128 / 255
番外編
129 イゼアルの水晶玉①
しおりを挟むイゼアルは執事が手渡してきた手紙を広げた。ラメの入った艶のある赤い封筒には、小さな押し花の飾りと一枚の手紙が入っている。
女性らしい繊細で小さな文字で、イゼアルに対する称賛の言葉と好意が綴られていた。
その文を一読し、イゼアルは感情の読めない薄い微笑みで自分の父親へ視線を送った。
「これはなんでしょうか?」
「釣書だ。セシルミーア・ドニトア伯爵令嬢の姿絵を見ておけ。」
イーゼルには一人の女性が椅子に座り微笑む姿が描かれた肖像画が立て掛けられていた。長い銀髪は緩やかに巻かれピンクのリボンで愛らしく編んでいる。水色の瞳は大きく小さな唇は薄桃色だ。どこからどう見てもオメガだとわかる可憐な容姿をしている。
「父上、私はまだ婚約者を決めるつもりはありません。」
ゆっくりと言い含めるように言葉を発する。
アニナガルテ王国に限らず、周辺諸国でも貴族の婚約は二十歳過ぎが多い。それはアルファとオメガの相性が最も合うものを探す為であり、早く番になった挙句、アルファが違うオメガを求めるのを防ぐためでもある。
オメガは生涯たった一人しか番えないのに対して、アルファに制限がない。それによって正妻や第二夫人をおく者もいる。
だが誰もが何人もオメガの番を作りたいと思っているわけではない。出来ればたった一人の運命と思える人と番になり結婚したいと思う者が大多数だ。
だから慎重に番になるオメガをアルファは探すのが一般的になっている。
これぞと思う人が見つからなければ、他国に行く者もいるくらいだ。
この世界のそんな諸事情を知ったイゼアルは、アルファとはロマンチストなのだなと思ったくらいだ。
イゼアルとしては番が欲しいという衝動を覚えたことがそもそもないので、婚約者なんて考えたこともない。
婚約者を作るということは、その人と番になると公言しているようなもので、番になる前提で皆婚約する。
父が言う通りセシルミーア・ドニトア伯爵令嬢と婚約してしまえば、この人と番になり結婚するしかなくなってしまう。
この人が嫌と言うわけではなく、番を持つ気になれないので、この婚約は双方にとって不幸な結果にしかならないような気がしてしまう。
そんな考えでもってイゼアルはこの釣書を父に返そうとした。
「…………お前は王太子殿下の婚約式に、ノビゼル公爵家の四男と出たそうだな。」
父はロイデナテル侯爵だが、その日はイゼアルがオリュガの友人でもあるので代理で行かせてもらった。その時のパートナーはノアトゥナだった。
イゼアルは学院に入学してから、ノアトゥナとはかなり仲良くなった。今ではランチも一緒に摂っているし、よくノビゼル公爵家にも遊びに行っている。
婚約式に出席する際、パートナーは事前にノアトゥナ・ノビゼル侯爵子息だと伝えていたはずだが、今更何を言い出すのだと思った。
「それが何かありましたか?」
「………我が家が貴族派と呼ばれる派閥の筆頭であることは理解しているな?」
父はイゼアルとよく似ている。黒い髪は短く切っているが、黒目がちの瞳も同じだ。ただ優しげな雰囲気を醸し出すイゼアルと違い、ロイデナテル侯爵は厳格な雰囲気そのままに厳しい顔つきをしている。眼光は鋭く、貴族であり侯爵家当主であることに誇りを持っている。
イゼアルの身分を問わない態度はあまり好かれていない。
「存じ上げております。ノアトゥナは公爵家の令息です。家格においてなんらおかしなことはないと思いますが?」
父が言いたいことは理解しているが、敢えて知らぬふりでイゼアルはとぼけた。
ロイデナテル侯爵はフンッと鼻で笑う。
「ノビゼル公爵家は元々中立派だったが、今では王家に尻尾を振る有様だ。貴族派は貴族派で繋がりを持て。」
イゼアルの目がスウと細まる。
「貴族派ばかりで固まることが良策とは思えませんが?」
父が釣書を持ってきたドニトア伯爵令嬢は貴族派の女性オメガだ。イゼアルと同じ歳で同じ学院に通う。今までも声を掛けられたことはあるが、それは他の生徒と同レベルでの関係であり、特に仲良くなったこともない人物だった。
「今度ドニトア伯爵家と話し合いの場を作る。」
ピクリとイゼアルの表情が揺れる。
イゼアル自身も繊維業を中心に様々な事業を自ら起こし運営しているが、ロイデナテル侯爵家は元々武器商人としてのし上がった家だ。独自の騎士団も所有しており、本来ならイゼアルもそちらの事業を手伝い、ロイデナテル騎士団に所属しなければならなかった。
だがイゼアルはそうしなかった。
それはゲームの流れを知っていたからだ。
