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43 カウントダウン付きチュートリアルとは!
しおりを挟む二人の話を影から聞いている人物がいた。ラニラルやソヴィーシャは気配に敏感だが、先にこちらがいたので運が良かった。
ただジッと聞いていただけだ。
二人が立ち去りヨフと呼ばれる人物のところに戻ると、先ほどの緊張を解いて二人とも楽しそうに話をしていた。
本当はあの怪しい大きなメガネを奪って問い詰めたいだろうに。
なぜ髪の色を変えメガネをかけているのか疑問に思っても、二人はヨフに質問するのを我慢するつもりのようだ。
「…………理由があるのだと考えているのでしょうね。」
フブラオは聞いた話に衝撃を受けながらも、さてどうすべきかと思案した。
どうせレジュノ王太子も密かに調べているのだろう。あの三人が動いていて、王太子が気付いていないとは思えない。
まずは本物かどうかをフブラオが直接確認しなくては。
私だって本当にヨフミィ様が戻るのを待っているのですからね。
ラニラルはもっと確信を得てから公爵家に報告するつもりなのだろう。リュハナはラニラルに合わせているといったところか…。
ジュヒィー公爵夫人が誰よりもヨフミィ坊っちゃまの生存を信じていることは誰でも知っている。そしてラニラルが誰よりも後悔していることも。ラニラルがもたらす証拠は真実でなければならない。そうラニラル達は思っているのだろう。だからまだ話せていない。
マリニの勘を信じて公爵夫人に話し調べることになったが、意外とこれは本物かもしれない。
ラニラルが昔のように笑っていた。
久しぶりに見た偽りの混じらない本物の笑顔に、ヨフがヨフミィ様であって欲しいと切に願う。
これで違った時のラニラルの心がどうなるのか…。それを考えると親として恐怖を感じる。
密かに接触しよう。
そうフブラオは決意した。
本物だとしたら、何か事情があるのだろうと思う。それを取り除く必要がある。まずは自分が近付き信頼を得る方がいい。
昔の学友達といるのに何も言わずにいるのだから、別の視点から近付き親しくならないと。
もし偽物ならラニラル達から静かに離す必要がある。誰も傷つかないようにしたい。
物陰から焦茶色の髪にメガネの青年を見る。
「さて、どうしましょうか。」
夜になり、ヨフミィはもう一度女神に確認することにした。普段はピコピコ煩いので意識して出ないようにしている。
「女神様ぁ~?」
ピコンッと音と共に青いスクリーン画面が出てくる。以前は駄女神が作った小説の内容がずらずらと出ていたのに、今は『①チュートリアル放火犯を捕まえろ!』が出ていた。
「妹女神様?」
ピコッと小さい画面が出てきて○印が現れる。
「姉はどーしたの?」
フッと吹き出しマークが出てきた。微妙に姉の立場の弱さを感じる。
スススとクエスト画面を進めると、オメガに薬を盛っていた犯人を捕まえよう!という文字に移る。
よくわかんないけど、あの火事は放火で、犯人はあそこでオメガに何か薬を盛っていたということになる。
…………火事には巻き込まれたけど薬ってなに?
寝耳に水ってこういうことだよねぇ。何かそれらしいことあったっけ?うーん。
こういう時、頭いい人ならピーンとくるんだろうなぁ。
『報酬、心強い仲間』
最後の報酬の文字をジーと見る。誰のことだろう?というか、このクエストを解決しないと仲間になってくれないってこと?解決してくれる仲間が欲しいよぉ~!
まずは考えよう。火事を調べてるのは第二騎士団だから、ソヴィーシャに火事の原因を訊いてみた。
ソヴィーシャはまだ調査中としか教えてくれなかった。ソヴィーシャ…、口が軽そうと思ったのに意外と固かった!あ、寡黙騎士なんだから口が軽かったらダメか。失敗、失敗。
火事の捜査に紛れ込むわけにもいかないしなぁ。
「ねぇ、どうやって調べたらいいの?チュートリアルから手詰まりなんだけど?」
チュートリアルって簡単なはずだよね?
