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84話
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「さて、西の門を出た先だから…ここから先だね。
わぁ、入る前から凄い睨まれてる。
でも…跪け」
彼女の言葉は瞬時に西区全域に声が届き、そしてその言葉には力が乗り、その場は一瞬にして征服された。
「なにもここを出ていけという訳ではない。ただ、私の邪魔だけはするな。
手助けが欲しいならば、手を貸してやるが、1度敵対した者に容赦や慈悲などはない。
手を貸してほしいならば、理由と詳細を述べよ。
食べ物が欲しいならば、食べ物を得る力を与える。
住む場所が欲しいなら、知恵を与える。
再三、言わせてもらうが、ここは既に私の支配下だ。邪魔はするな」
私は静まり返ったその廃れた街中を独りでに歩き、1番その地区がよく見える場所に赴いた。
「ここにしよう。〔分解〕そして…〔製作:和風建築〕
さてと…皆を連れて来るのは、基盤が整った後かな。
まずは人材を探して…商会を作ろう。あとは、地図を作って農業や畜産、井戸も必要だね。
〔結界魔法:侵入阻害、守護結界、呼び鈴、反射結界、自動防衛〕
うん、これでよし。じゃ、〔飛翔〕」
私は目視できる西の範囲全てを地図化でマッピング、生存している人間たちの鑑定を行った。
「へぇ、意外と結構な人材が居るんだね。
まずは商会のメンバーから集めていこうか」
私は鑑定結果を頼りに、地図に反映された人物の元へと転移した。
「こんにちは」
「…なんだ、嬢ちゃん。いや、女王さんか?」
「話が早くて助かるよ。おじさん、西の商会創設メンバーに入らない?」
「スカウトなら俺みたいな爺ではなく、もっと若い者にしてくるんだな」
「私は才能のある人をスカウトしてるだけだから。
鍛冶の他にも、建築も出来て高速暗算スキルもある。
それに、今は消えかけているけど、鍛冶神の祝福を過去に受けたことがあるみたいだね」
「神は俺を見捨てた」
「神が見捨てたんじゃなくて、おじさんが環境を理由に神から…鍛冶から目を背けたんでしょ?
もう一度槌を握る覚悟があるなら、この手を取って」
「…俺に何をさせたい」
「西区域を復活させる。おじさんには、その為に必要な物を私と一緒に作ってもらう。それと、私の補助だね」
「…嬢ちゃん、お前は鍛冶をしたことがあるか?」
「神匠の私にそれを言う?」
「神匠っつうと…」
「神器とまではいかずとも、宝器とか作ってみたくない?」
「…もう一声」
「はぁ、仕方ないなぁ…これ飲んだらやる気出るんじゃない?」
私は、ドワーフに製作で裏で作り上げた麦酒を更に蒸留してアルコール度数をかなり上げた酒を渡した。
「こ、これは…!嬢ちゃん、これをどこで!」
「私の部下になるなら、これを定期的に作ってあげるよ」
「…ドワーフにとっちゃ酒は命水だ。そこまで言われちゃあ…指示をくれ」
「うん、良いね。それじゃ、まずは私の家に行こう。
そこから話をするよ」
わぁ、入る前から凄い睨まれてる。
でも…跪け」
彼女の言葉は瞬時に西区全域に声が届き、そしてその言葉には力が乗り、その場は一瞬にして征服された。
「なにもここを出ていけという訳ではない。ただ、私の邪魔だけはするな。
手助けが欲しいならば、手を貸してやるが、1度敵対した者に容赦や慈悲などはない。
手を貸してほしいならば、理由と詳細を述べよ。
食べ物が欲しいならば、食べ物を得る力を与える。
住む場所が欲しいなら、知恵を与える。
再三、言わせてもらうが、ここは既に私の支配下だ。邪魔はするな」
私は静まり返ったその廃れた街中を独りでに歩き、1番その地区がよく見える場所に赴いた。
「ここにしよう。〔分解〕そして…〔製作:和風建築〕
さてと…皆を連れて来るのは、基盤が整った後かな。
まずは人材を探して…商会を作ろう。あとは、地図を作って農業や畜産、井戸も必要だね。
〔結界魔法:侵入阻害、守護結界、呼び鈴、反射結界、自動防衛〕
うん、これでよし。じゃ、〔飛翔〕」
私は目視できる西の範囲全てを地図化でマッピング、生存している人間たちの鑑定を行った。
「へぇ、意外と結構な人材が居るんだね。
まずは商会のメンバーから集めていこうか」
私は鑑定結果を頼りに、地図に反映された人物の元へと転移した。
「こんにちは」
「…なんだ、嬢ちゃん。いや、女王さんか?」
「話が早くて助かるよ。おじさん、西の商会創設メンバーに入らない?」
「スカウトなら俺みたいな爺ではなく、もっと若い者にしてくるんだな」
「私は才能のある人をスカウトしてるだけだから。
鍛冶の他にも、建築も出来て高速暗算スキルもある。
それに、今は消えかけているけど、鍛冶神の祝福を過去に受けたことがあるみたいだね」
「神は俺を見捨てた」
「神が見捨てたんじゃなくて、おじさんが環境を理由に神から…鍛冶から目を背けたんでしょ?
もう一度槌を握る覚悟があるなら、この手を取って」
「…俺に何をさせたい」
「西区域を復活させる。おじさんには、その為に必要な物を私と一緒に作ってもらう。それと、私の補助だね」
「…嬢ちゃん、お前は鍛冶をしたことがあるか?」
「神匠の私にそれを言う?」
「神匠っつうと…」
「神器とまではいかずとも、宝器とか作ってみたくない?」
「…もう一声」
「はぁ、仕方ないなぁ…これ飲んだらやる気出るんじゃない?」
私は、ドワーフに製作で裏で作り上げた麦酒を更に蒸留してアルコール度数をかなり上げた酒を渡した。
「こ、これは…!嬢ちゃん、これをどこで!」
「私の部下になるなら、これを定期的に作ってあげるよ」
「…ドワーフにとっちゃ酒は命水だ。そこまで言われちゃあ…指示をくれ」
「うん、良いね。それじゃ、まずは私の家に行こう。
そこから話をするよ」
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