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59 本物より頭のいい偽物さん
しおりを挟む翌日、キワーレはルヌジュと一緒に騎士団の訓練場にやって来た。
「キワーレは王宮に来ても大丈夫だったんですか?」
「あ~うん。別に活動は自由って言われてたんだよ。ただヨフミィ・アクセミアかもしれない人間として振る舞うのが面倒でさぁ。貴族どもが話しかけて来るし。」
ああ、面倒だったんだね。むしろヨフミィは自分だと思わせる為に王宮に行ってこいと言われていたらしい。
キワーレは偽ヨフミィとして公爵家が用意した人材だ。
「でも王宮にはアルファがいっぱいいるって聞きました。いい題材揃ってるんじゃ?」
特に騎士は多いらしい。
「……それもそうか。」
キワーレはその気になったようだ。
それはそうとルヌジュが大人しい。
「ルヌジュはなんか元気ない?」
僕に話し掛けられて、ルヌジュはボンヤリしていた意識が戻ったように目を見開いていた。
「あ、う、うん。実はヨフに相談したいことがあって……。」
少し頬を染めてルヌジュは俯く。
「どーしたの?悩み事?」
こんな元気ないルヌジュは初めて見た。
「リュハナのことで……。」
うんうん、リュハナかぁ。ルヌジュの専属侍従だもんね。
…………それで?
ルヌジュは黙りこくってしまった。
見かねたキワーレが口を開く。
「最近侍従のリュハナが積極的になったんだよ。」
積極的に?なにが?
キワーレが先に口を開いたことで、ルヌジュもようやく口を開いた。
「リュハナが変なんだよ。」
それってヘミィネも似たようなこと言ってたよ?専属侍従のラニラルが変って。双子の侍従はどっちも変だってことか。
「具体的には?」
「か、かか、可愛いって言われた!」
んぅうえ?
それのどこが変なの?
僕の不思議そうな様子を見て、ルヌジュは力説した。
「リュハナはいろんな人には可愛いとか綺麗とか褒めるけど、僕には一度も言ったことなかったんだ。身支度も夜の就寝の手伝いもしてくれるけど、絶対二人きりとかはなくて、いつもはメイドが他にもいたのに最近は二人きりが多いし…。この前はお風呂も手伝おうかって言われて……っ!」
「は、入ったの!?」
二人でイチャイチャしちゃったのぉ!?
「入ってないよ!」
なぁんだ、入ってないのかぁ~。ざんねーん、と思っていたら、隣ではキワーレも残念そうな顔をしていた。
こうやって見ると全然お父様には似ていないなぁ。なんていうんだろう?お父様の劣化版っていうか?
しかしリュハナの好きな人ってもしかして…。
僕がキワーレと話をしたいと言った理由は、リュハナが好きな人を知っているかどうかを聞こうと思っていたからだ。なんかキワーレに聞かなくても疑問はあっさりと解けた気分だ。
「それで?どうするのか決めたのか?」
キワーレがぐいぐいとルヌジュに尋ねている。
「え?なにを?」
ルヌジュはよく分からないといった顔で逆に尋ね返していた。
「決まってるだろ?それってリュハナにアプローチされてるってことなんだからさ。」
うんうん、僕もそう思うよ。しかしルヌジュにはイマイチ通じなかった。
「まっさかぁ。リュハナだよ?なんで僕にわざわざ?僕みたいなオメガじゃなくてもリュハナならいっぱい相手がいるのにぃ。」
ルヌジュはにぱぁと笑い飛ばした。
リュハナーーーーーっっ!!
僕は心の中で大声で叫んだ。ちっとも通じてないよ!?
リュハナは僕に正直になると言っていた。自分のことをもっと考えてみると。
多分リュハナの好きな人ってルヌジュだったんだよね?それで現在正直に向き合ってみてるところなんだよね?
「あーーー、あるある。遊び人が本気になったら相手は本気で捉えてくれないってやつね。遊び相手はごめんよって拒絶するか、自分相手に本気になるわけないって冗談として受け取るか。しかしこれは面白い状況だ…。」
キワーレがくくくくと笑いながら実況している。この様子を見るに、キワーレはリュハナとルヌジュのことを把握していたんだね。
ん、僕も面白い。ぜひ観察対象だよ!先の展開が楽しみだよーーーー!
「こんな所で何してるの?」
三人で固まって喋っていたら、背後から声を掛けられた。あ、ここ騎士団の訓練場だった。
話し掛けてきたのはフヒィル副隊長だ。訓練中だったのか剣を持っている。
うーん、本人に自覚がないのに他の人間に教えちゃうのも悪いかな?フヒィルは他人の恋愛なんて興味なさそうな顔してるしね。
「恋バナしてる。」
「へえ。」
実に興味なさそうな返事が返ってきた。
フヒィルが来たなら別件を確認しなきゃ!
