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20 既に頂いております
しおりを挟む二日後、ロデネオ伯爵が再度診察に訪れ、お父様の検査結果は良好だと言われた。ちゃんと数値は上がっているという伯爵の診断書に、全員喜んだがヨフミィだけ肩を落とした。
そんなヨフミィの様子にフブラオは気付き後を追いかけた。
「坊っちゃま。」
ヨフミィは自分の部屋に戻る途中だった。そっと出ていたようだが、フブラオは今話すべきだと思った。
「少し話をしましょう。」
ヨフミィはフブラオを見上げてコクンと頷いた。何を話すつもりなのか理解している顔だ。
ヨフミィの部屋に入りソファに座った。ヨフミィは長椅子に、フブラオは一人掛け椅子に座る。
「ヨフミィ坊っちゃまは賢いので私が何を言うつもりなのか既にご承知でしょう。」
笑うフブラオにヨフミィは溜息を吐いた。
「わかってます。お父様が病気のままがいいなんて思ってません。」
フブラオはうーんと考える。理解しているが気持ちがついていかないようだ。
「ではどうしますか?」
「………お父様の病気を治して父上と番になるのが良いのだと思います。ただ……。」
ヨフミィの悔しそうな顔を見てフブラオは苦笑した。
「公爵様は嫌いですか?」
ヨフミィはチラッとフブラオを見る。そして首を振った。
「いいえ、嫌いではないんです。ただですね、もっと早く気付いてくれてれば良かったのになってムカついてるだけです!」
「そうですね。私もです。」
「ですよねっ!今からお父様の妖精さんみたいな可愛さに気付いて手を出そうなんざ許せません!」
許せませーーーーんっ!と叫ぶヨフミィの声が廊下まで響く。
自分こそ小さくて妖精みたいな見た目をしているのに、この少年は自分の産みの親をまるで庇護すべき存在のようにいつも言う。最初の出会いがそうさせているのだろう。
「同意します。ですが公爵夫人には公爵が必要なのです。」
「はあぁぁぁ……。そうなんですよね。それは分かってます。たださぁ~…。そんな簡単に手に入るなんて思ってほしくないって言うか…。でも最近お父様は父上とお喋りするの楽しそうにしてると言うか…。子供が両親の不仲を喜ぶなんておかしいよねぇって思うと言うか…。」
「うんうん、そうですよね。」
フブラオは頷きながらこの小さな主人が小さな頭の中で正解を知りながらも葛藤していることに微笑んだ。
本当にヨフミィは産みの親の幸せを願っている。だからこそ悩んでいる。
「でも分かってます。お父様の気持ちが一番です。お父様が僕とのスローライフを願うのか、父上と番になるのを願うのか、それ次第ですよね。」
「はい、そうですね。」
この子は賢い。その知性を勉強に向けてくれればもっと良いのにと、少しだけ思わないでもない。
「やっぱ父上必要かなぁ。」
「きっと良いようになりますよ。」
そうかなぁとヨフミィは頭をクリクリさせている。
「私はそれよりもヨフミィ坊っちゃま自身の幸せを見つけて欲しいですね。」
ウンウン唸っていたヨフミィがフブラオを見た。公爵そっくりの榛色の瞳は光の加減で色を変える。今は室内だからか焦茶色と緑が混ざったような落ち着いた色合いになっていた。
「僕の?」
「勿論です。私の息子もいつもヨフミィ坊っちゃまの為にって頑張っております。」
ヨフミィはあっと口元を手で押さえた。
父親であるフブラオでもちょっと過干渉かなと思うくらいラニラルはヨフミィに尽くしているなと感じている。
「……あの、頼りすぎかなって気になってるんですけど、文句言ってたりとかは…?」
「いえ全く。むしろラニラルはヨフミィ坊っちゃまの幸せを願っております。ヨフミィ坊っちゃまがお父様の幸せを願うようにラニラルはヨフミィ坊っちゃまの幸せを願い、そんなラニラルの幸せを私は願っています。」
ヨフミィはジッとフブラオを見ていた。まだ六歳とは思えない落ち着いた瞳だ。普段は幼く甘え上手で、その行動は子供らしいのに、瞳の中は実に大人びている。これが最初に家庭教師として就いた三歳児の時からというのだから恐ろしい。
この瞳があるからアルファなのかと思ってしまうのだが、身体は小さく勉強や身体能力はそう高くなかったりする。
………本当に不思議だ。
「フブラオ先生…!」
ヨフミィの目がクワっと見開かれ、口が開いた。
「はい、なんでしょうか?」
「僕いいこと思いつきました。恋に障害はつきものです。」
「まぁ…、そうですね?」
「僕が障害になります!ていうかもうなってますけどね!!」
「うーん……?」
「焦らして焦らしてお父様の可憐な姿を追い求めさせます~~~!」
「あははは………。」
僕頑張りますー!とヨフミィは力強く握り拳を作っている。
