じゃあっ!僕がお父様を幸せにします!

黄金 

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24 張り込みだ!

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 僕はお父様がゴロゴロしているテントに戻った。

「えっ、どうしたの!」

 ヨロヨロしている僕にお父様が走ってきた。

「王太子の威圧を受けました。」

 護衛が簡単に説明してくれた。
 僕は王太子の前では平気そうに喋って見せたけど、結構頑張ったと思う。本当は具合悪い。
 お父様はハーディリを連れてくるよう護衛に命じた。そして僕を椅子に座らせ背中を摩ってくれる。

「こんな小さな子に!」

 大人しいお父様が珍しく怒っていた。

「平気です。よっぽど聞かれたくない内容だったんでしょう。」

「何を話してたの?」

 僕は王太子妃に過去の狩猟大会で密猟者に捕まった時のことを聞き出したのだと教えた。

「もう……、そんな昔のことをなんで気にするの?」

 えー?だって、多分イベントだし?

「疑問に思っちゃったんだもん。実際狩猟大会に参加しておかしいなって思ったんです。ここまで管理されているのに密猟者がいるわけないでしょう?」

「それは……そうだね。密猟者が捕まったのもあの時だけだったんだよ。」

「はい、おかしいです。おかしいと思ったので直接王太子妃から聞き出そうと思ったら王太子が慌てて止めに来たんですよ?」

 よっぽど聞かれたくなかったんだろうと思う。

「……何か分かったの?」

 お父様も疑問に思ったのか何を聞いてきたのか気になったようだ。

「多分捕まったのは密猟者ではありません。」

「じゃあ?」

「どっかの兵士か騎士でしょう。」

 僕の言葉にお父様も驚いた顔をした。

「ヨフミィ様、何を危ないことをされてるんですか?」

 テントに入ってきたハーディリが、入って早々注意してきた。だけど今は大人しく聞くつもりはない。

「ハーディリは知ってるんでしょう?」

 ハーディリは父上の専属護衛だ。父上の近くにいて知らないとは思えない。
 ハーディリは溜息を吐いた。

「何故そんなことが気になるのですか?出来れば危ないので関心を持って欲しくないのですが。」

「じゃあ教えて~。教えてくんなきゃ首突っ込むもん!」

 ハーディリは苦々しい顔をした。この顔は絶対知っている顔だ。

「王太子妃を捕まえたのはどっかの貴族家の兵士になるんでしょう?普通は森の中で会っても危ないから帰れって言われるくらいのはずなのに、メイドだった王太子妃が捕まったってことはなんか悪さでもしてたの?」

「どうしてそんなところは冴えてるんですか?まぁその通りです。今でも時々やる参加者はいるんですが、自分の兵士に獲物を獲ってこさせるんですよ。」

 ええ~?ズルしてるってこと?ズルしてるところを当時メイドだった王太子妃に見られたから口封じに捕まえたってこと?
 お父様も不思議に思ったのか口を挟んできた。

「………じゃあ見られたから捕まってしまい、王太子が探し出したということ?その時の貴族家はどうなったの?」

「地方の貴族でしたので王太子殿下の想い人について知らなかったようです。そのせいで危うく口封じされるところでしたが王太子殿下が情報を掴んで助け出されました。その時の地方貴族は密かに制裁を受けたようです。」

「なんで秘密にしてるの?普通に不正しようとした人を捕まえたって言えばいいんじゃないの?」

「王室行事ですのでそんな不正が行われていると思われるのは外聞が悪いのでしょう。ですので王太子殿下の代わりに処理なさった公爵様もご存知なんですよ。というかほとんど後処理をされたんです。王家の代わりに!」

