蓬莱皇国物語 Ⅳ~DAY DREAM

翡翠

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   対決

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 3日後、護院家からサロンへの招待状が届いた。 

「来ましたね」 

「いよいよだな」 

「武、準備をしましょう」 

「うん」 

 武の生命を執拗に狙い続けた者たちに、一矢報いるチャンスを高子夫妻がセッティングしてくれた。 

 二度目は有り得ない。 これは最初で最後のチャンスだ。 サロンは明後日。 誰もが万全の準備をして出向く事に動いていた。。 

「武さま、少々出掛けて参ります」 

 携帯を切った周が言った。 

「あ、うん、いってらっしゃい」 

 武は笑顔で見送ったが出掛けた周は完全な正装だった。 

 これからが正念場。 竜笛と高辻が繋げてくれたチャンス。 全員が互いに頷き合った。 

「では、『雲居』は確かに発見されたのですな?」 

「そうですの、錦小路にしきこうじさま。 それに発見した方、『雲居』を鳴らす事が出来ますのよ?」 

「ほお…鳴らぬと言われ、実際に誰もが鳴らせられなかったものを、吹き鳴らす者が出たと申されますか」 

「ええ、息子の知り合いの方ですの」 

 高子は満面の笑みで、錦小路と呼ばれた老人に答えた。 

 |錦小路 守貞《にしきこうじもりさだ』。 武の祖父のすぐ下の異母弟であるが生母の身分が低かった為に、成人時に『錦小路』姓を与えられて貴族に降りた人物だった。

 武には大叔父、雫には伯父になる。 

「雅久さん」 

「はい」 

 隣との襖の手前に置かれていた金屏風の後ろから『雲居』を手に雅久がいざり出た。 雅久はロサンゼルスで武から贈られた、あの紫色の着物をまとっていた。 透けるように白い肌。 濡れた切れ長の目。 下唇がぽってりと紅く、漆黒の黒髪は艶やかに肩を覆っていた。 

「まずは、『雲居』を」 

「はい、御中連おちゅうれんさま(おくさま=摂関夫人の尊称)どうぞ」 

 木箱から取り出した竜笛を手渡した。 

「どうぞ、錦小路さま、若さまも御改めください」 

 守貞の横にいるのはその息子常貞つねさだ。 雫にとっては従兄でもある。 

「名越、貴公は確か笛を嗜んだな? 試しに吹いてみよ」 

 名越 時継なごしときつぐ。 父方の祖母が皇家の出身であり妻が貞守の異母妹、つまり雫の母史子の異母姉に当たる。 

 この人間関係を知って、一番げっそりしたのが他ならぬ雫だった。 身内が身内の生命を脅かした。 しかも身内である雫が警護していたのだ。 戦国でもあるまいに身内同士の争いで、夕麿たちが再三危険にさらされたのだ。 

「ではお言葉に甘えまして」 

 時継が『雲居』を手に取り、唇に当てて息を吹き入れた。 当然ながら『雲居』は鳴らない。 時継はそれなりに名前の通った横笛の奏者であった。 得意は横笛でも竜笛も奏じる。 それなりの自負があった。 だがどんなにしても《雲居》は鳴らなかった。 試しに貞守と常貞が吹いてみたが、やはり息を吹き入れる音がするだけ。 

「やはり、『雲居』は吹き手を選ぶようですね」 

 それまで無言だった護院 久方が言った。 その声の響きは高辻 清方とそっくり同じに聞こえた。 高子が『雲居』を受け取り雅久に手渡した。 

「雅久さん、『雲居』の音色を聴かせてくださいませ」 

「はい」 

 雅久は柔らかな笑みを浮かべて指先で『雲居』の機嫌を伺うように撫でてから、そっと唇を当てて息を吹き込んだ。 

 竜の鳴き声と呼ばれる高く澄んだ音が響いた。 曲は武が『蘭陵王』を希望した。 だから武の為に雅久はそれを奏でた。 

 誰も声が出なかった。 六条家の名笛『忍冬』の素晴らしい音色を聴いた事がある高辻すら、『雲居』の響きに言葉をなくして聴き惚れてしまう。 

「ありがとうございます」 

 吹き終えた雅久が竜笛を置いて、手をついて頭を下げた。 

「素晴らしい。 竜笛の音色と玲瓏れいろうたる吹き手! 大いに気に入った。 久方どの、如何でしょう。 この吹き手ごと『雲居』をお譲りいただけませんかな?」 

 貞守が上機嫌で言い、雅久を舐めるような目で見た。 雅久は不快感に全身の毛が逆立ち、肌が粟立つのを感じたが、黙ってじっと顔を伏せたままでいた。 

「残念ながらそれは私にはお答え出来かねます。 彼は既にさる御方の臣でごさいますれば」 

 摂関貴族の一つである護院家当主をいくら元は皇家の一因とはいえ、無碍むげにするような真似は出来ない。 

「いや欲しい。『雲居』の音色の素晴らしさもさることながら類い希なる美形の奏者。 是非我がものとして寵愛したい!」 

 久方の横にいる高辻は、この老人を蹴り飛ばしてやりたくなった。 人を人とも思わないこんな男が、裏で暗躍していたのかと思うと腸が煮えくり返りそうだった。 

「それではあちらさまと交渉なされませ。 皆さま方、どうぞお入りくださいまし」 

 高子が金屏風を脇に移動させて、畳にきっちりと座って襖を開いた。 そこに立っていたのはもちろん武たちだった。 

「伯父上、あなたにそっちの趣味がおありだったなんて、最近まで知りませんでしたよ」 

 雫が周囲をうかがいながら進み出た。 

「雫! 貴様、このような所で何をしている!?」 

「恋人の実家に御招待いただいたので、数日前から滞在しています」 

 雫が軽く視線をやると高辻は微笑みで返した。 雫の後ろから義勝が歩み出て、伏して震えていた雅久を抱き起こした。 

「困りますね、錦小路さま。 これは俺の妻でね、稚児趣味のエロジジイにやるわけにはいかないんです」 

 夕麿は武の腕を自ら放して雫の横に進み出た。

 いつも震えてばかりいた。多々良の事件の事が怖かった。あの事件にもこの男が関わっていたと聞かされたばかりだった。恐怖と嫌悪でいつも全身が震え、脚が竦んで動けなかった。だがもう逃げたくない。逃げ続けている限りきっと前に進めない。

「成瀬さん、下品ですよ」

「こんな時にそれはないと思いますが、夕麿さま?」

「ふふ」

 雫の言葉に返事の代わりに向けられた笑顔に彼は言葉を失った。妖艶としか表現のしようがない笑顔だった。

 当然、守貞も喉を鳴らした。

「育ち過ぎは可愛げがないと佐久間医師に言ったそうですね」

 真っ直ぐに守貞を見下ろして低く言った。夕麿の眼差しは怒りで見詰める者を、凍りつかせてしまいそうな程に冷たく鋭かった。

「馬鹿ですね、伯父上。夕麿さまは抱く側になったと思ってるでしょう?」

「な、何?」

「しっかり現役ですよ、抱かれる方も」

「現役って…成瀬さん、私はまだ10代なんですが…」

 雫の言葉に夕麿が苦笑する。そこへ高辻が近付いて、軽く雫を蹴っ飛ばして言った。

「いつまで夕麿さまに鼻の下をのばしてるんです、雫?」

「いつ出て来るかと思ったら、やっと出て来たか、清方」

「漫才は余所でお願いします」

 見かねた周が武と進み出た。

「えっと、大叔父さま。もし夕麿に手を出したなら、今頃、八つ裂きではすまない所です。多々良のようなのは老人には無理でしょうから」

 夕麿に寄り添いながらそう告げた武の顔は、普段の愛らしい顔から一変していた。

「小僧が生意気な!」

「僭越も程々になさいませ、錦小路さま。あなたの御身分はあくまでも元皇家。紫霞宮さまは日陰の御身とはいえ、れっきとした皇家の御一員ですぞ」

 周の声がよく響き辺りの空気を震わせた。

「久我の若造か。随分と態度が大きいが、紫霞宮家の大夫なぞすぐに吹き飛ばせるわい」

「やはりあなたが全ての元凶なようですね?出来ればこんなものを出さずに済ませたく思っていたのですが…仕方がありません」

 深々と溜息吐いた周が内ポケットから出したのは、『勅』と書かれた封書だった。それは今上帝からの命令書という意味を示す。一昨日、周が御園生邸から正装して出て行ったのは、内々にこれを受け取りに行ったのである。

