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本祭 一夜
触手※
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「あ…っんっ…は、あ…ぁん…」
どこか遠くから淫らな喘ぎ声が聞こえてくる。
それが己の声だということに意識の蕩けた真霧は気づかない。
頭の中に白い靄がかかっているかのようだ。
仰向けに倒れた真霧の背はぶよぶよと震える粘妖に受け止められ、枝分かれした触手が熱く火照った肌の上をぬらぬらと這い回っている。
妖のまとう粘液のせいで、衣はしゅうしゅうと音を立てて溶かされ、赤い胸の尖りや下腹の紋様、震えながら勃ち上がった花芯まで、露わにされてしまっている。
「……はあ……、あっ」
剥き出しの肌を味わうように、触手はじっとりと絡みついてくる。
巨大ななめくじに這い回られているようで気味が悪いはずなのに、これも粘液のせいなのか、触れられる箇所からむず痒い快感が生まれ、ぴくぴくと体が震えてしまう。
「あぁあん……っ」
ちゅくちゅくと音を立てて両の乳首に吸いつかれ、鋭い快感に体が跳ねた。
先程から執拗に胸を愛撫されている。
人の掌のように広がった太い触手に胸全体を揉み上げられ、細い触手には胸粒に吸いつかれ、しゃぶられているのだ。
触手の体表には無数の微細な毛が生えていて、その毛で乳首を擦りながら吸われると、痛いくらいに感じてしまう。
「あ……っ、う、んぅ、んっ」
込み上げる快感に耐えきれずかぶりを振る。
すると、少し離れたところからこちらを見下ろす信徒たちが視界にうつりこんだ。
彼らの熱を帯びた視線を感じた途端、体の芯が痺れるように熱くなった。
揉まれて形を変えた胸も、吸われて尖った乳首も、透ける触手越しに全てに見られているのだ。
恥ずかしくてたまらないのに、なぜか背筋をぞくぞくとした愉悦が走る。
「あっ、ん、んんっ、や……っ、そんなに吸ったら……もう、あぁっ」
胸をいじられているだけなのに、腰が揺らめくのが止まらない。
脚の間の物は張り詰めて、透明な雫をこぼしている。
このままでは、胸だけで極めてしまう。
異形の化け物に胸を吸われながら達するところを見られるなんて────
羞恥に惑乱しながらどうにか堪えようとする。
だが、だめだと思うと余計に感じてしまう。
「ああぁっ、も…、だめえ……ッ!」
強く揉まれ、吸いあげられた瞬間、かろうじて堰き止めていた快感の奔流がどっとあふれ出した。
「ああ──っ!」
びゅくびゅくと白濁が噴き上げた。
堪えた分、絶頂の快感は大きかった。
吐精の余韻と羞恥に震える真霧の腹の上を触手が嬉々として這いずり、散った飛沫を舐め吸っていく。
その動きにも肌を炙られ、腰を震わせていると、全てを舐め取った粘妖が濡れた花芯にしゃぶりついてきた。
「ひぁ……っ」
吐き出したばかりのそこは敏感で、些細な感触にも耐えられない。
だが、触手は容赦なくまとわりつき、根本からすっぽりと包み込んでしまった。
「あ、ああっ、やぁっ」
体表の毛でくすぐられながら上下に扱き上げるように絡みつかれ、強すぎる刺激に啼泣する。
そればかりか、胸の上を這いずっていた触手が、赤く充血した胸粒をまた吸い始めた。
「ああんっ……んんっ、あ、は、ぁ……」
上下の刺激であっという間に再び追い詰めらていく。
はしたなくも腰がかくかくと揺れてしまう。
頭の中が真っ白に染まり、もう快楽の出口に向かうことしか考えられない。
「あ……ッ、あ、あぁ~~──っ」
抗う術もなく、透ける触手の中に吐き出していた。
触手は喜悦したのかのように蠢き、吐き出されたものを飲み干していく。
