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50 身勝手な悪役
しおりを挟むネイニィはノルギィ王弟殿下から逃げた。
ニンレネイによって王弟殿下の腕にはめていた魔力封じが壊され、王弟殿下は素手でネイニィからあっさりと炎の剣を奪い取ってしまった。
ナリシュと同じ群青色の瞳が、ネイニィのことを弱いと蔑んでいる。
悔しいが勝てない。
体力は八百、魔力は九百まで上げていたが、やはり九百九十九にカンストさせないとノルギィ王弟殿下には勝てないのだ。
ネイニィが逃げてもノルギィ王弟殿下は追いかけて来なかった。
なんであそこでニンレネイに興味を持ったのか意味がわからない!
ネイニィは悔しかった。
思い通りにいかない。誰一人攻略出来ていない。このままではノーマルどころかバッドエンドになってしまう。
イージーゲームだったので殆どのエンディングはハッピーエンドで終わっていた。ノーマルもバッドも態とそうしないとエンディングに辿り着けないくらい簡単なゲームだったのだ。
ノーマルは普通に誰も攻略せず普通に卒業する。三年生の時戦争は起こるが、主人公は戦地には行っていない。学院に残り穏やかに過ごすエンディングとなる。
バッドエンディングは強制的に戦地へ向かうことになる。攻略対象者が全員親密度三十以下にならなければ発生しない、ある意味一番難しい攻略エンドだった。何もしなければいいと攻略させず日々を消化しているだけでも誰かしら攻略対象者が現れて仲良くなってしまうあのゲームは、バッドエンドの方が難しかった。
どの攻略対象者相手でもバッドエンドは戦地送りという内容になる。三十以下とは友人未満ということだ。誰とも仲を深めず進むのは困難なことだった。
まだネイニィには侍らせているアルファがいるが、最近ポイント集めで時間を消費したり、オリュガに邪魔されたりで一人また一人と数を減らしている。
もう使えるアルファにも限りがあった。
まだ秋だ。来年の春までにどうにかしないとネイニィはバッドエンドになり戦地に行くことになる。バッドエンドの終幕ははっきりしていない。ただ戦地に行かされるだけなので死ぬと決まったわけではないが、誰とも上手くいかず一人戦地で苦しむのかと思うと途轍もなく嫌だった。
ネイニィは恋愛シュミレーションゲームをしているのだ。それに最推しのナリシュを攻略したい。
アバイセン伯爵の屋敷から別荘まで地下通路で繋がっている。これはメネヴィオ王太子殿下にも伝えなかった。
メネヴィオ王太子殿下の親密度も上げて行きたいのだが、こちらも遅々として進まず触れることも困難だった。なんとか腕を掴めるくらいに親密度を上げないとポイントすら使えない。クッキーなんて目に触れさえしない。
メネヴィオ王太子殿下は常に護衛の兵士を連れて回っている。ネイニィは警戒されていて近寄れなかった。
ゲームでは最初からメネヴィオ王太子殿下はネイニィに興味を持っていたので攻略もやりやすかったのだが、今のネイニィは使い捨ての駒程度と思われている。せめて同じ位置に並ばないとならない。
ネイニィが使える人間だと認識し、メネヴィオ王太子殿下から近付いてくれるくらいにならないと。
その為にヨニアを使ってレクピドを売ったのだ。
バンっと別荘に入る秘密通路の扉を開けた。場所は食糧庫だ。走ってレクピドが入れられているであろう部屋を探す。ヨニアのフェロモンを辿り一つの部屋に入った。
「先生!ちゃんとレクピドは引き渡しましたか!?」
いつになく激しい様子のネイニィにヨニアは一瞬驚いた顔をしていた。細長い箱をパタンと閉じてポケットに突っ込み、入って来たネイニィに笑い掛ける。
「ああ、うん、来たよ。連れて行ったから安心して。」
テーブルの上には大きな袋が一つ置かれていた。メネヴィオ王太子が現金で渡すと言っていたので置いて行ったのだろう。
「…………そう、なら良かった。」
もうコイツはいらない。
ステータス画面を確認すると、最近メネヴィオ王太子殿下とばかりいた所為か、七十まで下がっていた。それでもまだ七十を維持しているのが凄い。
「あのマントの人は誰だったの?」
ずっと気にしていたのは気付いていた。
「うん、サマファル国の人だよ。」
ネイニィはそれだけしか教えるつもりがない。
そうだ、と思いついた。レクピド・サナンテア子爵をサマファル国に売ったのはアバイセン伯爵家ということになるが、ヨニアが捕まりネイニィのことを話してしまうとも限らない。王弟殿下達はネイニィを見ているが、捕まりさえしなければいくらでも言い訳は出来る。伯爵は薬で頭がおかしい。後はヨニアをどうにかすればいいだけだ。
一番いいのは口封じだけど、人殺しはしたくない。
ネイニィはヨニアの腕に自分の腕を絡め、身体を押し付けた。ジッと見上げてヨニアにポイントを入れていく。
七十五、八十…………、八十五。スルスルと入っていくポイントにネイニィは笑った。
八十以上はハッピーエンド。二年生の終わりに八十以上の攻略対象者がいると、その人物とハッピーエンドを迎えることになる。そこからさらに親密度を上げて九十五まで進み溺愛にしていくのが常だった。ただのハッピーエンドと溺愛は雲泥の差。
九十以上になるともう下がらない。下げようと思ってもそのままになる。九十からたった五上げるのが途轍もなく難しくなる。ポイントを使えるのは八十五までと決まっていた。
普通ならそこまで上げた攻略対象者とハッピーエンドを迎えるのだろうが、八十以上が複数いると一番親密度が高い人と番になったはずだ。
ヨニアを八十以上でキープしておけばいいのだ。八十以上になるとハッピーエンドまっしぐらになると思って用心していたけど、キープと考えればいい。そうしたらバッドエンドにはならない。三十以上が一人でもいたらいいのだから。
ナリシュ王太子殿下は卒業ギリギリの時にポイントを入れて親密度を八十五にするつもりだ。そこからポイントをイベントで上げていけば、ナリシュ王太子殿下とハッピーエンドを迎える。番になりネイニィは幸せになるのだ。
ヨニアの瞳が潤みアルファのフェロモンが濃くなる。ゲームでは知らなかった効果にネイニィは少し顔を顰めた。
ヨニアのフェロモンは石鹸の様な匂いだ。いい匂いかもしれないがネイニィはこの匂いに興味がない。
八十五以上になると愛情が増してフェロモンが濃くなるってことなんだ。それじゃあナリシュもそうなるのかな?
そのことに気付きネイニィは嬉しくなって笑った。
ヨニアはネイニィも自分に愛情を向けているのだと勘違いして嬉しそうに微笑む。
「ネイニィ、もう父上達はお終いだ。そこのお金を持って一緒に逃げよう?」
ヨニアはネイニィと一緒にいようと思った。番になり、ずっと幸せに二人で暮らせればそれでいいと。仕事はまた探せばいい。裕福でなくとも、もういいと思った。
だがネイニィは思いっきり顔を顰める。
「はぁ?僕はまだやることがあるんだよ。先生とはいられない。」
ヨニアはネイニィの冷たい表情の意味が分からなかった。
ごめんね?でも僕のこと好きだよね?だったらちゃんと生き延びててよね。僕のゲームが終わるまで。
ヨニアの間抜けな顔を見てネイニィは心の中で嘲笑する。
このままここでヨニアとは会わない方がいい。
うっかり項でも噛まれたらお終いだ。戦闘能力はもうネイニィの方がかなり上だから捕まるとは思えないけど、発情期に襲われたらたまったものではない。
ヨニアと話していると別荘から少し離れた場所で魔力が膨れ上がるのを感じた。
「!?」
驚いてネイニィとヨニアはそちらを見る。
「さっきの馬車の奴らかな?」
レクピドを連れてまだそう時間は経っていない。ネイニィは直ぐここにやって来たのだ。
「………あれは、オリュガの魔力…?」
悪役令息オリュガは設定から主人公より魔力が多いことになっている。入学当初はろくに授業も受けず鍛錬もせず、弱くてチョロいと思っていたのに、いつの間にか強くなっていた。
ここに来たのだ。
ビィゼトもニンレネイも予想外だったけど、オリュガまで!
