19 / 48
19 ギフト
しおりを挟む
色付いた木々の葉が散り、しばらくすると昼間の気温が一気に下がった。
山から吹き下ろす風が冷たさを増し、刃のように鋭くなると冬の到来だ。
近いうちに雪が降り始めるな――。
山の麓で十年も暮らせば子どもでもわかることだ。
思えば、その年はおかしな年だった。
春先から長雨が続き、夏なのにひんやりとした毎日で、秋になっても穀物はなかなか実らなかった。
家の食物庫はがらんとしていて半分ほどしか貯蔵がなかった。
「夏まで持つかどうか……」
夜中に両親が嘆いているのを聞き、子ども心になんとかしなければと、雪がちらつく中、早朝から山に入って食料を探していた。
取りこぼしている木の実とか、動物が食べ残した肉片とか、何か両親が喜びそうなものを。
普段なら足を踏み入れない斜面を上っている時だった。
落ち葉に隠れていた木の根っこに足をとられ、斜面を転がり落ちてしまった。
気がつくと甘い匂いに包まれていた。
慌てて体を起こすと頭がズキズキと痛んだ。
痛むところに手を当ててみたが、血はついていない。
甘い匂いを放つものを見つけなければ。食料ならば転がり落ちた甲斐があるというものだ。
足で積もった落ち葉を払いながら探したが、辺りには命を失ったものしかなかった。
枯れ葉。枯れ草。育たず朽ちてしまった若木。
違う。違う。違う。
この甘美な匂いを放つものは、こんなありふれたものとは違って並外れて美しいものに違いない。
どれくらい探しただろう。
ついに、それを見つけた。
黒や茶色でごちゃ混ぜに塗られた世界にすっと立ち、凛とした花を咲かせている。
この時期に咲く花があるなんて――。
見たこともない深紅の花びらの真ん中に、オレンジ色の蜜のようなものが溜まっている。
鼻を近づけると、あまりの匂いの強さにむせてしまった。
特別なものを見つけた――。
これで腹が膨れる訳じゃない。高く売れるかもわからない。それでも――。
この花を見つけるために、ここまで落ちたのだと――落とされたのだと確信した。
どうやったら蜜をこぼさずに持って帰られるだろう。
一番大切なコートを脱ぐと、ためらいもなく地面に敷き、その上に根っこごと深くくり抜いた花を乗せ、辺りの土を足した。
そうして花びらを潰さないように軽く丸めた。
寒さなど感じなかった。高揚感が全身に熱気を与えてくれた。
斜面はほとんど腹ばいの状態で登った。
腕を伸ばして花をそっと上にやる。それから体を持ち上げる。ずり落ちては這い上がり、ずり落ちては這い上がる。
そうやって、やっとのことで元の山道まで辿り着くと、土まみれの状態で家に帰った。
両親は喜んではくれなかった。
それよりも、一枚しかない綿入りのコートを泥だらけにして、穴まで開けたことをひどく叱った。
花だけは捨てずに植えることを許された。
ひび割れたボウルに植えて、日のあたる野菜干し場の隅に置き、毎日飽きもせず眺め続けた。
一週間経っても、二週間経っても、花は枯れなかった。
最初におかしくなったのは父親だ。ぶつぶつとうわ言を言うようになり働かなくなった。
母親もぼんやりすることが多くなり、食事の支度も掃除も洗濯もしなくなった。
それでも「ご飯作って」と言うと食事を作り、「服を洗って」と言うと洗濯をするのだった。
叱っていた十歳の子どもの言いなりになるなんて。
家の中は陰鬱で退屈なので雪でも雨でも外で遊んだ。
ある日、腹がすいて家に帰ると両親が倒れていた。
母親の背中には斧が刺さっており、父親は目を見開いたまま息絶えていた。
ああ、もうここにはいられない――。
二人の死体を前に思ったのはそれだけだった。
それでも、あの花だけは絶対に手放せない――そう思い、ボウルごと抱えると山を下りた。
雪解けが始まった町は、春の訪れを祝う人で溢れかえっていた。
町が歓喜にわく中、身寄りのない孤児として、ひっそりと教会に身を寄せることができた。
そこにはいじめる子も体罰を与える大人もいたが、いつの間にか言うことを聞いてくれるようになっていた。
それで分かった。
蜜には不思議な作用があったのだ。おそらく自分だけが耐性を持っている。
そして、蜜の匂いを嗅いだ者に、自分が影響を与えることができるのだ。
やはり、あの時の滑落は偶然ではなかった。
ギフトを授かったのだ!
花さえあれば怖いものなどない。
住みたい家を見つけると、蜜に浸した布切れを持参し大家と会った。
何度か通っているうちに、「家賃は結構です。さあどうぞ。これが鍵です」と通された。
生活に必要なものも、「お代は結構です」と言われる。
寒さに震えることも腹をすかせることもなくなった。
そんな生活が数年続いた頃、男が訪ねてきた。
男には初めから全部バレていた。ずっと見張っていたという。
なぜ他人を操れるのか聞かれて正直に答えた。なぜだか男には隠し事ができない気がした。
「お前に仕事をやろう」
そして王宮に連れて行かれた。王の御前で跪くと、その男に紹介された。
「薬師のモリガンです」
結局、王も父親と同じ末路を辿った。
内戦が起きると、男に言われるがまま隣国へ逃れた。
あの花は、国を渡ろうと、日の光が届かない地下にあろうと、今もなお相変わらず美しく咲き誇っている。
ドアをノックする音で、モーリンは現実に引き戻された。
「モーリン様。お客様でございます」
書斎でうたた寝をして久しぶりに夢を見たらしい。
もう何年も思い出すことなどなかったのに。
客間では間者の一人がソファーにふんぞりかえっていた。
勝手に所望したらしく、赤ワインのボトルを左手に持ち、ぞんざいにグラスに注いでいる。
モーリンが入ってきても気にすることなくグラスを口に運ぶ。
「よお、旦那」
マクシミリアンをつけさせた者だ。
「金なら渡したはずだが」
「そんなんじゃねーよ。仕事の話さ。なんかねーのかよ。もう暇で暇で。酒を飲むくらいしかすることがなくってさ」
ならば酒を飲んでいればよかろうに。
「じきに働いてもらうことになる。今のうちに好きなだけ飲んでおけ」
「そうかい? んじゃま、そうさせてもらうとするか。ああ、これ開けちまったから、いいよな?」
男がボトルを掴んで軽く振った。
「ああ、好きにしろ」
「そんじゃ、ま、近いうちに」
男はモーリンの機嫌が悪くなる前に高級ワインを持って去った。
それにしても、内乱が終わればあの男が王になるものだとばかり思っていた。
まさか宰相の地位に甘んじるとは。
モーリンはカーテンを引き、窓をいっぱいに押し開けた。
客の顔も会話も漏れぬよう、客間は昼間でも常にカーテンを閉めている。
窓のそばに立っていると、風が遠慮がちにモーリンの頬を撫でていった。
雲雀がこれみよがしに空へ上っていく。春がそこまで来ている匂いがする。
ふと空を見上げて思う。自分は何を待っているのだろう。
何か、誰かを待っていたような気がするが……。
時が経ちすぎて、もうわからなくなってしまった。
山から吹き下ろす風が冷たさを増し、刃のように鋭くなると冬の到来だ。
近いうちに雪が降り始めるな――。
山の麓で十年も暮らせば子どもでもわかることだ。
思えば、その年はおかしな年だった。
春先から長雨が続き、夏なのにひんやりとした毎日で、秋になっても穀物はなかなか実らなかった。
家の食物庫はがらんとしていて半分ほどしか貯蔵がなかった。
「夏まで持つかどうか……」
夜中に両親が嘆いているのを聞き、子ども心になんとかしなければと、雪がちらつく中、早朝から山に入って食料を探していた。
取りこぼしている木の実とか、動物が食べ残した肉片とか、何か両親が喜びそうなものを。
普段なら足を踏み入れない斜面を上っている時だった。
落ち葉に隠れていた木の根っこに足をとられ、斜面を転がり落ちてしまった。
気がつくと甘い匂いに包まれていた。
慌てて体を起こすと頭がズキズキと痛んだ。
痛むところに手を当ててみたが、血はついていない。
甘い匂いを放つものを見つけなければ。食料ならば転がり落ちた甲斐があるというものだ。
足で積もった落ち葉を払いながら探したが、辺りには命を失ったものしかなかった。
枯れ葉。枯れ草。育たず朽ちてしまった若木。
違う。違う。違う。
この甘美な匂いを放つものは、こんなありふれたものとは違って並外れて美しいものに違いない。
どれくらい探しただろう。
ついに、それを見つけた。
黒や茶色でごちゃ混ぜに塗られた世界にすっと立ち、凛とした花を咲かせている。
この時期に咲く花があるなんて――。
見たこともない深紅の花びらの真ん中に、オレンジ色の蜜のようなものが溜まっている。
鼻を近づけると、あまりの匂いの強さにむせてしまった。
特別なものを見つけた――。
これで腹が膨れる訳じゃない。高く売れるかもわからない。それでも――。
この花を見つけるために、ここまで落ちたのだと――落とされたのだと確信した。
どうやったら蜜をこぼさずに持って帰られるだろう。
一番大切なコートを脱ぐと、ためらいもなく地面に敷き、その上に根っこごと深くくり抜いた花を乗せ、辺りの土を足した。
そうして花びらを潰さないように軽く丸めた。
寒さなど感じなかった。高揚感が全身に熱気を与えてくれた。
斜面はほとんど腹ばいの状態で登った。
腕を伸ばして花をそっと上にやる。それから体を持ち上げる。ずり落ちては這い上がり、ずり落ちては這い上がる。
そうやって、やっとのことで元の山道まで辿り着くと、土まみれの状態で家に帰った。
両親は喜んではくれなかった。
それよりも、一枚しかない綿入りのコートを泥だらけにして、穴まで開けたことをひどく叱った。
花だけは捨てずに植えることを許された。
ひび割れたボウルに植えて、日のあたる野菜干し場の隅に置き、毎日飽きもせず眺め続けた。
一週間経っても、二週間経っても、花は枯れなかった。
最初におかしくなったのは父親だ。ぶつぶつとうわ言を言うようになり働かなくなった。
母親もぼんやりすることが多くなり、食事の支度も掃除も洗濯もしなくなった。
それでも「ご飯作って」と言うと食事を作り、「服を洗って」と言うと洗濯をするのだった。
叱っていた十歳の子どもの言いなりになるなんて。
家の中は陰鬱で退屈なので雪でも雨でも外で遊んだ。
ある日、腹がすいて家に帰ると両親が倒れていた。
母親の背中には斧が刺さっており、父親は目を見開いたまま息絶えていた。
ああ、もうここにはいられない――。
二人の死体を前に思ったのはそれだけだった。
それでも、あの花だけは絶対に手放せない――そう思い、ボウルごと抱えると山を下りた。
雪解けが始まった町は、春の訪れを祝う人で溢れかえっていた。
町が歓喜にわく中、身寄りのない孤児として、ひっそりと教会に身を寄せることができた。
そこにはいじめる子も体罰を与える大人もいたが、いつの間にか言うことを聞いてくれるようになっていた。
それで分かった。
蜜には不思議な作用があったのだ。おそらく自分だけが耐性を持っている。
そして、蜜の匂いを嗅いだ者に、自分が影響を与えることができるのだ。
やはり、あの時の滑落は偶然ではなかった。
ギフトを授かったのだ!
花さえあれば怖いものなどない。
住みたい家を見つけると、蜜に浸した布切れを持参し大家と会った。
何度か通っているうちに、「家賃は結構です。さあどうぞ。これが鍵です」と通された。
生活に必要なものも、「お代は結構です」と言われる。
寒さに震えることも腹をすかせることもなくなった。
そんな生活が数年続いた頃、男が訪ねてきた。
男には初めから全部バレていた。ずっと見張っていたという。
なぜ他人を操れるのか聞かれて正直に答えた。なぜだか男には隠し事ができない気がした。
「お前に仕事をやろう」
そして王宮に連れて行かれた。王の御前で跪くと、その男に紹介された。
「薬師のモリガンです」
結局、王も父親と同じ末路を辿った。
内戦が起きると、男に言われるがまま隣国へ逃れた。
あの花は、国を渡ろうと、日の光が届かない地下にあろうと、今もなお相変わらず美しく咲き誇っている。
ドアをノックする音で、モーリンは現実に引き戻された。
「モーリン様。お客様でございます」
書斎でうたた寝をして久しぶりに夢を見たらしい。
もう何年も思い出すことなどなかったのに。
客間では間者の一人がソファーにふんぞりかえっていた。
勝手に所望したらしく、赤ワインのボトルを左手に持ち、ぞんざいにグラスに注いでいる。
モーリンが入ってきても気にすることなくグラスを口に運ぶ。
「よお、旦那」
マクシミリアンをつけさせた者だ。
「金なら渡したはずだが」
「そんなんじゃねーよ。仕事の話さ。なんかねーのかよ。もう暇で暇で。酒を飲むくらいしかすることがなくってさ」
ならば酒を飲んでいればよかろうに。
「じきに働いてもらうことになる。今のうちに好きなだけ飲んでおけ」
「そうかい? んじゃま、そうさせてもらうとするか。ああ、これ開けちまったから、いいよな?」
男がボトルを掴んで軽く振った。
「ああ、好きにしろ」
「そんじゃ、ま、近いうちに」
男はモーリンの機嫌が悪くなる前に高級ワインを持って去った。
それにしても、内乱が終わればあの男が王になるものだとばかり思っていた。
まさか宰相の地位に甘んじるとは。
モーリンはカーテンを引き、窓をいっぱいに押し開けた。
客の顔も会話も漏れぬよう、客間は昼間でも常にカーテンを閉めている。
窓のそばに立っていると、風が遠慮がちにモーリンの頬を撫でていった。
雲雀がこれみよがしに空へ上っていく。春がそこまで来ている匂いがする。
ふと空を見上げて思う。自分は何を待っているのだろう。
何か、誰かを待っていたような気がするが……。
時が経ちすぎて、もうわからなくなってしまった。
1
あなたにおすすめの小説
無属性魔法使いの下剋上~現代日本の知識を持つ魔導書と契約したら、俺だけが使える「科学魔法」で学園の英雄に成り上がりました~
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は今日から、俺の主(マスター)だ」――魔力を持たない“無能”と蔑まれる落ちこぼれ貴族、ユキナリ。彼が手にした一冊の古びた魔導書。そこに宿っていたのは、異世界日本の知識を持つ生意気な魂、カイだった!
「俺の知識とお前の魔力があれば、最強だって夢じゃない」
主従契約から始まる、二人の秘密の特訓。科学的知識で魔法の常識を覆し、落ちこぼれが天才たちに成り上がる! 無自覚に甘い主従関係と、胸がすくような下剋上劇が今、幕を開ける!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
【完結】うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜
キノア9g
ファンタジー
「異世界に転移したら、ぼっちでした!?」
20歳の普通の会社員、ぼっちーが目を覚ましたら、そこは見知らぬ異世界の草原。手元には謎のスマホと簡単な日用品だけ。サバイバル知識ゼロでお金もないけど、せっかくの異世界生活、ブログで記録を残していくことに。
一風変わったブログ形式で、異世界の日常や驚き、見知らぬ土地での発見を綴る異世界サバイバル記録です!地道に生き抜くぼっちーの冒険を、どうぞご覧ください。
毎日19時更新予定。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。
死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。
命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。
自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる