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本編

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「神様は私に怨みでもあるの!」 
 
「なんだ?!この声はどこからだ?誰か潜んで居るのか!」
  
  
 聞いて下さい!ここアンサム王国、王都カイメイにパン屋の娘として生を受けて16年ちょっと。 
 地味に真面目に生きてきたのに、ただちょっぴり性欲が強いだけの私。昨夜マイディルドでズコズコ楽しんで、入れたまんま熟睡して目が覚めたら男性のおちんちんに憑依していたの。 
  
 寝起きの頭の回らない私は、見慣れない風景に頭をもたげ周囲を観察したの。 
 いつもの見慣れたお気に入りの猫模様のカーテンもお古の机もなくて。 
 私の前には天井に届く大鏡があって、その中に写っていたのは筋肉ムキムキの良い体。 
 鍛え抜かれた大胸筋に、割れた腹筋、私の腰ほどの大腿筋。太い頸動脈の浮き出る首の上には精悍な男の驚き顔。 
 金髪碧瞳、薄い唇に高いお鼻。下町にはとんとみたい美しい顔立ちだわ。 
  
 男の美貌に思わず見惚れた私。ふっと自分の姿が気になり目の前の鏡で確認したの、ゆらりと私が揺れると彼のおちんちんもゆらりと揺れて。右に私が揺れればおちんちんも右に。私が左に揺れればおちんちんも左に……。 
  
 手足は棒のように動かない、男性の股間にミノムシのように頭を下にした状態で垂れ下がりぶらーんぶらーんと揺れる私こと、おちんちん。頭に血が昇らないのは、おちんちんだからだろうか? 
 勃起していなくても立派とわかるほど太くて長いおちんちん。
 
(え?嘘?夢よね?……誰か夢だと言ってー!!)
 
 何が悲しくてうら若き乙女がおちんちん成りたいものだろうか? 
 
 乙女じゃなくたって、学校で将来の夢は何ですか?っと聞かれて「はい!僕(私)は将来立派なおちんちんに成りたいです!」と、答える子供はいないと思う。

「酷い!酷いわーーーー!!!」 
 おちんちんの私は叫んだ。 
 
 まさか気を失う前に使った、ドラコンを倒した伝説の猛者のおちんちんを型どったと言われるディルドを仕様して自慰しまくったから……まさかディルドの呪い?姫様との間に子供20人もうけた伝説の精豪の呪い? 
  
 いやいやいやー!町の路地裏の大人のオモチャ専門店で模造品沢山あったわー。 
 
(私がおちんちんなら、使ったみんなおちんちんよ!) 

「違うわ、違うはずよ!」
 ぶるんぶるんとおちんちんである私は震え、考えを否定した。 
 
「これは、面妖だ。俺の一物が喋った!お前はなんだ?もののけか?」 
 男はおちんちんこと私をぐわっとわしづかんだ
「いたた、痛い!掴まないで!」 
「うっ!なんと、お、俺も痛い。驚き過ぎて力加減を誤った。うぐぐっ」痛みに男は私を押さえ蹲り悶絶した。 
  
 なんで!私ことおちんちんを力撒かせに掴んだ?つ、つぶれる!痛いに決まってるでしょうにー!心の中で男を罵倒する。 

   
「で、お前はなんなのだ?」 
 天井まである鏡の前で素晴らしい体躯の全裸の男に尋問される。 
 男は下を向き自らのおちんちんに話しかけている状態。きっと第三者がみたらこの男がトチ狂ったと思うに違いないわ。 

「なにかと……言われましても」 
 ただのしがないパン屋の娘ですよ。叫びたいのをぐっと堪える。 
 男は、店名を出したらうちに強襲しかねない恐ろしい顔で睨んでいるから、怖いです。 
  
 ムキムキの体つきからして騎士様かしら? 
「あのー、貴方は王宮騎士様でいらっしゃいますか?」 
「……お前は俺を知らないのか?」さも心外だと男は驚く。 
「し、知らないですよ。私、おちんちんなので…」 
 そう、私はおちんちん。何も知らないことにしておこう。 
「お、おちんちんっ?」 
 私の言葉に男が固まる。どうしたと言うのかしら? 
「どうしたのですか?騎士様?」 
「すまん!もう一度言ってくれ!」 
「おちんちん」 
「もう一度!」 
「おちんちん」  
「ワンモア!」
「おちんちん」 
「――――っ!」 
 なんだ?このやり取り?何かの罰ゲーム?
騎士様は顔を口を押さえ天を仰いだ。顔赤いですよ。 
「あの~、騎士様?」 
「ラルフだ」 
「はい?」 
「俺の名前だ……呼んでみろ」 
「……ラルフ様」 
「…………良いな」 
 だらしなく男の……ラルフ様の顔が緩んだ。 
 厳つい顔が緩む様は硬い蕾が開くかのよう、美しいけども……自分のおちんちん(私)に名前を呼ばれてるだけだからね。 
 
