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第四話 元妓女は望みを叶える
01ー1.第三公子が皇太子に選ばれる
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立太子の儀礼が終わり、第三公子である子涵が皇太子に選ばれた。皇帝に忠誠を誓う文官や武官の中からは、若すぎるという声があがったものの、妨害を受けることなく無事に儀式は終わった。
……ついに、皇太子になったわ。
邪魔者はいない。
梓豪の子どもは可馨が産んだ二人だけだ。それ以外の子どもは死んでしまった。
……他の妃賓が妊娠する前でよかったわ。
可馨への寵愛は続いている。
しかし、数年も持たないだろう。
二十代後半になれば若い女に手を出すのは目に見えていた。
「子涵公子」
「はい、母上」
「これからは皇太子として皆の手本になるのですよ」
可馨は言い聞かせるように話をした。
それに対し、子涵は素直に頷いた。
皇太子に選ばれたという事の重大さを理解していないのだろう。
……命を狙われる危険性が高い。
可馨が二人の子どもの命を狙ったのと同じだ。皇太子になれば、命を狙われる。
「蘭玲」
可馨は蘭玲を呼ぶ。
蘭玲は当然のように傍に来た。その視界には子涵は入っていない。
「あなたが私のもっとも信頼できる人よ」
「光栄です、楊充媛様」
「だからこそ、お願いがあるの」
可馨の言葉に対し、蘭玲は真顔になった。
可馨はわがままを言わない。お願いを口にすることもなかった。まだ幼い公主と引き離されても文句の一つも言わなかった。昼間は好きなように会えるのだからと自分自身に言い聞かせ、我慢をした。
そんな可馨のお願いだ。
可馨に惚れ込んでいる者ならば、なんでも願いを聞いてしまうだろう。
「子涵公子を付きっ切りで守ってちょうだい」
「私は楊充媛様付きの女官です」
「ええ、でも、心配なのよ。この子の身になにかあれば、私は、きっと死んでしまうわ」
可馨は悲しそうに語った。
蘭玲は武術も呪術も優れている。なにかあれば対処できるはずだ。
……ついに、皇太子になったわ。
邪魔者はいない。
梓豪の子どもは可馨が産んだ二人だけだ。それ以外の子どもは死んでしまった。
……他の妃賓が妊娠する前でよかったわ。
可馨への寵愛は続いている。
しかし、数年も持たないだろう。
二十代後半になれば若い女に手を出すのは目に見えていた。
「子涵公子」
「はい、母上」
「これからは皇太子として皆の手本になるのですよ」
可馨は言い聞かせるように話をした。
それに対し、子涵は素直に頷いた。
皇太子に選ばれたという事の重大さを理解していないのだろう。
……命を狙われる危険性が高い。
可馨が二人の子どもの命を狙ったのと同じだ。皇太子になれば、命を狙われる。
「蘭玲」
可馨は蘭玲を呼ぶ。
蘭玲は当然のように傍に来た。その視界には子涵は入っていない。
「あなたが私のもっとも信頼できる人よ」
「光栄です、楊充媛様」
「だからこそ、お願いがあるの」
可馨の言葉に対し、蘭玲は真顔になった。
可馨はわがままを言わない。お願いを口にすることもなかった。まだ幼い公主と引き離されても文句の一つも言わなかった。昼間は好きなように会えるのだからと自分自身に言い聞かせ、我慢をした。
そんな可馨のお願いだ。
可馨に惚れ込んでいる者ならば、なんでも願いを聞いてしまうだろう。
「子涵公子を付きっ切りで守ってちょうだい」
「私は楊充媛様付きの女官です」
「ええ、でも、心配なのよ。この子の身になにかあれば、私は、きっと死んでしまうわ」
可馨は悲しそうに語った。
蘭玲は武術も呪術も優れている。なにかあれば対処できるはずだ。
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