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二章 冬の寒さに備えて

魔道具製作

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「楽しかったよ~またテレビを見せてね。」

 ギンは、唐揚げを食べ終わると俺の部屋からご機嫌な様子で出ていった。
 
 俺としては、ギンが泣き止んでくれたので本当に良かった。……やっぱり、女の子を泣かすと罪悪感が。

 俺は、ご機嫌なギンを見送ると再び部屋の中へと入った。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「よし、ここはこうして………」

 現在、俺は部屋の中で魔道具を製作していた。
 
 最近は、魔道具作りが俺の趣味なのだ。
 
 ちなみに、俺が今作っている物は魔毛布(モーフ)だ。魔毛布は、魔力で温度調節が出来たり、魔力で形を変えることが出来たりする、言わば毛布の上位互換だ。
  
 前世の俺は、プラモデルの組み立てや裁縫などの物作りが好きだったので、魔道具が作れるこの環境は俺にとっての天国だった。 

 何故なら、材料は【創造魔法】で創ればいいので、前世のようにお金を気にしなくても良いからだ。……そのせいか、俺のステータスには〈魔道具製作〉スキルが追加されていたが。

 魔道具製作スキルは、とても便利なスキルで、魔道具を作る為に必要な材料が分かったり、魔道具を作る時の集中力が上がったりするものだった。

 魔道具を製作するときは、必要な材料を本で探さないといけなかったので、このスキルを手に入れた時は感動した。
  
 何故なら、魔道具を作る為の材料が載っている本には、材料の名前しか書いておらず、材料が創造しにくいので【探索魔法】(サーチ)を使って、材料を探しに行かないといけないからだ。
……まぁ、【転移魔法】が使えるから別にいいけどね。

 俺は、そんなことを考えながら魔毛布を作っていると、良いことを思いついた。

「そうだ!! これも付け加えよう。」

 魔毛布を手に取ると、俺は【改造・細工魔法】を使い、【時空魔法】を魔毛布に注ぎ込んだ。

 俺は、前世のことを思い返すと、毛布が欲しい場面がいくつもあることを思い出した。  

 特に、車の中では必須アイテムだ。
 
 ……でも、欲しい時に限って無いんだよなぁ。

 だから俺は、魔毛布に【時空魔法】を注ぎ込んで、自分の意思で呼び寄せることが出来るようにした。

 だって、自分の好きな場面で魔毛布を使うことが出来たら、とても便利だろ。


 俺は、ベットの上で魔毛布の触り心地を確かめると、そのまま気持ち良くて寝てしまった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
……………………………

……………………

……………

「あれ? 俺寝ちゃった?」

 俺は、ベットから降りて窓から外の様子を確認すると、太陽が出始めていた。

「ふぁ~あ とりあえず顔を洗おう。」

 俺は、欠伸をしながら洗面所に向かうと、洗面所にはメイドのカーナが顔を洗っていた。

「おはようございます、ハクト様。今日は、早いですね。」

「うん。昨日、早く寝すぎちゃってね。」

 洗面器から、歯ブラシを取ると歯磨き粉を付けて歯を磨いた。

「……ハクト様、それはなんですか?」

 俺が歯を磨いていると、カーナが俺が使っている歯ブラシと歯磨き粉に興味を示していた。

 ……そう言えば、歯磨きについてカーナ達には説明をしていなかったなぁ。
 
 俺は、いい機会だと思いカーナに歯磨きについて説明することにした。

「……どうして、こんな物があることを教えてくれなかったのですか?」

 カーナは、泣きそうな顔で悔しそうに嘆いていた。
  
 あれ?…… また泣かしちゃった?

 俺は、泣いているカーナを見て困惑してしまった。

《報告》

 明日は、家族で出かけるため、二話投稿出来るか分かりません。
 出来るだけ投稿しようと思いますが、投稿出来なかったらごめんなさい。
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