「今上陛下に於かれましては紫霞宮さまを狙った一連の事件を、大変に御不快に思し召していらっしゃいます」

 周は勅書を手に冷めた目で見下ろした。

「さてこれは如何なされます、武さま?」 

 雫が汚いものでも見ているように守貞を指差した。 

「それぞれが辞任してくれたら…頭丸めるくらいで許してやる」 

「頭を丸める? それはどういう事ですか?」 

 夕麿が不思議そうに言った。 

「夕麿さま、ようするに髪を下ろして出家しろって事です」 

 平然と雫が答えたが、武はそこまでは言っていない。 武は一瞬、訂正しようかと思ってやめた。 出家しても門跡とかあって優遇される筈だ。 

「当然、門跡寺には入れないと思ってください?」 

 武の思考を読んだように周が言った。 

「ついでに言うと、貞常さん、名越さん、あなた方も同じ穴のムジナらしいですね。 揃って御稚児趣味とか。 紫霄で身元引受がいなくなった生徒の身元引受人になって、好き放題なさっていたらしいですね? 

 今はまだ武さまや御園生家も一般生徒までは手が回りませんからね」 

「知らん!」 

 名越が叫び貞常は首を振った。 

「どうしても認めない? 仕方ないなあ…穏便に済ませたかったんだがな」 

 そう言うと雫は携帯を取り出して電話を掛けた。 

「成瀬です、良岑刑事局長。 どうぞ、踏み込んで中の者たちを救出してください。 勅許はいただいております」 

 雫が電話をしたのは貴之の父良岑 芳之刑事局長だった。 彼は三人の屋敷に警察官を待機させて、雫からの合図で彼らを踏み込ませたのである。 

「これで逃げられませんよ? 学院の理事室にも学院総長室にも警察官を派遣しました。 我々の勝ちです。 武さまと夕麿さまのお生命を狙わなかったら、もう少しだけ時間があったでしょうけどね」 

 がっくりと肩を落とした三人を、隣室に控えていた警察官が連行して行った。 

 一気に気が抜けたのか、武がその場に座り込んだ。 

「武? 大丈夫ですか?」 

 膝をついて覗き込んだ夕麿を、不思議そうに武が見上げた。 

「夕麿…凄いな。 最初は震えてたのに…あいつの前に行くなんて」 

「怖かったですよ…やっぱり。 でも私はもう過去に負けたくはなかったのです。 そうしないと、前に進めないと思いました」 

 言葉と共に武に縋り付いた。 

「うん…夕麿、頑張ったな。 本当に凄かった」 

 ひとつずつ、少しずつ、前進する事。 

 高辻は二人に優しく微笑みかけた。 

 改めて設けられた席で周は勅書を夕麿に手渡した。 夕麿はそれを推しいただいて開封した。 さっと目を通した夕麿が武を見て言った。 

「武、今上はこの度の事をあなたに申し訳ないと仰られていらっしゃいます」 

「いや…陛下には責任はないと思うけど」 

「それだけ事件が起こった事に、御心を御痛めになられた…という事です。 それでお詫びにあなたの願い事をお聞き届けくださるそうです。 

 どうしますか? 紫霞宮の名前を返上しますか?」 

 紫霞宮ではなく御園生 武に戻りたい。 それを武が何よりも望んでいる事は誰もが知る真実だった。 宮名を返上すれば恐らく、財閥の御曹司としての立場でだけ生きて行ける。 だから夕麿は武にそう問い掛けたのだ。 

 だが武は静かに首を振って口を開いた。 

「捨てたいってずっと思ってるよ? その方が楽だろうしね。 

 でも夕麿、考えたんだ。 俺が紫霞宮でなくなったら、この次に特別室の住人が出現した時、誰がその人を救い出せるの? もし誰かがその人の生命を脅かしたら誰が守るの?」 

 言葉を切って武はそこにいる皆を見回した。 

「俺にはみんながいてくれたから、解決する事が出来た。 でも次の住人には誰もいないかもしれない。 だから俺はその人が学院から出て生きて行ける場所になる為に、紫霞宮の名前を捨てないでいようと思う。 

 ダメかな?」 

 その問い掛けに全員が首を振った。 

「ダメなわけがないでしょう、武」 

「おとなの発言だな、武」 

 それぞれが口々に武の言葉に賛同した。 

「夕麿、俺の望みは…今後、特別室の住人が現れた場合、俺と同じ条件で学院から出られるように許可が欲しい。 その人を紫霞宮家の一員として迎えたい。 紫霞宮はそのような立場の存在の受け入れ場所として存続し続ける事を希望する。 

 そう返事をお願いする」 

 同じ悲劇を繰り返さない為に。もう特別室の住人が早世するなんで伝説はなくす。誰にでも幸せになる権利はある。制限が付いても学院から出て生きる事に意味がある。愛する人がいながら離されて、ひとりで死んで逝かなければならなかった螢。彼のような存在を二度とつくってはならない。 

「夕麿、宮中や公家のルールは前例がある事、だったよね?」 

「ええ」 

「じゃあ、俺が前例になる。 俺という前例があれば、救い出す道が出来るよね?」 

「特例が前例になる。 珍しい事ではありませんわね。 私たちも全力で協力させていただきますわ、ね?」 

 高子の言葉に夫久方も強く頷いた。 

「ありがとうございます」 

 深々と頭を下げた武に高子は優しく微笑んだ。 

「清方が並々ならぬ御恩を頂戴ちょうだいいたしました。 何をさせていただいでも、その御恩に報いるには足らないと思っています」 

「いえ…先生にはたくさんお世話になりましたから」 

 武は絶対に自分が誰かにした事を自慢しない。 出来る事をしただけだと思っていた。 

「皆さま、清方を護院家の籍に入れる事になりました」 

 久方が笑顔で告げた。 

「本当は実子なのですから、そのように届け出をしたかったのです。しかし今となっては不可能でして…やむを得ず、養子として当家の籍に入れる事になり、本日届け出をいたしました」 

「それは…おめでとうございます」 

「じゃあ、もう高辻先生じゃないんだ? 護院先生?」 

 武が本当に喜び一杯の顔で尋ねた。 

「それですが…武さま。よろしければ名前の方でお呼びいただけませんか? その、新しい姓に慣れるまで時間がかかりそうですし…」 

「あ、そうだね。じゃ、清方先生」 

「はい、今後ともよろしくお願いします」 

 誰かが幸せになる。それは武にとってとても嬉しい事だった。 

「じゃあ、成瀬さんだけ姓で呼ぶのはアンバランスだから、統一しちゃう?」 

「武さまがお望みであらしゃりましたら」 

「うん、そうしよう」 

 皆、家族で仲間だから。 武はこれまでにない程、幸せな気分だった。武たちが帰宅すると貴之と敦紀が待っていた。貴之はかなりの荷物と一緒だった。

「申し訳ごさいません、武さま。その…勘当されてしまいました」

 肩を落として貴之が言った。驚いて話を聞くと敦紀との事がバレたという。

「ですが、貴之。あなたは良岑家のただひとりの子息でしょう?お父上はどうなさるつもりなのです」

「それが…アメリカに滞在中に、叔母夫婦が事故で急逝しました。従兄弟たちがまだ小学生で、両親が引き取ったのです。だから…後継ぎは俺でなくても良くなったのです」

 叔母夫婦の事故死は聞かされていたが、ちょうどロサンゼルスの方も大変な時期と重なっていた。だから帰宅するまで家族が増えた事すら、貴之には知らされていなかったのだと言う。

 貴之には悲壮感などなくこれで自由になったと笑っている。

 武は慌てた。だが夕麿の耳打ちで納得した。夕麿は武にこう言ったのだ。

「芳之氏は恐らく、貴之の思うままに生きて欲しいと願われたのでしょう」

 武の為に生きる。武と夕麿に忠義を尽くす。 身内の不幸よりもそれを選んだ貴之を、家にとらわれずに自由に望むままにいさせたい。 だから同性の恋人を持ったという表向きの理由で、大切な一人息子を追い出したのだ。 良岑家の後継ぎとしての立場は、いずれ武と家との板挟みになる。 息子の一番の願いが武への忠義ならばと。 

「で、御厨は?」 

「両親に貴之さんの事を話しました。 そうしたら…身元引受は取り消さないけと、家に帰って来なくて良いって…」 

「兄弟、いるんだっけ?」 

「弟が…二人」 

 武は天を仰いだ。 清方のように両親が迎えに来た者が出た。 だがその逆が出た。 家族の大切さは武が一番知ってる。 

 それなのに…… 

「何だか、紫霄の生徒会が移動して来たみたいだな」 

 義勝が苦笑した。 家族が増えるのは嬉しい。 だが本当の家族と離れなければならないのは、辛く悲しい事だと思う。 

「武、そのような顔してはダメよ? 子供はいつか親の元から旅立つもの。 貴之君も敦紀君も親離れするだけよ、ね?」 

「そういう…もの?」 

 武には今一つわからない。 

「あなたは良いのよ? あなたはみんなといるのが、一番のお仕事なのだから」 

 小夜子が満面の笑みで言った。 全員がそれに同意した。 

 太陽が幾つもの星を持つように。 武を中心にして皆がいる。 それが全員の望む事だった。 
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