ゲームではイゼアル・ロイデナテルは気弱なアルファだった。厳しい父親の言いなりで、過度な教育にいつも怯えていた。アルファでありながらいつもビクビクとしていたのだ。勉学も武術もそれなりに出来たのに、常に一番を求められる所為で叱責を受け、その所為で自信がなかった。
武器製造と販売の事業を手伝いながら、騎士団にも入り、下っ端からやらされていた。一人前にする為だと言われながら、父親の七光だと馬鹿にされ、子供のうちから入れられた為、体格で敵わない大人の騎士たちに訓練なのか虐待なのか分からない扱いを受けていた。
それを主人公が慰めつつも救うという話だったのだが、イゼアルはそんな人生は送りたくなかった。
幼いうちから勉学に励み、体力をつけて剣技を磨いた。大人の騎士に体力腕力で敵わないのなら、技術で補うようにした。
父親と一緒に働きたくなくて、自分で全く関係のない繊維業を立ち上げ、そちらでロイデナテル侯爵家の資産を上回る儲けも出した。
それにより父親は、ゲームの内容のような無理難題も言って来なくなった。
それが婚約者について突然口出ししてくるとは……。
……ああ、そうか。ふと思い出す。
「父上の事業の方で何か問題が?」
今度はロイデナテル侯爵の方が表情を固くする番だった。突然確信を突いてきたイゼアルに、不審な顔を見せる。
ゲーム上で騎士団の弱体化が問題になっていたのは、ナリシュ王太子が卒業し、戦争が始まって直ぐではなかっただろうか。
国王の招集に応じて騎士団を動かしたが、隣国サマファル国に全く敵わなかったのだ。
ロイデナテル侯爵家は貴族派だ。カフィノルア王家に忠誠を誓うのではなく、アニナガルテ王国に忠誠を誓っている。王が誰だろうと構わないのだが、その時その時の攻略方向で貴族派は壊滅したり残留したりする。
ゲーム上ではあまり重要な派閥ではない感じだった。
戦争が起きなければこの事態にも陥らないだろうと思っていたが、どうやらそうでもなかったらしい。
「…………父上の負債の責務を私に押し付けないで下さい。」
ドニトア伯爵家とは同じ貴族派の仲間であり、商売上の繋がりもある。
ロイデナテル騎士団は同じ貴族派の家門が救援要請を行った時、力を貸す契約をしている。貴族派は閉鎖的だ。王弟殿下が抱える魔法師団には依頼せず、ロイデナテル騎士団に処理を頼むのだ。
契約では要請があった場合、その都度契約完了内容を決めて、完遂することが求められるので、無理な場合は断るかここまでと線引きして契約を行わなければならない。
ゲーム上この時期にドニトア伯爵家から依頼があるのだが、ゲーム内容の中でロイデナテル侯爵は罠に嵌められた。
単なる魔獣討伐の依頼だったのだが、貴族派で頭角を表したいドニトア伯爵は、ロイデナテル侯爵家を失墜させようとサマファル国と手を繋いだのだ。
ドニトア伯爵は貴族派の筆頭となる為に、サマファル国は敵地の足がかりを作る為に、ロイデナテル騎士団を襲った。
元々一度出兵して負けた挙句に弱体化が加速したロイデナテル騎士団は壊滅し、生き残りは一人もいなかった。ドニトア伯爵領で行われたその残虐な犯行は、ロイデナテル侯爵に知られることなく魔獣にやられたことになってしまった。
ロイデナテル侯爵家は契約を完遂することが出来なかったことになった。多額の違約金を求められ、払えなければイゼアルとドニトア伯爵家の令嬢を結婚させるように言ってきた。
これは主人公がイゼアル・ロイデナテル侯爵子息攻略に乗り出した場合のシナリオなので、勿論ネイニィはイゼアルを助けようとする。
ネイニィは王国騎士団を率いてドニトア伯爵領の魔獣を討伐しに乗り込むのだ。
そしてロイデナテル侯爵領を襲おうとしていたサマファル国の軍隊を見つけて戦闘となり勝利する。
イゼアル攻略をハッピーエンドにする為に途中で色々と通過するべきシナリオはあるが、全て順調に進めるとこんな感じだった。気弱なイゼアルについては、頼りになる主人公に全福の信頼を寄せ、それは愛情となってネイニィを慕うので、親密度は上がりっぱなしだった。それが自分だと思うととても残念でならない。
それを踏まえて考えると、どうやらドニトア伯爵領で魔獣被害があり、ロイデナテル騎士団は完遂出来なかったのではと予測した。
しかしサマファル国との戦争が既に終了している今、何故完遂出来なかったのだろう……。
まさか………。
「ウチの騎士団の被害はどの程度なのですか?」
「…………負傷者はいるが一応帰還している。」
イゼアルはゆるゆると首を振った。長く伸ばした黒髪がサラサラと流れる。
「倒せなかったのですか?」
「…………私の方の仕事には一切触れてこないのに、何があったのか知っているのか?」
