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【完結】蓼食う虫も好き好き【催淫/青姦】
10*
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「ダメだ、我慢できない…っ」
しっかりと押さえつけられた腰を引き寄せられて、思いっきり奥を突かれた。それからぐちぐちとこね回されて、腰を中心に頭のてっぺんからつま先まで鋭い痺れが走り抜けてまた身体が絶頂に達したのがわかった。身動ぎできない代わりに、靴の中でつま先が丸まる。
「ヒッ、いゥ…っ、も、ひもヒぃ…っ」
呂律の回らない舌で思わず零すと中に居座る性器も跳ねて、後ろで「く、ぅ…っ」と上擦った声がした。
普段は飄飄としている伊織がこんなに余裕を無くして俺の身体に夢中になってるのが堪らない。身体の快感よりその優越感が齎す快感が勝って、全身が疼いて腹の奥に感じる熱をきゅうきゅうと締め付ける。
いつの間にか圧迫感は過ぎ去っていた。
「あおい、…っ、もうすこし…だから…っ」
声と同時に腹の中の熱がゆっくりと抜け出して言って、もう引き抜かれる、という喪失感を感じるのと同時にまた奥まで貫かれた。
「アッ!アァ!らめぇっ!」
それから遠慮のかけらもない抽挿が始まって、擦られる度にイッて、奥を突かれる度にイッて、不意に捏ねられてまたイッた。
「イク!イクぅ!あっ、またっ!ひぃうぅっ」
居なくなったと思っていた激しい快感が呼んでもないのに戻ってきて、絶頂の度にばちん!ばちっ!と電気を流されたみたいに額の辺りがショートした。
思考するのに大事な部分が弾けて目の前がちかちかと白む。
「あおいっ、ぅあっ、すまん、出る…!」
伊織が余裕のない声で言うのがどこか遠くから聞こえて、頭のほんの隅っこで「射精は打ち止めじゃ」、と思った瞬間、腹の中に熱い奔流を感じた。
「あァアア!あツ、なに!?ひぃん!」
中で伊織の性器がびくんっ、びくんっと跳ねている。勢いのある激流に奥を叩かれてまた深い絶頂が押し寄せてきた。飲み込み切れない緩い液体が縁から溢れて太ももを濡らす。
「うっ、くっ、はぁっ、またイク…っ」
触れ合った所からぶるりと身震いを感じた所で、抽挿がゆっくりと治まった。へにゃりと身体を折って伊織が俺を後ろから抱きしめる。
終わった…?
またアレが始まるんじゃないかと恐る恐る荒い呼吸を落ち着けながら、首を支えるのすら億劫でだらりと俯くと、まだ柔く明滅している視界にぐしょぐしょになって水溜まりすらできてる地面が見えた。
あれ全部俺らが出したのか。脱水症状で死ぬかもしれない。
急に思考が冷静になって、今の状況を正確に理解した。
…同僚に突っ込まれてあんあん鳴かされてた。森の中で。青く姦された。
未だに背中に引っ付いてる伊織は動く気配もなく首筋に顔を埋めてふぅふぅと熱い吐息を漏らしている。
「いおりぃ…おもいぃ…」
想像してたのと違う甘ったれた声が出て慌てて口を噤んでいると、伊織は首筋に何度かキスをしてからようやくゆっくりと身体を起こした。
「…葵。…キスがしたい」
起こしてから、そんなことをのたまう。
こいつ、まだ正気じゃないのか。
でも、いきり立っていた腹の中の性器は柔らかく感じるし、さっきまでの乱れっぷりは鳴りを潜めていて、そういうわけでもなさそうだ。
「…さきにソレ、ぬいて…」
否定も肯定もせずにそう返すと、伊織は「…すまん」と一言謝ってゆっくりと腹に入ったままだった性器を抜き出した。抜き出す前に、一度だけ奥を突いて。
「んっ…」
なんて悪戯をするんだ。そこはまだ敏感なんだ。
完全に抜き出た時、奥から水っぽい液体が溢れて尻を伝ってぞわりと背筋が震えた。
軋む身体を起こして木に縋り付く。膝をついたまま振り返ってじっとりと睨みつけると、許可してもないのに伊織は俺の唇にキスをした。
「ふ、ぁ…ンッ…」
しっかり舌まで入ってくるようなディープなキスに頭の芯がぼんやりと痺れる。つい俺も応えてしまって舌を絡ませ合うと、唇の端からどちらのものともつかない涎がとろとろと滴った。
舌を絡め取られて、唇を優しく甘噛みされて、最後にちゅ、ちゅ、と吸われてから、やっと解放される。
「っ、……」
言葉が出てこなくて無言で見つめると、伊織は恥ずかしそうに目を逸らした。
「…すまない、こんなことになるなんて」
それは、まぁ俺も悪い。まさかあんなアホみたいなきのこがあるなんて思ってもみなかったんだ。
でも、それとキスとは話が違う。現に俺はただイキまくってただけで、キスのことなんて頭になかった。
「…なんでキスなんかしたんだよ…」
じっとりと睨みつけると、伊織は気まずげに目を逸らした。沈黙がおりる。
「…本当は、もっとゆっくり…俺の事知って貰ってから、伝えたかったんだが…」
低くて静かな声で前置きを置いて、伊織はもう一度俺に優しいキスをした。
…虫食うこととか?