 ハーディリは王家の代わりという部分を強調して言う。
 王室行事はクリーンなイメージが大事なのだという。当時王太子が大騒ぎしてしまった為事件が明るみになり、仕方なく密猟者が入り込んだことにしたらしい。どっかのバカな貴族家がやらかしたと言うよりも、悪人を捕まえたと言った方がマシだと判断したというのが事実だった。
 王太子は自分の責任もあるのであまりこの話題を出されたくなかったのかぁ。王家の恥ってことかな?だから慌てて止めたわけね。
 これ以上騒ぎを起こされると困るので教えるが、大人しくしていて欲しいとハーディリから言われてしまった。

「なぁんだ。なんかつまんないイベント~。」

 思わず口に出してしまった。

「そのおかげというかなんというか、それから開催中も自分の配下にやらせようとする者を取り締まるようになったんです。今までは王太子殿下が狩りに参加されて不正者を取り締まれていましたが、今年はレジュノ王子が取り締まりに入られたんですよ。」

 ええ!?まだ八歳なのに!?たんに狩猟大会に参加してるのかと思ってた。
 危なくない?
 ハーディリは相手も貴族なので王子に対して無茶はしませんからと言っていた。でも心配だよね。
 大会三日目は陽が落ちる前にみんな帰ってくることになっている。帰ってきたら顔を見に行ってみようと思った。



 お昼を過ぎた頃からゾロゾロと参加者達がテントに帰って来た。父上も真っ直ぐ公爵家のテントに戻ってきた。

「お疲れ様です。怪我はされませんでしたか?」

 お父様はテントの前で父上を待っていて、帰ってきた父上に声をかけていた。
 父上は笑顔だ。

「ああっ、怪我も病気もしておらん。何を狩ったか質問してはくれないのか?」

 父上の満面の笑顔にお父様は少し面食らっている。父上、上機嫌だもんね。

「何か大物を狩れたんですか?」

 父上は汚れた手袋を脱いで控えていた使用人に渡し、お父様の手を取って獲物の方へ連れて行った。

「死体は大丈夫か?」

「……遠目になら。」

 うん、矢が刺さったり剣で切られたりしてるもんね。僕も近付きたくはない。
 父上が獲った獲物は大きな鹿と猪だった。他にも兎や鳥なんかもいる。猪が大きいとは思ってたけど、鹿もかなり大きい。立派な角があった。

「あの雄鹿を獲るのが一番苦労した。」

「大きいですね。」

 お父様がうわぁと感心すると、父上はお父様に狩りの時について話し始めた。
 うーん、狩りって興奮するんだねぇ。いつもよりテンションの高い父上に、お父様も合わせている。合わせると言っても嫌な感じではなく楽しそうにしていた。なんだかはしゃぐ子供をあやしているみたいに見える。
 二人はそのままテントに入って行くようなので、僕は狩りに参加したソヴィーシャとラニラルを探した。
 いつの間にか二人は戻って来ていた。
 子供の部は別に獲物を並べて点数をつけている最中だった。

「なんで俺が負けるんだ。」
 
「単純に数の差ではないですか。」

 二人の前には兎やイタチっぽいのが並んでいた。

「お疲れ様~。どっちが勝ったの?」

 近寄って話しかけると、二人とも振り返る。
 
「私ですよ。」

 勝ったのはラニラルだった。ラニラルはあまり勝敗に拘らないようだったけど、ソヴィーシャは悔しそうだ。
 ソヴィーシャはラニラルより一つ下なんだから構わないと思うんだけどね。負けず嫌いだなぁ。

「次は勝つっ!この獲物はヨフミィ様にあげる。」

 ソヴィーシャはそう言うと僕の前に片膝をついて座り、僕の右手を取った。

「私の忠誠心を捧げます。」

 うんんんん?突然のパフォーマンスについていけないよ!?
 ソヴィーシャの赤い瞳が上目遣いにキリリと見上げてくる。何やら注目を集めてしまい、キャアアと黄色い悲鳴が聞こえてくるよ!?