「たまたまです。」
ロイデナテル侯爵はそうか、と少し残念そうにした。
「それが、飛翔型がいて倒せなかったと報告が入った。」
イゼアルはあり得ないと溜息を吐いた。
飛翔型とはいえ、襲ってくるときは地面にいる人間に向かってくるのだ。きたら斬ればいい。もしくは魔法を使える者が対応するとか。
父の顔色を見た。普段は表情を変えない父が、疲れた顔をしていた。
「少しの間でいい。ドニトア伯爵令嬢の相手をしていてくれ。なんとか私が行って契約を遂行してくる。」
どうやら父は討伐に行っていなかったらしい。
「お一人で?」
「騎士団は負傷者が多いし、兵士を連れて伯爵領に入れば戦争を仕掛けたと言われかねない。」
「……まさか領地に入れてくれないのですか?」
ロイデナテル侯爵は疲れた顔を更に俯かせて頷いた。
「ああ、契約は既に終了したの一点張りだ。なんとかロイデナテル侯爵家が契約を完遂したという形に持っていかなければならない。」
魔獣が発生しているのはドニトア伯爵領の中なのに、入れなければ討伐も出来ない。勿論契約の遂行も。
ロイデナテル侯爵はなんとか兵士を連れて討伐を終わらせるので、その間だけ向こうの要求を受けて欲しいとイゼアルに言ってきた。
「………わかりました。私の方でも対策を考えてみます。」
「すまない。それから、今度行われる王太子殿下の結婚式のパートナーも務めて欲しいと言われている。」
イゼアルは一瞬黙った。そして深く溜息を吐く。
「わかりました。早めにお願いします。」
仕方なくロイデナテル侯爵家の為に了承するしかなかった。
ゲームでは仲の悪かった親子だが、今はイゼアルの能力を認めているのかそう険悪でもない。他に兄弟でもいればよかったのだが、子供はイゼアルだけなので、父の仕事を継ぐのもイゼアルしかいなかった。
ロイデナテル侯爵家を継げば、面倒な貴族派までついてくるので気は進まないが、嫡子はイゼアルだけだし、父親も困っているようだ。
「よろしく頼む。」
プライドの高い父が頭を下げるなんて余程のことだ。
「………騎士団の見直しをお勧めします。」
それだけ言って、イゼアルはロイデナテル侯爵の執務室を出た。
2,531
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。
藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。
妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、
彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。
だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、
なぜかアラン本人に興味を持ち始める。
「君は、なぜそこまで必死なんだ?」
「妹のためです!」
……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。
妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。
ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。
そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。
断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。
誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
追放された味見係、【神の舌】で冷徹皇帝と聖獣の胃袋を掴んで溺愛される
水凪しおん
BL
「無能」と罵られ、故郷の王宮を追放された「味見係」のリオ。
行き場を失った彼を拾ったのは、氷のような美貌を持つ隣国の冷徹皇帝アレスだった。
「聖獣に何か食わせろ」という無理難題に対し、リオが作ったのは素朴な野菜スープ。しかしその料理には、食べた者を癒やす伝説のスキル【神の舌】の力が宿っていた!
聖獣を元気にし、皇帝の凍てついた心をも溶かしていくリオ。
「君は俺の宝だ」
冷酷だと思われていた皇帝からの、不器用で真っ直ぐな溺愛。
これは、捨てられた料理人が温かいご飯で居場所を作り、最高にハッピーになる物語。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる