【完結・R18】花のように微笑み、棘のように傷ついて

とっくり

文字の大きさ
12 / 74

12 ※

しおりを挟む
 トーマスはジャンヌの上に覆いかぶさり、唇を重ね続けた。

 彼の手は自然とジャンヌのワンピースへと伸び、ボタンに指先が触れる。ひとつ、またひとつ――ゆっくりと外していく。

 布地の隙間から下着が覗いた瞬間、ジャンヌは羞恥に頬を赤らめ、思わずぎゅっと目を閉じた。だが、トーマスは気にする様子もなく、そっと手をかけて下着を外す。

 露わになった胸元を見つめたとき、トーマスは小さく息をのんだ。その瞳には驚きと熱が入り混じり、掠れた声が零れる。

「……ジャンヌ。嫌だったら言ってくれ」

「ううん、嫌じゃないわ」
 ジャンヌは勇気を振り絞るように瞳を開き、トーマスの視線をまっすぐに受け止めながら囁いた。

 トーマスの手がジャンヌの胸に触れ、言葉を漏らす。

「柔らかい……」

 ぎこちなく乳房を触ったあと、指は先端を弾き刺激する。

 ジャンヌは、敏感な胸の先端を弄ばれて、身体の中からジンシンとした快楽が這い上がっていた。

「んんっ…!」
「…ジャンヌ?気持ちいい?」
 甘い声が漏れ出たジャンヌに、トーマスの下半身が固くなっていく。

 胸の先端が固くなったのがわかると、トーマスは頂を口に含んだ。
 どの程度の強さで吸えばよいのか、ジャンヌの反応を見ながら、舌の刺激を繰り返す。

「あっ…あぁっ」

 頂を吸われたジャンヌは、彼の熱い舌の感触に秘部が潤っていくのがわかった。

「あぁんっっ…」
 強く吸われ、快感が突き抜けたようになり声が上がる。

「ジャンヌ、感じてる?」
 強めに吸うと反応が良いことがわかり、舌で転がしながら強めに刺激していく。

「んんっ、気持ちいい…」
乳首ここ気持ち良いのか?」

 ジャンヌの反応に気をよくしたトーマスは、どんどん大胆になっていった。

 彼女の頂を強めに吸ったあと、甘噛みを繰り返す。
 ジャンヌの身体がビクビクと震えだし、足と足を擦り合わせる。熱く潤う身体がもどかしかった。

 やがて、トーマスの手はジャンヌの秘部に触れる。じっとりと濡れているのがわかると、ゆっくりと中に一本の指を沈めた。

 ぐちゅっ…ぐちゅっ…

 艶めかしい水音が秘部から聞こえる。

「あっ、んんっ」
「ジャンヌ、すごい濡れてる…指がスルスルと入っていくよ…?」

 潤う秘部から愛液が漏れ出て、トーマスの指を濡らす。

 ヌルヌルとした感触に興奮した彼は、自分の高まりがこのなかに入ると思うと、すでに興奮を隠しきれなくなっていた。

「ジャンヌ、もう挿入いれるよ」
「あん、トーマスっ」

 ジャンヌの秘部に、トーマスの欲望の証が当てられた。欲望の先端がジャンヌのなかに少しずつ沈んでいく。

 欲望の塊は潤う秘部に包み込まれ、トーマスは下半身から背中にかけて突き抜けるような、大きい快感に襲われた。

「あぁ…気持ちいい」
 半分ほど塊を飲み込んだ瞬間、ジャンヌの身体は強張った。

「っ!…い、痛いわ」
 挿入された痛みでジャンヌは顔を歪めた。

「んっ……ジャンヌ、ごめん。もう少しだから我慢してほしい」
 トーマスは快感で顔が惚けそうになるのを堪えて、少しずつ腰を動かしていく。一気に腰を打ち付けたいのを我慢する。

「痛い…」
 ジャンヌは広がる秘部の痛さに苦痛を感じていた。

 愛撫は蕩けそうになるほど気持ち良かったが、挿入にはかなりの痛みが生じている。

「んんっ、すごい……中が気持ち良すぎる」
 トーマスは蕩けた表情をしており、快楽があるようだ。

(うっ…、痛い…まだ、入るの…?)

