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32 神に連れ去られた子
しおりを挟むその日は突然やってきた。
本邸の横には森がある。森の中にはお父様のボロ屋敷があり、今は僕が動けない状態だから本邸にいるので、ボロ屋敷はリュハナが使っていた。
その森から火の手が上がったのだ。時間は深夜だ。
本邸のすぐ横なので屋敷に燃え移る可能性があるということで全員避難を始めた。
レジュノ王子から貰った兎の帽子とコートを着せられ、父上がお父様をフブラオ先生が僕を抱っこして走ってくれた。
「消火しろっ!」
屋敷の人達総出で消火にあたっていた。
「ヨフミィ、僕達は別の建物に移動するからね。」
風向きから西の離宮より一旦水が近い湖の方が安全だろうと大人達は話し合っていた。
急いで馬車が用意されて、僕とお父様を乗せて馬車は湖の方へ走って行く。一緒にマリニさんも乗っていた。
「ラニラル達は?」
皆んなの姿が見えない。
「ヨフミィが無事なのを確認したらボロ屋敷にいるリュハナを助けに入ったよ。」
そうだ。森の中にはまだリュハナがいる。
「大丈夫でしょうか。」
「大丈夫だよ。皆んなが今火を消そうとしてるからね。」
急に森の中から火がついたらしい。真っ暗な森の中に態々夜中に入り込む人間はいない。本邸のすぐ近くなのだ。しかもボロ屋敷があるから定期的に騎士が見回りもしていた。
本当に何もないところから火が出たのだという。
その結果僕が今向かっているのが湖の方だった。湖には小屋という名の小さい屋敷が建っているので、数日寝泊まりする分には十分な大きさがある。
話し合いではそこで僕とお父様は火が消えるまで過ごして、鎮火が終わったら西の離宮に移ると言っていた。
でもきっと僕が西の離宮に行くことはない。
何もないところから火が?
女神は干渉出来るのは動物とか虫だけと言っていたけど、自然現象にもどうやら手を加えられそうだ。
「……そんなっ!」
僕達を護衛していた騎士が窓を叩いたのでマリニさんが顔を出した。そして何かを話していたと思ったら驚き顔を青ざめさせた。
「どうしたの?」
お父様が尋ねている。
僕はまだ身体が上手く動かせないので、お父様が抱きかかえてくれていた。暖かい胸に抱かれながら二人の会話を静かに聞いた。
「火が馬車の後を追って来るそうなのです。」
「火が……?」
お父様は馬車の後ろの小窓から外を確認した。驚いた顔をして眉を寄せる。
「お父様?」
僕の呼び掛けにハッとして安心させるように微笑んだ。
「大丈夫だよ。湖につけば大丈夫。」
まるで自分自身を安心させるような言葉に、ヨフミィは手を伸ばしてお父様の頬を撫でた。
ヨフミィからは見えないけど、僕を殺すために炎が追い掛けて来ているのだろう。信じられない光景だろうに、お父様は僕の為に恐怖を我慢している。
女神め……、やり過ぎだ。
馬車は猛スピードで坂道を上がっていく。飛び跳ねるように身体が揺れて、怪我に響いてくる。お父様が僕を庇って抱き上げているからまだマシだろうけど、お父様はあちこちぶつけているようだった。
ガタンッッと馬車が一際大きく跳ね上がった。
「………ッッッ!?」
身体が浮き上がり、衝撃と共に打ち付けられる。馬車の扉が衝撃で開き、僕とお父様の身体が外へと放り投げられた。
それでもお父様は僕を離さなかった。
ドサッと身体が地面に落ちる。僕を抱っこしたお父様は、湖のほとりの坂に落ちたようだった。
お父様は気を失っていた。坂の上には馬車がひっくり返って転倒していて、マリニさんが馬車の中から出てこようとしているのが見える。頭をぶつけたのか、血を流していた。
一緒に馬で並走していた騎士達は、炎が立ち塞がり近寄れないようだった。
「ヨフミィ様っ!」
馬が走ってくる音と、ラニラルの声が聞こえる。
そして炎が地面を這うように進んでくるのが見えた。このままお父様の腕の中にいたら、お父様が焼け死んでしまう。