「キ、キモい」 
 ついつい心の声が漏れてしまった。 

「!!!っ、俺はキモいのか?」 
 ラルフ様は大声をあげ私を掴むと顔(鈴口)持ち上げた。 
「そそそそんな滅相もないです!」 
 怒ってる怒ってるー!このままじゃ首(カリ)を締められてしまうわ! 
 恐ろしさのあまりおちんちんとして、縮み上がるしかできない。
「確かに自分の一物に話してるのはキモいだろうな」ラルフ様は機嫌を損ねるどころか、寧ろ嬉しそう。私の頭(鈴口)をヨシヨシしてくれた。 
 ラルフ様に触られて、私の体(おちんちん)は熱を感じて、体が少しだけ硬くなる。 

 え?これって、ラルフ様自分のおちんちんの先をヨシヨシして感じてるということですね?
  
 自慰の一貫ですか? 
  
 はい、そうですか……喋るおちんちんで自慰なんて、強メンタルですねラルフ様。 

「お前は、妖精なんだろう?違うか?」 
「よ、妖精…………そ、そう私おちんちんの妖精なんです!」 
 訂正して名前を聞かれるのは、めんどくさいので。勢いで肯定してみたけど、おちんちんの妖精ってなんだろう?? 
 絶対会いたくない存在だわ。でもラルフ様は期待に満ちた顔をしていて。
「俺を治療しに来てくれたんだな!」  
「治療……ですか?」  
「おかしいな……俺が勃たなくなって1年だ。医者の診察を受けたが効果がなくてな。城の大賢者に相談したんだ。近いうちに使いを寄越すと言われていた……お前賢者に召喚され俺の治療に来たのではないのか?それとも新手の魔物か?」ギラリとラルフ様の雰囲気が一辺した。殺気だけで殺されそうな勢い。ひゅっとおちんちん(私)が縮む。 
 
「そうなんです!私、大賢者様に言われて治療しに来たんです。な、なにからはじめますか? 慌ててラルフ様を促す。 
 
「なにからと言われてもな、俺は検討つかんぞ……お前の方が詳しいのだろう?何せおちんちんの妖精だからな」 
 
 うーむ。この状態を整理すると、私がおちんちんの妖精としてラルフ様を治療すればもとの体に戻れると言うことですかね、神様? 
  
 うぐぐ、治療ですか……さーっぱり検討つきませんが? 
 
………まずはラルフ様がどうして勃起不全に陥ったのか、知ることですかね。 
 
「ラルフ様は、1年前は普通に勃起して射精してらしたんですよね?」 
 
「まあ、普通に勃起して射精していたが………お前よく可愛いらしい声で……勃起や射精とか躊躇いなく言えるな?………声の高さから、若い妖精なんだろう?」 
 
「私、おちんちんの妖精なんで若いとかありませんよ……そんなことより1年前トラブル的なものありましたか?」 

「………その……国家機密なんだが。預言者がな、俺との間に出来た子が魔王を滅ぼす勇者に成ると言いやがってな」 
「ふむふむ」 
「国王や姫さんが目の色を変えて俺から種を絞ろうとしやがってだな」 
 王族から勇者を輩出出来たら国益に繋がるし国外からも一目置かれる。そりゃ必死にもなるというもの。
 
「えー!羨ましい話じゃないですか?」 
「羨ましいことなどない!あんなに平民の分際で田舎者と馬鹿にしといてだな!『私に種付けする誉れをあげましょう』と言われても萎えるだけだぞ」 
「そ、そうなんですか?でも姫様美人ですよね?」 
「姫さん40歳だ。子供と旦那も居るぞ。それにな例え美人でも、食事に媚薬を盛り鎖で繋いで監禁し無理やり襲うのは人として、尊敬出来ん!俺が勃起しないとわかると『使えない男だわ』と罵りやがったんだぞ!」
 
「あらら、完璧にトラウマですねー」 
 私は、ラルフが憐れになってきた。これはおちんちんの妖精として、一皮剥かないと! 
 
「ラルフ様は悪くないですよ。愛のない子作りは虚しいだけです。 
 私、心を込めて治療します……でも良いのですか?勃起出来たらまた姫様に襲われるんじゃ……」 
 
「それは大丈夫だ!王と交渉した、俺がこの国を捨てない代わりに気に入った女としか子作りしないとな」 
「お、王様と交渉ですか?凄く強気ですね?」 
「まあな、俺はこの国の障壁騎士団隊長ランドルフ・フリードだからな」 
 自信満々にラルフ様は胸を張る。その名前を聞いて私は驚いた。 
  
「ラ、ランドルフ・フリード」
  
 古代、魔王が人間を滅ぼそうと魔物を作った。魔物は人間の住めないよう土地を穢れさせてる。障壁騎士団は穢れた土地に剣を打ち立て障壁を作り土地を浄化する神聖魔法を使える尊い存在。 
 神聖魔法は神に選ばれた一部の人しか使えないの、その中で稀代一の神聖魔法使いと言われるのがランドルフ・フリード様。
 どのぐらい凄いかと言うと、普通の障壁騎士団員は布団10枚分の神聖魔法を展開出来るレベルだとすると、ラルフ様は布団100枚分!大宿屋並に土地を浄化出来るのよ! 
 優秀な神聖魔法使いは何処の国に行っても重宝されるし、囲い込まれる。重要なポストを与えられ破格の給金を支給されるの。
 王様も勇者と勇者のお祖父さんの称号は欲しいけど、無理強いしてラルフ様を失いたくないわけね。
  
 私、そんなの凄い人のおちんちんになっちゃなのね?やったわー!と子踊りするべき? 
 
 ……いやいや!小市民には無理です。 
 このまま意識を失いたい。目をぎゅと瞑って開いてみても、私はおちんちんのまま。ラルフ様の股間にぶらーん、ぶらーん………。 
 
「お前やっぱり俺を知ってるな?」 
 私(自らのおちんちん)を観察していたラルフが突っ込んできた。 
 
「な、あっ?ちが、おちんちんの妖精として治療対象のことは賢者様に聞いてますよ~!そ、そんことより治療しますので、ラルフ様の性癖を教えて下さい」 
 同じ王都に住む小市民と決してバレてはいけないわ。早く治療してもとの体に戻ろう!   
 
「俺の……性癖か?」 

「そうです!おちんちんがビキビキっと奮い立って、ビュービューっと濃い射精したくなる衝動! 
 中だししたい孕ませたい!それを掻き立てるものですよ!おっぱいでもおみ足でもお尻でも、ラルフ様はどこにおちんちん『ぐっ』ときますか?」 

「おちんちんがビキビキ……ビュービュー、濃い射精……中だし……孕ませたい」ラルフ様は噛み締めるように囁く。 

「今……ぐっときた」 

「はっ?………今の!?どこに?ぐっとくる要素が?」  

「………お前の高く小鳥のような可愛い声がエロいこと言うのに……その……ぐっときた」 
 ラルフ様も恥ずかしいのかだんだん小声になってきてる。 

(………ラルフ様、あれか~。声フェチってやつですかね。私声だけは妖精みたいに可愛いって言われますから。まあ、私自身がおちんちんですし、オフェラも手コキも出来ませんから……頑張って腹筋して立たせますけど、出来たら声だけでイって頂きたいわ)  
 
「ラルフ様、私の声が気に入りました?」 
「……ああ」 
「うふふ、でも残念です。今はラルフ様のおちんちんと一体化しちゃってますけど、私の本体、お胸大きいんですよ。 
 焼きたてふわふわ白パンみたいって、みーんなに言われてるんです。 
 ラルフ様の極太ウィンターパンみたいなおちんちんをパイズリフェラしたかったな~。 
 おっきなお口開けて、丸い先をちゅうちゅうして、舌先で精子の出る穴を掘って、出てきた我慢汁をペロペロ犬みたいに舐め回したいです。 
 ラルフ様の1年分の濃縮還元特農精子。濃くて獣臭い凄いの私にぶっかけて下さいなっ」想像しただけでおちんちん熱くなっちゃう。自分の体だったらおまんこ弄ってるわ。 
  
