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第三章 中秋
Chemical reaction 3
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三人で入った定食屋は、客が少なく、料理もそれなりの味だった。さばの味噌煮を注文して後悔した。さばが生臭い。
「あの人、ほんとないわ。混むの嫌だからって、自分のタイミングで一人でメシに行っちまって。そんなんありなのかよっていつも思う。ああはなりたくねーな」
席につくなり始まった、木下さんの田島さんへの愚痴は留まるところを知らず。
うへぇっと、しょっぱい気持ちになる。
私の隣席の神前さんは、あっさり戦線離脱して、プライベートの端末で野球の試合結果を見ている。相槌すら放棄する始末。
やっぱり一人になるべきだったか……。
「木下さん、午前中伺った件ですが」
私はやや強引に話題を変えた。
「そうだそうだ。忘れてた。昨日のイツシマケミカルからアテリアメッキに送った請求書の件だが、担当した藤原って社員は、経験が浅くてミスが多いらしい。請求のミスも常習犯。今回は、彼女が榎沢と上手く連携を取れずに勝手に小切手処理したり、上長に確認しないでに金額間違えた請求書を送付したりして、大騒ぎになっちまったんだと」
「それは……なんというか」
「いるけどさ、そういうどうしても噛み合わない人間ってのは。でもそれ聞くと酷すぎだな、その新人は」
聞いてて、辛くなる話だった。
「毎回ミスするっていうのは、どうしてなんだろうな。前回ミスったところは、気をつけるもんじゃねえの」
仕事のスタンスはそれぞれだが、一般的にそうじゃないかなとは思う。
「あと、郡司洋貴と榎沢のメッセージの件な。あれは不倫ではないと二人とも否定した。あのメッセージは、逆に、不倫の噂が立ってしまったことを、妻の美嘉に弁明するようにと郡司洋貴を榎沢がせっついていたことへの返答だったんだと。実際に、二人の関係は、社内でまことしやかに囁かれていて、郡司美嘉の耳にも入っていたと思われる。それで郡司美嘉と榎沢の仲がぎすぎすして、仕事に支障があったと答えた社員がいた」
榎沢と郡司美嘉は、職場の先輩後輩であり、同時に親しい友人同士だったと聞いていたが、そんな内情があったのか。
木下さんは続けて、榎沢と郡司洋貴が、連れ立って街を歩いているところを目撃した社員がいることや、社内の空き会議室で密会しているところに鉢合わせたという証言を得ていることも教えてくれた。
本当に、不倫ではなかったのだろうかと、下世話な疑いを持ってしまう。
ちなみに、郡司洋貴は、事件当時、社内の会議に出席していてアリバイはしっかりあった。
「ご確認、ありがとうございました」
「ああ、そうそう、これは貸しな、三小田」
「え。頼んでないのに」
「でも、調べてほしがってただろ? あとでオレの頼みも聞いてちょうだい」
「後輩にたかるな」
端末をオフにして、神前さんが話に割り込んできた。
「なんだ、話聞いてたのか神前」
「何が貸しだ。本来そっちの仕事を手伝ってるんだ、こちらは。少しは感謝しろ」
神前さんに睨まれて、木下さんは笑みを深くした。
「そういや、どうすんの? あの在庫ズレの照合。まさか半年分の塩酸の在庫のズレを照合するのか、わざわざ納品書と請求書を照らし合わせて」
それを期待しているというような目で、彼はこちらを見ている。
「紙ベースでちまちまやってられるか。効率も悪いし精度も低すぎる」
「へえ。なんかいい方法があるのかよ」
「結果だけ教えてやる」
「経過がわからなきゃ、情報が正確かわからないじゃん」
「どういう方法で捜査するか。それは分析係の問題だ、お前には関係ないだろ、木下」
「独善的だなー。いつもそんな言い方してんの? だから嫌われるんだよ、神前」
一気にテーブル周辺の気温が下がった。
こういう雰囲気って苦手だ。なにより、ここでこの二人を止めるのが自分しか居ないってことが嫌。
「……あの、木下さん、作業が終わったらその工程も添えて報告しますので。今はまだアテリアメッキにデータの提出を依頼しているだけですから、その方法でできるとも限らないんですよ」
「ふーん、そうなんだ。よかったな神前。お前の後輩はちゃんとコミュニケーションとれるみてーだぞ。お前も、三小田のこと見習って、みんなと仲良くする努力した方がいいぜ」
木下さんは肘をついたままハンバーグの残りを口に放り込んだ。私の視線なんか気にもとめない。
久慈山さん曰く、この二人は元々もう少し和やかだったらしいが、到底そうは思えない。
木下さんの面倒くさい絡みってこれか。
兄貴風を吹かせるというより、挑発だよなあ、ほとんど。これが彼の親しさの表し方だって言うなら屈折してる。
普通、トラブルがあった相手には、態度を改めたりするものじゃないの。さっきの仕事のミスの話じゃないけど。
とりあえず、神前さんには大人の対応をお願いしたい。
「神前、電話来てんぞ」
木下さんに指摘され、神前さんは端末を持って立ち上がり、店の外へ出ていった。
窓の外に、スーツの上着をはためかせながら、仏頂面で話している彼の姿が現れる。
「三小田って歳いくつ?」
木下さんが、食後のコーヒーを飲み始めた。
私はさばの完食は諦め、セットでついてきた小さなフルーツゼリーをスプーンですくっていたところだ。
「二十九です」
「へえ、来年三十?」
……なぜ来年の年齢の話をするのだ。四捨五入する意味は?