「早く受け取れよ。」

 そんなことには一切気にも留めないソヴィーシャは、早くしろと急かしてくる。

「えぇ?どうしたらいいの?はいって言えばいいの?」

「そうだよ。」

「はい、受け取りました~。」

 なんか無理矢理受け取らされた気がする。
 ソヴィーシャが立ち上がると何故かラニラルに向かってふふんと笑っていた。ラニラルの表情がスゥと笑顔になる。

「ヨフミィ様、私のも受け取って下さい。」

「え?う、うん。そりゃあ…。」

 返事の途中でラニラルも僕の左手を取って片膝をついて座った。またぁ!?これ恥ずかしいんだけど!?

「私のものは全てヨフミィ様のものです。今日の獲物も受け取って下さい。」

 また黄色い悲鳴が聞こえてくる。ソヴィーシャのセリフより重たい気がするんだけど?全てってどういうこと?
 困っているとラニラルの顔が悲しそうになった。

「私のは受け取ってくださらないんですか…?」

「ええ!?そんなわけないよっ!ありがとう!」

 なんかこっちも無理矢理受け取らされた気がするなぁ…?
 僕は一気に大量の兎の死体を手に入れた。どうしたらいいの?



 三日目に皆んな帰ってくるのは獲物が腐ると困るというのと、安全の為らしい。ここで満足して後はテントで休息を取る人達と、まだ後半日森に入って狩りを楽しむ人達とに別れることになる。
 基本子供はここで終了。
 そして父上もここで狩りは終了だと言った。お父様と僕を丸々一週間ここに残していくのが心配だったらしい。
 獲ってきた獲物の血抜きはしてあるので、後は専門の職人に任せることになっていた。だから僕の兎もお任せした。
 二人分の兎と父上の分を合わせてコートか何かにしましょうと言われた。

「ねぇねぇ、ソヴィーシャは知ってた?昔王太子妃が密猟者に捕まったのって実は貴族の兵士だったって。」

 ソヴィーシャはええ?と目を見開く。知らなかったかぁ~。人が知らない秘密を教えるのってワクワクするよねぇ。
 陽が落ちてテントの外で子供四人集まったので、今日ハーディリから聞いた話を皆んなに教えた。こうやって噂は広がっていくのかぁ。……広げてよかったのかな?

「え~?じゃあ大人達は知ってるってこと?」

 僕から話を聞いたリュハナが興味津々に尋ねてきた。

「たぶん?ソヴィーシャが知らないってことはある程度秘密事項なのかな?レジュノ王子が今年から取り締まりやってるって聞いたよ。今更だけど誰にも言わないでね?」

 ちょっと喋り過ぎたかもしれないので口止めしておこう!
 僕の返事にソヴィーシャが立ち上がった。

「王子を手伝いに行く。」

「ええ!?」

 全員で驚く。

「……あまり首を突っ込むのは良くないのでは?」

 ラニラルがすぐに止めようとした。

「第二騎士団も一緒にあたっているはずだ。」

「それはそうでしょう。それが彼らの使命です。」

 ソヴィーシャは制止を聞かないつもりだ。

「私はいずれ騎士団に入り父上の後を継ぐ。それなのに何も知らずにいるのは嫌なんだ。」

 バッとソヴィーシャは走って行ってしまった。

「ソヴィーシャは熱い男なんだねぇ。」

「ヨフミィ様、何呑気なこと言ってるの!?早く止めないと!」

 え?止めれる?僕が?あ、僕が主人だからってことかな?
 ソヴィーシャは自分の剣と弓を取って馬に跨り森に入るところだった。あまりの素早さに大人達は誰も気付いていない。

