愛する息子へ

村上しんご

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通院

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 信二にお尻を破壊され、あれから便をすることすら困難になった私は、医者に通わざるを得なくなっていた。



 取り返しの付かないほど悲惨な状態になってしまった私のお尻は、常にナプキンを当てなければ鮮血が滲みだし、もはや歩くことすら容易ではなくなっていた。

 信二はあれ以来お尻ですることが病み付きになって、性交の度に無理矢理お尻に硬くなったモノを捻じ込んでくる。

 傷が癒えてなくて私がどんなに痛がろうとも、信二はその姿にまで欲情し強引に出し入れを繰り返して、私のお尻をどんどんボロボロにしていった。



 以前から憎しみは抱いていたが、あの日から信二への殺意が押さえ切れなくなっている。

 私の嫌がる事を喜んでやりながら、自分ばかりが満足している身勝手な様子に、理性で押さえ付けていた筈の湧き上がる衝動を抑える事が出来なくなっていた。

 私の身体で散々気持ち良くなっておきながら、労わる事すらしようとしない信二がどうしても許せない。



 私はあれから信二と逢う時は、いつも果物ナイフをバッグに忍ばせて、始末する期会を虎視眈々と伺っていた。

 しかしいくら憎んでいようとも人を殺める事は並大抵の事では無い。

 絶対にバレない様に計画を立ててはいるものの、いざ実行に移すとなると様々な思いが頭を過って、躊躇を余儀なくさせられる。



 気付けば私は殺意を抱いたまま信二に好きなように弄ばれ、生活に支障をきたすまでお尻をボロボロにさせられていた。

 このままではマー君と交わる事すら出来ない私は、痛みだけでもどうにかしようと恥を忍んでこの病院を訪れていた。

 マー君にこんな状態のお尻を見られて嫌われてしまったら、私は立ち直る事など出来なくなってしまう。



 しかし診察室の前の待機所で名前が呼ばれるのを待つ私は、ここの肛門科を訪れたことに少し後悔を感じていた。

 ここには若い女性は私1人で、周りを見渡せば遥か年上の白髪交じりの老人や中高年しかいない。

 場違いな場所に迷い込んでしまったかのような私の存在に、周りの人たちは何故だか少し距離を置いている。



 珍しいモノでも見る様なその視線に私は居た堪れなさを感じて、スマホの画面を見つめながら頻りに顔を背けていた。

 長い待ち時間の後にようやく私の名前が呼ばれ、診察室に入るとそこには私と同じ年くらいの、若い男の先生が白衣を着ながらパソコンを眺めていた。

 私の存在など気にも留めないその先生は、見た目からして清潔感が漂っていて、目鼻立ちの整った爽やかな顔つきはイケメンと呼べなくも無い。



 こんな男にこれから自分の恥ずかしい所を見られると思うと、恥ずかしくて居ても立っても居られずに、私はこの場から逃げ出したくなっていく。

 急に用事を思い出したフリをして帰る事も考えたが、ここまで来た以上帰る事など出来る筈も無かった。



「どうしました?」



 冷静な口調で問いかけてくるインテリ風な先生の雰囲気に、私は増々恥ずかしくなって顔を向けることも出来ずにうな垂れていく。

 痛みが酷くて座る事すら覚束無かったのに、そんな事などすっかり忘れて顔を熱く火照らせていた。

 お尻が擦り切れて痛いなどと言ってしまえば、すぐさま診察台の上に乗せられて、患部を躊躇なく晒さなくてはいけなくなってしまうだろう。



