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【完結】スイングボーイズ【3P/呼吸管理】
17
ふわ、と、ゆっくり意識が浮上した。
ぼんやりとした意識のまま目線だけで辺りを見回すと、見慣れた天井が見えた。どうやらベッドに寝かされているらしい。
「……、」
両側に感じる熱に声を掛けようと口を開いたが、喉は張り付いたように閉じていて少しの音も出せなかった。
「あ、乾先輩、気付きました?」
左側から声がした。
強張った首をなんとか動かしてそちらを向くと、空翔か、海渡か、多分空翔が薄い微笑みを湛えて俺を見ていた。
「響先輩、めちゃくちゃ可愛かったっすよ。無茶してすいません」
右側から聞こえた声にそちらを向くと、多分海渡だろう人が困ったように笑っている。
俺たちは今、俺のベッドにぎゅうぎゅうにくっついて寝ているようだ。俺一人なら広々寝れるセミダブルのベッドが3人で寝るとぴったりとくっつかないといけないくらい狭くて、両側から熱と鼓動をはっきり感じた。
「…、セまい」
第一声はそれだった。
と言っても、散々酷使された喉からは張り付いたような潰れたような声しか出せなくて、2人にちゃんと届いたかどうか怪しい所だ。
その声に、右側からは「ふはっ」と息を吐いたような声が聞こえて、左側からはくすくすと明確な笑い声が聞こえた。
「抱き潰された起き抜けに気にするところがそこなんすか?」
可笑し気に言う海渡?の声にムッとする。
だって、本当に狭い。ベッドの耐加重量も心配だ。セミダブルだ。ダブルより狭いくらい。1.5人分に倍の人間が乗ってるんだぞ。
憮然とした表情で右手側を睨みつけると、うっとりと細められた目で見つめられた。
「響先輩。その目、可愛いっすね。ドキドキする」
突然そんなことを言われて気恥ずかしくて目を逸らすと、反対側で待ち構えてたかのような目に視線を絡め取られた。
「乾先輩、可愛い。好きです。付き合ってください」
突然のストレートな告白に、カッと頬が熱くなる。
可愛いだとか好きだとか、なんなんだ。
初めての経験に胸がどきどきと跳ねていたたまれなくなった。
「そ、んな、付き合う、とか…」
返答に困って、海渡と空翔を交互に見やる。2人とも同じ表情を浮かべていて、どちらがどちらかわからなくなった。
「ふふ、迷ってるんですか?」
多分空翔だと思っている左手側が俺の身体を抱き寄せた。
右手側からも引っ張られるように抱き寄せられて、結局3人でお互いの呼吸を感じるくらいの距離でぴったりと抱きしめられる。
「どっちか選べなんか言わないっすよ?どっちも選んでください」
囁きながら、ちゅ、と耳にキスをされて、熱は去ったはずの身体がちょっとだけ疼いた。
「僕ら、半分こは慣れてるもんね?」
冗談めかして、悪戯っぽく笑いながらの声に緊張が解けた。
なんというか、気にするのも馬鹿らしい。
思えば入部当初から何かと後ろを引っ付いて回るこいつらのことをずっと可愛く思っていた。あんなことをされた後でも嫌いになれない。
そういうことなんだろう。
「…。…からあげはお預けだ。…その、また、食べに来い」
我ながら凄く遠回しだとは思う。でも、これが今俺にできる精一杯だ。
恐る恐る交互に見やった2人は花の咲いたような、そっくりな笑顔で俺を見ていた。
ぼんやりとした意識のまま目線だけで辺りを見回すと、見慣れた天井が見えた。どうやらベッドに寝かされているらしい。
「……、」
両側に感じる熱に声を掛けようと口を開いたが、喉は張り付いたように閉じていて少しの音も出せなかった。
「あ、乾先輩、気付きました?」
左側から声がした。
強張った首をなんとか動かしてそちらを向くと、空翔か、海渡か、多分空翔が薄い微笑みを湛えて俺を見ていた。
「響先輩、めちゃくちゃ可愛かったっすよ。無茶してすいません」
右側から聞こえた声にそちらを向くと、多分海渡だろう人が困ったように笑っている。
俺たちは今、俺のベッドにぎゅうぎゅうにくっついて寝ているようだ。俺一人なら広々寝れるセミダブルのベッドが3人で寝るとぴったりとくっつかないといけないくらい狭くて、両側から熱と鼓動をはっきり感じた。
「…、セまい」
第一声はそれだった。
と言っても、散々酷使された喉からは張り付いたような潰れたような声しか出せなくて、2人にちゃんと届いたかどうか怪しい所だ。
その声に、右側からは「ふはっ」と息を吐いたような声が聞こえて、左側からはくすくすと明確な笑い声が聞こえた。
「抱き潰された起き抜けに気にするところがそこなんすか?」
可笑し気に言う海渡?の声にムッとする。
だって、本当に狭い。ベッドの耐加重量も心配だ。セミダブルだ。ダブルより狭いくらい。1.5人分に倍の人間が乗ってるんだぞ。
憮然とした表情で右手側を睨みつけると、うっとりと細められた目で見つめられた。
「響先輩。その目、可愛いっすね。ドキドキする」
突然そんなことを言われて気恥ずかしくて目を逸らすと、反対側で待ち構えてたかのような目に視線を絡め取られた。
「乾先輩、可愛い。好きです。付き合ってください」
突然のストレートな告白に、カッと頬が熱くなる。
可愛いだとか好きだとか、なんなんだ。
初めての経験に胸がどきどきと跳ねていたたまれなくなった。
「そ、んな、付き合う、とか…」
返答に困って、海渡と空翔を交互に見やる。2人とも同じ表情を浮かべていて、どちらがどちらかわからなくなった。
「ふふ、迷ってるんですか?」
多分空翔だと思っている左手側が俺の身体を抱き寄せた。
右手側からも引っ張られるように抱き寄せられて、結局3人でお互いの呼吸を感じるくらいの距離でぴったりと抱きしめられる。
「どっちか選べなんか言わないっすよ?どっちも選んでください」
囁きながら、ちゅ、と耳にキスをされて、熱は去ったはずの身体がちょっとだけ疼いた。
「僕ら、半分こは慣れてるもんね?」
冗談めかして、悪戯っぽく笑いながらの声に緊張が解けた。
なんというか、気にするのも馬鹿らしい。
思えば入部当初から何かと後ろを引っ付いて回るこいつらのことをずっと可愛く思っていた。あんなことをされた後でも嫌いになれない。
そういうことなんだろう。
「…。…からあげはお預けだ。…その、また、食べに来い」
我ながら凄く遠回しだとは思う。でも、これが今俺にできる精一杯だ。
恐る恐る交互に見やった2人は花の咲いたような、そっくりな笑顔で俺を見ていた。
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