96 / 261
高等部 1年生
悩みも積もれば何とやら(前編)
しおりを挟む
「そうだよ。アリアだけはきちんと覚えておいてね?」
穏やかに微笑みながらも、カウイが真剣な目で私を見る。
その迫力に、思わず「ご、ごめん」と謝った。
私の予想に反し、カウイはマイヤに恋愛感情を持っていなかったらしい。
なんか昨日に引き続き、私の“マイヤヒロイン説”が早くも崩れてきてる気がするなぁ。
恋愛モードは高等部に入ってからだから、これから始まるだけなのかなぁ?
「アリア、そろそろ行こうか。マライオくんから聞いた話の事もあるし、このまま女子寮まで送らせて?」
考え込んでいる私にカウイが優しく声を掛けてくれる。
「あ、ありがとう。大丈夫……と言いたいところだけどお願いします!」
「よろこんで」
庭園を出ると、カウイと2人で女子寮に向かって歩き始めた。
今回はカウイの優しさに甘えちゃったな。
『私もカウイを守るからね!』とか偉そうな事を言ったけど、そもそも私は魔法が使えなかった。
魔法が使えない私は魔法が使える人に襲われたら、どう反撃すればいいんだろう?
てか、18歳を過ぎても魔法が使えなかったら魔法が使えない体質って事になっちゃうんだよね??
私……もう15歳だよ? 後3年の猶予しかないじゃん!!
小さい頃から両親ともに《水の魔法》が使えるから、魔法が使える確率は極めて高いって言われてきた。
その言葉に安心して『まあ、いずれは使えるようになるよねぇ~』って思ってたけど、なんだか怪しくなってきたな。
オリュンがいつ襲ってくるか分からないし、あるのか分からないけど“魔法から身を守る方法”を調べてみよう。
はぁ~、なんか考える事が増えてしまったなぁ……。
『考える事が増えてしまったなぁ』と頭を悩ませていた私は、カウイに送ってもらった後、死んだように眠った。
前日にほとんど寝れなかったのと、2日連続でキャパオーバーの悩み事ができ、疲れが限界だったらしい。
そして、次の日。
あれほど悩んでいたというのに、何も考えずに爆寝してしまった!!
ついつい睡魔が勝っちゃったんだよねぇ。
……私って昔から、こういう所あるよなぁ。
後悔しつつも、いつも通り学校へ行き、授業を受けた。
クラスメイトとの仲も、昨日と変わらず好調だ。
少しだけ気が紛れた事に喜んでいると、午後に入ったタイミングで担任のコーサ先生に呼び出された。
「アリアさんの両親が来てます。これから授業が始まるけど、緊急なのですぐにこちらの会議室へ行ってください」
えっ! お父様とお母様が来てる??
な、なんだろう?
急いで指定された会議室に行くと、後ろからカウイもやって来た。
会議室には、私の両親の他にカウイの両親もいる。
お父様とお母様に会うの3日振りだけど、色んな事がありすぎて随分と久しぶりに感じるな。
お父様が申し訳なさそうな表情で私とカウイを見た。
「アリア、カウイくん。授業が始まるのにごめんね」
「いえ、それより緊急だって聞きました。何かあったんですか?」
椅子に腰掛けながら、お父様に質問をする。
カウイも来たって事はオリュンが関係してそうな気もするけど。
私の予想は当たっていた。
テウスさん(カウイの父)が「実は……」と説明を始める。
「昨日、カウイからオリュンくんの事を聞きました。私の方ではオリュンくんが“魔法更生院”を出たという話は聞いていなかったので、急いで確認を取りました」
テウスさんが少しだけ言いづらそうに顔をしかめた。
気遣わしげに私やカウイへと視線を向けると、意を決したように口を開く。
「まだ広まっていない情報なので、公表は控えてください。1週間ほど前、“魔法更生院”にいる人たちが脱走したそうです。まだ人数の把握ができていないのですが、結構な人数が脱走したと聞きました」
──脱走!!?
「まだ犯人が分かっていませんが、どなたかが手引きをしたようです。……その中にオリュンくんもいたようです」
なるほど! だからオリュンはマライオの前に現れる事ができたんだ。
脱走という事は……今はどこかに逃亡中!?
そういえば──
「オリュンの親はどうしてるんですか?」
私の質問にテウスさんの表情が曇った。
いつも明るいホーラさん(カウイの母)も少し俯いている。
テウスさんの代わりに、お父様が躊躇いながらも教えてくれた。
「言うべきかどうか迷ったけど、15歳は一人前の大人だからね。落ち着いて聞いてほしい」
お父様が一息ついた。親たちの緊張が伝わってくる。
「オリュンくんのお父さんは亡くなっていたよ。お母さんは重体で治療中だ」
亡くなった!?
「それって……」
「目撃した人の話によると、オリュンくんに殺されたらしい」
「な、なんで……」
あまりにも信じられない出来事に自分の声が震えているのが分かる。
事件を起こした時さえ、唯一味方をしていたのが親だよ? その親を殺めた?