 こんな若い男に目も当てられない状態のお尻を見せるなど、今の私には屈辱でしか無く、どう答えれば良いのかと返答に躊躇っていた。



「あ…あの~…お尻が…」



 ハッキリとしない私の返答にも関わらず、先生は苛立ちもせずに落ち着いた視線を向けて、私の様子をジッと伺っている。



「お尻がどうしたんですか?」



 少し冷たいその眼差しと穏やかな口調に、私は何故だか急かされてるような気がして、動揺を隠し切れずにしどろもどろになっていった。



「い…痛みが酷くて…」



「どこがですか?」



「お…お尻が…」



「お尻全体が痛いんですか?」



 そのやり取りは私に恥ずかしい言葉を、無理矢理言わせようとしている気がして、身体中から冷や汗がダラダラと流れていく。

 動揺も見せない冷たい眼差しで、ジッと見つめ続ける無言の圧力に、私は堪え切る事が出来なくなっていった。



「…こ…肛門です…」



「えっ!?何ですって!?…どこですか?」



 蚊の鳴く様なか細い声でそう呟く私の言葉を、先生は聞き取れなかったのか質問をし直していく。

 意を決して言った言葉なのに、もう一度言わなければならないなんて、私は辱めを受けてる様な屈辱を感じてプルプルと身体を震わせていた。



「こ…肛門です…肛門が痛いんです…」



 屈辱に耐えてその言葉を口にする私は、身体中が熱くなり全身からダラダラと嫌な汗を垂れ流していた。



「肛門ですか…じゃあスカートと下着を脱いで診察台の上で四つん這いになって下さい…」



 しかし先生は私の様子など気にも留めずに、冷ややかな顔付でそう言って、私にバスタオルを手渡していく。

 そして背を向けてパソコンのカルテを見始めて、スカートとパンティを脱いでカゴに入れていく私から目を背けていた。

 モジモジとしながら腰にバスタオルを羽織り、診察台の上で四つん這いになる私は、恥ずかしくてもうどうして良いのか分からない。



 準備が出来て先生が診察台に近づいてくると、意味も無く私のアソコから愛液が溢れ出し、取り返しの付かない状態になっていく。

 バスタオルを捲られてこんな状態の下半身を見られてしまったら、こんな事にまで欲情するふしだらな女だと蔑まれてしまうだろう。

 しかし私の意思とは無関係に勝手に火照り続けるアソコは、ダラダラとお汁を垂らし太股まで濡らし続けている。



 そしてバスタオルはゆっくりと先生の手で捲られて、嫌らしい匂いをプンプンとさせた私の下半身が剥き出しになっていった。



「あ~これは酷いですね…」



 患部を見始める先生は表情も変えずにそう言って、ゴム手袋を付けた手でお尻の谷間をゆっくりと広げていく。

 ジクジクとした痛みを感じるその部分に先生の視線が突き刺さり、アソコから更にお汁が溢れ出て太股を伝ってツツーっと流れ落ちていく。

 恥ずかしくて居ても経ってもいられない私は、気が変になりそうなほど動揺しているのに、先生は落ち着いた素振りでそこをじっくりと眺め続けている。



「これは中までいっちゃってますね…」



 そこを開かせる為に広げられたお尻の谷間は、恥ずかしい所をこれ以上見られたく無いとでも言いたげに、閉じようとしてピクピクと痙攣を繰り返していた。

 しかし先生はそんな事などお構いなしに、広げられたお尻の奥の方をマジマジと観察し続けていく。

 まるで屈辱的な辱めを受けている様で、こんな恥ずかしい思いをするのなら、来なければ良かったと後悔に苛まれていると、先生の指が肛門の周りをゆっくりと動き始めていった。



