31 / 34
31 砂
しおりを挟む
~とある地下の迷宮~
大小様々な石が不規則に並ぶ、変わり映えしない通路。
それが幾重にも枝分かれ侵入者を惑わせる。
所々、太い木の根が、それらを破壊して顔を出している。
石と木の根のラビリンス。
その石畳を歩く、ひとつの足音が響き渡る。
しかしそれは、異世界には似つかわしくない、機械音を発していた。
黒のローブを纏い、フードを被ってはいるが、明らかに不自然である。頭、肩、背中、様々な箇所が角張っている。
そして、左右の足を動かす度に出る、機械音と圧縮された空気。
それは、地球から来た者なら声をそろえてこう言うだろう。ロボットだと。
しかし、黒い仮面を着けているため、どのようなロボットなのかは確認できない。左目に赤い丸が描かれた仮面を。
ロボットは、木の根が塞いでいる行き止まりの前で止まった。
「スキャンカイシ……」
無機質な声の数秒後、正面の根に左の手の平で触れると、爆音と共に穴が空いた。手の甲には赤黒い蜂が描かれている。
ロボットは穴を奥へと進んで行く。
その先にはドーム状の部屋があった。床は木の根で埋め尽くされている。
天井の中央には穴が空き、そこから木の根が絡み合い伸びている。それが床に達すると、這うように四方八方に広がっていた。
ロボットは中央まで進むと、絡み合う木に左手で触れた。
「ハイジョ……」
木の根は弾け飛び、支えを失った残りの根は、天井から力無く垂れ下がった。
ロボットの目の前に、木の根に守られていた物が姿を現した。
石を積み上げただけの、小さな祠だった。
ロボットは右腕を祠に向けた。
「デロ……」
直後、祠の奥に広がっていた木の根が、粉微塵に舞い上がった。床には巨大な亀裂が走り、その先には底が見えない、漆黒が続いていた。
祠は時間差で左右に割れ音も無く崩れると、そこから霧が溢れ出し、天井の隙間に吸い込まれた。
「ニゲラレタ……」
祠を失った迷宮は、激しく揺れた。だが、それだけではなかった。亀裂を広げて中から白い何かが這い出て来た。しかしそれはピタリと動きを止めた。
「ホネ……」
皮と肉を失い、ただの骨と化した巨大なモンスターは、例外なく眼球も失っていた。
ロボットが懐から、銀メダルのような物を取り出しモンスターに放った。
首付近の骨に当たると、銀メダルから8本の足が生えてしがみついた。
「ハツドウ……」
その言葉にメダルが輝き、木の根が音を立てて枯れ始めた。逆にモンスターは、目の奥に淡い光を取り戻した。
「イケ……」
しかしモンスターは動かなかった。
「マダタリナイ……」
突然、ジェット機のエンジン音が響き渡った。するとモンスターは動き始め、ロボットに顔を向けた。
「ツイテコイ……」
ロボットは背中から炎を吐き出し、真っ直ぐ上昇を始めた。天井付近で右腕を上げると、天井が爆ぜ穴が空いた。ロボットはその穴に消えた。そしてモンスターもまた、その穴を強引に広げて地上へと向かった。
迷宮には再び不気味な静寂が訪れた。
~~~
グリーンの必殺技、グリーンデスサイズを使用したことにより、ヒーローポイントが無くなったアスカは、変身が解け真っ逆さまに砂へと落下した。
そして、巨大なデザートワームの出現により、目指す方角を見失ってしまった一行は、照り返す太陽の元、広大な砂漠を彷徨っていた。
「この、坂を登ると、ハァハァ。村が、見えるかもしれない」
アスカは、そびえ立つ砂丘を登っていた。
ミミはアスカの頭の上で、りんごを持っていた。
「ハァハァ。着いたぞ!どうだ!ハァハァ……無い。砂しか無いじゃぁないか!」
『キュ』
『ミ』
その場に膝をついた。
3人は、どこまでも続く砂漠に呆然とした。
「ミミ、レッドイーターは寄ってこないか?」