「僕様子見てくるから。」
「ま、待って、ついていくよ!」
ヨニアはネイニィについて来ようとした。
「いい、来ないで。」
ネイニィは魔法を使う。幻視魔法だ。ネイニィの身体が揺らぎ姿が消えた。
「ネイニィ………?」
ヨニアは慌ててネイニィを探す。
姿を消して既に別荘を出たネイニィを、ヨニアは暫く必死に探していた。
ネイニィは少し思案して直接見るのではなく、動物の目を借りることにした。立て続けに魔力が爆発するものだからここら一帯の野生動物は逃げてしまったが、気配を探すと馬がいた。
どうやらオリュガ達が乗ってきた馬の様で、逃げられない様近くに繋がれている。
ネイニィ自身は捕まるわけにはいかないので遠くに逃げているが、視界の一部を馬に繋げて見ることにした。
「………ちっ、なにあのバカみたいな雷!」
圧倒的な力の強さにネイニィは舌打ちする。
メネヴィオ王太子殿下がオリュガに何かしたらしく、オリュガが反撃していた。
躊躇いのない殺人にネイニィはゾッとする。
ネイニィは人を貶め操ることはしても自分自身では人を殺したくない。他人が自分の為にやるのは構わないが、自分自身の手は汚したくなかった。勿論人を殺したことなんてない。
メネヴィオ王太子殿下が勝てない相手に、今のネイニィは勝てるのだろうか。
ゲームでは弱い悪役令息のオリュガなのに、なんであんなに強いの!?
イゼアルが来て止めようとしているが全く止まらない。雷はメネヴィオ王太子殿下達に降り注ぎ、大きな雷の塊が何度か落ちる。
あんなの食らったら生きていられない。
今メネヴィオ王太子殿下が持ち堪えているのも、一緒にいるアルファの騎士がいるからだ。
「………ナリシュ?」
何故かナリシュまで来た。ナリシュ、綺麗。かっこいい。やっぱりナリシュがネイニィは一番いい。
氷の欠片が乱反射してナリシュのプラチナブロンドを煌めかせている。
ナリシュはネイニィの王子様だ。
でもナリシュはオリュガを抱き上げて馬車に二人で乗ってしまった。
王弟殿下とニンレネイが馬に二人乗りでやってくるし、ネイニィが知らない話があそこで進んでいる。
ネイニィが主人公なのに、何でネイニィはあそこにいないの?
ネイニィはどうして悪役側に来てるの?
「悪役を返さないと……。はやく、はやく……。」
森の中をナリシュ達がいる道とは違う道に向けて走っていて、ネイニィは立ち止まった。馬の目に地面に寝かせられたイゼアルと、イゼアルのケガを治癒しているノアトゥナがいた。汗を流し必死だ。その横にはレクピドが一緒に座って何か考え込んでいる。
メネヴィオ王太子達はレクピドを連れて行けなかったんだ……。でもネイニィはちゃんと引き渡しに成功したのだから後はメネヴィオ王太子殿下の所為だ。
それよりもノアトゥナだ!
