俺の幼馴染が陽キャのくせに重すぎる!

佐倉海斗

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第四話 日常が変わる

01-1.武と葵の恋バナ

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* * *


 翌日、教室につくと武が難しそうな顔をして席に座っていた。

 ……珍しく一人か?

 律と教室に入った葵は珍しいものを見たと感じる。

 浩二はいなかった。自転車通学である浩二はいつも武よりも早くに教室に到着しており、葵と律が教室に入る頃にはなにかしらの会話を交わしているのだが、今日はまだ来ていないようだった。

 律と別れ、武の元に向かう。

「おはよう」

 葵が武に声をかけると、武は顔をあげた。

「おはようございます」

「難しい顔をしてどうしたんだ?」

「それがですね。怪文書を浩二から送られてきたのです。ちなみに浩二は体調不良で今日はお休みだそうですぞ」

 武はスマホを見せつけてくる。

 それを除きながら、葵は首を傾げた。メッセージに怪文書など書かれていない。

「あぁ、そうか。休みか。で、怪文書ってのは?」

 葵の言葉に対し、武は難しそうな顔をする。

 それから、周囲を見渡した。

「実はですね。怪文書は昨日のことなのです。好きな人に告白をするので相談に乗ってほしいと言われましてね。それに応えていたら、浩二が怒りだしたのです」

「怪文書っていうか、怪事件じゃねーかよ。浩二を怒らせるなんて、なにを言ったんだよ」

「告白されたら誰でも好きになっちゃいますぞって、答えただけですぞ」

 武はやりとりの一部を見せてくれる。

 それを確認すると浩二が怒ったであろう文章が見えた。

 ……怒るような内容ではないな。

 武は自分の体験を語っただけだ。

 ……好きなやつに言われなければ。

 ただし、条件が違う。

 浩二は武に好意を寄せていたのだろう。しかし、それを直接言う勇気はでず、告白をするのだという前提で武に話を持ちかけた。

 それに対する返事はのろけだった。

 武は敏郎のことが好きになっていた。

 帰り道、思う存分、語り尽くせたのが大きかったのだろう。
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