いや、この雰囲気。そんな茶化すこと言っちゃダメなヤツだ。そのくらいは察しがつく。
「好きだ、葵。初めて会った時から、ずっと、好きだった」
予想通りで予想外の言葉に、頬が熱くなった。
好きって。…そういう好き?セックスしてキスしたいって思うような好き?初めて会った時からって、3年も前から?
なんて答えるのが正解なのか考えあぐねていると、俺が何も言わないのに焦れたのか、伊織は少し苦笑いを浮かべて唇が触れ合うギリギリのところにあった顔をすっと離した。
「困らせたな。忘れてくれ」
確かに困った。この感情は、キノコのせいで齎された吊り橋効果かもしれない。安易に答えたらダメな気がする。
でも
「伊織、もっと、キスしたい」
素直にそう返すと伊織はちょっと驚いたような顔をして、それから泣きそうな顔をして嚙みつくように俺にキスをした。
しっかりと押さえつけられた腰を引き寄せられて、思いっきり奥を突かれた。それからぐちぐちとこね回されて、腰を中心に頭のてっぺんからつま先まで鋭い痺れが走り抜けてまた身体が絶頂に達したのがわかった。身動ぎできない代わりに、靴の中でつま先が丸まる。
「ヒッ、いゥ…っ、も、ひもヒぃ…っ」
呂律の回らない舌で思わず零すと中に居座る性器も跳ねて、後ろで「く、ぅ…っ」と上擦った声がした。
普段は飄飄としている伊織がこんなに余裕を無くして俺の身体に夢中になってるのが堪らない。身体の快感よりその優越感が齎す快感が勝って、全身が疼いて腹の奥に感じる熱をきゅうきゅうと締め付ける。
いつの間にか圧迫感は過ぎ去っていた。
「あおい、…っ、もうすこし…だから…っ」
声と同時に腹の中の熱がゆっくりと抜け出して言って、もう引き抜かれる、という喪失感を感じるのと同時にまた奥まで貫かれた。
「アッ!アァ!らめぇっ!」
それから遠慮のかけらもない抽挿が始まって、擦られる度にイッて、奥を突かれる度にイッて、不意に捏ねられてまたイッた。
「イク!イクぅ!あっ、またっ!ひぃうぅっ」
居なくなったと思っていた激しい快感が呼んでもないのに戻ってきて、絶頂の度にばちん!ばちっ!と電気を流されたみたいに額の辺りがショートした。
思考するのに大事な部分が弾けて目の前がちかちかと白む。
「あおいっ、ぅあっ、すまん、出る…!」
伊織が余裕のない声で言うのがどこか遠くから聞こえて、頭のほんの隅っこで「射精は打ち止めじゃ」、と思った瞬間、腹の中に熱い奔流を感じた。
「あァアア!あツ、なに!?ひぃん!」
中で伊織の性器がびくんっ、びくんっと跳ねている。勢いのある激流に奥を叩かれてまた深い絶頂が押し寄せてきた。飲み込み切れない緩い液体が縁から溢れて太ももを濡らす。
「うっ、くっ、はぁっ、またイク…っ」
触れ合った所からぶるりと身震いを感じた所で、抽挿がゆっくりと治まった。へにゃりと身体を折って伊織が俺を後ろから抱きしめる。
終わった…?