痛む身体でゴソゴソと動き、足を引き摺るように湖の方へ這って進んだ。僕の進む速度に合わせて炎は迫ってくる。
僕が死ぬまで女神は止めないつもりなんだろう。
お父様はヘミィネを産まなければならないので死ぬことはないだろうけど、火傷なんか負わせたくない。
なんとか立ち上がり骨折している右足を引き摺りながら湖に近付いていく。案の定、炎は僕を追いかけてきた。
「ダメです!ヨフミィ様っ!」
走る馬から飛び降り、ラニラルが僕の方へ走ってきた。手前にいたお父様を一度抱き上げ、一緒に追いかけて来たマリニさんと護衛騎士達にお父様を預けている。
炎が僕に集中した為、ラニラルも騎士達も漸く側に来れたようだ。
お父様は意識はないようだけど、少し苦しそうに顔を顰めているので大丈夫そうだ。怪我をしていないか心配だけど、僕はもう近寄れない。
くるぶしまで浸かる冷たい水が、足の感覚を奪うように痛い。
炎は僕が水から出ないように水面のギリギリのところまで迫っている。
炎越しにラニラルが見えていた。
「ラニラル………。」
僕の足の周りに風が吹いた。ヒュオォ…と渦を巻き、レジュノ王子から貰った兎のコートがはためいた。
波が回り僕の周りを回りだす。
「ヨフミィ様っ!すぐに行くので待ってて下さい!」
ラニラルが上着を脱いでいるのが炎の向こうに見える。他の騎士達も鎧を脱ぎ水に入るつもりなのが分かった。
「…………ラニラルっ!」
僕が叫ぶとラニラルは手を止めて僕を見た。顔が必死だ。
小説の文章が蘇る。
いつもラニラルは冬の湖に花を手向けに来ていた。
僕を偲んで。
なんと言おう。
迷ううちに波が上がり僕の足を絡め取った。水嵩が上がり後ろに倒れた僕は完全に水の中へと落ちていく。
くるぶしまでしかなかったはずなのに、波に攫われ僕は深い水底へと連れ去られた。
兎の帽子が頭から外れて水面に浮かぶのか見える。炎の灯りが沢山昇っていく気泡をオレンジ色に光らせていた。
手を伸ばすラニラルが、沈んでいく僕の手を掴む。
息が続かず僕の口の中にゴボッと水が流れ込んできた。
苦しい……。
身体中が痛かったはずなのに、水が冷た過ぎて感覚がなくなる。
水に飲み込まれ沈む僕の手をラニラルは離さない。必死に上へと引き上げようと泳ごうとしている。
ラニラルの口からもゴボッ泡が出た。
もう離さないとラニラルまで沈んでしまう。ラニラルはこんな時でも僕の怪我を心配して、折れていない左手を掴んでいた。
僕は右手を動かしてラニラルの指を握る。僕の手を離すように、指を一本外した。腕は折れてるけど、指はちゃんと動くからね。折れたところは固定されてるし、ちゃんと動いてくれて良かった。
ラニラル、ごめんね。
指を二本外すとラニラルの手が持ち堪えられずに離れた。
握っていたラニラルの指を離す。
僕は沈むけど、ラニラルは上がれるはずだよ。だって女神が作った話の登場人物なんだから。
後から飛び込んできた騎士達が、まだ潜ろうとするラニラルを捕まえていた。
ゴホゴホゴホ……。
沈んでいく。ラニラルの姿はもう暗闇に溶けて見れないや。
こんな悲しいお別れをしたから、ラニラルはヘミィネの想いを受け入れられず、いつまでも死んだヘミィネの兄を偲んでいたのかな…?
それは、どんな感情なのか……。
友情か、家族愛か、忠誠か…。それとも、まさかねぇ………。
目を瞑ると頭の中に青いスクリーンが浮かび上がる。
そこには親指立てた絵文字が。
イラっとした。死にかけてる人間をイラつかせることが出来る神様とか信じらんない!
次に、会ったら……、絶対に、文句を…………。
ジュヒィーはすぐに目を覚ました。
そして夜の湖の中に沈もうとする小さな手を見つける。
「…っヨフミィっ!」
起きあがろうとしてクラリと眩暈がして地面に手をついた。
「公爵夫人っ!我々が行きます!」
「ジュヒィー様は頭を打っております。血が出ていますのでそのままでっ…。」
マリニがハンカチで僕の頭を押さえていた。痛みなんか感じない。今はヨフミィの方が大事だ!