「こんな使い方をしてたらお尻の穴が使い物にならなくなっちゃいますよ…」



 そう言ってゆっくりと動き回る先生の指は、ボロボロになった筋肉を解すかのように、肛門の周りの指圧を繰り返していった。

 力任せではない優しい指の動きと温かみのある指先の感触に、次第に変な気分が込み上げてアソコから増々お汁が溢れ出していく。

 下を向いて顔を隠してはいるものの、私は瞳を閉じて口を半開きにしながら、興奮してハァハァと呼吸を乱していた。



 荒っぽくそこを甚振っていた信二とはまるで違って、労わりのあるその動きは切ない思いをどんどん募らせていく。



「痛んだ筋肉が解れてきましたね…お薬を塗っていきますよ…」



 そう言って指圧を止める先生は、手袋を外してジェル状の軟膏を指先に付けると、それを私のお尻に塗り付けていった。

 軟膏でヌルヌルになった指先が、信二に痛めつけられた部分を労わる様に撫で回し、それを丁寧にヌルヌルと塗り込んでいく。

 スースーとした心地好い爽快感がその周りから染み渡り、今までの痛みが少しずつ和らいでいく。



 それと同時に気持ち良いという思いが溢れ出し、私はすすり泣く様な声を上げながら身体を捩って悶えていった。



「奥の方も傷付いている様なので指を中に埋め込みますが…よろしいでしょうか?」



「…は………はいぃ!?」



 落ち着いた口調でそう言いながら、淡々と薬を塗り込んでいく指先の気持ち良さに、私は抗う事など出来なかった。

 マー君を裏切ることになると分かっていながらも、私は先生の言葉を受け入れて恥ずかしげも無く大きく脚を広げていく。

 するとお尻の穴の中にゆっくりと埋め込まれていく指先が、直腸を優しく撫でながら薬を塗り込んで、中の痛みまでもが嘘の様に消えていく。



「どうですか?痛みなんか感じなくなってきたでしょ?」



「…は………はいぃ………」



 お尻から伝わってくる快感に身体中がトロけていく私は、朧げに聴こえてくる先生の言葉に、相槌を打つ事しか出来なくなっていた。

 今までとは全然違ったお尻からの刺激は、新しい性感帯を開発してるかの様に、切ない思いを募らせてそこをどんどん気持ち良くさせていく。

 先生から丸見えになっている筈の、私のアソコは徐々にパックリと開き出し、中が何かを欲しがっているかのようにウネり始めている。



「このまま使うとココまた痛めちゃうんで拡張しておきましょうか?」



 先生はそう言うとお尻の穴の入り口の部分に圧を掛け、そこを指先でジワジワと広げ始めていった。

 強引では無く寧ろ優しさに包まれた指先の力加減に、私は居ても立っても居られずに大きな声で叫んでいく。



「あぁ~~~先生ぇ~……先生ぇ~~~!」



 私はここが診察室だという事すら忘れて、もうどうなっちゃっても良いとさえ思い始めていた。

 しかし先生はそんな私を宥める様に優しく頭を撫でながら、静かにする様にと自分の唇に指を当てていく。



「解れてきたんで試しに使ってみますか?…ココ…」



 小声でそう呟きながらも先生は挿入した指で、腸の中を優しくクルクルと掻き回している。

 身体中がトロけてお尻の穴までもがパックリと広がり始め、声を我慢して両手で口を塞ぐ私は、懇願する様にウンウンと何度も相槌を打っていく。

 そして先生のズボンのジッパーがゆっくりと下ろされて、中から血管の浮き出た逞しいモノが取り出され、それに欲情する私は周りなど何も見えなくなっていく。



 突き出されたモノに慌てて飛びついて、無我夢中でそれをしゃぶり始める私は、ここが何処なのかも忘れて一心不乱にそれを繰り返していった。



「お口使うの上手ですね…興奮してきましたよ…」



 そう言いながらも表情ひとつ変えない先生は、そこをしゃぶる私の姿を冷たい目で見下ろしながら、挿入した指で腸の中を優しく穿っていく。

 静まり返った診察室の中で、それを吸い込むジュポジュポという卑猥な音が響き渡り、私の唾液に塗れたモノは徐々にキラキラと輝き出していった。

