陰キャ系ぐふふ魔女は欠損奴隷を甘やかしたい

豆丸

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長い夜の後で①

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 ギイトは先走りを垂らすパンパンに赤紫色に膨らんだ切っ先をサクヤのしどどに濡れて開閉を繰り返す蜜口にむちゅりと当てた。濡れそぼった入り口は早くとばかりに食いつくように吸い付く。 

「つ、入れるぞ」 

「ぐひ、ん、あっ、あん!ギイトの、おちんちん、すごく熱いっ。おっきいっ。」

 冷たい欠損部とは違う自らどく、どくと拍動する硬い熱の塊。
 大きく硬く熱い陰茎は欠損部に犯されてもまだまだ狭いサクヤの膣内を押し上げ、敏感な場所を悠然と擦り奥を根こそぎ満たしていく。サクヤの痩せた体にはギイトの陰茎は大きすぎた。お腹が膨らんで見えるほど苦しい。それでも待っていた熱、質量、圧迫感に嬉しいと膣壁は陰茎を飲む込んで蠢く。早く射精しろと激しく蠕動し、奥に欲しいと柔らかく圧縮する。
 
 たまらないーー腰が溶けるようだ。ギイトは法悦の吐息を漏らした。
 サクヤが馴染むまで待つ余裕など、当然ギイトには既に無く。ぐううっと獣のように唸ると細い腰を逃げられないよう片手でしっかり抑え下から猛然と突き上げた。

「あ゛っ、ぐびぃ、ン、あ!落ちるぅー!」
 小さな体が浮くほど突かれた。サクヤは飛ばされないように必死にギイトの首にしがみつく。
「はっ、そうだ!もっと俺にすがれ、俺を求めろ」
 
「ひぃ、んっ、あ゛っ!!」
 ギイトの激しい律動に息も絶え絶えで苦しい。涙を流し真っ赤な顔で汚く喘ぐ。ギイトは喘ぐサクヤを喉を食いちぎらんばかりの獰猛な瞳で睨むとうっそうと微笑んだ。
 
 お前は俺だけの物だと、分からせるよう子宮の入り口を執拗に責めた。コツコツと小さく揺すりノックしたかと思えば大胆に抜けそうなほど陰茎を引き抜くと、どちゅんと一気に奥に差し入れた。

 何度も何度も執拗に同じ動作を繰り返す。ギイトの巨棒はサクヤの弱い場所を根こそぎ擦り押し潰していく。激しい抽送にお尻にべしりと陰嚢が当たる。それすらサクヤにとっては快楽にしかならない。
 
 執拗な責め苦に、絶頂を繰り返した体はもはや耐えられず。太ももを伝うのはどちらの淫水か。
 サクヤのぐずぐずな脳みそを再び快楽が容赦なくかき混ぜていく。圧倒的な愉悦を前にさすがの魔女もなすすべもない。目の前で光が激しく明滅する。白い喉がのけ反る、お腹の奥が熱く収縮し、全身が大きく痙攣した。感じすぎて体がおかしい。

「あ゛ーっ!あ゛ーっ!いゃだぁ!ぐひーっ!またぁ、いくっ!いぐぅっ!」  
 操り人間の糸が切れるように力を無くし果てたサクヤ。絶頂とともに、ギイトを咥え込んでいた膣壁が仕上げとばかりに陰茎をぎゅう、ぎゅううっと締めあげた。

 「ぐっ、中に出すぞ」
 ギイトも堪らず、低く呻くとサクヤの中に煮えたぎった欲望をとき放った。  

 熱くて濃い思いに、切なく戦慄いた子宮が苦しいほど満たされる。サクヤの奥は美味しいとギイトの精を貪欲に飲み込んだ。
 
 大きな多幸感の波に包まれ二人とも無意識にお互いを抱き締めた。滴る汗も荒い息も爆弾のような心臓の音もまったく同じだった。
 
 しばらく抱き合ったあと、サクヤはギイトをトロリとした蕩けた瞳で見上げた。のろのろと重い右手をあげるとギイトの頬をいとおしいそうに撫でる。そして、醜い傷跡の残る眼窩の痕にそっと口づけ、ぐふふと笑った。

 ギイトの腹の奥底から沸々と、でも確実に沸き上がる激情は…。
 この魔女がいとおしい。ただ慈しんで護りたい。それと同時に誰も来れない場所に監禁して、思い切りなぶり傷つけて自分だけを求めるようにしたい。
 ごちゃ混ぜな感情で胸がいっぱいなギイトは何故だか無性に泣きたくなった。下を向き唇を噛み耐える。

「あばばば、大丈夫ですかギイト?」
 押し黙ったギイトの顔をサクヤが覗き込む。 
 泣きそうな顔を見て顔面蒼白になった。

「ぐびぃ、そんなに期待外れの体でしたか?」 

「違う!期待はずれじゃない。勘違いするな。俺は……お前を…っ。」 そのあとの言葉は続かない。ギイトは口をきつく結んだまま石像のように固まった。戦争に明け暮れ女を口説いたことなどない。好きだの愛してるだの軽々しく言えない。褒め称える言葉一つも浮かんでこない。

「ギイト?」

「チッ」
 ギイトは荒々しくサクヤの唇をふさいだ。ギザギザの歯に舌を確認するように這わせたあと、小さな口内を食い尽くすように荒々しく、呼吸すらさせないように舌に舌を絡めた。
 
 軟体動物のようなギイトの大きく分厚い舌に翻弄され、直ぐに惚けたサクヤ小さな体は快楽にびくりと震えた。自らも小さな舌を懸命動かして、苦しい呼吸にだらしなく口角から唾液を滴らせた。 
 激しく唇を繰り返しながら、腫れる唇をいとわずギイトは再び陰茎をぐちょぬれのサクヤの中に埋め込んだ。

「ひゃ、き、キス嵌めですか?ぐびぁっ、あ゛ーっ!ンっ。んんっっ。」

「もう一度だ。俺は溜まっているんだ。サクヤから俺を欲しがったんだ朝までつきあってもらう」
 言葉で口説けないなら体で分からすまでだ。

「朝まで?ひいぃーっ」 
 そのあともギイトの欲望は果てしなく、止まることはなかった。

 次の日のお昼過ぎにサクヤとギイトは娼館を辞した。息も絶え絶えで足腰の立たないサクヤを妙にスッキリした顔のギイトがお姫さま抱っこをしていた。 

 厚い壁の特別室から一晩中漏れ聞こえた激しい情交の音。魔女の疲労困憊な様子に娼婦たちは戦慄した。その日からギイトは陰で『魔女殺しのギイト』と、呼ばれ恐れられるようになったという。


 
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