【完結・R18】花のように微笑み、棘のように傷ついて

とっくり

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 商会から少し離れた商人街の二階に、ハルディは一人で住んでいた。

 部屋に入ると、磨かれた木の床に小さな絨毯、窓には薄い亜麻のカーテンがかけられていた。

「いらっしゃい。トーマス」
 彼の上着を受け取る手つきがやわらかい。指先が袖口を整えたまま、彼の手首にふれる。

「ふふっ…そんなに固まらないで。
今夜は“私達の”になるわ」

 甘えるような、からかうような声音。
 彼女は踵を少し上げ、彼の頬へ軽く口づけた。

「……女の子の部屋に入るのが初めてで」
 トーマスは小さく息を吐きながら、躊躇いがちに話す。

「そうなんだ?トーマスってば、初心うぶなんだね」
 ゆっくりと囁きながら、指先でトーマスの前髪を梳く。

「キスして?」
 熱い眼差しでハルディは強請る。トーマスはハルディの頬をゆっくりと撫でたあと、唇を重ねた。

 ハルディがトーマスの歯列をなぞり、舌を絡ませていく。トーマスはハルディの柔らかな舌を吸うと、二人の唾液が交ざり合った。

「んっ、トーマスのキス、素敵…」
 彼女の言葉は砂糖菓子みたいに舌で溶け、同時にどこかくすぐったかった。

 それから彼女は身体を離し、彼の手を取ってベッドへと招いた。

「ふふふ、トーマスの手、好き」
 そう言って、彼の手を自分の頬へ導く。

「こうやって、やさしく撫でられるのが好きなの……手、温かいね」
 言われるままにトーマスの指が動くと、彼女は目を細め、ふっと笑った。
彼は少し戸惑いながら、熱い眼差しでハルディを見つめた。

「……そんなに見つめられると、私まで熱くなる……どうしてくれるの?」
 小悪魔めいた挑発なのに、どこか甘えている。

 彼が思わず抱き寄せると、ハルディは軽く驚いたふりをして、すぐに腕の中に収まった。

「トーマス、抱いて」
 瞳を絡めながら、再び唇を重ねた。灯が揺れ、世界がかすかに滲む。

 ハルディが彼のシャツに手をかけて、ボタンを一つずつ外していく。固い胸板が顕になると、ゆっくりと指を這わした。

 トーマスはひんやりとしたハルディの指先を感じ、身体を震わす。抑えていた欲望が高まり、ハルディに覆い被さり、再び唇を貪るように重ねた。

「ハルディ……っ」
「んん、トーマス、たくさん愛してね?」
 濡れた唇と潤んだ瞳で見つめられたトーマスは昂まりが一層、大きくなり痛いほど興奮していた。
 
 脱がせたワンピースから、ハルディの大きな胸が露わとなり、両手を這わせて揉みしだく。

「っ、あぁん、んんっ」
 ハルディから甘い声が漏れる。指先が胸の頂を刺激したあと、口に含んだ。

「はぁんっ、気持ちいい…乳首、舐められの好き…」

「…ハルディの乳首ここ美味しい…」

「んっ、んっ、いっぱい舐めて…」
 うっとりした表情を浮かべ、胸を突き出すようにくねらせた後、彼女は彼の頭に指を這わす。

「あん、あんっ…トーマスっ。乳首、噛んで?噛まれるの感じるの…」

「ハルディ、噛まれるのが好きなのか…?」

「はぁんっ、んっ、感じちゃうのっ」
 頂を舌で転がし、リズミカルに吸ったあと、頂を歯先で甘噛みを繰り返す。

「ああっ、いいっ、あんっ、もっと!」
 ハルディは声を荒げ、身体が弓になる。

 乱れる彼女にますます興奮が抑えられなくなったトーマスは頂を噛みながら、両脚の間に手を這わせた。

 下着の中に指を入れ、秘部に触れると、既に愛液が溢れていた。秘部を上下になぞったあと、なかに指をゆっくりと沈めた。

「ハルディ…すごい濡れている…」

「あぁん…トーマス、気持ちいいのっ…なかもたくさん弄って?」

「…ハルディ、どうしてほしい?」
 欲望のスイッチが入ったトーマスは、主導権を握り始めた。

「あん、意地悪っ…舐めてほしい…」

「あぁ、ハルディ、どこ…を?言ってごらん?」

「はぁんっ、んんっ、…舐めて?」
 息も絶え絶えに、蕩けた表情で秘部を自分の指で開いた。その大胆なハルディの行動にトーマスは思わず息を飲み、口角を上げる。

「いやらしいな、ハルディ…自分から強請るなんて」

「……いやらしいの、きらい?」
 秘部を開きながら、蕩けたまま口を開くハルディを焦らすようにトーマスは言葉を返す。

「好きだよ、ハルディ。どうやって舐められるのが好きか、言って?」
 秘部に入れた指を掻き回しながら、トーマスは妖艶に微笑んだ。

「あっあっ、あん、気持ちいいっ、トーマスの舌で、を舐めて欲しいのっ」
 指に快楽を拾い始めたハルディは、ますます乱れ、自分の蕾を顕にして懇願する。

「あぁ、ハルディ、良い子だね…たくさん舐めるよ…」
 トーマスはハルディの秘部に顔を埋め、蕾をねっとりと舐め、甘噛みを繰り返した。

「いいっ、あぁっ、ダメっ、あぁんっ、」
 蕾を刺激するたびになかの指が締め付けられる。絶頂寸前に、指を引き抜き、秘部に埋めていた顔をあげた。

「あん、トーマス、イキそうだったのに…」

「ダメだよ、ハルディ、でイッてほしいから」
 そう言ったトーマスは自分の昂まりをハルディのなかに挿入し、一気に最奥を貫く。

「はあぁんっ、ああっ!!あんっ!」
 貫いた瞬間、秘部が激しく収縮し、ハルディは全身を震わせた。

「んんっ、ハルディ、イキそうなの?」

「あぁっ、トーマス、イキそう…っ、お願い、たくさん突いてっ」
 快楽に歪むハルディの顔を見ながら、トーマスは激しく腰を律動させ、奥を責める。

「ああっ、トーマスの固いの、あっ、あんっ!奥にあたるっ。ああんっ、気持ちいいっ、、おかしくなるっ!」
 昂まりが奥を突くたびに中が締まり、ハルディは喘ぎ、トーマスは絶頂寸前だった。

「あぁ、ダメっ…っ、あんっ、イっちゃう!!」
 ハルディが嬌声をあげたあと、痙攣する。同時にトーマスも欲望を彼女のなかに吐き出した。

「はぁ、はぁ、ハルディ……」

「はぁ、あぁん、トーマス、素敵だったわ…」

 互いの欲望をすべて吐き出したあと、二人はしがみつくように抱き合った。

 汗ばむ肌がぴたりと重なり、鼓動と吐息が混ざり合う。

 燃え尽きたあとの心地よい疲労に包まれながら、静かな眠りへと沈んでいった。








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