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12 戦いの始まり
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仲間より一足早く調査から戻ったガルシアは 屋敷が騒然としているのに驚く。
家の外にいても争う声が聞こえる。
( 何ごとだ?)
煌々と明かりが、ついた屋敷を見上げる。
急いで中に入ると 数歩も進まぬうちに 怪我をして倒れている仲間が 大勢いる 。
これはどう言う事だ?
小競り合いは日常茶飯時だが。ここまでの怪我人の数が出るのは、初めてだ。
(喧嘩か?)
通りかかった仲間を捕まえて問う。
「 何か あったのか?」
「 ダミアンがメローネ様に良いところを見せようと、 国王にもう一人王女を出せと脅したらしい」
「 それは、すでに断られてるだろう」
ダミアンは同じ時期にメローネ様の眷属になったせいか 、ことあるごとに 私を ライバル視する。きっと、俺に手柄を取られるのが嫌で焦ったな。
「 だから、今回は実力行使に出たんだ 。人間ごときが生意気だって。大勢で押しかけた」
「それで」
固唾を飲んで返事を待つ。
新しい花嫁が来るなら、俺の今までの努力は無駄になる。そりゃ、メローネ様には良い事だが、やはり 出し抜かれるのは 不愉快だ 。
「 あっさり、断られた」
仲間が、やれやれと両手上げて首を振る。
それは良かった。ホッと胸をなでおろす。
今時はバンパイアだからといって、力でねじ伏せるなどとの考えは通用しない。
これに懲りてダミアンも、しばらくは おとなしいだろう。
だが、どうして怪我を?人間が我々に 敵うはずがない。
「 じゃあ、この怪我は何だ?」
「 逆上したダミアンが、王宮を襲ったんだけど 魔法陣で返り討ちに あったらしい 」
「魔法陣?・・ じゃあ、あの話は本当なのか」
その昔 アデイン国王が王女と引き換えに国を守ってくれと、我々の祖に約束を 取り付けたらしい 。
伝説だと思っていたが、真実だったのか。
だから、律儀に50年に一度、花嫁を送るわけか。
謎が一つ解けた。
*****
バンパイアと戦うのが、サイラス一人と聞いて オリビア目の前が真っ暗になる。
(そんなの 絶対無理だ)
さっきまで、やる気満々だったはず。それなのに、ザイラス1人に戦わせる気?
「ポポは 一緒に戦わないんですか?」
「うん」
即答するポポに ムッとする。
いくら なんでも無責任だ。
確かに、体は小さいけれど。大地の神と言ってるんだから 何らかの力があるはず。
それなのに 何もしないなんて。
オリビアは ポポを説得しようと食い下がる。
「でも、協力し合って戦ってきたんじゃないんですか? だったら、一緒に戦って下さい。お願いします」
「・・」
オリビアは、ポポに向かって頭を下げる。
いくら、バンパイアハンターと言っても 退治するのは一匹、二匹じゃない。
一匹から受ける傷は小さくても 大勢を相手にすれば 怪我をするのは 目に見えている 。
もしそれが原因で死んでしまったら?
そう思うと いたたまれない。
しかし、二人は困った様に顔を見合わせる。
正直 私だって 死にたくないし、バンパイアも怖い。
でも、私なんかの為にザイラスが怪我するなら、 戦わなくて構わない。どんなに怖くても我慢できる。
そう言いたいけれど。 そう言えばザイラスを信じない事になってしまう。
「オリビアの気持ちは分かるけど 俺は お前を守る役目があるから 仕方ないんだよ」
さも、残念そうにポポが言う。
私を守るために戦ってくれるのに、 その私が足手まといになっている。
「 私は大丈夫です。ここで大人しく戦いが終わるまで待ってます」
私さえ いなければ二人で戦える。 オリビアは重てポポに頼む。そうすれば ザイラスが怪我をしないで済む。
「もともとポポは役に立たない」
「 そうそう。俺は情報収集とか裏方仕事がメインだ」
ザイラスの にべもない言葉にポポも同意するところを見ると、 どうやらこのスタンスで今までやってきたらしい。
( 本当に一人で退治してるのだ・・)
でも もし、今まで経験したこともない数のバンパイアが押し寄せてきたら?