「……お前が、興奮してるのか?一物が……熱くなってきたぞ……くっ。この……下半身に血液が集結する感覚、久しいな」 
 
「うん、私…興奮してるの。ラルフ様の精子をお顔にお胸に浴びた自分を想像しちゃうの、白く臭く汚してめちゃくちゃにて欲しくて……ラルフ様のおちんちん勃起させちゃうの」 

「っ……さすがおちんちんの精霊。はっ、いやらしんだな?」 
 ラルフ様の息が少しずつ早くなってきて。私の興奮に連動されているみたい。おちんちんも緩く立ち上がってきたの。私がもっと興奮したらラルフ様も雄々しく勃起してくれるかしら?  

「いやらしいのは嫌い?私、ラルフ様のおちんちんなのに……ラルフ様のでっかいおちんちんに貫かれた自分の本体想像しちゃうわ。裂けそうに広がる膣穴でおちんちん咥えて食べたいの。ラルフ様に下から子宮をずんずん突いてたっぷり精子出して欲しい……ほら、体がおかしいほどウズウズしてるのラルフ様に伝わってる?………ああっ、我慢出来ないから。だからね……ラルフ様。おちんちんに触って、逞しいお手てでじゅこじゅこしごいて硬くなって、たくさん気持ちよくなって、ビュービュー出して!」 
  
「ああっ、触るっ!触るぞ」  
 はあはあっと鼻息荒く、苦しい息を吐くとラルフ様はおちんちん(私)を扱き出したの。 
 ラルフ様の手は皮が厚くて大きくて、温かく私は包み込まれてるみたい。 
 ずっ、ずっと力強く擦られて、柔らかかったおちんちん(私)は硬く芯を持ちみるみるうちに大きく育ていったの。 
 
「あ、あっ、あん。ラルフ様の手。すごく気持ちいいの……もっと、もっと擦ってっ!」 
 上下におちんちんを擦られ気持ち善くて悶えてしまう。 
 
ずっ、ずっ、ずりずり。  
 
「ふー、ふー。お、俺も気持ちよくなってきた。はっ、はっ、一物がたってきたぞ」
「あっん、あっ、ラルフ様たってきてる。もうこんなに私の体硬くて熱いの。精子出したくておちんちんびくびくしちゃうの。たくさん……一緒に気持ちよくなりましょう?」 
 私のラルフ様の興奮と快感が混ざりあい高められる。 
 凄いの。 
 甲高のエラ、エグいほど赤黒く血管の浮き出た大きなおちんちん(私)は、今や臍まで反り返って、ビシバシと割れた腹筋に当たるの。 
 熱くて激しくなる右手の動き、疲れないのか心配なるほど。  
 ずりずり……乾いた摩擦音が湿り気を帯びて、ずじゅ、じゅ、じゅっと私の先からお汁が溢れてきたの。たらりと雫を垂らす先っぽ。 
 熱くて、濃いゼリー状の1年ぶりの獣臭い濃縮精子におちんちんが爆発するんじゃないかってほどドキドキ高鳴るの。 
 
「ああ――ラルフ様溢れてきたの。雄臭くてどろどろしてカスタードクリームみたいに白いわ。いっぱいずりずり擦られて、おちんちんこんなに気持ちいいの…初めてなの……」 
 
「ああ、凄いな……お、俺も気持ちいいっ」 
 ラルフ様は久しぶりの快感に翻弄されているのか。眉間に皺を寄せ真っ赤な顔。額から汗を垂らし口をだらしなく開いてる。 
 はあぁと低く艶めいた溜息がいやらしいの。ぞくぞくしちゃう。
 おまんこでイくのとはまた違う感覚。おしっこが漏れるような、精子がマグマのように競り上がってきて爆発しそう。我慢するのが気持ちよくて、でも出したくて。
  
 強烈すぎる快感に支配されて頭の中が真っ白、下半身の力が抜けておちんちん蕩けちゃう。
 
「ラ、ラルフ様一緒にイキましょう!あ、――――ああああっん!」 
「ぐっ!俺も、イク!イクぞ―――あ゛ぐっ、ああっ――!」  

 高められて、高められて、限界まで膨らんで、ぶるんぶるんと盛大におちんちんは震えて――たまった熱を解放したの。 
  
 真っ白な濃い精子を噴水のように巻き散らかして私は、気絶しちゃた。
 

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