黒い水の中に消えたヨフミィを追って、まずラニラルが飛び込んだ。騎士達は胸当てや手袋をつけていた為脱ぐのが遅れた。
次々と騎士達も飛び込んでいくが、暫くすると水飛沫と共にラニラルが引っ張り上げられた。
「もう一度っ…!いきますっ!」
「やめなさいっ!これ以上は体温がもたない。」
ラニラルは止められて騎士達が潜るが、ヨフミィは出てこなかった。
「ああ………。なんでこと………。」
呆然とする僕の隣で、マリニが涙を流した。
岸に連れてこられたラニラルが、震えながら僕の前に跪いた。
「………申し訳…、ありません。……手を、掴んだのにっ………。掴んだのにっっ!!」
地面に伏して泣いて謝るラニラルを、どうして責められる?僕なんて我が子が水の中に消えたのに、ここでこうして動けずにいる。
「マリニ……ラニラルの身体が冷えるから……。」
真冬の湖に飛び込んだのだ。ラニラルの身体はずぶ濡れで、ガタガタと震えている。それなのに僕に謝ることを止めようとしない。
マリニにラニラルの上着を着せるよう命じて、僕はまだ捜索をしている騎士達に祈った。
どうか、誰か、早くヨフミィを連れてきて……。
どのくらい経ったのか、リウィーテルが知らせを聞いて馬で駆け付けた。
「ジュヒィーっ!」
声を聞いてボロリと涙が出る。
ああ、頭が痛い。無意識に涙を我慢していたことに漸く気付いた。
「ヨフミィが………。ヨフミィが、湖の中に……。」
リウィーテルが僕の身体を抱き締めた。
「捜索を続ける。大丈夫だ。大丈夫だよ。」
励ましてくれる彼に縋りながら、僕は気付いていた。こんな寒い日の夜の水の中で、こんなに時間が経ったのに生きているとは思えない。
さっきまで僕の腕の中にいたのに。
抱き締めていたのに。
「……うぁー………、あぁぁああぁ……。」
泣く声を我慢することが出来ない。
おかしな炎だった。まるでヨフミィを追いかけるように迫ってきた。水面に出たヨフミィの手が、トプンと消えたと思ったら燃え盛る炎も消えてしまった。
ここら一帯炎の跡がちゃんと残っているから、幻だったなんて思わない。地面も草も黒く焦げてしまっている。
僕も少し火傷をしたのか腕が痛い。
だからあの炎は本物だった。炎がヨフミィの命を追いかけた。湖の水がヨフミィを飲み込んだ。
神がまるで、ヨフミィの命を奪ったかのよう。
泣いている僕をリウィーテルは強く抱き締めてくれた。リウィーテルも悲しんでいる。だけど彼はいつもその肩に責任が乗っている。今から火災の調査とヨフミィの捜索の指揮をとるだろう。
だから少しだけだ。リウィーテルの胸を借りるのは。
波打ち際にヨフミィが被っていた兎の帽子が流れ着いていた。騎士の一人がそれを拾い上げ渡してくれる。
毛皮はぐっしょりと濡れて水が滴り落ちていた。
主人を失った帽子を抱き締めて、大きな喪失感にただ震えるしかない自分がとても嫌になった。
ヨフミィの死体は上がらなかった。
人を雇いかなり湖の中を捜索していた。湖から流れる川も、その下流も全て調べた。
湖の中には水脈が続く洞窟があることが分かった。だけどその中に入るのはかなり危険を伴う。
春になり、捜索は打ち切るしかなかった。
真っ先に冷たい湖に飛び込んだラニラルは、高熱を出して肺炎を起こした。少しでもよくなると、自分も湖に探しに行くと言うので、ほぼ部屋に軟禁するように治療に専念させるしかなかった。治るのに一月近くかかった。
森の火災に巻き込まれたリュハナと、探しに行ったソヴィーシャは煙に巻き込まれて気を失ったが、陽が昇り目を覚ましてからヨフミィが湖に落ちたことを知り、かなりショックを受けていた。
三人とも学院は休んでアクセミア公爵領でヨフミィが見つかるのを待っていた。
春になっても見つからないヨフミィに、あんなに元気だった三人は笑わずに大人しく湖を眺めていた。
時々レジュノ王子も来たけれど、彼らは何も話さなかった。
ウハン侯爵がソヴィーシャを迎えに来て、ロデネオ伯爵がリュハナを迎えに来た。
フブラオ・バハルジィはリウィーテルの補佐としてそのまま残ることになった。彼の実力は十分に周知されている。
ラニラルがヨフミィに仕えるという約束を履行し続けることは不可能になったとしても、フブラオにはそのまま残ってもらうのが一番公爵家にとってもいいことだった。
僕も夏には王都に戻ることにした。
公爵領にはヨフミィとの思い出がいっぱいある。王都の公爵邸にも勿論沢山あるが、領地の屋敷はヨフミィが僕を助け出してくれた場所だった。
何にも変え難い思い出のある場所。
ボロ屋敷で過ごしたことも、一緒に部屋を模様替えしたことも、本を読んであげたことも。
一緒に歩いた道も全てが心に焼き付いている。
だから今は心が苦しくて、苦しくて……。
強くなったら帰ってくるよ。
僕はその年に双子の子供を産んだ。
どちらも黒髪の男の子だった。片方が僕譲りの薄紫の瞳で、もう片方はリウィーテル似の榛色の瞳だった。
薄紫色の瞳の子をヘミィネ。榛色の瞳の子をルヌジュと名付けた。
今度は僕が強くなって、この子達を守るからね。
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