『ミ~』
「そうか……魔石は来ないか……ん?あれは……あれは何だ!」
アスカの視線の先には、陽炎に揺らめく大木と湖が映っていた。
「オアシスだ!おい!水があるぞ!」
『キュ~』
『ミュ~』
アスカは立ち上がり力強く走り始めた。
「頼む!ハァハァ。あのでかい木を目指して行けば、必ずあるはずだ!ハァハァ。蜃気楼とかやめてくれよ!異世界にはそんな物無い!無いはず!」
灼熱の砂漠では、光の屈折によりその場に無いものが、あたかも存在するかのように映し出される。
異世界においても、蜃気楼は存在したのだろう。
「ハァハァ……でかい木が……ハァハァ……オアシスが……消えた」
ぬか喜び。
天国から地獄とは、まさにこの事。
アスカは無駄な力を使い、体力と気力を奪われてしまった。
「あんなでかい木が、ハァハァ。砂漠にあるはずないもんな……水を持ってたのが、ハァハァ。せめてもの救いだな」
両手を叩き、超亜空間から水の革袋を取り出し、3人で分け合った。
「もう少しの辛抱だ。ハァハァ。あの砂丘を越えれば、何か見えるかもしれない」
何度目かの砂丘を登り、再び膝から崩れ落ちる。
「次からは、ハァハァ。魔石を大量に持ち歩くぞ」
その後も日が落ちるまで歩き続けた。
夜の砂漠は、地球と同じく異世界でも極寒となる。
薄着で長時間、耐えられる気温ではない。
「ハァハァ。こ、このままじゃ……お、お前ら……へ、平気か?」
『キュウ』
『ミ』
灼熱の後の極寒。
アスカたちは未だ危機の真っ只中にいた。
キュウはフサフサの毛皮により異常はないが、ミミについては氷のようにカチコチに固まりつつあった。
「ミミ!」
アスカは少しでも温めようと、肩に乗るミミを両手で覆った。
「し、死ぬなよ……ミミ」
あの砂丘を超えたら村があるかもと、希望を胸に駆け登るが、見渡す限りの砂、砂、砂。
「ハァハァ。む、村は、ど、何処にあるんだよ!」
アスカは絶望に足を止めた。
空を見上げると、一面に瞬く星空に、赤と青の月がアクセントとなって、神秘的な空間を産み出している。
「ハァハァ。次から次にどうしてこうも……え?」
空を見上げていたアスカの視界の端で、何かが光った気がした。
砂の大地に視線を落とし、光った場所を凝視する。
「また光った!」
『キュウ』
「キュウも見たか!も、もしかしたら魔物か?」
しかしアスカは他に目指す場所が無かった。
「行ってみるか……」
『キュウ』
継続的に発光する光を目指して、足速に移動を再開した。
「な、何だこれは?オブジェ?」
発光を繰り返す謎の物体に首を傾げた。
それはアスカの背丈程度の、砂で作られた、かまくらのような物だった。
小さな入り口から見えるかまくらの中には、ヘルメットの半キャップに似た物が置かれていた。それが発光を繰り返している。
「暖かい……」
一歩ずつ近付くにつれ、暖炉にでもあたっているかの如く熱を感じる。
「ミミ待ってろよ。あそこに入ればきっと……」
アスカは砂に足を取られて、よろめいた。
しかしそのまま足が動かなくなり、違和感を感じて足元を見ると、膝まで砂に埋まっていた。
文字通り、砂に足を取られていた。
足を引き抜こうとするが、沈む砂に吸い込まれて行く。
「流砂だ!」
アスカは必死にもがいたが、もがけばもがくほど、砂に飲み込まれて行った。
「くっ。誰か……」
3人はそのまま流砂に飲み込まれてしまった。
『魔石があれば!魔石さえあれば!しかし、その魔石ごと、モンスターを真っ二つにする必殺技を使ったのはアスカ。楽をしようとした罰なのか。それとも、手を抜いた罪なのか。
ひとり彷徨う砂漠では、答えてくれる者はいない。寂しく砂に落ちて行くだけ。
罰だアスカ!
罪だイセカイザー!
