良かったですね!出てこられましたよ!」
呼び出しに応じて出てきたわけではないんだけど、良かったことになるのかな?と思いつつ、リウィーテルに促されて室内に入った。
ハーディリはお茶を持ってくるよう伝えておきますと言って出て行ってしまった。
……二人きりだ。
いつも二人の間にはヨフミィがいた。それに安心していた自覚はある。
ジュヒィーの中にはまだ冷たい目をしたリウィーテルの姿がこびりついていた。
出会った頃は確かに優しかったのに、いつしか距離ができ離れ、噂でリウィーテルには好きな人がいるのだと聞いた。王宮の美しいオメガのメイド。
次々とそのメイドを虐め危害を加えたとして他のオメガ達が捕まっていく中、恐怖でジュヒィーは小さくなり生きていくだけだった。
何も言っていないのに悪口を言ったことになり、会ったこともないのに害を加えようとしたと言われる。
恐怖以外の何者でもない。
初めて会ったのが王太子の結婚式というのだから笑える。本当に、あの時ジュヒィーは狂ったように笑いたい気分だったのだ。
恐怖の対象が目の前にいること、その前で悔しそうにするリウィーテルを見たこと、そのオメガが結婚してくれてこの恐怖から逃れることが出来るのだと安堵したこと。
様々な感情が押し寄せ、その日ジュヒィーはプツリと心が切れた気がした。
その後自分は婚約を破棄されてどこかの家に養子に出されるか、新たな婚約者を与えられて公爵家よりも格下の貴族家に嫁がされるかするだろうと思っていた。
ジュヒィーが生まれた伯爵家はもう存在しない。いくら貴族の生まれでも後ろ盾のないジュヒィーをもらう家なんて、下級貴族しかないだろうと思っていた。もしくは後妻か第二婦人か。
オメガは取り合いだ。アルファの当主がいるところにしかいけない。
諦めていたら王太子妃に恋慕していた貴族家は王命で結婚するようにと命じられてしまったらしい。
リウィーテルはそのままジュヒィーと結婚すると告げた。
喜びもなにもない。
結婚し、子を作ろうと励むがジュヒィーの心は凍りついていた。
ようやく授かった男の子。
すぐに引き離されて五年も会えなかった。
いつもニコニコ笑ってお父様と言ってくれる。あんなに可愛い子が僕の息子だなんて!
ヨフミィが望むなら僕も頑張らなくちゃ!
ふむっと握り拳を握ったジュヒィーは、顔を上げるとリウィーテルからジッと見られていることに気付いて固まった。
リウィーテルからすると対面に座ったジュヒィーが百面相をしながら考え込む姿が珍しくて眺めていたのだが、お互い目があって気まずくなってしまった。
ゴホンと一つ咳をしてリウィーテルから話し掛けることにした。
「何か心配ごとでもあるのか?考え込んでいるようだが。」
慎重に尋ねる。ここで萎縮させてはいけないことくらいリウィーテルにも理解できる。ジュヒィーは兎に角大人しい人間だ。
なんとかフブラオ・バハルジィに教えを乞い、ジュヒィーとヨフミィに対する付き合い方を学んでいるが上手くいかない。
堅すぎるとよく言われてしまう。
柔らかく、柔らかく…。
「もしかしてヨフミィについてか?」
ジュヒィーが気にすることなんてヨフミィ以外にあり得ない。ここで夫の自分が候補に上がらないのは悲しいが事実だ。
どうやら当たっていたらしく、ジュヒィーは驚いたように目を見開いた。薄紫の瞳が水辺の煌めきのように輝く。
「そ、そうです。あの、お話があって…。」
「ふむ、ヨフミィがどうかしたのか?」
順調な滑り出しにリウィーテルは安堵する。
ジュヒィーはコクリと頷いて話し出した。
「ヨフミィが羊や牛を飼いたいと言っていたのです。」
「………羊や、牛……?」
またヨフミィがおかしなことを言っているのか?時々突拍子もないことをヨフミィは言い出す。
「犬や猫でもなくです。大型の家畜が好きなんでしょうか……?」
ジュヒィーに小首を傾げ困った顔で尋ねられ、リウィーテルも渋面をつくり思案する。
大型の家畜……?飼いたいのか?食べたいのか?
「具体的に羊や牛で何かしたいのか?羊なら羊毛や食肉、牛なら乳や同じく食肉などもとれ産業にすることも出来るが。」
「……うーん…?六歳の子供がそこまで考えるのですか?」
実は産業とまではいかなくても、自給自足分を賄える飼育を考えているのだが、二人にはまさかという気持ちしか湧かなかった。子供が強請るのは愛玩用でしかないと思っている。
「しかし王都に羊や牛は……。」
一頭くらいなら…と悩んだリウィーテルとは違い、ジュヒィーは違うことを考えていた。
「公爵様は六歳の頃何が好きでしたか?僕は川遊びが好きでした。」
「六歳か。乗馬を習い始めたな。少しずつ早く乗れるようになって楽しかったが……。ジュヒィーは川遊びをしていたのか?」
尋ねられてジュヒィーは過去を思い出す。まだ自分がオメガと知らず、両親も健在で楽しかった頃を。
「領地に川が流れているでしょう?流れが緩やかな所に遊びに行って、河原に水溜りを作ってもらったんです。川の中は危ないからって。水が濁らないようにって少しだけ石を退かして水を入れてってして遊んでました。」
「ふむ、川遊びか。だったら今度夏に学院が休みに入ったら領地に戻って川遊びに出掛けてみよう。釣りをしてもいいかもしれん。」
「釣りですか?」
「したことがないのか?釣ってそこで食べてもいいと思うぞ。」
「……え~……釣り。お魚を食べるんですか?そこで?」
「ヨフミィ達も連れて行けばいい。護衛をつけるから安全だ。」
ジュヒィーはコクリと頷いた。
羊や牛の話から魚釣りの話になってしまったが、ジュヒィーは期待しているのか頬が赤くなっている。
手を伸ばして頭を撫でてやりたくなるが、今はまだ早いだろう。それだけ自分はジュヒィーを蔑ろにし放置してしまった。少しずつ距離を縮めていくしかない。
「王都に家畜は持って来れんから領地の方に用意しよう。放牧場をジュヒィーの屋敷の近くに作ってもいい。森から道を通して柵で囲い家畜小屋を作るか。今からやれば夏の休みにはそれなりのものが完成する。」
「わぁ、楽しみですね。」
久しぶりにジュヒィーが満面の笑顔でリウィーテルを見た。
「川遊びと釣りの予定も組んでおけばいいな。」
「はいっ。」
そうして二人は計画を立てていった。
はい、これ。
と見せられた羊皮紙には、アクセミア公爵領地にある邸内敷地の見取り図が書かれてあった。
公爵邸の敷地は広大だ。端から端まで徒歩で渡るのは困難。
本邸隣の森の中にお父様のボロ屋敷が建っているが、何やらそこから道が真っ直ぐ作られ放牧場が建設予定らしい。
「もう造り始めてるんだって。夏のお休みに見に行こうね。」
ニコニコと嬉しそうにお父様は笑っていた。
「放牧場ってことは何か飼うんですよね?何を飼うんですか?」
貴族なら馬とか?