威風堂々としているザイラスを見ても不安は消えない。
「 心配しなくて平気だ。必ず、お前を守るから安心しろ」
「・・」
そう約束してザイラスが私の頭をわしゃわしゃする 。
信じたい。でも、信じきれない。 そんな気持ちを抱く私は裏切り者だ。
こんなに大事にされてるのに・・。
2人に合わせる顔がない。
***
俯いて考え込んでいるオリビアを見て ザイラスは眉をひそめる。
オリビアは、いつも余裕が無い。
怪我が治ったばかりだというのに 役に立とうと無理して掃除をしたり、 料理をかって出たり。 何の苦労もさせたくないのに。
ここに連れてきたのは失敗だったか・・。
(なかなか上手くいかないものだ)
だが、あの時のオリビアの体の状態では 旅は無理だった。
これ以上話をしてもオリビアを心配させるだけだ 。
ザイラスはオリビアをさっと抱き上げる。
「 もう、遅い。部屋に戻ろう」
「はい」
自然とオリビアが 私の首に手を回す。
すると、ポポが呆れたように首を振る。
「一人で歩けるのに、 甘やかし過ぎだよ」
「 大事にして何が悪い」
ムッとして言い返す。ポポに、 迷惑の一つも かけていないんだから、 文句言われる筋合いはない。
「 なら、俺も大事にしてよ」
ポポがシメシメと言う顔をして、私に飛び乗ろうとする。
( お前の行動などを見通しだ)
さっと避けるとポポが壁にぶつって、ひっくり返る。
「痛っ」
「まあ、大変」
その姿を見て いい気味だと笑って部屋を出る。
(野郎など ごめんだ)
オリビアが身を乗り出して後方気にしているが、 歩みを止める気はない 。
心配するべきは自分の方なのに・・。
だからこそ、私がオリビアを気遣ってあげないと。
*****
「何をやってるんだ?」
何時ものように、 ノックなしザイラスが部屋に入ってくる 。オリビアはさっとシャツを背中に隠すと 誤魔化すようにザイラスに微笑む。
「ザイラス、どうしたの?」
しかし、すぐに見つかってシャツを取り上げられると ザイラスが 諌めるような目をする。
「 休めと言ってるのに、お前は目を離すとすぐ無理をする」
「 無理だなんて 座ってできることですから、体に負担は かかりません」
今までは忙しくて、自由な時間など無かった。モリー達と休みが取れたら何をしたいかと、 あれや これやと話したものだ 。しかし、いざ そうなると 何をしていいか分から無いくて、結局仕事を探してザイラスのシャツのほころびを直している。
「 食事は仕方ないから許しただけだ。こんな事しなくても・・」
突きつけるように握っている自分のシャツを見て ザイラスが驚きの目を私に向ける。 そんな風に見られると、ちょっぴり恥ずかしい。
けど、嬉しい。
「すごいな。どこが破けていたのか見分けがつかない」
そう言ってザイラスがシャツの縫い目をなぞる。
「そんなに、ひどくありませんでしたから」
オリビアは両手を振って照れ隠しする。
「 オリビアは何でも出来るな」
料理も裁縫も必要に迫られて覚えたことだ。
褒められるような事ではない。
「 そんな、誰でもできる事です」
「そうか?私が知っている王女達は何もできなかったぞ」
それは、そうだ。王女が、こんな下働きがする仕事をしたりしない。 他の王女たちと比べられてズキンと胸に突き刺さる。
私が王女として扱われたことなど一度もない。
オリビアは 複雑な笑みを返す。
「そうで・・すか・・」
「そうだ。だから、オリビア特別な王女だ」
「っ」
ザイラスの満面の笑みにオリビアは泣きたくなる。
私も逆の意味で特別な王女だ。
ザイラスは、私の生い立ちを知らないから、悪気は無いんだろう。
だからこそ、傷つく。特別という言葉が全て褒め言葉とは限らない。
***
早めの夕食を食べ終えて二人の準備が整うのオリビアはソワソワしながら待っていると、ザイラスが 大きな棍棒を担いで戻ってくる。
(棍棒? 剣じゃ無いの?)