「ラニラルとソヴィーシャの調査は進んでるの?」
すっかり忙殺されちゃってたけど、早くクエスト進めなきゃ!
「……あんまりヨフには教えるなって言われてる。」
「あーなんだか今のでヨフの性格把握したかも。」
キワーレが納得顔でうなずいた。僕の性格はそんな単純なものじゃないんだからね!でも教えてくれないのかぁ。みんな過保護っぽいし、僕がヨフミィ本人とバレている以上危険と判断したら関わらせないようにするよねぇ。てことは、僕をヨフミィだと知らないメンバーなら止められないってことでは?
チラッとフヒィルを見る。フヒィルは僕の視線に怪訝そうに首を傾げた。
フヒィルは雑そうに見えて仕事は熱心なタイプなんだよね。朝から僕を家まで迎えに来てここまで連れて来たのはフヒィルだった。
訓練場に到着して自分が訓練する時も、別の騎士を僕に付けてから離れていく真面目さだ。直属上司であるソヴィーシャの命令にも忠実だし、多分僕が黒幕調べたいって言っても、関わらせるなと言われている以上、止められそうな気がする。
でもこの前、王妃様の寝室を調べるのは付き合ってくれたんだよねぇ。あの時は僕がお父様に相談して、お父様が王妃様の寝室に忍びこむ手配をしてくれた。
「つまり、長いものには巻かれるということ!」
突然どうしたと他の三人は首を傾げた。
ソヴィーシャよりも上の存在?またお父様に頼む、とか?
でも黒幕を調べるのにどこにどう手につけていいのか……。僕の頭じゃ不可能だよねぇ~、あはは。
「急に笑い出した。」
キワーレが驚愕していた。
「ヨフならこれくらい普通だよ。」
それはそれで失礼だよ、ルヌジュ!
「変なことするなよー。」
フヒィルから疑いの眼差しを向けられた。
「ここで一番頭使ってくれそうなキワーレに聞いてもいい?」
ルヌジュとフヒィルが同時に目を見開いた。
「こんなにサラッと喧嘩売れるやつ初めて見た。」
「キワーレこそ二人が脳筋タイプだからって馬鹿にしちゃダメだよ。」
「してないっ!」
僕はキョロキョロと周りを見回し、話が聞かれにくそうな壁際にキワーレを引っ張った。
うーん、どう説明しよう?
「キワーレはラニラル達が何を調べてるか知ってる?」
「あいつらが?詳しいところは知らない。公爵様に何か命じられて調査してるのは知ってる。」
やっぱりそうかぁ。僕の偽物演じる為に公爵家にいるとはいえ、部外者だもんね。
「実は王宮内でオメガを狙った違法な薬が使われてて、王妃様の側近貴族が作ったらしいんだけど、第一騎士団第四隊も関わってるようなんだよ。庭園の苗を卸している商人が僕にその材料になりそうな種を渡して温室に植えさせようとしたり、宮殿の中の使用人棟で寝泊まりしているオメガで薬の実験したり、バレそうになって火事起こして証拠隠滅しようとしたり。それからこの前王妃様の寝室でその薬を見つけたんだよ。王妃様はその薬を使ってるとは思えないんだよね。というか知らないかも。」
「え。ちょっ、ヨフ、何しゃべってんだよ。」
「ええ~そうなんだ?」
一緒についてきたフヒィルとルヌジュが驚いていた。あ、来てたんだね。
キワーレは一気に説明されてポカンとしている。
「どう思う?」
「え?どうって……。ええ?ちょっと待て。」
ええー?とキワーレは頭を抱えている。
「ヨフ……、どういうつもりだ?」
僕はフヒィルに襟首を掴まれてガクガクされた。うわうわうわ、グワングワンするぅ~~!
頭を抱えていたキワーレがチラッとフヒィルを見た。
「……………よし、リュハナがいるところに行こう。」
突然キワーレはリュハナのところに行くと言いだした。そして僕に案内しろと言う。よく分からないけど僕は言われた通りリュハナの研究室へ案内することにした。
フヒィルがキワーレの腕を掴んでついて行こうとするのを止めてきた。
「何しに行くつもりだ?」
フヒィルの眼差しが険悪だ。フヒィルはオメガだけど僕達より背が高く体格もいい。背の高さならキワーレと同じくらい。一見オメガには見えない。騎士として実力もある人なので、凄むとびっくりするくらい迫力がある。
キワーレはゴクリと喉を鳴らしてフヒィルを見た。
「さっきの続き。ルヌジュの恋バナだよ。」
恋バナと聞いてフヒィルはきょとんとした。
「恋バナ?」
「そうだよ。どうせ副隊長はヨフの護衛をするんだろう?ヨフはルヌジュ様の恋を応援したいんだよ。だからリュハナの所に行くぞ。」
キワーレは僕の方を見てくる。
さっき僕の話を聞いたのに、行き先がリュハナの所なの?でもキワーレは僕に目配せしてきた。
つまりリュハナの所に行った方がいいってことかな?