次回予告
地中』
「別に必殺技使っても良いだろ!鳥が大量にいたんだ!身の危険を感じたから仕方ないだろ!しかもそれは前回の話だ!砂漠を彷徨った話をもっとしろよ!」
大小様々な石が不規則に並ぶ、変わり映えしない通路。
それが幾重にも枝分かれ侵入者を惑わせる。
所々、太い木の根が、それらを破壊して顔を出している。
石と木の根のラビリンス。
その石畳を歩く、ひとつの足音が響き渡る。
しかしそれは、異世界には似つかわしくない、機械音を発していた。
黒のローブを纏い、フードを被ってはいるが、明らかに不自然である。頭、肩、背中、様々な箇所が角張っている。
そして、左右の足を動かす度に出る、機械音と圧縮された空気。
それは、地球から来た者なら声をそろえてこう言うだろう。ロボットだと。
しかし、黒い仮面を着けているため、どのようなロボットなのかは確認できない。左目に赤い丸が描かれた仮面を。
ロボットは、木の根が塞いでいる行き止まりの前で止まった。
「スキャンカイシ……」
無機質な声の数秒後、正面の根に左の手の平で触れると、爆音と共に穴が空いた。手の甲には赤黒い蜂が描かれている。
ロボットは穴を奥へと進んで行く。
その先にはドーム状の部屋があった。床は木の根で埋め尽くされている。
天井の中央には穴が空き、そこから木の根が絡み合い伸びている。それが床に達すると、這うように四方八方に広がっていた。
ロボットは中央まで進むと、絡み合う木に左手で触れた。
「ハイジョ……」
木の根は弾け飛び、支えを失った残りの根は、天井から力無く垂れ下がった。
ロボットの目の前に、木の根に守られていた物が姿を現した。
石を積み上げただけの、小さな祠だった。
ロボットは右腕を祠に向けた。
「デロ……」
直後、祠の奥に広がっていた木の根が、粉微塵に舞い上がった。床には巨大な亀裂が走り、その先には底が見えない、漆黒が続いていた。
祠は時間差で左右に割れ音も無く崩れると、そこから霧が溢れ出し、天井の隙間に吸い込まれた。
「ニゲラレタ……」
祠を失った迷宮は、激しく揺れた。だが、それだけではなかった。亀裂を広げて中から白い何かが這い出て来た。しかしそれはピタリと動きを止めた。
「ホネ……」
皮と肉を失い、ただの骨と化した巨大なモンスターは、例外なく眼球も失っていた。
ロボットが懐から、銀メダルのような物を取り出しモンスターに放った。
首付近の骨に当たると、銀メダルから8本の足が生えてしがみついた。
「ハツドウ……」
その言葉にメダルが輝き、木の根が音を立てて枯れ始めた。逆にモンスターは、目の奥に淡い光を取り戻した。
「イケ……」
しかしモンスターは動かなかった。
「マダタリナイ……」
突然、ジェット機のエンジン音が響き渡った。するとモンスターは動き始め、ロボットに顔を向けた。
「ツイテコイ……」
ロボットは背中から炎を吐き出し、真っ直ぐ上昇を始めた。天井付近で右腕を上げると、天井が爆ぜ穴が空いた。ロボットはその穴に消えた。そしてモンスターもまた、その穴を強引に広げて地上へと向かった。
迷宮には再び不気味な静寂が訪れた。
~~~
グリーンの必殺技、グリーンデスサイズを使用したことにより、ヒーローポイントが無くなったアスカは、変身が解け真っ逆さまに砂へと落下した。
そして、巨大なデザートワームの出現により、目指す方角を見失ってしまった一行は、照り返す太陽の元、広大な砂漠を彷徨っていた。
「この、坂を登ると、ハァハァ。村が、見えるかもしれない」
アスカは、そびえ立つ砂丘を登っていた。
ミミはアスカの頭の上で、りんごを持っていた。
「ハァハァ。着いたぞ!どうだ!ハァハァ……無い。砂しか無いじゃぁないか!」
『キュ』
『ミ』
その場に膝をついた。
3人は、どこまでも続く砂漠に呆然とした。
「ミミ、レッドイーターは寄ってこないか?」
『ミ~』
「そうか……魔石は来ないか……ん?あれは……あれは何だ!」
アスカの視線の先には、陽炎に揺らめく大木と湖が映っていた。
「オアシスだ!おい!水があるぞ!」
『キュ~』
『ミュ~』
アスカは立ち上がり力強く走り始めた。
「頼む!ハァハァ。あのでかい木を目指して行けば、必ずあるはずだ!ハァハァ。蜃気楼とかやめてくれよ!異世界にはそんな物無い!無いはず!」
灼熱の砂漠では、光の屈折によりその場に無いものが、あたかも存在するかのように映し出される。
異世界においても、蜃気楼は存在したのだろう。
「ハァハァ……でかい木が……ハァハァ……オアシスが……消えた」
ぬか喜び。
天国から地獄とは、まさにこの事。
アスカは無駄な力を使い、体力と気力を奪われてしまった。
「あんなでかい木が、ハァハァ。砂漠にあるはずないもんな……水を持ってたのが、ハァハァ。せめてもの救いだな」
両手を叩き、超亜空間から水の革袋を取り出し、3人で分け合った。
「もう少しの辛抱だ。ハァハァ。あの砂丘を越えれば、何か見えるかもしれない」
何度目かの砂丘を登り、再び膝から崩れ落ちる。
「次からは、ハァハァ。魔石を大量に持ち歩くぞ」
その後も日が落ちるまで歩き続けた。
夜の砂漠は、地球と同じく異世界でも極寒となる。
薄着で長時間、耐えられる気温ではない。
「ハァハァ。こ、このままじゃ……お、お前ら……へ、平気か?」
『キュウ』
『ミ』
灼熱の後の極寒。
アスカたちは未だ危機の真っ只中にいた。
キュウはフサフサの毛皮により異常はないが、ミミについては氷のようにカチコチに固まりつつあった。
「ミミ!」
アスカは少しでも温めようと、肩に乗るミミを両手で覆った。
「し、死ぬなよ……ミミ」
あの砂丘を超えたら村があるかもと、希望を胸に駆け登るが、見渡す限りの砂、砂、砂。
「ハァハァ。む、村は、ど、何処にあるんだよ!」
アスカは絶望に足を止めた。
空を見上げると、一面に瞬く星空に、赤と青の月がアクセントとなって、神秘的な空間を産み出している。
「ハァハァ。次から次にどうしてこうも……え?」
空を見上げていたアスカの視界の端で、何かが光った気がした。
砂の大地に視線を落とし、光った場所を凝視する。
「また光った!」
『キュウ』
「キュウも見たか!も、もしかしたら魔物か?」
しかしアスカは他に目指す場所が無かった。
「行ってみるか……」
『キュウ』
継続的に発光する光を目指して、足速に移動を再開した。
「な、何だこれは?オブジェ?」
発光を繰り返す謎の物体に首を傾げた。
それはアスカの背丈程度の、砂で作られた、かまくらのような物だった。
小さな入り口から見えるかまくらの中には、ヘルメットの半キャップに似た物が置かれていた。それが発光を繰り返している。
「暖かい……」
一歩ずつ近付くにつれ、暖炉にでもあたっているかの如く熱を感じる。
「ミミ待ってろよ。あそこに入ればきっと……」
アスカは砂に足を取られて、よろめいた。
しかしそのまま足が動かなくなり、違和感を感じて足元を見ると、膝まで砂に埋まっていた。
文字通り、砂に足を取られていた。
足を引き抜こうとするが、沈む砂に吸い込まれて行く。
「流砂だ!」
アスカは必死にもがいたが、もがけばもがくほど、砂に飲み込まれて行った。
「くっ。誰か……」
3人はそのまま流砂に飲み込まれてしまった。
『魔石があれば!魔石さえあれば!しかし、その魔石ごと、モンスターを真っ二つにする必殺技を使ったのはアスカ。楽をしようとした罰なのか。それとも、手を抜いた罪なのか。
ひとり彷徨う砂漠では、答えてくれる者はいない。寂しく砂に落ちて行くだけ。
罰だアスカ!
罪だイセカイザー!
次回予告
地中』
「別に必殺技使っても良いだろ!鳥が大量にいたんだ!身の危険を感じたから仕方ないだろ!しかもそれは前回の話だ!砂漠を彷徨った話をもっとしろよ!」
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました
mabu
ファンタジー
聖女召喚に巻き込まれた普通のオバさんが無能なスキルと判断され追放されるが国から貰ったお金と隠されたスキルでお店を開き気ままにのんびりお気楽生活をしていくお話。
なるべく1日1話進めていたのですが仕事で不規則な時間になったり投稿も不規則になり週1や月1になるかもしれません。
不定期投稿になりますが宜しくお願いします🙇
感想、ご指摘もありがとうございます。
なるべく修正など対応していきたいと思っていますが皆様の広い心でスルーして頂きたくお願い致します。
読み進めて不快になる場合は履歴削除をして頂けると有り難いです。
お返事は何方様に対しても控えさせて頂きますのでご了承下さいます様、お願い致します。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる