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SFにおけるなんかすごい物質

道中のザコ戦

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「やっと到着したわね……」
「ですね……」
 ようやく女性の目的地に到着したようだ。山道をひたすら進んだおかげで女性は夏でもないハズなのに汗だくになり服も汗でずぶぬれになっている、自分は魔法が使えるのでその辺はなんとかしている。
「あんたたちは何で平気なの?」
「鍛えてますから?」
「なんなのそれぇ……、とにかく突入するわ」

 女性が扉らしきものに接近するとサイレンが鳴り響き中から銃を持った人型の機械が複数現れた。
「さあ守ってもらおうかしら」
「マジですか」
 人型の機械は警告もなくいきなり乱射してきたこの施設はよほど重要なところなのだろう、自分が指示する前にサヨが動き出して弾を防いでいく、命の危機でもあるので魔法も使用している。
「威力は大した事ないからしばらく耐えられるけどこのまま突入する?」
「あたりまえよ」
 向こうからの攻撃が聞かないと調子に乗ったのか少し元気になり進みだした、サヨは守らないといけないので慌ててついていく。
「アレって倒すけど問題ないよね?」
「大丈夫じゃね?」
「問題ないわ、じゃんじゃん敵を倒していきましょう」
 無敵状態で気分がよくなったのか雰囲気が軽くなったようだ。
「とりあえず強行突破かな、サヨは防御を最優先で」
「わかった」
 自分も銃を取り出して撃墜していく、こちらの攻撃はなんとか効くようで女性の進行を少し遅らせつつ進んでいく、奥に進むほど敵の数が増えていき、進む速度が遅くなる。
 敵を倒すと大きく爆発するのでサヨがしっかりとガードしないと爆風で大怪我をしてしまうのでなかなか進めなくなっている、しかし爆風で敵が巻き込まれて倒せるので楽ではある。

「やっと到着したかな?」
 敵を倒し続けてようやく開けた空間に到着した、その正面にはどう見ても曲がりそうにない関節をしたロボットが鎮座していた。
「アレ、動くのか……」
 見た目は昔のアニメに出てきそうなロボットなのだが今の自分の持っている機体などある程度の機械の知識があるので目の前のロボットはどう見ても動きそうにない。
「何、アレ、あんな物が動き出したら一体どうすればいいの……?」
 どうやら女性にはあのロボットは恐ろしい物に見えるようだ、しかし自分にはダサく見えるだけだ。
「試作品とか廃棄品をかき集めた集団を倒したところで満足しているアホウどもめ、本当の絶望はこれからだ!」
 どこからか年老いた男性の声が聞こえてきた、心なしか声が楽しそうではある。

「父さん、なんでこんなことを!」
「えぇ……」
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