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第四話 元妓女は望みを叶える
08-4.
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「そのために後宮の維持を命じたのですから」
可馨は答えた。
迷うことなどなかった。
本来、後宮は皇帝が亡くなったあとに解散させられる。家に帰される者もいれば、褒美として武官や文官に差し出される者もいる。その処置に時間がかかると称して、後宮にしばらく留まるように指示を出したのだ。
「四夫人にも最後には役に立ってもらいましょう」
可馨は手紙を四通書き終え、それを麗孝に渡す。
「宦官を通じて渡しなさい。そして、すぐに実行するように手配を整えなさい」
可馨は麗孝に命じた。
「儀式の支度は整っております」
「なぜ?」
「先代陛下が儀式を行う前日に暗殺をされたからでございます」
麗孝は答えた。
その答えに可馨はため息を零した。
……西の国――、宋国の仕業か。
西に位置する国という意味で西の国と称されることの多い宋国が反乱を起こしたのは、守護結界の威力が弱まっているのが最大の機会だと踏んだからだ。
……陛下。
愛する人の思いを寄せる。
……あなたを殺した犯人を殺すことができない私を許してください。
宋国を滅ぼすことはできないだろう。
宋国によって誘導された宋国寄りの考えを持つ民の反乱を、鎮静させることしかできない。
「儀式は速やかに行います。犠牲は問いません」
可馨は立ち上がった。
「皇太后陛下。陛下は立ち会ってはなりません。お体に差しさわりがあってはいけません」
「しかし、四夫人だけを犠牲にするわけにはいきません」
「四夫人だけで心もとないのならば、監督として、この楊宰相が参りましょう」
麗孝の言葉を聞き、可馨は座り直した。
……父上が名乗り上げるなんて珍しい。
危険なことは避けて通るはずだ。
それほどのことにもかかわらず、自ら名乗りをあげた。よほど可馨を参加させたくなかったのだろう。
可馨は答えた。
迷うことなどなかった。
本来、後宮は皇帝が亡くなったあとに解散させられる。家に帰される者もいれば、褒美として武官や文官に差し出される者もいる。その処置に時間がかかると称して、後宮にしばらく留まるように指示を出したのだ。
「四夫人にも最後には役に立ってもらいましょう」
可馨は手紙を四通書き終え、それを麗孝に渡す。
「宦官を通じて渡しなさい。そして、すぐに実行するように手配を整えなさい」
可馨は麗孝に命じた。
「儀式の支度は整っております」
「なぜ?」
「先代陛下が儀式を行う前日に暗殺をされたからでございます」
麗孝は答えた。
その答えに可馨はため息を零した。
……西の国――、宋国の仕業か。
西に位置する国という意味で西の国と称されることの多い宋国が反乱を起こしたのは、守護結界の威力が弱まっているのが最大の機会だと踏んだからだ。
……陛下。
愛する人の思いを寄せる。
……あなたを殺した犯人を殺すことができない私を許してください。
宋国を滅ぼすことはできないだろう。
宋国によって誘導された宋国寄りの考えを持つ民の反乱を、鎮静させることしかできない。
「儀式は速やかに行います。犠牲は問いません」
可馨は立ち上がった。
「皇太后陛下。陛下は立ち会ってはなりません。お体に差しさわりがあってはいけません」
「しかし、四夫人だけを犠牲にするわけにはいきません」
「四夫人だけで心もとないのならば、監督として、この楊宰相が参りましょう」
麗孝の言葉を聞き、可馨は座り直した。
……父上が名乗り上げるなんて珍しい。
危険なことは避けて通るはずだ。
それほどのことにもかかわらず、自ら名乗りをあげた。よほど可馨を参加させたくなかったのだろう。
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