どちらかといえば剣の方が強いと思うけど・・。ポポはと見ると いつもと変わらない 。「じゃあ、行ってくる」
「はい。お気をつけて」
本当に一人で大丈夫なのか不安が拭いきれない。
しかし、 オリビアは、心配かけまいと不安を隠して微笑む。すると、ザイラスが私の顔を覗き込んでから 頭をポンポンと叩く。
その手の重さに 思いやりを感じる。
「ポポ。 後は、頼んだぞ」
ザイラスが、振り返りもせずに 手を振って去っていく。 本当に、これから あのバンパイアを退治に行くんだ。
( どうか、怪我をしませんように)
その後ろ姿に祈る。
「 了解~」
ポポの 緊迫感のない返事にオリビアは不満を募らせる。自分は 戦わないからって酷い態度だ。ポポは癒しにはなるだろうが・・。
私としては、ザイラスに側にいて欲しい。
「じゃあ、行こうか」
「はい」
ポポを先頭に後をついていく。
「 あの・・ザイラスは、どうやってバンパイアたちを退治するんですか?」
棍棒 一本しか持っていなかった。あんなモノで倒せるの?それに、あれでは一匹ずつしか退治できない。どう見ても効率が悪い。
それで一晩中戦い続けるなんて無茶だ。
「 どうやってって、あの棍棒で退治対する。ちなみに、ナナカマドの木だ」
木の種類に どんな意味が あるか知らないが、わざわざ言うところを見ると 特別な木なんだろう。でも、私に施したように魔法を使えばいいのに。 攻撃魔法が使えないのだろうか?
「 魔法は使わないんですか?そうすれば、すぐ終わると思うんですけど」
「 心配性だなぁ~オリビアは。大丈夫。秘密があるんだ」
ポポが、 振り返ると呆れたように見る。
そんなこと言われても・・。こんなこと初めてで、心配するなというほうが無理だ。
「秘密ですか?」
「そう、ザイラスの血がアイツらにが 触れると死ぬんだ」
「死ぬ?」
「だから、バンパイアたには、 直接攻撃しないで、物を投げつけたり 弓矢を使ったりして攻撃してくる。 それをザイラスが 打ち返して攻撃するという感じだ 」
なるほど、噛みつかれたりとか そういう接近戦はないんだ。それなら、ひとまず安心だ。
それにしても自分の血が相手にとって毒とは・・。
だから余裕が あったんだと納得する。
**
気付くと この前の部屋に着いていた。
「 前から聞きたいと思ってたんですけど、 この部屋は何のための部屋なんですか?」
「 ここはオリビアをバンパイアから守るための部屋だよ」
「 私のため?」
オリビア驚いて 自分を指差すとポポが頷く。
「そうだよ。このサークルはザイラスが自分の血で書いてるんだ。 だから、奴らは サークルの中に入れない。なんせ、 サークルのに触れただけで一瞬で灰になるんだから」
自らの血を使って、そんな強力な魔法陣を私一人のために・・。 そこまでしてくれんのかと思うと、嬉しいような 申し訳ないような気持ちになる。
「大船に乗ったつもりで、このサークルの中に入って」
まるで自分の手柄のように言うと 紳士よろしく
ポポが、どうぞというようにサークルを示す。
言われるがまま中央に立つと サークルが金色に光り出して、魔法陣が発動する。
しかし、ポポが入らない。
見張り役をするのかと思っているとポポが 首を大きく動かす。すると、 煙が立ち込める。
何?火を起こしたの? 焦げたろような匂いはしないが真っ白で視界が悪い。
もしかして、これがポポの魔法?
