魔法使いに奪われたい~夫が心を入れ替えてももう遅い。侯爵夫人は奪われて幸せになります~
ユフィリアは政略結婚した夫との冷え切った関係に悩んでいた。
一年の夫婦の務めを果たらず、お化粧をしても気付いてもらえない。
義母に虐められても「お前が悪いんだろう」の一点張り。
パーティーではエスコートされず、社交界で笑い物にされる日々。
「私、なんで生きてるんだろう」
実家の両親の顔を立てるため離婚も出来ない。
思いつめたユフィリアは買い物の最中に偶然、一人の男と出会う。
ルガール・ガンタール。
彼は世間で『狼閣下』と恐れられている冷酷な侯爵様だった。
ユフィリアの境遇に同情した侯爵様は言った。
「俺が奪ってやりましょうか」
「え……」
当初こそルガールを拒絶したユフィリアだが、他の男性と仲良くしたら夫が振り向いてくれるかもしれないと思い、デートをすることに。
「もっと早く出会っていたら、君に寂しい思いはさせなかったのに」
ルガールはユフィリアの健気な優しさと寂し気な瞳に惹かれ、ユフィリアまた夫にはない頼もしさと男らしさを感じて二人は惹かれ合う。ある日とうとう一夜を共に過ごしてしまいユフィリアは苦悩していたが、夫が後輩騎士と歩いているのを見たことで関係の終わりを悟る。
「あなた……私たち、離婚しましょう」
「待て。待ってくれ……俺が悪かった」
「さようなら」
ゴミ夫が心を入れ替えても、もう遅い。
あの手この手でユフィリアを取り戻そうとしても無駄だった。
「迎えに来ましたよ、ユフィリア」
傾いた心は、もう戻らない。
一年の夫婦の務めを果たらず、お化粧をしても気付いてもらえない。
義母に虐められても「お前が悪いんだろう」の一点張り。
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ユフィリアの境遇に同情した侯爵様は言った。
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傾いた心は、もう戻らない。
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