最後の一滴まで吸い上げられ、立て続けの絶頂に半ば放心していると、双丘の狭間にぬるりとした感触がした。
どこか遠くから淫らな喘ぎ声が聞こえてくる。
それが己の声だということに意識の蕩けた真霧は気づかない。
頭の中に白い靄がかかっているかのようだ。
仰向けに倒れた真霧の背はぶよぶよと震える粘妖に受け止められ、枝分かれした触手が熱く火照った肌の上をぬらぬらと這い回っている。
妖のまとう粘液のせいで、衣はしゅうしゅうと音を立てて溶かされ、赤い胸の尖りや下腹の紋様、震えながら勃ち上がった花芯まで、露わにされてしまっている。
「……はあ……、あっ」
剥き出しの肌を味わうように、触手はじっとりと絡みついてくる。
巨大ななめくじに這い回られているようで気味が悪いはずなのに、これも粘液のせいなのか、触れられる箇所からむず痒い快感が生まれ、ぴくぴくと体が震えてしまう。
「あぁあん……っ」
ちゅくちゅくと音を立てて両の乳首に吸いつかれ、鋭い快感に体が跳ねた。
先程から執拗に胸を愛撫されている。
人の掌のように広がった太い触手に胸全体を揉み上げられ、細い触手には胸粒に吸いつかれ、しゃぶられているのだ。
触手の体表には無数の微細な毛が生えていて、その毛で乳首を擦りながら吸われると、痛いくらいに感じてしまう。
「あ……っ、う、んぅ、んっ」
込み上げる快感に耐えきれずかぶりを振る。
すると、少し離れたところからこちらを見下ろす信徒たちが視界にうつりこんだ。
彼らの熱を帯びた視線を感じた途端、体の芯が痺れるように熱くなった。
揉まれて形を変えた胸も、吸われて尖った乳首も、透ける触手越しに全てに見られているのだ。
恥ずかしくてたまらないのに、なぜか背筋をぞくぞくとした愉悦が走る。
「あっ、ん、んんっ、や……っ、そんなに吸ったら……もう、あぁっ」
胸をいじられているだけなのに、腰が揺らめくのが止まらない。
脚の間の物は張り詰めて、透明な雫をこぼしている。
このままでは、胸だけで極めてしまう。
異形の化け物に胸を吸われながら達するところを見られるなんて────
羞恥に惑乱しながらどうにか堪えようとする。
だが、だめだと思うと余計に感じてしまう。
「ああぁっ、も…、だめえ……ッ!」
強く揉まれ、吸いあげられた瞬間、かろうじて堰き止めていた快感の奔流がどっとあふれ出した。
「ああ──っ!」
びゅくびゅくと白濁が噴き上げた。
堪えた分、絶頂の快感は大きかった。
吐精の余韻と羞恥に震える真霧の腹の上を触手が嬉々として這いずり、散った飛沫を舐め吸っていく。
その動きにも肌を炙られ、腰を震わせていると、全てを舐め取った粘妖が濡れた花芯にしゃぶりついてきた。
「ひぁ……っ」
吐き出したばかりのそこは敏感で、些細な感触にも耐えられない。
だが、触手は容赦なくまとわりつき、根本からすっぽりと包み込んでしまった。
「あ、ああっ、やぁっ」
体表の毛でくすぐられながら上下に扱き上げるように絡みつかれ、強すぎる刺激に啼泣する。
そればかりか、胸の上を這いずっていた触手が、赤く充血した胸粒をまた吸い始めた。
「ああんっ……んんっ、あ、は、ぁ……」
上下の刺激であっという間に再び追い詰めらていく。
はしたなくも腰がかくかくと揺れてしまう。
頭の中が真っ白に染まり、もう快楽の出口に向かうことしか考えられない。
「あ……ッ、あ、あぁ~~──っ」
抗う術もなく、透ける触手の中に吐き出していた。
触手は喜悦したのかのように蠢き、吐き出されたものを飲み干していく。
最後の一滴まで吸い上げられ、立て続けの絶頂に半ば放心していると、双丘の狭間にぬるりとした感触がした。
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