青色画面に点々が続く。
「普通さぁチュートリアルってヒントっていうか、こうして下さいって指示が出て、その通りにやればいいよっていう簡単操作だよね?ゲーム好きならそこんとこもちゃんとして欲しいなぁ~。手抜きかなぁ~。」
シーン。画面が沈黙した。姉女神の方は煩いくらいに主張してきたのに、妹女神の方は静かに怒るタイプ?めんどくさいー。
もう~。髪の毛整えとこうかなぁ~。
引き出しから手鏡を取り出し枕に立てかけて覗き込む。
この手鏡はジールさんのお母さんから十歳のオメガ判定の時に貰ったやつだった。良い人が番になりますようにと贈ってくれた物だ。
すごく嬉しくて大切にしている。
「あ、また根元が白くなり始めてる。早いなぁ。明日の朝にまた粉をかけとかなきゃ。」
髪染めは最初に髪の毛用の染料で染めて、生えてくる根元に同じ色の粉を振って焦茶にしていた。染料は落ちにくいが粉の方は数日で取れてしまうので、頻繁に使わなければならなかった。そしてある程度髪が伸びたらまた染料で焦茶色に染め直すのだ。
髪の色を確認して手鏡を戻そうと手に取ると、漸くピコンっと音が鳴った。
「ん?」
なになに?『矢印に向かって進め!』?
???矢印ぃ?どこに?と思ったら部屋の中に矢印が現れている。半透明で少し青い矢印だ。扉の方を向いていた。
ヨフミィはそろそろと矢印に近付き触ろうと手を伸ばす。スカッと手が通り抜けた。どうやら青いスクリーンと同じような物らしい。
よく分からないがチュートリアルについて文句を言ったから?
ヨフミィは示されるままに矢印の通り廊下に出た。廊下に出ると下に降りろと階段の下を矢印は指している。
「???」
今日のジールさんは夜勤だ。というか三連勤になってしまった。ヨフミィの発情期に合わせて一週間休んでしまったので、温室の見張りのために夜管理室に泊まり込んでいる。温室の設備を見れる人間は少ないので、一週間変わってもらった分を今消化中だった。
矢印は外に向かって続いている。
夜は危ないから出歩くなと言われているのに…。どうしよう?迷っていると、矢印が徐々に赤に変わりピカピカと点滅を始めた。
まさか、時間制限付き?
矢印の上に青いスクリーンが出る。
「げっ、30!?カウントダウンしてるの!?」
慌てて二階に上がりメガネをかけて寝巻きの上に上着を羽織り、玄関の鍵を手に取った。手には持っていた手鏡がそのままだった。上着のポケットは大きいので、手鏡も慌てて突っ込んでしまう。上着のポケットに入城する為の許可証が入っている。置いていくかどうか一瞬迷い、もし向かう先が火事のあった王宮の中ならと思って持っていくことにした。
階下に降りて鍵を開けて外に飛び出すと、カウントダウンは5で止まった。
矢印はどうやら王宮の方へと続いている。許可証を持ってて正解だった。
玄関を閉めて仕方なくヨフミィは王宮へと歩き出した。
ジールさんの家は王宮に徒歩で行ける程度の閑静な住宅地にある。王宮の裏側で、使用人棟や王宮官吏が多く務める場所にほど近い門になる。
「お疲れ様です~。」
ヨフミィはいつもこの門を使っている。門に立つ騎士に許可証を見せると、騎士は被っていた甲冑の兜の目の部分を開けた。
「お疲れ様。こんな時間にどうしたんだ?」
よく門に立っている騎士だった。騎士団本部でも会ったりするので、態々声を掛けてくれたようだ。
「ん~、ジールさんに会いに行くんです。今日は温室当番なんですよ。」
「ああ、そうか。一人で大丈夫か?」
王宮の人達は毎度ヨフミィにこの手の確認をしてくる。
「そんなに僕って頼りなく見えますか?ここまでも一人で来ましたよっ!」
フンッと握り拳を作って言うと、門番の騎士はうーんと唸る。もう一人立っていた騎士も会話に入ってきた。
「大丈夫だろう?ほら、ついてるし。」
ついてる?なにが?
「それもそうだな。気をつけて行けよ。」
よく分からず門番達と別れて門の中に入った。
さすがチュートリアル!何も起きなかった!夜の町は怖いって聞いてたのに何も問題がなかった。すごい!