「なぜ自分を“魔法更生院”に入れたのか──と言っていたらしい。自分の意志でやったのか、操られていたのかまでは正直分かっていない」
テウスさんが改めて、今日ここに来た経緯を説明する。
「カウイからの話もあったので、今後2人にはオリュンくんが捕まるまでの間、警護が必要なのではないかと思ってます。警護をつける前に事情をお話した方がいいと思い、来ていただきました」
「そうだったんですか……お気遣いありがとうございます」
お父様。
ずっと申し訳なさそうな、心配しているような複雑な表情をしている。
「ごめんね、ショックが強い話だったね」
「いえ。一人前の大人と認め、事実を話してくれてありがとうございます。話してくれたお陰で、油断できない──殺される危険があるという事が痛いほどに分かりました」
もちろん私もカウイも警護を承諾し、そのまま授業へ戻る事になった。
私の両親とカウイの両親は、これから学校側にも事情を説明して“警護をつける許可”を貰いに行ってくれるらしい。
お父様は「オーンくんと同じような警護になるだろう」と言っていた。
別れ際、気を利かせてくれたのか、お父様がそっと声を掛けてくる。
「さっき公表は控えるように言ったけど、セレスちゃん達には話したいだろう? 立場上、近い内に耳に入ってくると思うから、アリアとカウイくんから話してもいいよ」
さすが、お父様。よく分かってる!
「ありがとうございます!」
じゃないと、セレスは怒るし、ルナは拗ねる……という事を最近になってやっと学習した。
それに逆の立場だったら、相談してほしいって思うしね。
「アリアも成長したのね~」
お母様が先ほどのやり取りについて、感慨深そうに話している。
……初日に反省文を書いたのは内緒にしておこう。
教室へ戻る途中、カウイに尋ねてみた。
「みんなにいつ話そうか?」
「そうだね。学校が終わってからの方がいいかもね」
確かに……もう午後だし、その方がいいか。
「そうだね! じゃあ、セレスとルナには私から話しておくね」
「エウロ達は俺から話しておくよ」
「ありがとう」
昨日に引き続き、カウイと放課後に会う約束をすると、その場は別れた。
それにしても、私達が男子寮に入る事はできないし、カウイ達が女子寮に入る事もできない。
でも、他の人に聞かれるとまずい話だしなぁ。どこで話そう??
……などという、私の心配は杞憂に終わった。
「他では話せない内容なんだ」
という私の言葉を聞き、仕事の早いセレスが先生に頼んで場所を借りてくれたからだ。
さすが、セレス!!
穏やかに微笑みながらも、カウイが真剣な目で私を見る。
その迫力に、思わず「ご、ごめん」と謝った。
私の予想に反し、カウイはマイヤに恋愛感情を持っていなかったらしい。
なんか昨日に引き続き、私の“マイヤヒロイン説”が早くも崩れてきてる気がするなぁ。
恋愛モードは高等部に入ってからだから、これから始まるだけなのかなぁ?
「アリア、そろそろ行こうか。マライオくんから聞いた話の事もあるし、このまま女子寮まで送らせて?」
考え込んでいる私にカウイが優しく声を掛けてくれる。
「あ、ありがとう。大丈夫……と言いたいところだけどお願いします!」
「よろこんで」
庭園を出ると、カウイと2人で女子寮に向かって歩き始めた。
今回はカウイの優しさに甘えちゃったな。
『私もカウイを守るからね!』とか偉そうな事を言ったけど、そもそも私は魔法が使えなかった。
魔法が使えない私は魔法が使える人に襲われたら、どう反撃すればいいんだろう?
てか、18歳を過ぎても魔法が使えなかったら魔法が使えない体質って事になっちゃうんだよね??
私……もう15歳だよ? 後3年の猶予しかないじゃん!!
小さい頃から両親ともに《水の魔法》が使えるから、魔法が使える確率は極めて高いって言われてきた。
その言葉に安心して『まあ、いずれは使えるようになるよねぇ~』って思ってたけど、なんだか怪しくなってきたな。
オリュンがいつ襲ってくるか分からないし、あるのか分からないけど“魔法から身を守る方法”を調べてみよう。
はぁ~、なんか考える事が増えてしまったなぁ……。
『考える事が増えてしまったなぁ』と頭を悩ませていた私は、カウイに送ってもらった後、死んだように眠った。
前日にほとんど寝れなかったのと、2日連続でキャパオーバーの悩み事ができ、疲れが限界だったらしい。
そして、次の日。
あれほど悩んでいたというのに、何も考えずに爆寝してしまった!!
ついつい睡魔が勝っちゃったんだよねぇ。
……私って昔から、こういう所あるよなぁ。
後悔しつつも、いつも通り学校へ行き、授業を受けた。
クラスメイトとの仲も、昨日と変わらず好調だ。
少しだけ気が紛れた事に喜んでいると、午後に入ったタイミングで担任のコーサ先生に呼び出された。
「アリアさんの両親が来てます。これから授業が始まるけど、緊急なのですぐにこちらの会議室へ行ってください」
えっ! お父様とお母様が来てる??
な、なんだろう?
急いで指定された会議室に行くと、後ろからカウイもやって来た。
会議室には、私の両親の他にカウイの両親もいる。
お父様とお母様に会うの3日振りだけど、色んな事がありすぎて随分と久しぶりに感じるな。
お父様が申し訳なさそうな表情で私とカウイを見た。
「アリア、カウイくん。授業が始まるのにごめんね」
「いえ、それより緊急だって聞きました。何かあったんですか?」
椅子に腰掛けながら、お父様に質問をする。
カウイも来たって事はオリュンが関係してそうな気もするけど。
私の予想は当たっていた。
テウスさん(カウイの父)が「実は……」と説明を始める。
「昨日、カウイからオリュンくんの事を聞きました。私の方ではオリュンくんが“魔法更生院”を出たという話は聞いていなかったので、急いで確認を取りました」
テウスさんが少しだけ言いづらそうに顔をしかめた。
気遣わしげに私やカウイへと視線を向けると、意を決したように口を開く。
「まだ広まっていない情報なので、公表は控えてください。1週間ほど前、“魔法更生院”にいる人たちが脱走したそうです。まだ人数の把握ができていないのですが、結構な人数が脱走したと聞きました」
──脱走!!?
「まだ犯人が分かっていませんが、どなたかが手引きをしたようです。……その中にオリュンくんもいたようです」
なるほど! だからオリュンはマライオの前に現れる事ができたんだ。
脱走という事は……今はどこかに逃亡中!?
そういえば──
「オリュンの親はどうしてるんですか?」
私の質問にテウスさんの表情が曇った。
いつも明るいホーラさん(カウイの母)も少し俯いている。
テウスさんの代わりに、お父様が躊躇いながらも教えてくれた。
「言うべきかどうか迷ったけど、15歳は一人前の大人だからね。落ち着いて聞いてほしい」
お父様が一息ついた。親たちの緊張が伝わってくる。
「オリュンくんのお父さんは亡くなっていたよ。お母さんは重体で治療中だ」
亡くなった!?
「それって……」
「目撃した人の話によると、オリュンくんに殺されたらしい」
「な、なんで……」
あまりにも信じられない出来事に自分の声が震えているのが分かる。
事件を起こした時さえ、唯一味方をしていたのが親だよ? その親を殺めた?
「なぜ自分を“魔法更生院”に入れたのか──と言っていたらしい。自分の意志でやったのか、操られていたのかまでは正直分かっていない」
テウスさんが改めて、今日ここに来た経緯を説明する。
「カウイからの話もあったので、今後2人にはオリュンくんが捕まるまでの間、警護が必要なのではないかと思ってます。警護をつける前に事情をお話した方がいいと思い、来ていただきました」
「そうだったんですか……お気遣いありがとうございます」
お父様。
ずっと申し訳なさそうな、心配しているような複雑な表情をしている。
「ごめんね、ショックが強い話だったね」
「いえ。一人前の大人と認め、事実を話してくれてありがとうございます。話してくれたお陰で、油断できない──殺される危険があるという事が痛いほどに分かりました」
もちろん私もカウイも警護を承諾し、そのまま授業へ戻る事になった。
私の両親とカウイの両親は、これから学校側にも事情を説明して“警護をつける許可”を貰いに行ってくれるらしい。
お父様は「オーンくんと同じような警護になるだろう」と言っていた。
別れ際、気を利かせてくれたのか、お父様がそっと声を掛けてくる。
「さっき公表は控えるように言ったけど、セレスちゃん達には話したいだろう? 立場上、近い内に耳に入ってくると思うから、アリアとカウイくんから話してもいいよ」
さすが、お父様。よく分かってる!
「ありがとうございます!」
じゃないと、セレスは怒るし、ルナは拗ねる……という事を最近になってやっと学習した。
それに逆の立場だったら、相談してほしいって思うしね。
「アリアも成長したのね~」
お母様が先ほどのやり取りについて、感慨深そうに話している。
……初日に反省文を書いたのは内緒にしておこう。
教室へ戻る途中、カウイに尋ねてみた。
「みんなにいつ話そうか?」
「そうだね。学校が終わってからの方がいいかもね」
確かに……もう午後だし、その方がいいか。
「そうだね! じゃあ、セレスとルナには私から話しておくね」
「エウロ達は俺から話しておくよ」
「ありがとう」
昨日に引き続き、カウイと放課後に会う約束をすると、その場は別れた。
それにしても、私達が男子寮に入る事はできないし、カウイ達が女子寮に入る事もできない。
でも、他の人に聞かれるとまずい話だしなぁ。どこで話そう??
……などという、私の心配は杞憂に終わった。
「他では話せない内容なんだ」
という私の言葉を聞き、仕事の早いセレスが先生に頼んで場所を借りてくれたからだ。
さすが、セレス!!
20
あなたにおすすめの小説
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる