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苦界にて
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「結局、うちの事描いた絵だけは見られへんかったなあ。」
風に舞う花びらに、あの日の残像を見て、呟いた。
モデルをしながら、それまでに描いたという絵を何枚か見せて貰った。そして一所懸命自分の事を描いてくれる姿を見ていた。だけど…
絵描きと会っている事が、どうしてか父親に知られてしまった、あの時。あの日が最後になってしまった。
はらり。桜の花びらがもう無くなる。新緑の葉桜に枝が染まる。桜の花の命は僅かばかり。絵描きとの思い出も、其に似たのか僅かばかり。
「何をしているんや!」
いきなり、怒声を浴びさせられ、絵描きと少女は動きを忘れた。
「父様、うち、絵描きはんに絵を描いて貰うていたん…」
父親の姿を認め、少女が恐る恐る答えた。
「お前は黙ってるんや! おい、小僧、うちの娘をどうするつもりや、この野郎。」
言うが早いか、少女の父親は絵描きを殴り飛ばしていた。
「っつ。何を… 僕は、ただ…」
「帰るんや、お前はもう家を出るんやない。これから嫁に出す大事な体いうのに。おい、殴られただけで済んだ事をありがたく思うんやな。」
絵描きの言葉に耳を貸す事無く、一方的に言葉を吐き捨て強引に少女の手を引いていった。
「あっ、父様、…絵描きはん、ごめんね、ごめんね、…」
引きずられるように歩きながら、振り返ってはごめんねと繰り返す。
はらり。
最後の花びらが、散った。その向こう側には、遠ざかるあの子。
やっと笑ってくれたと思ったら、また声を殺して泣いている。僕はなんて無力なんだろう。嫁に出すと言っていたか、身売りも同然に、力ある者にでも嫁がせる気なのだろうか。
それなら、それなら…
不意に訪れた別れから、何度目の桜の季節がやって来た事だろう。
はらり、はらはら、はらはら、はらり、今宵も風にゆらゆられ、桜が苦界の夜を哀れむ様に舞う。
心に開いた穴が浮き彫りにされるだけと知りながら。それでも散る桜に視線を奪われるのは…
「何を考えている。」
低く冷たく、そう問い質す男の声に我に返る。
「…昔の事ですわ。桜の花が一杯咲いていた頃…」
ちらりと、男に視線を戻し女は答えた。
「桜なんて今も咲いているだろう。」
口元に猪口を運んでいた手を止めてそう言い切る。
「そうですけどなあ…」
身も蓋も無い言い方を… と、言いかけて女は止めた。
また、視線を桜に戻した。あの頃の桜はもっと綺麗やったもの、と。
絵描きが居てくれはったから。ああそう… 絵描きは初恋の人やったんね、そう、そんな事が胸を過ぎる。
せやけど、其は胸の内深くに秘めておかなあかん。
やはり今夜もやってきた、此の男に知られる訳にはいかへん。絶対に。
きっと怒り出すに違いない。独占欲の強い此の男は。他の男には買わせない様にと、金に物を言わせた此の男は。
此の、とても冷たい男は。戦前からの豪商だったそうだ。焼け残った品を見事に使い、戦争の傷も完全に癒えない中、戦争成金を抑え今も此の京に君臨する家柄なのだ。他の女達に言わせれば、そんな男に贔屓されている事自体、幸運だという。此の苦界にある中での、幸運だと。
「でも、うちは…」
そう、ついニ、三日前もそんな話をしていた。
「何が、でも、やの。」
「姉さん、うち、あんお人は苦手…」
未だ、苦界に落ちた今でさえ、苦界に染まり切れぬ自分には、絵描き以外は受け入れられない。絵描きとは正反対の、此の男なら尚更。
「…あんたは、この世界に入って、間もない内にあんなええお人に贔屓されてるから、そんな事がいえるんやで。」
一人がそう言うと、その場に居合わせた女達が賛同する。何時もの出来事。気持ちを理解しようとしても、きっとお互いに分かり合えない。
相手が一人だろうと、何人も居たとしても、この苦痛は変わらないと思う自分と、一人だけで済む方が楽だと言う彼女達とでは。
「でも…」
この蟠りを持ったまま、自分は何処に行くのだろう。
どんなに、似た面差しをしていようとも、受け入れられないと言いながら、此処から逃れられない自分は。
「でも、なんだ。」
「いいえ、なんでもあらしませんえ。」
