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同期が望んだ言葉
しおりを挟む私、何でこんな高級ホテルで、新たな扉を開こうとしているんだろう。
いや、扉というか今まさに外崎の手によって身体の一部を開かれようとしているんだけどね。
まずはキスから始まって、全身を確かめるように口と手でありとあらゆるところを触れられた。
外崎の唇、柔らかかったなぁ。
舌も熱くて手も大きい。ちゃんと手入れしているのか手のひらも滑らかだった。指先も器用で繊細な動きで私を翻弄し、そして私も結構喘いでしまった。
だって滅茶苦茶気持ちいんだもん。
真面目なだけあってそういうところも突き詰めて研究とかしたのかなぁって邪推してしまう。
ローションを手に取ってそれを温めた外崎は、私の耳元で『挿れるぞ』と囁く。
私とは言えばもう外崎の手によって身体も頭もトロトロに蕩けさせられて、うつ伏せになって腰だけを上げている状態だ。外崎にお尻を向けているとても恥ずかしい恰好をしているけれど、それすらも構えないほどに私の思考は真っ白になっていた。
その格好はさながら猫。もう尻尾を挿れれば完璧に私は猫になる。
「…………やさしくしてよぉ…………外崎ぃ」
「ああ、もちろんだ」
泣きべそをかきながら私は外崎に懇願する。
だってお尻の穴なんて怖い。
未知の領域だし、下手すれば切れてしまう可能性だってある。出すところであって決して入れるところではないそこは、デリケートなのだと知っている。
外崎の几帳面さを信用しているが、それでも不安なものは不安だ。
生暖かいぬめっとしたものが私のお尻に触れて、あぁ、いよいよかと処刑される気持ちでそれを受け入れた。
穴の周りをマッサージするように指の腹でクニクニと擦りつけられて、ゾワゾワとしたものが私の腰に広がる。
「……ふっ……ンぁ……」
決して気持ちいわけではない。でもくすぐったいのとはまた違った感覚。
それに耐えながら、私はひたすら外崎の丁寧な指先に耐えた。
結構長い間マッサージを繰り返され、何となくそれに気持ちよさを感じ始めた頃、ようやく外崎の指は中に潜り込んだ。ローションを追加しぬめりをよくしてゆっくりと差し入れられる……おそらく人差し指と思われるものは浅いところで止まり、穴を押し広げるように円を描いた。
…………うぅ。拡張されている。
その指の動きが明らかに私のお尻の穴を大きくするような動きで、あのアナルプラグを挿れられるようにしているんだ。
あれを挿れられるようになるにはどのくらい拡張しなきゃいけないんだろう?
そんなに大きくはないけれど、私の穴の入り口はきっと狭い。そんな奥まで広げる必要もなさそうだけれども、ある程度には指を奥まで差し込む必要がある。
「…………あっ! はぁっンっ!」
そんなことを考えていると、外崎の指がまた奥に挿いり込んできた。そして進むとその場で拡張し、また少し奥に進み拡張。その動きを繰り返して私のお尻を開発していった。
大胆に抽送できるまで解れると、すでに飲み込まれている人差し指に添えるようにもう一本指が挿いってくる。一本目より太いそれは中指だろうか。同じように丁寧に指二本を飲み込めるように解すと、気が付けば私のお尻の穴は大の大人の指を二本もずっぽりと咥えこんでいた。
「…………羽和子、凄いな。随分と広がってきた」
「おめでとう……外崎」
そんな嬉しそうな声で凄いと言われても、私はあんたの指の違和感に耐えるので必死でそれどころじゃない。
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