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【完結】皇帝ペンギン【甘め/微ハーレム】
12*
しおりを挟む「あっ、っ、せん、っ…!だめっ」
精一杯声を潜めて訴えると、腹に力が入って余計に気持ち良くなってしまう。
俺の身体はゆっくり時間をかけてじわじわと開かれて、後ろには3本の指がずっぷりと入り込んでしまっている。
それがバラバラに中を掻き回すもんだから、そこから与えられるのが快感だとすっかり認識してしまった身体はその度にびくびくと嬉しそうに跳ねた。
指を曲げて中を引っかかれる度に駆け上がってくる痺れに押し出されるようにして、すっかり硬く勃起した性器からぷちゅりと先走りが漏れる。
もう、イきそう。すぐイきそうっ
「ひっ、んっ、せんせっ…!」
なのに、決定打が足りない。後ろでのイきかたなんて知らない。
ぐちゅぐちゅ掻き混ぜられて堪らなく気持ちいいのがどんどん溜まってきているのに、溜まるばかりで吐き出せない。
「気持ちいいですか?おちんちんびんびんで可愛いですね」
言われて、羞恥心が募る。
涙を流す性器に少し触ってくれればきっとすぐにこの熱っぽい苦しさは解放されるのに、先生は決してそこを触ろうとはしなかった。
あまりにももどかしくて、声を抑えるのに専念させていた手を性器に伸ばしかけた所で、後ろを虐める先生の手が浅い所を柔らかく引っかいた。
「あぅっ…!」
かくんと腰が跳ねる。
ぱたた、と腹に飛沫が散ったのを感じて、どういうわけか射精したということに気付いた。
「え、?あ、…!!?」
一拍遅れて腰から津波のような快感がせり上がってくる。腹を、背筋を、首筋をやわやわと這っていた痺れがその波に一気に押し上げられて脳にまで届いた。
ばちっと額の辺りが弾けて視界が白んだ。
「うぁアア!…っ、ふぐ!!んん゛ぅ!」
解放しかけていた口から鋭い悲鳴が漏れて部屋に響き渡った。慌てて再び手のひらで堰き止めると、快感の捌け口がなくなって熱が篭もったように全身が熱くなる。
なにが。なにがおきてるんだ。
「あぁ、お尻だけでイッちゃいましたね。上手ですよ。可愛い。もっとイきましょうね」
先生の指がそこを柔らかく揉む度に叫びだしたくなるような鋭い快感が込み上げる。
「んん゛~~!!」
腰ががくがくと跳ねて腹筋が引きつる。
「っ、う゛ぅぅぅ…!」
理解が追い付かないまま快感の波に翻弄されている内に、再び絶頂の気配が忍び寄って来た。それと同時に、腹の奥が急激に疼きだして、猛烈な排尿感が押し寄せてくる。
信じられない身体の反応に一層思考がかき乱された。
だめだ、漏らすなんて、ありえない…!
必死で腹に力を入れてそれを堪えようとしているのに、先生の指は促すようにそこを弄るのをやめてくれない。
ぐちゅぐちゅと濡れた音を響かせながら、前後する指に痺れるところを引っかかれて、縁を擦られて、手のひらに会陰を抑え込まれて。堪らず腰が丸くなった。
もう尿道の限界まで来ているような感覚は、捏ねられる度に腹の中で暴れまわる腰が抜けそうな快感と一緒に外へ出て行こうとする。
「ア!ひっ!せんせっダメッ、やめ、もれるっ」
力を入れ過ぎて腹筋がびくびくと痙攣し始めた。
もうなりふり構ってられなくて、自分で自分の性器の根元を強く戒めて先端を手のひらで抑え込む。
「あぁんっ!ひっ、ぃアっ!せ、だめっ、ぁっ!アッ!ゆるしっ」
そうすると今度は自由になった口からあられもない声が漏れた。
こんな大声、尋斗が
先生の手は止まらない。
だめ、もれるっ
「大丈夫ですよ。恥ずかしくないですからね」
衝動が、理性で抑え込める限界を超えた。
「あっ!!んあぁぁアア!!」
ぶじゅっ!という水っぽい音と同時に、性器を抑え込んでいた手のひらに熱い迸りを感じた。
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