ノアトゥナも悪役令息だ。オリュガほど目立つ存在ではなかったけど、ノアトゥナも悪役令息として主人公の前に立ち塞がる存在だ。
「………そーだ、そーだよっ!ノアトゥナを悪役令息にしちゃえばいい!」
ノアトゥナが悪役令息になるには攻略対象者が何人かいるが、特徴的なのは全員穏やかな気質の人間ばかりになる。
最近よく一緒にいるイゼアルは気弱なアルファだったし、オリュガが癖のあるアルファ、王妃リマレシアが王宮にいるアルファとするなら、ノアトゥナは影の薄いアルファが多い。
悪役令息ノアトゥナは我儘で癇癪が多いオメガという設定だった。オリュガと基本同じなのだが、ノアトゥナはオリュガの劣化版のようなキャラになる。
オリュガの断罪は戦争に繋がるけど、ノアトゥナは退学後、ノビゼル公爵によって政略結婚させられる。相手は高齢アルファの後妻だったり、隣国サマファル国の高位貴族へ嫁がされたり。公爵家の利になる婚姻を結ばされるキャラだった。
現実のノアトゥナはイゼアル以外誰とも交流を持っていない。友人もそこそこいるし、割と普通に周りと付き合っていた。
何故か聖魔法が強いネイニィに嫉妬して絡んでこないし、攻略対象者にもくっついていかなかった。だから今まで印象が薄く忘れていたが、ノアトゥナも悪役令息なのだ。
「どうやって押し付けよう………。オリュガの役が主人公のネイニィに来たのなら、別の悪役令息にだって押し付けることができるかもだよね……。」
ネイニィは何かこれから起こるいいイベントはないかと思案する。
森を抜け別の道に出ると、図ったように馬車がやってきて止まった。
馬車の窓が開き中からメネヴィオ王太子殿下が顔を覗かせる。
「君の取引に応じたら私の護衛騎士が減ってしまったよ。」
「それは僕のせいではありません。」
気圧されぬようネイニィは口角を上げ目を細める。
「……………君が捕まると面倒なことになる。乗るといい。」
馬車は開けられ促された。中には今日最もメネヴィオ王太子殿下を守った護衛が殿下の対面に座り開けてくれていた。
メネヴィオ王太子殿下は手を差し出してくれず、その様子を見た護衛騎士が手を出してくれたので、ネイニィはその手に自分の手を重ねた。
本来この護衛騎士は騎士ではない。アルファではあるが、シカヒィーロはリマレシア王妃の侍従だ。ネイニィがレクピドをメネヴィオ王太子殿下に引き渡す交渉をした時、成り行きを見届ける為にメネビィオ王太子殿下の護衛としてつけられたのだが、まさかオリュガの雷に一番対抗したのがシカヒィーロとは誰も思わず驚いていた。
シカヒィーロはリマレシア王妃を裏切る切札になる攻略対象者だ。元々は紫色の髪だが珍しい色なので今は茶色に染めて、いつも掛けている眼鏡も外していた。
手を引かれ馬車に乗り込むと、ネイニィが座る間もなく走り出す。
ネイニィはシカヒィーロのステータスを見た。そこにはネイニィに対する親密度を表す表示がなかった。それはミリュミカも同じことが言えた。二人とも攻略対象に入っていないのだ。特殊なキャラは攻略に入るイベントを通過しないと出てこないし、クエスト期間中のキャラなどはその期間しか親密度の欄が表示されない。
モブキャラでもクッキーをやったりポイントを使って親密度を上げることは出来るけど、元から表示が出ないモブとシカヒィーロ達は違う。シカヒィーロは攻略対象者なので攻略に入らないと表示されない。ポイントを入れて親密度を上げれたとしても、ハッピーエンドにはならないのだ。なる必要はないけど、今どのくらいなのかを見ることが出来ないのは苛立つ。
しかもメネヴィオ王太子殿下の親密度は出ているのに、何故か非表示になっている。そんなものゲームにはなかった。
ネイニィはイライラとしながらシカヒィーロの隣に座った。メネヴィオ王太子殿下の隣には座れないとネイニィでも理解している。
全て上手くいかないのはオリュガ・ノビゼルの所為だ。全てが狂い出したのはあの悪役令息のせいだ……。
暗い顔であらぬ方を見るネイニィを、メネヴィオとシカヒィーロは静かに観察していた。
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