ヨフミィはタタタタとドアの方へ走り、勢いよく開いた。
「わっ…!」
廊下にはラニラルが立っていた。どうやら二人が出て行ったので追いかけて来たようだ。
「あれ?ラニラルだぁ。どうしたの?」
ラニラルはヨフミィを見てフブラオを見た。そしてヨフミィに視線を戻しニコリと笑いかける。いきなりドアが開いて驚いただろうに、すぐに平然と感情を戻して見せた。
「何か悩みがあるのかと気になりました。父上が追いかけたので大丈夫だろうと思ったのですが……。」
「うわっ、親子っ!心配で来てくれたんだ~?でも何をするか決めたからもう大丈夫だよ!」
ヨフミィはニパッと笑った。
「何を決めたのですか?」
「とりあえず父上の邪魔する。」
それはいつも通りのことなのでは……、とラニラルは呟いている。そしてコクリと頷いた。
「ではお手伝いします。」
任せて下さいとラニラルの表情は真剣だ。
そんな二人の会話を聞きながら、ラニラルまで参戦すると公爵様は上手くやれるだろうかと心配になってくる。
「僕知ってますよ!フブラオ先生が父上に加勢してるの!」
「おや、ご存知でしたか。」
「ズルいからラニラルは僕の味方ね!」
「仕方ありませんね。」
ヨフミィはあははと元気に笑う。ラニラルの手を握り引っ張って、元の部屋へ向かって廊下を駆け出した。
あっ、と何かを思いついたように振り返る。
「フブラオ先生の幸せも願ってますからね!」
そう言って今度こそ駆け出して行ってしまった。ラニラルも楽しそうについて行ってしまう。どんなに賢くてもラニラルもまだ子供だ。
「…………ふむ。」
私の幸せまで願ってくれるとは。
ですがヨフミィ坊っちゃま。私は今かなり幸せです。
将来はアルファだろうと言われていたのに、十歳でベータと言われ、なり損ないと言われながら生きることはかなり辛い。
貴族の中にも入れず、平民からは貴族出身だと距離を置かれる。
どんなに能力を示しても、なり損ないというレッテルは剥がれなかった。
それでも認めてくれる人は僅かにいたからやってこれた。
守るべき妻がいるから頑張れた。生まれた子が可愛くて守り続けた。
ヨフミィ坊っちゃまの家庭教師に抜擢してくれた公爵様にはとても感謝している。失望することもあったが、それでこの恩義が失われることはない。
懐いてくれたヨフミィ坊っちゃまにも感謝している。坊っちゃまが自分に懐かなければこの仕事も続かなかった。
仕事があったからラニラルを学院にやることができた。あんなに優秀なのに通わせてやれず、仮にアルファと判定されたとしても平民出身としてどこまでやれただろうか。
だからアクセミア公爵家にはとても感謝している。
出来れば公爵にも公爵夫人にもヨフミィ坊っちゃまにも幸せになってもらいたい。
この恩を返して差し上げたい。
「既に私は頂いておりますから。」
フブラオは笑い声を残して消えていった小さな姿を思い浮かべながら呟いた。
ヨフミィが勢いよくドアを開けた。先程ロデネオ伯爵が診察を終了し少し話をして出ていったばかりだった。いつの間にかヨフミィとバハルジィ親子がいなくなり、ふと訪れた二人きりの時間にリウィーテルはちょっと喜んでいた。
だが、バーンッとヨフミィが戻って来たことによりぶち壊される。
長椅子にジュヒィーと並んで座っていたのだが、それを目ざとくヨフミィは視界におさめてキュキュと榛色の目を吊り上げた。
「父上っ!」
ヨフミィはリウィーテルに向かって叫んだ。
「ど、どうしたんだヨフミィ?」
「僕がっ、お父様を幸せにするんですからね!」
またか……。ジトーと我が子を見る。可愛いんだが本当に生意気だ。誰に似たのだろう。
「息子がどうやったら産みの親を幸せにすると言うのだ。」
と、と、と、とヨフミィは二人に近付きポスンと座った。リウィーテルとジュヒィーの間へ。
「ふふ、一緒にいたいの?」
ジュヒィーが嬉しそうに笑う。
「おまえは……、いい雰囲気を……。」
ふふふふふんっ、とヨフミィが笑うと、リウィーテルは諦めて溜息を吐くしかなかった。
視線を感じて入り口の方を見ると、どうやら一緒に戻って来たらしいラニラルが立っていた。
リウィーテルと目が合うとニコリと笑う。
ラニラルは賢い。その賢さがヨフミィの為になると考え側近候補に置いた。書類で選んだ時は専属侍従にちょうどいいのではと思ってのことだった。
この子は間違いなくアルファだろう。
フブラオは自分も子供の時はそう言われていたが、結局ベータでしたのでそういった期待はありませんと言っていたが、この底知れない空気は間違いないのではと思う。
苦労する父親の為にラニラルはリウィーテルに提案した。
『必ずヨフミィ様の剣となり盾となります。生涯をかけてお助けいたします。誰よりも。』