ゴホゴホと 咳き込みながら煙を払う。
煙が晴れると 目の前に大きな獣の足が見える。 どっから入ってきたの? 驚いて見上げると獣が私に向かってウインクする。
この軽いノリ・・。
「 ポポ?」
「 そうだよ。どう、これなら頼りになる?」
そう言って尻尾動かす。 やはり神様なのね。
体の大きさも変幻自在 。毛の色も顔立ちも小さな時と同じ。 変化といえば大きくなったことで、声が低くなったくらい。
「 はい。頼りになります。大きなれるんですね?」
「 まあね」
ポポが、そうだろう、そうだろうと何度も頷く。
それよりアイツらに、気配を悟られないように俺の毛の中に隠れて」
モゾモゾと毛の中に入ると 動物独特の柔らかく暖かさに癒される。 ポポが息を吹いて ランプを消すと辺りが闇につつまれる。 そのかわりポポの毛が光り出して 夢のような雰囲気を創り出す。ポポを撫でると自分の手が白く浮き立つ。
「はぁ~不思議ですね・・」
面白がって何度も撫でていると 外から聞こえるバサバサという音に 緊張する 。
来た!バンパイアだ。
とうとう戦いが始まる。戦況を 知りたいと耳を澄ます。
この前より音が大きくなって・・。
違う!音が大きくなったんじゃない。数が増えたんだ。だから、大きく聞こえるんだ。一体何匹いるんだろう。 多くないと良いけれど ・・。ザイラスがバンパイアに 取り囲まれて いなければ良いけれど・・。 悪い想像ばかりしてしまう。
(ザイラス・・。どうか、無事でいて・・)
バンパイアの飛ぶ音に混じって、叫び声や壁に何かが、ぶつかる音が聞こえる。
大丈夫。ここにいれば安全 。ザイラスが必ず守ってくれる。そう言い聞かせても落ち着かない。心が、ざわざわする。 これが続くのかと思うと 気が気でない。少しでも気を 紛らわせようとポポを撫でる。
ドン!
聞いたことのない 大きな音にびっくりする。
「痛い!」
ポポの声にハッとして手を離す。
つい、手に力が入ってしまった。
「ごっ、ごめんなさい」
「まあ、気持ちは分かるけど、気をつけてね」
「・・すみません・・」
何度も頭を下げる。
オリビアはポポを撫でたい気持ちを我慢して、 自分の手を組む。出ないと また手に力が入ってしまう。 なんとか自分で恐怖を紛らわそうと呼吸を整える。
「そうは言っても怖いよね。・・そうだ。昔話を聞かせてあげるよ」
「昔話ですか?でも・・」
ポポの言葉にオリビアの気がそれる。
こんな時に何を話そうと言うの?今は、そんな気分では無い。それなのにポポが、香箱座りを止めて 毛づくろいを始める。
私と話すと言っておきながら、 リラックスしすぎでは?
「 どうして、アデイン国の王女たちが 生け贄にされ続けたか、その理由を知りたくない?」
「 知ってるんですか!」
思わず身を乗り出す。 ずっと知りたいと思っていた。私の前の生け贄にされた王女たちの末路も気になる。
「もう! 僕が、この大地の神だということを信じてないね 」
「いえ、いえ、そんなことは・・」
胡乱な目を私に向けるポポ本に向かって オリビアは首を激しく横に振る。 信じていないわけではないが、 くりくりの目といい、仕草といい、動物っぽいから、つい・・。
人の言葉を喋るから、それなりに力あると思うが、それ以外の力は何と言うか・・。
神としての力の一端でも見せてもらえれば、信じられるんだけど・・。
「 まあ、いいよ」
「もともと、この辺り一帯は俺の山だったんだけど 人間達が勝手に国を作ったんだ。まあ、それは仕方ないとして・・」
それは、仕方ないで済ませるんだ。
人間界が、過ぎなかったのね。
「 1000年前戦に負けそうになったアデイン国の王女が バンパイアの祖に 何でも言うことを聞くから 力を貸してほしいと直談判したんだ。 敵国に 蹂躙されることを恐れたんだね」
「それじゃあ、王女は国を守るために自ら生贄に?」
凄い勇気。私なら いくら危機的状況でも 人間じゃないモノに頼めない。余程、王女としての自覚があったんだ。尊敬する。
「んー、 ちょっと違う」
「違う?」
何が? 歴代の王女たちは花嫁という名の生贄だ。だから私も、差し出された。
生け贄で無いなら何?
家の外にいても争う声が聞こえる。
( 何ごとだ?)
煌々と明かりが、ついた屋敷を見上げる。
急いで中に入ると 数歩も進まぬうちに 怪我をして倒れている仲間が 大勢いる 。
これはどう言う事だ?
小競り合いは日常茶飯時だが。ここまでの怪我人の数が出るのは、初めてだ。
(喧嘩か?)
通りかかった仲間を捕まえて問う。
「 何か あったのか?」
「 ダミアンがメローネ様に良いところを見せようと、 国王にもう一人王女を出せと脅したらしい」
「 それは、すでに断られてるだろう」
ダミアンは同じ時期にメローネ様の眷属になったせいか 、ことあるごとに 私を ライバル視する。きっと、俺に手柄を取られるのが嫌で焦ったな。
「 だから、今回は実力行使に出たんだ 。人間ごときが生意気だって。大勢で押しかけた」
「それで」
固唾を飲んで返事を待つ。
新しい花嫁が来るなら、俺の今までの努力は無駄になる。そりゃ、メローネ様には良い事だが、やはり 出し抜かれるのは 不愉快だ 。
「 あっさり、断られた」
仲間が、やれやれと両手上げて首を振る。
それは良かった。ホッと胸をなでおろす。
今時はバンパイアだからといって、力でねじ伏せるなどとの考えは通用しない。
これに懲りてダミアンも、しばらくは おとなしいだろう。
だが、どうして怪我を?人間が我々に 敵うはずがない。
「 じゃあ、この怪我は何だ?」
「 逆上したダミアンが、王宮を襲ったんだけど 魔法陣で返り討ちに あったらしい 」
「魔法陣?・・ じゃあ、あの話は本当なのか」
その昔 アデイン国王が王女と引き換えに国を守ってくれと、我々の祖に約束を 取り付けたらしい 。
伝説だと思っていたが、真実だったのか。
だから、律儀に50年に一度、花嫁を送るわけか。
謎が一つ解けた。
*****
バンパイアと戦うのが、サイラス一人と聞いて オリビア目の前が真っ暗になる。
(そんなの 絶対無理だ)
さっきまで、やる気満々だったはず。それなのに、ザイラス1人に戦わせる気?
「ポポは 一緒に戦わないんですか?」
「うん」
即答するポポに ムッとする。
いくら なんでも無責任だ。
確かに、体は小さいけれど。大地の神と言ってるんだから 何らかの力があるはず。
それなのに 何もしないなんて。
オリビアは ポポを説得しようと食い下がる。
「でも、協力し合って戦ってきたんじゃないんですか? だったら、一緒に戦って下さい。お願いします」
「・・」
オリビアは、ポポに向かって頭を下げる。
いくら、バンパイアハンターと言っても 退治するのは一匹、二匹じゃない。
一匹から受ける傷は小さくても 大勢を相手にすれば 怪我をするのは 目に見えている 。
もしそれが原因で死んでしまったら?
そう思うと いたたまれない。
しかし、二人は困った様に顔を見合わせる。
正直 私だって 死にたくないし、バンパイアも怖い。
でも、私なんかの為にザイラスが怪我するなら、 戦わなくて構わない。どんなに怖くても我慢できる。
そう言いたいけれど。 そう言えばザイラスを信じない事になってしまう。
「オリビアの気持ちは分かるけど 俺は お前を守る役目があるから 仕方ないんだよ」
さも、残念そうにポポが言う。
私を守るために戦ってくれるのに、 その私が足手まといになっている。
「 私は大丈夫です。ここで大人しく戦いが終わるまで待ってます」
私さえ いなければ二人で戦える。 オリビアは重てポポに頼む。そうすれば ザイラスが怪我をしないで済む。
「もともとポポは役に立たない」
「 そうそう。俺は情報収集とか裏方仕事がメインだ」
ザイラスの にべもない言葉にポポも同意するところを見ると、 どうやらこのスタンスで今までやってきたらしい。
( 本当に一人で退治してるのだ・・)
でも もし、今まで経験したこともない数のバンパイアが押し寄せてきたら?