またアレが始まるんじゃないかと恐る恐る荒い呼吸を落ち着けながら、首を支えるのすら億劫でだらりと俯くと、まだ柔く明滅している視界にぐしょぐしょになって水溜まりすらできてる地面が見えた。
あれ全部俺らが出したのか。脱水症状で死ぬかもしれない。
急に思考が冷静になって、今の状況を正確に理解した。
…同僚に突っ込まれてあんあん鳴かされてた。森の中で。青く姦された。
未だに背中に引っ付いてる伊織は動く気配もなく首筋に顔を埋めてふぅふぅと熱い吐息を漏らしている。
「いおりぃ…おもいぃ…」
想像してたのと違う甘ったれた声が出て慌てて口を噤んでいると、伊織は首筋に何度かキスをしてからようやくゆっくりと身体を起こした。
「…葵。…キスがしたい」
起こしてから、そんなことをのたまう。
こいつ、まだ正気じゃないのか。
でも、いきり立っていた腹の中の性器は柔らかく感じるし、さっきまでの乱れっぷりは鳴りを潜めていて、そういうわけでもなさそうだ。
「…さきにソレ、ぬいて…」
否定も肯定もせずにそう返すと、伊織は「…すまん」と一言謝ってゆっくりと腹に入ったままだった性器を抜き出した。抜き出す前に、一度だけ奥を突いて。
「んっ…」
なんて悪戯をするんだ。そこはまだ敏感なんだ。
完全に抜き出た時、奥から水っぽい液体が溢れて尻を伝ってぞわりと背筋が震えた。
軋む身体を起こして木に縋り付く。膝をついたまま振り返ってじっとりと睨みつけると、許可してもないのに伊織は俺の唇にキスをした。
「ふ、ぁ…ンッ…」
しっかり舌まで入ってくるようなディープなキスに頭の芯がぼんやりと痺れる。つい俺も応えてしまって舌を絡ませ合うと、唇の端からどちらのものともつかない涎がとろとろと滴った。
舌を絡め取られて、唇を優しく甘噛みされて、最後にちゅ、ちゅ、と吸われてから、やっと解放される。
「っ、……」
言葉が出てこなくて無言で見つめると、伊織は恥ずかしそうに目を逸らした。
「…すまない、こんなことになるなんて」
それは、まぁ俺も悪い。まさかあんなアホみたいなきのこがあるなんて思ってもみなかったんだ。
でも、それとキスとは話が違う。現に俺はただイキまくってただけで、キスのことなんて頭になかった。
「…なんでキスなんかしたんだよ…」
じっとりと睨みつけると、伊織は気まずげに目を逸らした。沈黙がおりる。
「…本当は、もっとゆっくり…俺の事知って貰ってから、伝えたかったんだが…」
低くて静かな声で前置きを置いて、伊織はもう一度俺に優しいキスをした。
…虫食うこととか?
いや、この雰囲気。そんな茶化すこと言っちゃダメなヤツだ。そのくらいは察しがつく。
「好きだ、葵。初めて会った時から、ずっと、好きだった」
予想通りで予想外の言葉に、頬が熱くなった。
好きって。…そういう好き?セックスしてキスしたいって思うような好き?初めて会った時からって、3年も前から?
なんて答えるのが正解なのか考えあぐねていると、俺が何も言わないのに焦れたのか、伊織は少し苦笑いを浮かべて唇が触れ合うギリギリのところにあった顔をすっと離した。
「困らせたな。忘れてくれ」
確かに困った。この感情は、キノコのせいで齎された吊り橋効果かもしれない。安易に答えたらダメな気がする。
でも
「伊織、もっと、キスしたい」
素直にそう返すと伊織はちょっと驚いたような顔をして、それから泣きそうな顔をして嚙みつくように俺にキスをした。
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