だから父に爵位を与えてくれと言った。そうした方が自分の立場を確立しやすい。貴族でないと入れない場所も多い為必要だとリウィーテルに向かって意見した。
公爵家の当主に対してまだ八歳の子供が。
『そう誓う者は大勢現れる。』
何もお前だけではないとリウィーテルは言ってみた。ヨフミィは私のたった一人の息子。アクセミア公爵家に取り入りたい者は沢山いる。
『承知しています。ですが俺ほど命をかける者はいないと思います。ヨフミィ様が十歳の判定でどの性別になっても俺は必ずヨフミィ様に生涯を誓います。』
『つまりベータと言われようとオメガと言われようと仕えるんだな?』
そうだとラニラルは頷いた。
ヨフミィがオメガと言われれば、現時点ではアルファの婿をとることになる。婿に入ったアルファの番となったヨフミィの側に仕え続けることになると、アルファの婿から良い顔はされないだろう。
しかしもしヨフミィが妻という立場に押しやられ、夫婦関係がうまくいかない時はラニラルの存在は助けになる。身を挺して守るだろうし、ヨフミィが得るべき資産も手放さないよう管理出来るだろう。
ベータと言われればアクセミア公爵家から出ることになる。公爵家が持つ爵位の一つを継いで、その領地で一生が終わる。
公爵家ともなるとアルファの当主を据えないと軽んじられすぐに足元を掬いにこようとする者が現れる。
今リウィーテルが築いている地盤も当主が代われば崩れる可能性だってある。
本人次第ではあるが、そんな危険な地位にベータ性で就かせたくない。安全な場所で幸せになってほしい。だが本家の血筋になる為命を狙われてもおかしくはない。狙われればよくて没落し行方をくらませるくらいだろうか。その為にもラニラルのように忠誠を誓う者が側にいた方がいい。
ラニラルはそうなった時の為のヨフミィを守る剣と盾になると言うのだ。
そしてその為にはいずれラニラルが継承出来るよう、父親に貴族という地位を与えていて欲しいと交渉している。
小賢しいともいうが、八歳でこれを考え自分を売り込んできた気概は気に入った。
『いいだろう。ついでに爵位もあげてやろう。いつかヨフミィの力になれるように。』
『有難うございます!』
こうしてバハルジィ家は伯爵家になった。
後からそれを聞いたフブラオが子爵でいいと訴えたが、爵位は高い方がヨフミィの為になると言って押し付けた。
フブラオから、この経緯は公爵夫人にも伝えておいた方がいいと忠告された。
知り過ぎれば危なくないかと思ったが、知らない方が判断出来ず余計危険な目に遭うと諭された。それに教えてもらえないというのは、秘密にされた方は不安になり、余計関係が悪化するとも。
だからジュヒィーにもなるべくヨフミィに関することや、知っていた方がいいことは教えるようにした。
ジュヒィーは黙って私の話を聞くようになった。
ラニラルの話も静かに聞いていて、聴き終えたら花が綻ぶように微笑んだ。薄紫の瞳が煌めいて、見惚れるほどに美しい笑顔だった。
『ありがとうございます。教えてくれるなんて…。信頼してくれているようで嬉しいです…。』
遠慮がちな感謝にリウィーテルは感動した。
フブラオの助言はやはり正解なのだ。
ジュヒィーとは会話も増えて最近ヨフミィが学院に行っている間話すようになった。ヨフミィがいると会話をさせてもらえない。
今現在のように……。
戻ってきたヨフミィは私とジュヒィーの間に座ってジュヒィーと話し出した。
そんな私達親子をラニラルは微笑んで見ている。
ラニラルの忠誠はまだヨフミィにはない。どの程度の好意があるのかも測れないほどに、ラニラルの態度にブレはない。
それは偏にバハルジィ一家の為。尊敬する父親に爵位を与えたかったから、ラニラルはヨフミィに従っている。
後はヨフミィ次第にしかならない。ヨフミィが今後どれだけラニラルの心を掴むかだ。
ソヴィーシャもリュハナも人格はいいからヨフミィを裏切ることはないと思ってはいるが、ラニラルとは条件が違う。ラニラルは家の為に裏切らないという確証がある。
いつの間にかヨフミィはリウィーテルの膝に乗りジュヒィーとお喋りに夢中になっていた。
「ラニラルを忘れているぞ。」
「あっ、ごめんねっ、お父様も行こう~!」
ヨフミィは私の足から飛び降りて、ジュヒィーの手を握って引っ張った。
「………ジュヒィーは置いていってもいいが?」
「だめぇーーーっ!」
まぁ、そうだよな。
去っていく三人を見送って、リウィーテルは自分の仕事に戻ることにした。
まだまだ子供達も小さい。そう急いで結論を出さなくても良いだろう。
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