「え、えぇ~?」

 ラニラルをチラリと見る。ラニラル、放置するつもりかな?冷めた目で森の中に消えていくソヴィーシャを見送っていた。

「ラニラル……、追いかけよっか?」

 ラニラルはキョトンとした。

「追いかけるのですか?公爵様に報告するのが先ではありませんか?」

「………。」

「………分かりました。馬の用意をして来ます。」

 ラニラルは走って用意をしに行ってくれた。

「えー?ラニラルが言う通り公爵様に報告した方がいいよ?」

 えぇ~?だって言ったらまたテントに待機って言われるもん。ちょっと暇だし。少しだけのぞいてみたいなぁ?
 結局森の中に密猟者はいないってことだよね?じゃあ騎士達が警護している森の中なんだし少しだけ入ってみたいかなぁ。結局昼間は王太子妃に呼ばれて入れなかったんだよね。

「ちょっとだけ。追いつけなかったらすぐ戻るよ。」

 リュハナと話している間にラニラルが馬を引いて戻って来た。すぐにラニラルとリュハナが僕を馬の背に押し上げてくれる。馬の背が高くて自力は無理。
 ラニラルが僕の後ろに軽々と飛び乗ってきた。
 最近乗馬の練習したって言ってたのになんでそんな上手なの?

「僕達が森に入ったら父上に報告して!」

 僕がリュハナに告げるとラニラルはすぐに馬を走らせた。
 森に入る道は人工的に作られていて何本か入り口があった。ソヴィーシャが入った道にラニラルも入って行く。
 ビュンビュンと風を切る音が凄くて目が開けられない。結構怖い~。

「私の身体にもたれ掛かって下さい。」

 怖いので遠慮なくラニラルに身体を預けた。ラニラルはソヴィーシャに追い付くためにかなりスピードを上げている。

「いました。」

 ラニラルの言葉に薄目を開けると、僕達に気付いたソヴィーシャが止まって待っていた。

「なんで来るんだ?」

「ふぇえぇぇ……!」

 僕は今喋れません!

「明日の朝に出直してはどうですか?」

 代わりにラニラルが答えた。ソヴィーシャは首を軽く振って道の奥を見つめた。

「それはダメだ。狩猟大会の参加者が皆んな引き上げるのが今日の夜だけなんだ。だから今夜が一番怪しい。レジュノ王子の部隊も今夜に集中しているはずだ。」

「……誰もいなくなった森で主人のために狩りをする家門が出てくるということですね?」

「そうだ。だから私も手伝う。」

「……はぁ~…、でも子供が混ざっても邪魔なだけじゃない?」

「そうでもない。」

 ソヴィーシャはすぐに否定した。なんで?
 不思議になって首を傾げた僕の顔を、ソヴィーシャは見つめてついてこいと手招きする。馬に乗ったまま僕達は森の中に入り込んだ。
 水が流れる音が微かに聞こえてくる。
 意外と森の中は明るいなと思ったら、ところどころ木が伐採されていた。もっと鬱蒼とした森かと思っていたのに、馬に乗っていても移動しやすい。
 狩りの為に管理されているから森の中も移動しやすくしてあるってことか。
 月明かりを頼りにガサガサと進んでいく。
 ソヴィーシャが手を上げた。ラニラルがすぐに馬の手綱を引いて停止させる。目の前には川が流れていた。
 大きな岩がゴツゴツとあり流れが早い。
 ちょいちょいと指でソヴィーシャはそっちを見ろと指示してきた。なんだろうとソヴィーシャの向こう側を見る。

「ぉ………。」

 思わず喋りそうになって口を閉ざす。
 橋だ。人が通れそうな板が置いてあった。

「な?」

 ソヴィーシャが振り返って得意満面な笑顔を作る。
 な?って言われてもね?なんで目がキラキラしてるの?

「……ああ、なるほどですね。ここから持ってくるかもってことですか?」

 ラニラルには分かったらしい。
 ソヴィーシャの笑顔がぱあっと明るくなる。
 
「そう思うだろ?話聞いてピンときたんだ。絶対ここから獲物持ってくるって!張り込むしかないだろう?」

 ソヴィーシャが嬉々として提案した。
 え?今からここで張り込みするの?









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