 トーマスのことは愛しているが、この行為については早く終わってくれることをジャンヌは願った。

 ジャンヌの気持ちとは裏腹に、トーマスは快楽に浸りながら、高まりを根元まで挿入した。

 ジャンヌは眉間に皺が寄り、冷や汗を浮かべる。痛いと口に出せないくらい、痛みが強かった。

「んんっ、ジャンヌのなかすげえ、気持ちいいっ。あぁっ」
 秘部に根元まで挿入したあと、トーマスは一気に腰を激しく律動させる。

 腰を振ると、高まりが密道に擦れる。初めての快感にトーマスは頭が真っ白になりそうだった。

「はぁ、はぁ、あぁ、ジャンヌっ」
 完全に快楽の波に支配されたトーマスは腰を振りながら、ジャンヌの名を呼ぶ。

「んんっ……」
 痛くて余裕がないジャンヌは返事ができない。 

「あ、あぁ、もう、ダメだ、」
「っ、……と…トーマス?」
「あっ、イキそう…っ」

 絶頂間近のトーマスは、更に激しく律動させる。

 ジャンヌの痛みは増していき、痛みを逃すようにため息を漏らす。

「ジャンヌも感じるか?あぁっ、イクっ」

 トーマスは遂に達し、白濁した液をジャンヌのなかに吐き出した。
 そのまま、ジャンヌの上に脱力して覆い被さったトーマスは、快楽の余韻に浸っていた。

 彼が吐き出した熱い液がじんわりとジャンヌの中に広がる。痛みからも解放され、ジャンヌは安堵した。

 トーマスは息を整えたあと、ゆっくりと言葉を発する。

「……めちゃくちゃ気持ち良かった」

 満足げにそう呟いた彼は、ふと視線を下に向けると、足に力が入らずぐったりとしているジャンヌに気づく。
 
「あ、ごめん、大丈夫か?」
「……う…うん…」

「こんなに気持ちがいいなんて、正直、驚いたよ。ジャンヌは……どうだった?」
「…う…うん、良かったわ…」
「そうか。ジャンヌも良かったなら、俺も嬉しい」

 満面の笑みを浮かべて囁くトーマス。
 その笑顔を目にしただけで、ジャンヌは胸が熱くなり――この夜が報われたと心から思えた。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

あなたの隣は私ではないけれど、それでも好きでいてもいいですか、レオナルド様

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢エリアーナには、三年間ずっと抱えてきた秘密がある。 婚約者であるヴァルフォード公爵・レオナルドへの、誰にも言えない恋心だ。 しかし彼の隣にいるのは、いつも幼馴染の伯爵令嬢・ソフィア。 儚げな笑顔と上目遣いで男性を虜にするあざとい彼女に、レオナルドも例外ではないようで—— 「レオ、私のこと嫌いにならないでね?」 「……そんなことにはならない」 また始まった二人の世界。

「妹の方が可愛い」と不倫夫に捨てられた私。どうぞ借金まみれの実家ごと引き取って。私が肩代わりしていた負債、すべてお二人に引き継いでおきました

唯崎りいち
恋愛
「お前より妹の方が可愛い」 不倫した夫は私を追い出し、略奪した妹と笑った。 どうぞ、その「可愛い妹」と地獄までお幸せに。 私が肩代わりしていた実家と店の多額の借金、すべてお二人に引き継いでおきましたから。 「財布」を失った元夫と、逃げ場を失った妹。 身の丈に合わない贅沢を望んだ寄生虫たちの、惨めな末路を特等席で眺めさせていただきます。

側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!

花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」 婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。 追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。 しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。 夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。 けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。 「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」 フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。 しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!? 「離縁する気か?  許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」 凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。 孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス! ※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。 【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】

狂おしいほど愛しています、なのでよそへと嫁ぐことに致します

ちより
恋愛
 侯爵令嬢のカレンは分別のあるレディだ。頭の中では初恋のエル様のことでいっぱいになりながらも、一切そんな素振りは見せない徹底ぶりだ。  愛するエル様、神々しくも真面目で思いやりあふれるエル様、その残り香だけで胸いっぱいですわ。  頭の中は常にエル様一筋のカレンだが、家同士が決めた結婚で、公爵家に嫁ぐことになる。愛のない形だけの結婚と思っているのは自分だけで、実は誰よりも公爵様から愛されていることに気づかない。  公爵様からの溺愛に、不器用な恋心が反応したら大変で……両思いに慣れません。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。 生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。 母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。 そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。 それから〜18年後 約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。 アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。 いざ〜龍国へ出発した。 あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね?? 確か双子だったよね? もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜! 物語に登場する人物達の視点です。

どうぞお好きになさってください

みおな
恋愛
学園に入学して一ヶ月。 婚約者の第一王子殿下は言った。 「学園にいる間くらい自由にさせてくれないか。君が王太子妃になることは決定事項だ。だから、せめて学園に通う二年間は、僕は恋がしたい」 公爵令嬢はその綺麗な顔に冷酷な笑みを浮かべる。 「好きになさればよろしいわ」

夫が運命の番と出会いました

重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。 だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。 しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?

前世で私を嫌っていた番の彼が何故か迫って来ます!

ハルン
恋愛
私には前世の記憶がある。 前世では犬の獣人だった私。 私の番は幼馴染の人間だった。自身の番が愛おしくて仕方なかった。しかし、人間の彼には獣人の番への感情が理解出来ず嫌われていた。それでも諦めずに彼に好きだと告げる日々。 そんな時、とある出来事で命を落とした私。 彼に会えなくなるのは悲しいがこれでもう彼に迷惑をかけなくて済む…。そう思いながら私の人生は幕を閉じた……筈だった。

処理中です...