よく分からないけど話を合わせておこう。
「うん、早速行かなきゃね。」
僕がご機嫌でキワーレの手を取ると、フヒィルは仕方なさそうについてきた。ルヌジュはよく分からないという顔で一緒についてくる。
フヒィルに聞かれないようキワーレと腕を組んで歩きながら、僕は疑問を口にした。
「なんでリュハナのとこ?」
コソコソと尋ねる。
「問題はその薬を何に使うつもりなのか、犯人は誰かってことだろう?」
「そう、僕は黒幕を知りたいんだよ。」
でも行き詰まってるんだよねぇ。
「黒幕ってことは、王妃様達は犯人じゃないって思ってるってことなんだろう?そして薬についてある程度調べがついている状況。だから黒幕は証拠隠滅を謀ろうとした。作ってる奴らの顔も割れてる。だろ?」
たった一度の説明で理解したの?
「……思った以上に頭良かったんだねぇ?」
「手伝わないぞ……。」
「すみませんでしたぁ。」
よし、とキワーレが許してくれた。
「なんでリュハナの所かと言うと、ブツが薬だからだ。成分を調べるだろうし解毒薬なり治療薬なり作るはずだ。そうなるとお前達の関係性からリュハナが適任。んで、最も危ないのがリュハナになる。」
「治療薬は完成してるんだよ。」
僕は簡単に今までの経緯をキワーレに説明した。後ろではフヒィルとルヌジュが何やら戦術について話しているので、二人でくっついて話を続ける。
リュハナの周りには勿論危ないと言うことで、レジュノ王太子の命令で第二騎士団が護衛についている。そのことについても教えた。
「うーん……。あの侍従コンビは黒幕を突き止めてるのかな?」
「分かんない。教えてくれないもん。」
キワーレは僕を見て溜息を吐いた。
「だろうなぁ。昨日の過保護っぷりはヤバイと思ったし。」
過保護は認めるけどあんなもんでは?
キワーレはそうだなぁとブツブツ呟いている。
「私の予想ではある程度調べはついていると思う。」
「そうなの?」
「ああ、そうだろうな。黒幕は王妃諸共王太子殿下を廃位させたいんだろうと思うよ。王妃様の側近どもを言いくるめて薬を作らせて、わざわざその材料になる植物を王家所有の温室に植えさせようとした。そして王妃様の寝室でその薬が見つかれば、冤罪かけられるだろ?」
おおっ、そう言われれば?
作ってるのはフォブルス伯爵家だし、材料の草を見つけて作らせたのはメーリュンデ侯爵家だ。
「でもそうなると王妃の側近達は自分達で首を絞めてるよ?」
「第一騎士団の第四隊。そいつらに指示してる奴らがいるはずだ。」
「騎士団だよ?」
キワーレは溜息を吐いた。微妙にお父様と似た顔で馬鹿な子を見るように見下ろさないでほしい。お父様の価値が下がっちゃうよ。
「同じ騎士団でも第一と第二は別派閥だろ?勿論第二は王太子殿下の息がかかってる。第二騎士団の団長はソヴィーシャ・ウハンの父親だし、その騎士団長はアクセミア公爵家に忠誠を誓う家臣だ。逆に第一は全く繋がりがない。ってことは別派閥がバックにいるもんだろ?」
おおーーー!
「ふぇ~。……でもバックはどちら様?」
「だからそれを侍従コンビとソヴィーシャ隊長は調べたはずだ。主に塩対応侍従の方が。」
塩対応侍従………。ラニラルね。キワーレはラニラル嫌いなんだね。
「うーんと、じゃあリュハナのところに第一騎士団のバックにいる奴が襲ってくるってこと?」
キワーレはニヤッと笑った。
「襲ってもあっさり撃退しちゃうから、逆に捕まえる為に罠を張るはずだ。」
罠っ!てことはリュハナは囮になるってこと?
「でもいつ罠を張るのかな?」
「教えてくれないだろうからちょっと探りを入れよう。」
あ~なるほどぉ~。だからリュハナの所に行くのかぁ。
予想よりも頭のいいキワーレを巻き込んでみて正解だったね!
でも本物である僕よりも偽物の方が頭いいって………。ま、いいけどね!
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