え、もしかして私の年齢に含むところでもあるのかしらこの人。
しかし反応するのも悔しいので、流す。
「ええ、そうです」
「オレよりも年上なんだ。ぼやっとしてるから、年下かと思った」
木下さんは様子を伺うように、私の顔を覗き込んでくる。涼し気な印象の、整った顔立ち。
神前さんと並べば細く見えるけど、こうして単体で見てみると十分男性的だった。テーブルに置かれた大きな手の、縦長の爪はきれいな桃色をしているが、指の節は出張っていて、女性のものとは違う。
モテそうだなあ。こうして距離が近いのだって、親しみやすいと取る人もいるだろう。
「ねえ、年下の上司とかやりづらくないの」
木下さんの目は窓の外を見ている。
「あんまり、上司を年下と感じたことないので。むしろその年下の方がやりづらく思っているんじゃないでしょうか」
「ふーん、そんなもんか。そういや、三小田あれだろ、南千住の事件で人質になったの、お前だろ。動画見て笑った」
端末の前で手を叩いて笑っている木下さんの姿が簡単に想像できた。
「人が死にかけてるのに笑うなんて、酷いです」
「鈍くせーのな。分析係って、採用試験のときに体力測定ないの?」
「ないです。代わりに専門分野での論述と実技がありますよ」
「ああ、中途だから? なんで転職したの」
「会社がなくなりました」
木下さんは吹き出した。
険が消えて、屈託ない笑顔。お腹の底から笑ってるんだろう。目尻にシワが寄っていて、人好きがしそうに見えた。今この瞬間は。
「幸薄すぎ。呪われてんの」
でも口から出る言葉はやっぱり木下さんだ。
「多分呪われてるかと。こんな風にお昼に先輩に絡まれるくらいには」
ちくりと言い返すと彼は哄笑した。酔ってるのかな。あるいは工場の溶剤にやられたのかも。
「ま、しっかりやってよ。オレはオレで調べたい事があるからさ」
「はい、それはもう」
かつてここまで全力で頷いたことがあっただろうか。いやない。
「あの人、ほんとないわ。混むの嫌だからって、自分のタイミングで一人でメシに行っちまって。そんなんありなのかよっていつも思う。ああはなりたくねーな」
席につくなり始まった、木下さんの田島さんへの愚痴は留まるところを知らず。
うへぇっと、しょっぱい気持ちになる。
私の隣席の神前さんは、あっさり戦線離脱して、プライベートの端末で野球の試合結果を見ている。相槌すら放棄する始末。
やっぱり一人になるべきだったか……。
「木下さん、午前中伺った件ですが」
私はやや強引に話題を変えた。
「そうだそうだ。忘れてた。昨日のイツシマケミカルからアテリアメッキに送った請求書の件だが、担当した藤原って社員は、経験が浅くてミスが多いらしい。請求のミスも常習犯。今回は、彼女が榎沢と上手く連携を取れずに勝手に小切手処理したり、上長に確認しないでに金額間違えた請求書を送付したりして、大騒ぎになっちまったんだと」
「それは……なんというか」
「いるけどさ、そういうどうしても噛み合わない人間ってのは。でもそれ聞くと酷すぎだな、その新人は」
聞いてて、辛くなる話だった。
「毎回ミスするっていうのは、どうしてなんだろうな。前回ミスったところは、気をつけるもんじゃねえの」
仕事のスタンスはそれぞれだが、一般的にそうじゃないかなとは思う。
「あと、郡司洋貴と榎沢のメッセージの件な。あれは不倫ではないと二人とも否定した。あのメッセージは、逆に、不倫の噂が立ってしまったことを、妻の美嘉に弁明するようにと郡司洋貴を榎沢がせっついていたことへの返答だったんだと。実際に、二人の関係は、社内でまことしやかに囁かれていて、郡司美嘉の耳にも入っていたと思われる。それで郡司美嘉と榎沢の仲がぎすぎすして、仕事に支障があったと答えた社員がいた」
榎沢と郡司美嘉は、職場の先輩後輩であり、同時に親しい友人同士だったと聞いていたが、そんな内情があったのか。
木下さんは続けて、榎沢と郡司洋貴が、連れ立って街を歩いているところを目撃した社員がいることや、社内の空き会議室で密会しているところに鉢合わせたという証言を得ていることも教えてくれた。
本当に、不倫ではなかったのだろうかと、下世話な疑いを持ってしまう。
ちなみに、郡司洋貴は、事件当時、社内の会議に出席していてアリバイはしっかりあった。
「ご確認、ありがとうございました」
「ああ、そうそう、これは貸しな、三小田」
「え。頼んでないのに」
「でも、調べてほしがってただろ? あとでオレの頼みも聞いてちょうだい」
