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【完結】2億4000万の男【寸止め/洗脳?】
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俺が言い終わるのと同時にリップクリームが抜け出ていく。
代わりに神宮寺さんの指が焦らすようにゆっくり、ゆっくりと中に入り込んできた。
ほんの少しの解放感。でもそんな刺激じゃ足りない。もっとしっかり…。
「あ、あ、もっと…」
無意識に口に出していた。
言ってから気付いて、恥ずかしさに口を噤む。
「欲しがりだね」
神宮寺さんは、羞恥心を煽るようにそう囁いて指の抽挿を速めた。もどかしくて仕方のなかった奥への刺激に、全身を擽るような快感が走り抜けた。
「そんなに気持ちいい?」
ただ抽挿を繰り返すだけだった指が角度をつけて内壁を引っかく。それだけでもう、腰がぞくぞく痺れて背筋を電気にも似た痺れが駆け上がった。
「あっ、ん…っ」
押し出されるように声が漏れる。
熱いのと、冷たいのと、痒いの。中を苛んでいたもどかしさから一気に解放されて、顎を上げて「はふ」と息を吐いた。
「ねぇ、気付いてる?」
また、意地悪な声だ。こういう声を聞く時は大体ろくなことになってない。
言われた意味がわからないまま神宮寺さんを見上げる。その前に、自分の性器がすっかり硬くなって勃ちあがっているのが目に入ってしまった。
「そん、な…っ」
思わず隠すように足を閉じて膝を曲げる。
しかし、その体勢は良くなかった。
腰が浮き上がったところにするりと神宮寺さんが入り込んできて、足を軽々と開いて尻を膝の上に乗せた。腰にぎゅむっと勃起した性器が押し当たる感覚がある。
神宮寺さんから見ると、俺の尻の穴と勃起した性器、なんなら焦ってる顔まで一直線に見えるようになってるだろう。せめてもの抵抗で、両手で勃起した性器を隠す。
「可愛いね。縁が腫れて赤くなって、ヒクヒクしてるよ」
そんな情報は欲しくなかった。
そこまで隠そうと指を伸ばすと、指先に当たったそこは本当にひくひくと蠢いていた。現状を否定したくて、目を閉じて首を振る。
そんな俺を置いてけぼりにして、神宮寺さんの指が再び尻の穴に潜り込んできた。
ぬるりと入ってきた指に、もう熱も痒みも治まっているのにずくんとそこが疼く。
「あ、も。いいですから…」
もう痒いの治まったんで。
足を閉じたいのに神宮寺さんの腰に阻まれてできない。
俺の抵抗なんてまったく意に介さない様子で神宮寺さんの指が動き始めた。
ぬくぬくと抜き差しされて、時折ずるっと腹側を曲げた指で引っかかれる。
性器の裏側を擦られるようなその感覚にぞわぞわと肩から首筋にかけて変な痺れが駆け上がった。
「あ、ぅん、…っ」
何故か甘い声が漏れて慌てて口に手を当てて声を抑える。
指は止まる気配もなく、中をくちゅくちゅとかき回し続けた。時折縁を広げるようにぐるりと大きく抉られる。
やがて、腰の周りを支配していた痺れが徐々に性器に集まり始めた。
うそだろ…。
気持ちの悪い痺れだと思っていたぞわぞわを、身体が少しずつ快感として認識し始めたのだ。
代わりに神宮寺さんの指が焦らすようにゆっくり、ゆっくりと中に入り込んできた。
ほんの少しの解放感。でもそんな刺激じゃ足りない。もっとしっかり…。
「あ、あ、もっと…」
無意識に口に出していた。
言ってから気付いて、恥ずかしさに口を噤む。
「欲しがりだね」
神宮寺さんは、羞恥心を煽るようにそう囁いて指の抽挿を速めた。もどかしくて仕方のなかった奥への刺激に、全身を擽るような快感が走り抜けた。
「そんなに気持ちいい?」
ただ抽挿を繰り返すだけだった指が角度をつけて内壁を引っかく。それだけでもう、腰がぞくぞく痺れて背筋を電気にも似た痺れが駆け上がった。
「あっ、ん…っ」
押し出されるように声が漏れる。
熱いのと、冷たいのと、痒いの。中を苛んでいたもどかしさから一気に解放されて、顎を上げて「はふ」と息を吐いた。
「ねぇ、気付いてる?」
また、意地悪な声だ。こういう声を聞く時は大体ろくなことになってない。
言われた意味がわからないまま神宮寺さんを見上げる。その前に、自分の性器がすっかり硬くなって勃ちあがっているのが目に入ってしまった。
「そん、な…っ」
思わず隠すように足を閉じて膝を曲げる。
しかし、その体勢は良くなかった。
腰が浮き上がったところにするりと神宮寺さんが入り込んできて、足を軽々と開いて尻を膝の上に乗せた。腰にぎゅむっと勃起した性器が押し当たる感覚がある。
神宮寺さんから見ると、俺の尻の穴と勃起した性器、なんなら焦ってる顔まで一直線に見えるようになってるだろう。せめてもの抵抗で、両手で勃起した性器を隠す。
「可愛いね。縁が腫れて赤くなって、ヒクヒクしてるよ」
そんな情報は欲しくなかった。
そこまで隠そうと指を伸ばすと、指先に当たったそこは本当にひくひくと蠢いていた。現状を否定したくて、目を閉じて首を振る。
そんな俺を置いてけぼりにして、神宮寺さんの指が再び尻の穴に潜り込んできた。
ぬるりと入ってきた指に、もう熱も痒みも治まっているのにずくんとそこが疼く。
「あ、も。いいですから…」
もう痒いの治まったんで。
足を閉じたいのに神宮寺さんの腰に阻まれてできない。
俺の抵抗なんてまったく意に介さない様子で神宮寺さんの指が動き始めた。
ぬくぬくと抜き差しされて、時折ずるっと腹側を曲げた指で引っかかれる。
性器の裏側を擦られるようなその感覚にぞわぞわと肩から首筋にかけて変な痺れが駆け上がった。
「あ、ぅん、…っ」
何故か甘い声が漏れて慌てて口に手を当てて声を抑える。
指は止まる気配もなく、中をくちゅくちゅとかき回し続けた。時折縁を広げるようにぐるりと大きく抉られる。
やがて、腰の周りを支配していた痺れが徐々に性器に集まり始めた。
うそだろ…。
気持ちの悪い痺れだと思っていたぞわぞわを、身体が少しずつ快感として認識し始めたのだ。
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