【完結】優しくしないで

にゃーつ

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【第一部】 3章

2 空side

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僕の誕生日当日。今日は学校だから一日中一緒にはいられないけど、夜はちーと一緒だ。

父さんにお願いしたら明日寝坊すんなよで終わったし、母さんはなんか言いたげだったけど、言ってこないし、嵐は

「まあこんな歳になって双子揃ってパーティーなんてきもいしな。ご馳走独り占めでラッキーだ。そういや俺、ちーってやつに会ったことねえんだよなあ。」

「ちーには絶対に会わせないよ?嵐の頼みでもそれだけは無理。」

「分かってるよ。お前の執着やばいもん。俺双子だからわかるよ。お前だけは敵に回したくない。」

「ちーのことさえ傷つけなくて近づかないなら別に俺はどーでもいいよ。」

5歳の頃からずっと一緒にいて、最初は大好きなお兄ちゃんって感じで、その後もなんで自分がこんなにちーのそばにいたいのか、ちーがいない世界なんて生きてる価値ないと思ってたのかわかんなかったけど、ここ最近やっとわかった。


僕、ちーのことが好きみたいなんだ。

多分ちーも。

好きって気づいてからちーの手握る回数増やしたり、甘えたり、甘い雰囲気出したりしたら反応可愛いんだもん。すぐ赤くなって、恥ずかしそうにしてる。

誕生日だって休み取ってるの知ってる。ちーを雇ってるの僕の父さんだよ?そんなすぐわかるのに嘘ついちゃって。

ちーは、家族からの愛ってのが分からないからこそ僕が家族と一緒に過ごさないのをすごく気にしてる。だから、泊まりに行くと毎週来なくていいんだよ?とか、屋敷にいたほうがいいんじゃないかとか言ってくる。ほんとは人一倍寂しいくせに。僕がいない夜は安心して眠れないくせに。あ、これは明先生から聞いたの。

ちーが自分から今日泊まってって言ってくれたら1番いいのに。

今日はまっすぐちーの部屋に行く。

「おかえり、空。誕生日おめでとう」

笑顔のちーがそこにいた。

ご飯も食べるようになったから一気に成長したちー。
身長は170くらいで止まったみたいだけど、顔も体も全部大人だ。

よく一緒にお風呂入るけど、自分の体が子どもで嫌になる。

「わ!すごい!リクエストしたの全部作ってくれたの??」

「だって空が言ったんだろ?誕生日だし。」

ちーのご飯は全部美味しい。その中でも僕のお気に入りはちー特製のポテトサラダとハンバーグ!

2人でご飯食べて、ケーキ食べて、今日は一緒にお風呂に入って、最後ベッドの上で

「空、大事な話があるんだ。」

「大事な話。」

「うん。空は11歳になっただろ?俺にとって11歳って言う歳は大事な歳で、空がその歳になったら俺の全てを話そうと思ってたんだ。あんま気分のいい話じゃないけど聞いてくれる?」

--コクリ



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