威風堂々としているザイラスを見ても不安は消えない。
「 心配しなくて平気だ。必ず、お前を守るから安心しろ」
「・・」
そう約束してザイラスが私の頭をわしゃわしゃする 。
信じたい。でも、信じきれない。 そんな気持ちを抱く私は裏切り者だ。
こんなに大事にされてるのに・・。
2人に合わせる顔がない。
***
俯いて考え込んでいるオリビアを見て ザイラスは眉をひそめる。
オリビアは、いつも余裕が無い。
怪我が治ったばかりだというのに 役に立とうと無理して掃除をしたり、 料理をかって出たり。 何の苦労もさせたくないのに。
ここに連れてきたのは失敗だったか・・。
(なかなか上手くいかないものだ)
だが、あの時のオリビアの体の状態では 旅は無理だった。
これ以上話をしてもオリビアを心配させるだけだ 。
ザイラスはオリビアをさっと抱き上げる。
「 もう、遅い。部屋に戻ろう」
「はい」
自然とオリビアが 私の首に手を回す。
すると、ポポが呆れたように首を振る。
「一人で歩けるのに、 甘やかし過ぎだよ」
「 大事にして何が悪い」
ムッとして言い返す。ポポに、 迷惑の一つも かけていないんだから、 文句言われる筋合いはない。
「 なら、俺も大事にしてよ」
ポポがシメシメと言う顔をして、私に飛び乗ろうとする。
( お前の行動などを見通しだ)
さっと避けるとポポが壁にぶつって、ひっくり返る。
「痛っ」
「まあ、大変」
その姿を見て いい気味だと笑って部屋を出る。
(野郎など ごめんだ)
オリビアが身を乗り出して後方気にしているが、 歩みを止める気はない 。
心配するべきは自分の方なのに・・。
だからこそ、私がオリビアを気遣ってあげないと。
*****
「何をやってるんだ?」
何時ものように、 ノックなしザイラスが部屋に入ってくる 。オリビアはさっとシャツを背中に隠すと 誤魔化すようにザイラスに微笑む。
「ザイラス、どうしたの?」
しかし、すぐに見つかってシャツを取り上げられると ザイラスが 諌めるような目をする。
「 休めと言ってるのに、お前は目を離すとすぐ無理をする」
「 無理だなんて 座ってできることですから、体に負担は かかりません」
今までは忙しくて、自由な時間など無かった。モリー達と休みが取れたら何をしたいかと、 あれや これやと話したものだ 。しかし、いざ そうなると 何をしていいか分から無いくて、結局仕事を探してザイラスのシャツのほころびを直している。
「 食事は仕方ないから許しただけだ。こんな事しなくても・・」
突きつけるように握っている自分のシャツを見て ザイラスが驚きの目を私に向ける。 そんな風に見られると、ちょっぴり恥ずかしい。
けど、嬉しい。
「すごいな。どこが破けていたのか見分けがつかない」
そう言ってザイラスがシャツの縫い目をなぞる。
「そんなに、ひどくありませんでしたから」
オリビアは両手を振って照れ隠しする。
「 オリビアは何でも出来るな」
料理も裁縫も必要に迫られて覚えたことだ。
褒められるような事ではない。
「 そんな、誰でもできる事です」
「そうか?私が知っている王女達は何もできなかったぞ」
それは、そうだ。王女が、こんな下働きがする仕事をしたりしない。 他の王女たちと比べられてズキンと胸に突き刺さる。
私が王女として扱われたことなど一度もない。
オリビアは 複雑な笑みを返す。
「そうで・・すか・・」
「そうだ。だから、オリビア特別な王女だ」
「っ」
ザイラスの満面の笑みにオリビアは泣きたくなる。
私も逆の意味で特別な王女だ。
ザイラスは、私の生い立ちを知らないから、悪気は無いんだろう。
だからこそ、傷つく。特別という言葉が全て褒め言葉とは限らない。
***
早めの夕食を食べ終えて二人の準備が整うのオリビアはソワソワしながら待っていると、ザイラスが 大きな棍棒を担いで戻ってくる。
(棍棒? 剣じゃ無いの?)
どちらかといえば剣の方が強いと思うけど・・。ポポはと見ると いつもと変わらない 。「じゃあ、行ってくる」
「はい。お気をつけて」
本当に一人で大丈夫なのか不安が拭いきれない。
しかし、 オリビアは、心配かけまいと不安を隠して微笑む。すると、ザイラスが私の顔を覗き込んでから 頭をポンポンと叩く。
その手の重さに 思いやりを感じる。
「ポポ。 後は、頼んだぞ」
ザイラスが、振り返りもせずに 手を振って去っていく。 本当に、これから あのバンパイアを退治に行くんだ。
( どうか、怪我をしませんように)
その後ろ姿に祈る。
「 了解~」
ポポの 緊迫感のない返事にオリビアは不満を募らせる。自分は 戦わないからって酷い態度だ。ポポは癒しにはなるだろうが・・。
私としては、ザイラスに側にいて欲しい。
「じゃあ、行こうか」
「はい」
ポポを先頭に後をついていく。
「 あの・・ザイラスは、どうやってバンパイアたちを退治するんですか?」
棍棒 一本しか持っていなかった。あんなモノで倒せるの?それに、あれでは一匹ずつしか退治できない。どう見ても効率が悪い。
それで一晩中戦い続けるなんて無茶だ。
「 どうやってって、あの棍棒で退治対する。ちなみに、ナナカマドの木だ」
木の種類に どんな意味が あるか知らないが、わざわざ言うところを見ると 特別な木なんだろう。でも、私に施したように魔法を使えばいいのに。 攻撃魔法が使えないのだろうか?
「 魔法は使わないんですか?そうすれば、すぐ終わると思うんですけど」
「 心配性だなぁ~オリビアは。大丈夫。秘密があるんだ」
ポポが、 振り返ると呆れたように見る。
そんなこと言われても・・。こんなこと初めてで、心配するなというほうが無理だ。
「秘密ですか?」
「そう、ザイラスの血がアイツらにが 触れると死ぬんだ」
「死ぬ?」
「だから、バンパイアたには、 直接攻撃しないで、物を投げつけたり 弓矢を使ったりして攻撃してくる。 それをザイラスが 打ち返して攻撃するという感じだ 」
なるほど、噛みつかれたりとか そういう接近戦はないんだ。それなら、ひとまず安心だ。
それにしても自分の血が相手にとって毒とは・・。
だから余裕が あったんだと納得する。
**
気付くと この前の部屋に着いていた。
「 前から聞きたいと思ってたんですけど、 この部屋は何のための部屋なんですか?」
「 ここはオリビアをバンパイアから守るための部屋だよ」
「 私のため?」
オリビア驚いて 自分を指差すとポポが頷く。
「そうだよ。このサークルはザイラスが自分の血で書いてるんだ。 だから、奴らは サークルの中に入れない。なんせ、 サークルのに触れただけで一瞬で灰になるんだから」
自らの血を使って、そんな強力な魔法陣を私一人のために・・。 そこまでしてくれんのかと思うと、嬉しいような 申し訳ないような気持ちになる。
「大船に乗ったつもりで、このサークルの中に入って」
まるで自分の手柄のように言うと 紳士よろしく
ポポが、どうぞというようにサークルを示す。
言われるがまま中央に立つと サークルが金色に光り出して、魔法陣が発動する。
しかし、ポポが入らない。
見張り役をするのかと思っているとポポが 首を大きく動かす。すると、 煙が立ち込める。
何?火を起こしたの? 焦げたろような匂いはしないが真っ白で視界が悪い。
もしかして、これがポポの魔法?