「羊と牛だよ?」
それ前に僕が呟いた動物!
ま、まさか、そのせい!?
「とりあえず十頭ずつ購入してみるって。経験者も入れて世話は任せるから大丈夫って言ってたよ。」
「わ、わぁ~、すごい~!」
手を叩いて僕は喜ぶ。ぱちぱちぱちぱち。
なんだか話が大きくなってる!?
「食べたかったら食べてもいいって。」
いやまぁ確かにそういう予定のスローライフでしたけど?
僕の想像では二人で住めるような小さな家に、羊と牛を数頭ずつ飼って、鶏かウズラなんかでも何羽か飼って、肉と卵とお乳が手に入る~……なんてふわっとした夢物語だよ!?
畑耕して野菜も育ててー、森が近くにあってキノコ採ってぇ~、ベリーとか果物とか自然になってるやつ採って来れるのかなぁ~とか?
夢だけどー夢じゃないーていうくらいのフワッとしたプランというか?
それがなんでか変な形で叶おうとしている!?
「あ、大きめに作るから他にも何か希望があれば一緒に用意してくれるって言ってたよ?」
「誰がですか?」
「公爵様だよ?」
ま、そうですよね。資金は父上が出しますよね。お父様は父上からお小遣いを貰っているがほぼ使っていない。使い方がわからないというのが正解だ。専属侍女になったフブラオ先生の妻マリニさんが、どうかお願いだから使って下さいとこの前お父様に懇願していたのを見ちゃったもんね。
「父上の金か……。」
じゃあ好き勝手言ってみよう。
「実は卵なんかも取れたらなって思ってました。」
お父様がぱちんと手を叩く。
「わぁ、じゃあ鶏かな?ひよことか見れるかな?」
「飼育数を増やしたり出荷するなら見れそうですよね。」
すごーいとお父様はひよこを想像しているようだ。そんなお父様は大変無邪気で可愛らしいです。
「じゃあお願いしておくね?あ、夏には川遊びもしようって言ってるんだよ。魚釣りしてそこで食べれるんだって!」
僕よりお父様の方が楽しそうにはしゃいでいる。
僕が学院に行ってる間にどうやら二人は仲を深めてお喋りしていたらしい…。むむ、つまらん。でもお父様がイベントごとにこうやって乗り気なのはいいことな気がする。この前のお茶会は一生懸命手伝ってくれたけど、どっちかといえば義務という感じで楽しそうじゃなかったしね。
お父様から話を聞いて、夏に領地に帰ることが決定した。というかもう事後報告のようなものだよね。決定事項だ。
お父様が嬉しいなら僕も嬉しい。父上に先越された気がするけど仕方ないなぁ。
後からラニラルに領地の放牧場建設に聞いて尋ねられた。
「父上からヨフミィ様が畜産事業に乗り出されるのだと聞きましたが。」
んっなぁにぃ~~~!?畜産事業!?
「え、ぼ、僕が?」
僕が後を継ぐのは公爵家では!?畜産農家なの!?
「はい、試験的に羊と牛と鶏を飼われて繁殖に乗り出されるのだと聞きました。公爵領は所有地も広く放牧に適した高低差のある平原もありますから適してますよね。」
「あ、そうなんだ?」
「……………。」
僕の放心状態にラニラルは気付いたのか目をぱちくりさせた。
「畜産について効率的な繁殖法や市場について調べましょうか?」
僕はハッと覚醒する。
「うんっ!」
ラニラルの手を握って思いっきり頷いた。ラニラル凄い!お茶会の円滑な開催方法や畜産事業のことまで調べてくれるの!?
「あ、学院では高位貴族は定期的にお茶会を開くようです。高位貴族の集まり、派閥の集まり、個人的なものと回しながら開催するのが作法だそうですよ。前回は全体的に呼びましたから次は高位貴族の集まりですね。予定日と名簿のリスト、場所と料理の種類など詳細をここに纏めました。目を通しておいて下さいね。」
はい、と紙の束を渡される。
綺麗にキッチリと書かれた書類に、君何歳?と尋ねたい。
君八歳だよね?僕六しゃい……。ちょっと現実逃避してしまった。
「すごーい。」
普通に感心してしまうよ!前世大人だった自分よりも遥かに凄い!
感心したらラニラルは照れていた。
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