ヨフミィの周囲にはレジュノ王太子がつけた護衛が常に複数ついていて、全ての危険が排除されているのだが、ヨフミィは知らずにルンルンと温室へと向かって行った。
ジール・テフベルは本日三連続目の夜勤を勤めていた。アルファは体力にも恵まれているが、さすがにもう五十一歳。そろそろ疲れるなと欠伸をした。
特に夜にやることはないが、突然設備が不調になればすぐに対応しないと温室の中の植物は枯れてしまう。故意に外と気候を変えているので、温度や湿度、空調など、土の質やガラス天井から入る光の加減まで、全てを管理していかなければならない。
ジールの事前案通りに計画を進めていけばいいのでやることはあまりないが、何かあった時の為に当番を置くようにしていた。
もう少し人員が欲しいところなのだが、庭師は他の職に比べて人気がない。学のない人間が集まりがちなので、細かな知識が必要となる温室をみれる人材は少なかった。
今日は月の光が強い。
影を好む花壇が端の方にあるので、天井に布をカーテンのように降ろす装置を動かしていた。手動でレバーを回すとガラス天井の内側に布が滑り降りていく。
キコキコと回して調整していると、カツンカツンと足音が近付いてきた。態と近付いていることを知らせる為に足音を立てているのだろう。
「夜分に申し訳ありません。」
話し掛けてきたのはフブラオ・バハルジィ伯爵だった。最近無理矢理頼まれごとを押し付けられ、よく遭うようになったラニラル・バハルジィ伯爵子息の父親だ。
子息の方は濃紺の髪に蒼瞳だが、父親の方は茶髪に蒼瞳だ。だが顔立ちも纏う雰囲気も良く似ていた。話したことはなかったが、話し方もそっくりだ。
「こんな時間に何用で?」
「実は少しお話があります。」
そう言われて立ち話も相手に失礼かと思い、近くの作業部屋に移動した。
貴族が来るような部屋ではないが、庭師には高位の者を招き入れるような応接室はない。
お互い簡単に名乗り合い、ジールはさっさと本題を話してもらおうと問い掛けた。
「俺に何のようで?」
バハルジィ伯爵はスッと笑い口を開いた。
「貴方が面倒を見ているヨフという青年についてです。」
やっぱりか、とジールは溜息を吐く。
「……何を聞きたいんでしょうか?」
ぶっきらぼうに重ねて尋ねると、バハルジィ伯爵はゆったりと頷いた。確かバハルジィ伯爵はベータだったはずだが、そうとは思えない貫禄がある。決して身体が大きく強そうに見えるわけではないのだが、話し方や雰囲気、何よりその瞳が息子のラニラル・バハルジィと同じで静かに威圧してくる。
「単刀直入にお尋ねしましょう。彼はヨフミィ・アクセミア公子でしょうか?」
ジールはゴクリと唾を飲み込んだ。
何と答えるべきか。ジールだってヨフがヨフミィ・アクセミア公子なのかどうかなんて分からないのだ。
「あの子は俺の母親が川で拾った子ですよ。ひどい怪我をしていて危なかったようです。当時は幼く、怪我のせいか記憶が全てなかったと手紙に書いてありましたよ。俺はつい最近ヨフに会って顔を知ったばかりなんです。」
「あのメガネは?」
バハルジィ伯爵の顔が一瞬曇ったのを見て、ああ、と納得した。伯爵はその時の怪我のせいで目を悪くしたか顔に傷があるのかと心配しているのだ。
「目はいいですよ。顔も綺麗なものです。あのメガネは本人がかけると言ったんですよ。」
「本人が…?」
バハルジィ伯爵はふむ、と考えているようだ。
「顔を見たければ本人に了解を取って下さい。もう一度言いますが記憶がありませんからね。」
伯爵は暗い顔をした。
「貴方はヨフの素顔を見ているのですよね?」
「一緒に暮らしてますからね。」
伯爵はチラッと窺うような顔をした。
「似ていますか?」
ジールは頷いた。
バハルジィ伯爵は分かりましたと静かに返事をした。
「私の息子は貴方に同じように尋ねましたか?」
「いえ?」
否定すると、伯爵は無表情だがどこか悲しそうに笑った。
「怖いのでしょう。」
「…………。」
ヨフミィ・アクセミア公子とラニラル・バハルジィ伯爵子息は幼馴染だ。他にも現王太子殿下やソヴィーシャ・ウハン侯爵子息、リュハナ・ロデネオ伯爵子息も。彼等は幼い頃、よく王宮の中を遊んでいた。
その期間は短かったにも関わらず、ジールには印象深く記憶に残っている。
白髪の小さな男の子をナイトのように四人が守っていた姿は微笑ましかった。
あの小さな公子を最後に救い損ねたのが、目の前にいる伯爵の息子になる。
それを考えると、ヨフがヨフミィ・アクセミア公子であって欲しいという希望と、違ったらという恐怖があるのだろうなとジールにも理解できた。
そしてそれは他の三人もなのかもしれない。
確実な証拠が欲しいのに、当の本人には幼い頃の記憶がない。
「少し私がヨフを確認する許可をいただいてもよろしいですか?」
「………何をされるんで?」
「少し話をして公爵夫妻に報告し指示を仰ぎます。」
ならば任せた方がいいのかもしれない。
ジールも気になってはいるのだ。ヨフが公爵家に行きたがらなければ、本当はすぐにでも連れていくつもりだった。
「ヨフの負担にならない程度にお願いします。」
「承知しております。」
バハルジィ伯爵はにっこりと微笑んだ。
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