力で、金で、全てどうにかなると思っているなんて。だけど、結局この腕から逃れたとて、此の苦界に有り続ける限り、同じ事の繰り返し。また別の男に買われるだけ…
「ああ、そういう事やのね…」
何人も何人も… それよりは、たった一人だけ相手をすればいい自分は、確かに幸運なのかもしれない。
たった一人から、自分を護ればいいだけの話。心が擦り切れて無くならないように。
姉さん達は、これが言いたかったのかもしれない、と、ふと思う。
「さっきから、何を言っている。俺と居る時は、余計な事は考えるな。」
「はあ…」
余計な事と言うか。絵描きへの想いも、幼い頃の思い出も。そしてこの世界に居る悲しみも、苦しみも。だから受け入れられないのだ。此の男の事は。
心と体が切り離される。体は苦界に沈みながら、心だけが桜色の世界に帰りたがっているのに。心が何処か、そう、昔に帰れば、今の事は如何でも良いと、そう思う様に… そうすれば、この苦界に染まる事が出来るのだろうか。
…だけど、でも、顔も思い出せなくなった絵描きの残像がちらつく。桜吹雪の中で、きっと、微笑んで待っていてくれている、そんな予感が過ぎる。
桜の咲く季節だからなのかもしれない。こんなにも、絵描きの事が気になって仕方が無いのは。
目を閉じて、只、この苦痛も、この快楽も、苦界の夜の全てが、通り過ぎてしまうのを待つだけしか、もう…
揺れながらまた桜が、桜だけが暗闇の中を舞う。
「絵描きはん… 如何して居はるのかしら。」
そう呟いて、我に返った。しまった、聞こえてしまったに違いない。
「絵描き… それが如何した。…誰だ。」
声色が、目つきが鋭くなる。まるで嫉妬に狂った心を押し隠すように。
「誰て… 其を聞かはって如何しはりますの。」
「誰だ、と聞いている。…客か。」
「嫌やわ、そういうのと違います。だから、そんな怖い顔よして? …絵描きはんは、うちの、小さい頃の知り合いですの。うちの絵を描いてくれるて、言わはったのやけど… 戦争の前に離れ離れになってしもて、無事で居はるのかな、て…」
なんとなく、誤魔化し切れない気配になってきた。仕方ない。初恋だったとさえ言わなければ、きっと大丈夫。大丈夫な筈。
「…。」
「あ、あの、怒っていはるの?」
急に黙りこくる男に、少し、心が揺らぐ。
「…否。もういい。今日は帰る。」
「え…? 如何しはったんですの? あんたはん、何時もは…」
何時もは、そう。此処で一晩明かしていくというのに。自分を手元に収め、何を考えているのか分からぬ無表情な顔で。此の体が動かなくなっても、放してくれる様な真似はしない此の男にしては、珍しい。本当に、何を考えているのか。
…唯、自分の向こう側に、誰かの面影を重ねているのだけは、其だけは感じていた。自分もそうだから。顔も思い出せない絵描きの面影を重ねる事だけが、たった一つの慰めだったから。
「如何もしない。今日は帰る。」
其の一点張りで男は自分の服を着始める。
「やっぱり、怒っていはるのでしょ。」
何時もとは違う、何処か突き放した声。
「怒ってはいない。用事を思い出した。帰る。お前、客は取るなよ。」
「え、はあ… 其は、でも、あんたはん、」
「さっさと着物を着ろ。風邪を引く。…明日また来る。」
「あっ、…」
はらり。花びらが落ちる。
拍子抜けだ。着物を着て、障子の向こう側を見る。はらり。花びらが落ちた。
「なあ、絵描きはん。あんお人は一体、うちの中に誰を見ていはるのでしょうなあ。」
帰っていく男の後姿が見えた。怒り狂うだろう、予想は外れた。其に安堵し、少し寂しくも感じ。
「いややわぁ、うち、どないしたんやろ。あんお人に、怒られたかったんやろか。」
首を横に振って、温もりが消えかかった布団に体をうずめる。
「ねえ、絵描きはん。うちの事、如何思うてはりますの? やっぱり、苦界の女は嫌ではりますか?」
其なら、やっぱりもう会えない。何時もより早く去っていく男の背中を恋しく思ってしまっては、自分はもう昔には戻れないだろうから。
「絵描きはん、戦争に行ってしまわれたのやろか。戦争から、帰ってきてはるのかしら。絵描きはん、うち、絵描きはんの描いた、うちの絵、まだ見てはりませんのに。」
思い出したいのに、何度絵描きを思い描いても、やっぱり顔が思い浮かんでこない。浮かんでくるのは…
「ああ、本当、どないしたんやろ、うち。あのお人の顔ばかり思い出すわ。」
もう、あの男の体温は消えてしまった。何となく悲しくなって、涙がほろり。桜がはらり。夜が更ける。月が、雲の後ろに隠れた。
風に舞う花びらに、あの日の残像を見て、呟いた。
モデルをしながら、それまでに描いたという絵を何枚か見せて貰った。そして一所懸命自分の事を描いてくれる姿を見ていた。だけど…
絵描きと会っている事が、どうしてか父親に知られてしまった、あの時。あの日が最後になってしまった。
はらり。桜の花びらがもう無くなる。新緑の葉桜に枝が染まる。桜の花の命は僅かばかり。絵描きとの思い出も、其に似たのか僅かばかり。
「何をしているんや!」
いきなり、怒声を浴びさせられ、絵描きと少女は動きを忘れた。
「父様、うち、絵描きはんに絵を描いて貰うていたん…」
父親の姿を認め、少女が恐る恐る答えた。
「お前は黙ってるんや! おい、小僧、うちの娘をどうするつもりや、この野郎。」
言うが早いか、少女の父親は絵描きを殴り飛ばしていた。
「っつ。何を… 僕は、ただ…」
「帰るんや、お前はもう家を出るんやない。これから嫁に出す大事な体いうのに。おい、殴られただけで済んだ事をありがたく思うんやな。」
絵描きの言葉に耳を貸す事無く、一方的に言葉を吐き捨て強引に少女の手を引いていった。
「あっ、父様、…絵描きはん、ごめんね、ごめんね、…」
引きずられるように歩きながら、振り返ってはごめんねと繰り返す。
はらり。
最後の花びらが、散った。その向こう側には、遠ざかるあの子。
やっと笑ってくれたと思ったら、また声を殺して泣いている。僕はなんて無力なんだろう。嫁に出すと言っていたか、身売りも同然に、力ある者にでも嫁がせる気なのだろうか。
それなら、それなら…
不意に訪れた別れから、何度目の桜の季節がやって来た事だろう。
はらり、はらはら、はらはら、はらり、今宵も風にゆらゆられ、桜が苦界の夜を哀れむ様に舞う。
心に開いた穴が浮き彫りにされるだけと知りながら。それでも散る桜に視線を奪われるのは…
「何を考えている。」
低く冷たく、そう問い質す男の声に我に返る。
「…昔の事ですわ。桜の花が一杯咲いていた頃…」
ちらりと、男に視線を戻し女は答えた。
「桜なんて今も咲いているだろう。」
口元に猪口を運んでいた手を止めてそう言い切る。
「そうですけどなあ…」
身も蓋も無い言い方を… と、言いかけて女は止めた。
また、視線を桜に戻した。あの頃の桜はもっと綺麗やったもの、と。
絵描きが居てくれはったから。ああそう… 絵描きは初恋の人やったんね、そう、そんな事が胸を過ぎる。
せやけど、其は胸の内深くに秘めておかなあかん。
やはり今夜もやってきた、此の男に知られる訳にはいかへん。絶対に。
きっと怒り出すに違いない。独占欲の強い此の男は。他の男には買わせない様にと、金に物を言わせた此の男は。
此の、とても冷たい男は。戦前からの豪商だったそうだ。焼け残った品を見事に使い、戦争の傷も完全に癒えない中、戦争成金を抑え今も此の京に君臨する家柄なのだ。他の女達に言わせれば、そんな男に贔屓されている事自体、幸運だという。此の苦界にある中での、幸運だと。
「でも、うちは…」
そう、ついニ、三日前もそんな話をしていた。
「何が、でも、やの。」
「姉さん、うち、あんお人は苦手…」
未だ、苦界に落ちた今でさえ、苦界に染まり切れぬ自分には、絵描き以外は受け入れられない。絵描きとは正反対の、此の男なら尚更。
「…あんたは、この世界に入って、間もない内にあんなええお人に贔屓されてるから、そんな事がいえるんやで。」
一人がそう言うと、その場に居合わせた女達が賛同する。何時もの出来事。気持ちを理解しようとしても、きっとお互いに分かり合えない。
相手が一人だろうと、何人も居たとしても、この苦痛は変わらないと思う自分と、一人だけで済む方が楽だと言う彼女達とでは。
「でも…」
この蟠りを持ったまま、自分は何処に行くのだろう。
どんなに、似た面差しをしていようとも、受け入れられないと言いながら、此処から逃れられない自分は。
「でも、なんだ。」
「いいえ、なんでもあらしませんえ。」
力で、金で、全てどうにかなると思っているなんて。だけど、結局この腕から逃れたとて、此の苦界に有り続ける限り、同じ事の繰り返し。また別の男に買われるだけ…
「ああ、そういう事やのね…」
何人も何人も… それよりは、たった一人だけ相手をすればいい自分は、確かに幸運なのかもしれない。
たった一人から、自分を護ればいいだけの話。心が擦り切れて無くならないように。
姉さん達は、これが言いたかったのかもしれない、と、ふと思う。
「さっきから、何を言っている。俺と居る時は、余計な事は考えるな。」
「はあ…」
余計な事と言うか。絵描きへの想いも、幼い頃の思い出も。そしてこの世界に居る悲しみも、苦しみも。だから受け入れられないのだ。此の男の事は。
心と体が切り離される。体は苦界に沈みながら、心だけが桜色の世界に帰りたがっているのに。心が何処か、そう、昔に帰れば、今の事は如何でも良いと、そう思う様に… そうすれば、この苦界に染まる事が出来るのだろうか。
…だけど、でも、顔も思い出せなくなった絵描きの残像がちらつく。桜吹雪の中で、きっと、微笑んで待っていてくれている、そんな予感が過ぎる。
桜の咲く季節だからなのかもしれない。こんなにも、絵描きの事が気になって仕方が無いのは。
目を閉じて、只、この苦痛も、この快楽も、苦界の夜の全てが、通り過ぎてしまうのを待つだけしか、もう…
揺れながらまた桜が、桜だけが暗闇の中を舞う。
「絵描きはん… 如何して居はるのかしら。」
そう呟いて、我に返った。しまった、聞こえてしまったに違いない。
「絵描き… それが如何した。…誰だ。」
声色が、目つきが鋭くなる。まるで嫉妬に狂った心を押し隠すように。
「誰て… 其を聞かはって如何しはりますの。」
「誰だ、と聞いている。…客か。」
「嫌やわ、そういうのと違います。だから、そんな怖い顔よして? …絵描きはんは、うちの、小さい頃の知り合いですの。うちの絵を描いてくれるて、言わはったのやけど… 戦争の前に離れ離れになってしもて、無事で居はるのかな、て…」
なんとなく、誤魔化し切れない気配になってきた。仕方ない。初恋だったとさえ言わなければ、きっと大丈夫。大丈夫な筈。
「…。」
「あ、あの、怒っていはるの?」
急に黙りこくる男に、少し、心が揺らぐ。
「…否。もういい。今日は帰る。」
「え…? 如何しはったんですの? あんたはん、何時もは…」
何時もは、そう。此処で一晩明かしていくというのに。自分を手元に収め、何を考えているのか分からぬ無表情な顔で。此の体が動かなくなっても、放してくれる様な真似はしない此の男にしては、珍しい。本当に、何を考えているのか。
…唯、自分の向こう側に、誰かの面影を重ねているのだけは、其だけは感じていた。自分もそうだから。顔も思い出せない絵描きの面影を重ねる事だけが、たった一つの慰めだったから。
「如何もしない。今日は帰る。」
其の一点張りで男は自分の服を着始める。
「やっぱり、怒っていはるのでしょ。」
何時もとは違う、何処か突き放した声。
「怒ってはいない。用事を思い出した。帰る。お前、客は取るなよ。」
「え、はあ… 其は、でも、あんたはん、」
「さっさと着物を着ろ。風邪を引く。…明日また来る。」
「あっ、…」
はらり。花びらが落ちる。
拍子抜けだ。着物を着て、障子の向こう側を見る。はらり。花びらが落ちた。
「なあ、絵描きはん。あんお人は一体、うちの中に誰を見ていはるのでしょうなあ。」
帰っていく男の後姿が見えた。怒り狂うだろう、予想は外れた。其に安堵し、少し寂しくも感じ。
「いややわぁ、うち、どないしたんやろ。あんお人に、怒られたかったんやろか。」
首を横に振って、温もりが消えかかった布団に体をうずめる。
「ねえ、絵描きはん。うちの事、如何思うてはりますの? やっぱり、苦界の女は嫌ではりますか?」
其なら、やっぱりもう会えない。何時もより早く去っていく男の背中を恋しく思ってしまっては、自分はもう昔には戻れないだろうから。
「絵描きはん、戦争に行ってしまわれたのやろか。戦争から、帰ってきてはるのかしら。絵描きはん、うち、絵描きはんの描いた、うちの絵、まだ見てはりませんのに。」
思い出したいのに、何度絵描きを思い描いても、やっぱり顔が思い浮かんでこない。浮かんでくるのは…
「ああ、本当、どないしたんやろ、うち。あのお人の顔ばかり思い出すわ。」
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