「後輩にたかるな」
端末をオフにして、神前さんが話に割り込んできた。
「なんだ、話聞いてたのか神前」
「何が貸しだ。本来そっちの仕事を手伝ってるんだ、こちらは。少しは感謝しろ」
神前さんに睨まれて、木下さんは笑みを深くした。
「そういや、どうすんの? あの在庫ズレの照合。まさか半年分の塩酸の在庫のズレを照合するのか、わざわざ納品書と請求書を照らし合わせて」
それを期待しているというような目で、彼はこちらを見ている。
「紙ベースでちまちまやってられるか。効率も悪いし精度も低すぎる」
「へえ。なんかいい方法があるのかよ」
「結果だけ教えてやる」
「経過がわからなきゃ、情報が正確かわからないじゃん」
「どういう方法で捜査するか。それは分析係の問題だ、お前には関係ないだろ、木下」
「独善的だなー。いつもそんな言い方してんの? だから嫌われるんだよ、神前」
一気にテーブル周辺の気温が下がった。
こういう雰囲気って苦手だ。なにより、ここでこの二人を止めるのが自分しか居ないってことが嫌。
「……あの、木下さん、作業が終わったらその工程も添えて報告しますので。今はまだアテリアメッキにデータの提出を依頼しているだけですから、その方法でできるとも限らないんですよ」
「ふーん、そうなんだ。よかったな神前。お前の後輩はちゃんとコミュニケーションとれるみてーだぞ。お前も、三小田のこと見習って、みんなと仲良くする努力した方がいいぜ」
木下さんは肘をついたままハンバーグの残りを口に放り込んだ。私の視線なんか気にもとめない。
久慈山さん曰く、この二人は元々もう少し和やかだったらしいが、到底そうは思えない。
木下さんの面倒くさい絡みってこれか。
兄貴風を吹かせるというより、挑発だよなあ、ほとんど。これが彼の親しさの表し方だって言うなら屈折してる。
普通、トラブルがあった相手には、態度を改めたりするものじゃないの。さっきの仕事のミスの話じゃないけど。
とりあえず、神前さんには大人の対応をお願いしたい。
「神前、電話来てんぞ」
木下さんに指摘され、神前さんは端末を持って立ち上がり、店の外へ出ていった。
窓の外に、スーツの上着をはためかせながら、仏頂面で話している彼の姿が現れる。
「三小田って歳いくつ?」
木下さんが、食後のコーヒーを飲み始めた。
私はさばの完食は諦め、セットでついてきた小さなフルーツゼリーをスプーンですくっていたところだ。
「二十九です」
「へえ、来年三十?」
……なぜ来年の年齢の話をするのだ。四捨五入する意味は?
え、もしかして私の年齢に含むところでもあるのかしらこの人。
しかし反応するのも悔しいので、流す。
「ええ、そうです」
「オレよりも年上なんだ。ぼやっとしてるから、年下かと思った」
木下さんは様子を伺うように、私の顔を覗き込んでくる。涼し気な印象の、整った顔立ち。
神前さんと並べば細く見えるけど、こうして単体で見てみると十分男性的だった。テーブルに置かれた大きな手の、縦長の爪はきれいな桃色をしているが、指の節は出張っていて、女性のものとは違う。
モテそうだなあ。こうして距離が近いのだって、親しみやすいと取る人もいるだろう。
「ねえ、年下の上司とかやりづらくないの」
木下さんの目は窓の外を見ている。
「あんまり、上司を年下と感じたことないので。むしろその年下の方がやりづらく思っているんじゃないでしょうか」
「ふーん、そんなもんか。そういや、三小田あれだろ、南千住の事件で人質になったの、お前だろ。動画見て笑った」
端末の前で手を叩いて笑っている木下さんの姿が簡単に想像できた。
「人が死にかけてるのに笑うなんて、酷いです」
「鈍くせーのな。分析係って、採用試験のときに体力測定ないの?」
「ないです。代わりに専門分野での論述と実技がありますよ」
「ああ、中途だから? なんで転職したの」
「会社がなくなりました」
木下さんは吹き出した。
険が消えて、屈託ない笑顔。お腹の底から笑ってるんだろう。目尻にシワが寄っていて、人好きがしそうに見えた。今この瞬間は。
「幸薄すぎ。呪われてんの」
でも口から出る言葉はやっぱり木下さんだ。
「多分呪われてるかと。こんな風にお昼に先輩に絡まれるくらいには」
ちくりと言い返すと彼は哄笑した。酔ってるのかな。あるいは工場の溶剤にやられたのかも。
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