174 / 325
【完結】物実の鏡【冒険の書続編/甘め】
11*
「はやく…」
続けると、魔王は苦しげに「くっ」と息を吐いて下履を脱いだ。
お互い一糸まとわぬ姿になって視線を絡ませ合う。それすら心地良いい。身体が高ぶってきて、呼吸が乱れて、視線だけでぞくぞくと背筋に痺れが走った。
「こんなに涎をたらして。待ちきれないか?」
俺の性器の先端を指先でぬるぬると虐めながら魔王が言う。言う通り、そこはもう滴るほど先走りをたたえていた。魔王の指先はそれを掬い取るようにして全体を濡らして、裏筋をたどり、ゆっくりと性器を下へ下へと撫でおろして、やがて物欲しげにヒクつく尻にまでたどり着いた。
指先がつぷりと潜り込んでくるほんの少しの圧迫感ともどかしさに思わず腰が揺れる。
違う、欲しいのは指じゃない。
もっと太くて、熱くて、奥の奥まで届いて暴力的な快感を叩きこんでくる魔力の塊が欲しい。
「…必要、ない…」
腰を上げて言外に早く入れろと強請ると、魔王は困ったように眉尻を下げて、後ろに入れた指を前後に動かしながら柔らかく微笑んだ。
「必要だ。泣かせたいとは思っているが、傷つけたくはない」
傷ついてもいいと、俺が思っているんだ。この高ぶった感情を早く満たしてくれ。
欲しいものにはまったく足りない細い指がゆるゆると出入りするのがもどかしい。
「久方ぶりだろう。もっと味わわせてくれ。お前が泣いて欲しがって、縋り付いて高ぶるのを感じさせてくれ」
その言葉だけで身体の芯が疼いて性器がびくんと跳ねた。身体を折って耳元に寄せられた唇に耳朶を擽られて、囁かれた言葉にぞくっと背筋が痺れる。
「あ、…っ、はやく、欲しいんだ…!」
それでも腹の奥のもどかしさは耐え難くて、溜まらず強請った声は酷く上擦っていた。自分がこんな甘い声を出しているなんて信じられない。
しかし、そうやって哀願しても魔王の指はやわやわと縁を揉むように解すだけで、俺の要望に応えてくれるつもりはないらしい。だらだらと溢れた先走りが性器を伝ってそこにたどり着いたころになってようやく指が増やされた。縁を広げるようにしてそこを緩く開かれて、外気に触れた内側の浅いところがきゅんと竦む。
「んんぅ…っ」
気が狂いそうだ。
柔らかく解されるのが嫌なわけではない。そこからゆるゆると這いあがってくる快感が嫌いなわけではない。
ただ、その優しすぎる快感は求めている快感からすると本当に僅かなもので、高ぶった心を満たすには程遠い。
心と身体の温度差が焦れったくて、無意識に腰が揺れた。
「…いい顔をする。そんなにこれが欲しいか?」
後ろを柔らかく解しているのとは逆の手で魔王が自身の屹立した性器を見せつけるように撫で上げながら言う。
それが縁を押し開いて奥まで入り込んでくる感覚が思い出されて、腹の奥がずくんと疼いた。
欲しいと言っているだろう。
視線に熱を乗せて訴えるように見つめると、魔王はうっとりと目を細めるように微笑んで俺の後ろを解していたゆっくりと指を抜いた。
ようやく…。
ほんの少しの喪失感と高まる期待に縁がひくひくと蠢く。
しかし、腰を上げて受け入れる体勢を取ろうとしたところで魔王が俺の身体を手を引いて起こした。
「な、に」
理解不能の行動で肩透かしを食らって、期待ですっかり熱くなっている腹の中が切なく疼く。もどかしさに苛立ちすら感じて魔王を睨むと、いつもの調子で意地悪な、でもどこか余裕のなさそうな熱っぽい色を湛えた目で射すくめられた。熱い視線に思わず身が竦む。
「まだ解れてはおらんだろう。だが、そんなに物欲しそうに見られてはな」
俺を右手に見るようにしてゆったりとベッドに腰を下ろした魔王は、その太ももに俺の手を導いた。されるがままに体勢を整えると、魔王の熱く滾った性器が目の前に聳えている。
魔王の息遣いと鼓動に合わせて脈動するそれに目が釘付けになって、喉がひくりと震えるのが分かった。
早く欲しい。熱い魔力が。
どうすればいいのかはすぐにわかった。散々されて泣かされたのを身体が覚えている。でも自分でそうしたことはなくて、僅かに残った羞恥心がその行動を躊躇わせる。
口の中にどろどろと涎が溢れてきて、零さないように口を噤むとふぅふぅと鼻から荒い呼吸が漏れた。
「どうした?可愛がってはくれんのか?」
動けないでいる俺を優しくリードするように後頭部に回された手にほんの少し力が籠る。反対の手で引き結んだ唇をやわやわと揉まれて思わず口が緩む。
「…っ」
溢れた涎を纏わせるように、魔王の性器に舌を這わせた。
続けると、魔王は苦しげに「くっ」と息を吐いて下履を脱いだ。
お互い一糸まとわぬ姿になって視線を絡ませ合う。それすら心地良いい。身体が高ぶってきて、呼吸が乱れて、視線だけでぞくぞくと背筋に痺れが走った。
「こんなに涎をたらして。待ちきれないか?」
俺の性器の先端を指先でぬるぬると虐めながら魔王が言う。言う通り、そこはもう滴るほど先走りをたたえていた。魔王の指先はそれを掬い取るようにして全体を濡らして、裏筋をたどり、ゆっくりと性器を下へ下へと撫でおろして、やがて物欲しげにヒクつく尻にまでたどり着いた。
指先がつぷりと潜り込んでくるほんの少しの圧迫感ともどかしさに思わず腰が揺れる。
違う、欲しいのは指じゃない。
もっと太くて、熱くて、奥の奥まで届いて暴力的な快感を叩きこんでくる魔力の塊が欲しい。
「…必要、ない…」
腰を上げて言外に早く入れろと強請ると、魔王は困ったように眉尻を下げて、後ろに入れた指を前後に動かしながら柔らかく微笑んだ。
「必要だ。泣かせたいとは思っているが、傷つけたくはない」
傷ついてもいいと、俺が思っているんだ。この高ぶった感情を早く満たしてくれ。
欲しいものにはまったく足りない細い指がゆるゆると出入りするのがもどかしい。
「久方ぶりだろう。もっと味わわせてくれ。お前が泣いて欲しがって、縋り付いて高ぶるのを感じさせてくれ」
その言葉だけで身体の芯が疼いて性器がびくんと跳ねた。身体を折って耳元に寄せられた唇に耳朶を擽られて、囁かれた言葉にぞくっと背筋が痺れる。
「あ、…っ、はやく、欲しいんだ…!」
それでも腹の奥のもどかしさは耐え難くて、溜まらず強請った声は酷く上擦っていた。自分がこんな甘い声を出しているなんて信じられない。
しかし、そうやって哀願しても魔王の指はやわやわと縁を揉むように解すだけで、俺の要望に応えてくれるつもりはないらしい。だらだらと溢れた先走りが性器を伝ってそこにたどり着いたころになってようやく指が増やされた。縁を広げるようにしてそこを緩く開かれて、外気に触れた内側の浅いところがきゅんと竦む。
「んんぅ…っ」
気が狂いそうだ。
柔らかく解されるのが嫌なわけではない。そこからゆるゆると這いあがってくる快感が嫌いなわけではない。
ただ、その優しすぎる快感は求めている快感からすると本当に僅かなもので、高ぶった心を満たすには程遠い。
心と身体の温度差が焦れったくて、無意識に腰が揺れた。
「…いい顔をする。そんなにこれが欲しいか?」
後ろを柔らかく解しているのとは逆の手で魔王が自身の屹立した性器を見せつけるように撫で上げながら言う。
それが縁を押し開いて奥まで入り込んでくる感覚が思い出されて、腹の奥がずくんと疼いた。
欲しいと言っているだろう。
視線に熱を乗せて訴えるように見つめると、魔王はうっとりと目を細めるように微笑んで俺の後ろを解していたゆっくりと指を抜いた。
ようやく…。
ほんの少しの喪失感と高まる期待に縁がひくひくと蠢く。
しかし、腰を上げて受け入れる体勢を取ろうとしたところで魔王が俺の身体を手を引いて起こした。
「な、に」
理解不能の行動で肩透かしを食らって、期待ですっかり熱くなっている腹の中が切なく疼く。もどかしさに苛立ちすら感じて魔王を睨むと、いつもの調子で意地悪な、でもどこか余裕のなさそうな熱っぽい色を湛えた目で射すくめられた。熱い視線に思わず身が竦む。
「まだ解れてはおらんだろう。だが、そんなに物欲しそうに見られてはな」
俺を右手に見るようにしてゆったりとベッドに腰を下ろした魔王は、その太ももに俺の手を導いた。されるがままに体勢を整えると、魔王の熱く滾った性器が目の前に聳えている。
魔王の息遣いと鼓動に合わせて脈動するそれに目が釘付けになって、喉がひくりと震えるのが分かった。
早く欲しい。熱い魔力が。
どうすればいいのかはすぐにわかった。散々されて泣かされたのを身体が覚えている。でも自分でそうしたことはなくて、僅かに残った羞恥心がその行動を躊躇わせる。
口の中にどろどろと涎が溢れてきて、零さないように口を噤むとふぅふぅと鼻から荒い呼吸が漏れた。
「どうした?可愛がってはくれんのか?」
動けないでいる俺を優しくリードするように後頭部に回された手にほんの少し力が籠る。反対の手で引き結んだ唇をやわやわと揉まれて思わず口が緩む。
「…っ」
溢れた涎を纏わせるように、魔王の性器に舌を這わせた。
あなたにおすすめの小説