ゴホゴホと 咳き込みながら煙を払う。
煙が晴れると 目の前に大きな獣の足が見える。 どっから入ってきたの? 驚いて見上げると獣が私に向かってウインクする。
この軽いノリ・・。
「 ポポ?」
「 そうだよ。どう、これなら頼りになる?」
そう言って尻尾動かす。 やはり神様なのね。
体の大きさも変幻自在 。毛の色も顔立ちも小さな時と同じ。 変化といえば大きくなったことで、声が低くなったくらい。
「 はい。頼りになります。大きなれるんですね?」
「 まあね」
ポポが、そうだろう、そうだろうと何度も頷く。
それよりアイツらに、気配を悟られないように俺の毛の中に隠れて」
モゾモゾと毛の中に入ると 動物独特の柔らかく暖かさに癒される。 ポポが息を吹いて ランプを消すと辺りが闇につつまれる。 そのかわりポポの毛が光り出して 夢のような雰囲気を創り出す。ポポを撫でると自分の手が白く浮き立つ。
「はぁ~不思議ですね・・」
面白がって何度も撫でていると 外から聞こえるバサバサという音に 緊張する 。
来た!バンパイアだ。
とうとう戦いが始まる。戦況を 知りたいと耳を澄ます。
この前より音が大きくなって・・。
違う!音が大きくなったんじゃない。数が増えたんだ。だから、大きく聞こえるんだ。一体何匹いるんだろう。 多くないと良いけれど ・・。ザイラスがバンパイアに 取り囲まれて いなければ良いけれど・・。 悪い想像ばかりしてしまう。
(ザイラス・・。どうか、無事でいて・・)
バンパイアの飛ぶ音に混じって、叫び声や壁に何かが、ぶつかる音が聞こえる。
大丈夫。ここにいれば安全 。ザイラスが必ず守ってくれる。そう言い聞かせても落ち着かない。心が、ざわざわする。 これが続くのかと思うと 気が気でない。少しでも気を 紛らわせようとポポを撫でる。
ドン!
聞いたことのない 大きな音にびっくりする。
「痛い!」
ポポの声にハッとして手を離す。
つい、手に力が入ってしまった。
「ごっ、ごめんなさい」
「まあ、気持ちは分かるけど、気をつけてね」
「・・すみません・・」
何度も頭を下げる。
オリビアはポポを撫でたい気持ちを我慢して、 自分の手を組む。出ないと また手に力が入ってしまう。 なんとか自分で恐怖を紛らわそうと呼吸を整える。
「そうは言っても怖いよね。・・そうだ。昔話を聞かせてあげるよ」
「昔話ですか?でも・・」
ポポの言葉にオリビアの気がそれる。
こんな時に何を話そうと言うの?今は、そんな気分では無い。それなのにポポが、香箱座りを止めて 毛づくろいを始める。
私と話すと言っておきながら、 リラックスしすぎでは?
「 どうして、アデイン国の王女たちが 生け贄にされ続けたか、その理由を知りたくない?」
「 知ってるんですか!」
思わず身を乗り出す。 ずっと知りたいと思っていた。私の前の生け贄にされた王女たちの末路も気になる。
「もう! 僕が、この大地の神だということを信じてないね 」
「いえ、いえ、そんなことは・・」
胡乱な目を私に向けるポポ本に向かって オリビアは首を激しく横に振る。 信じていないわけではないが、 くりくりの目といい、仕草といい、動物っぽいから、つい・・。
人の言葉を喋るから、それなりに力あると思うが、それ以外の力は何と言うか・・。
神としての力の一端でも見せてもらえれば、信じられるんだけど・・。
「 まあ、いいよ」
「もともと、この辺り一帯は俺の山だったんだけど 人間達が勝手に国を作ったんだ。まあ、それは仕方ないとして・・」
それは、仕方ないで済ませるんだ。
人間界が、過ぎなかったのね。
「 1000年前戦に負けそうになったアデイン国の王女が バンパイアの祖に 何でも言うことを聞くから 力を貸してほしいと直談判したんだ。 敵国に 蹂躙されることを恐れたんだね」
「それじゃあ、王女は国を守るために自ら生贄に?」
凄い勇気。私なら いくら危機的状況でも 人間じゃないモノに頼めない。余程、王女としての自覚があったんだ。尊敬する。
「んー、 ちょっと違う」
「違う?」
何が? 歴代の王女たちは花嫁という名の生贄だ。だから私も、差し出された。
生け贄で無いなら何?
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