 タップリの唾液に滴ったそれは既に準備万端で、先生は私の口から引き抜くとジェル状の軟膏をそれに満遍なく塗り付けていく。



「念のためにお薬を奥の方まで塗り込んでいきましょうね…」



「………はぃぃぃ………」



 そう言って私の背後に回る先生は、お尻の谷間を大きく広げながら硬くなったモノの先端を、お尻の穴にピタリと突き立てていった。



「ゆっくりと挿れていきますね…」



「…は………はぁいぃ…」



 先生のその言葉と共に硬いモノが侵入を開始して、切なさに身を焦がす私は、すすり泣く様な喘ぎ声を上げながら診察台の上に突っ伏していった。

 ヒンヤリとした軟膏に包まれたモノが、直腸を広げながら奥へ奥へと向かって来ているのに、いつもの様な不快な痛みは全く感じられなかった。

 それどころか奥へと向かってくる異物の温かさが、私の心に切ない思いを募らせて、どんどん堪らない気持ちにさせていく。



 それが深々と根元まで収まり切った時、私は何とも言えない充実感と幸せな気持ちでいっぱいで、顔を隠しながらも涙をボロボロと溢していた。



「動かしていきますよ…良いですか?」



「…はっ………はいぃぃ…」



 今までの体験がまるで嘘の様に、快感がその部分から広がって身体中がとろけていく。

 ヌルヌルしたモノがゆっくりと出し入れを開始して、私は診察台のシーツを強く握りしめながら、泣き出しそうな顔をしてアンアンと声を上げ始めていった。

 お尻の穴を思い切り広げてピストンを繰り返している感覚は信二と一緒の筈なのに、痛みは無くって寧ろ気持ち良くって堪らない。



「どうですか?痛くありませんか?」



「い…痛く…ないでぇ~す…」



 そんなやり取りをしながら先生はゆっくりと腰を動かし続けて、ジェル状の軟膏をお尻の穴の中に淡々と塗り付けていった。

 ソコの大きさは先生も信二もそれ程変わらないのに、何故こんなにも与えられる刺激が違うのだろうか。

 直腸をヌルヌルと擦り続けてくるモノが、愛おしく思えて切ない気持ちが沸々と込み上げてくる。



 マー君が居るのにこんな事をしたらイケないと思いながらも、私は発情した自分を押さえる事など出来ずに、自ら腰を動かして硬い感触を味わい始めていった。



「どうですか?」



「…き……気持ち…良いで~す…」



「じゃあ動きを少し早くしていきますね…」



「…は………は~いぃ…」



 そんなやり取りを交わしながら、先生の腰の動きは次第に早くなり、診察台がギシギシと音を立てながら軋んでいく。

 私のお尻を押さえながら出し入れを淡々と繰り返す先生の姿は、機械的で感情すらも垣間見せないのに、私に切ない気持ちをジワジワと募らせていく。

 暫くして先生の呼吸が乱れだした瞬間に、私の心で燻ぶっていた感情が一気に爆発し、目の前がまばゆい光に包まれていった。



「イッ!…イクっ、イクっ、イク゛ーーーーーっ!!!」



 私の絶叫と共に先生は思い切り腰を突き上げて、表情も変えることなくビュッビュビュッビュとお尻の穴に熱いモノを撒き散らしていく。

 直腸にぶち当たるその感触を感じながら、私は何故自分が病院でこんな事をしてるのだろうと疑問を抱いていた。

 ここに訪れたのは痛みが酷くて、自力で治すことが不可能だと思ったからで、こんな事になるなんて夢にも思っていなかった。



 私はさっきまでの自分を振り返り、いつの間にか自ら求めて腰を振っていた事に、今更ながら深い後悔を感じて自分自身を責め立てていた。

 しかし射精を終えたばかりの先生はお尻からそれを引き抜くと、トロリと漏れ出してくる精子をガーゼで優しく拭き取っていく。

 そんな先生の行為に思いやりと優しさが犇々と伝わって、私は切なさで胸がキュンキュンと締め付けられていた。



「痛みは無くなってくると思いますけど…暫く通院してくださいね…少しずつ良くしていきましょう…」



「ハァハァ…ハァハァ………はい……わかりました…」



 私のその言葉を聴いて今まで無表情だった先生の顔付が一瞬ニヤリと微笑んでいった。

 ガーゼで丁寧に精子を拭き取っていく優しい指の感触に、開発されたばかりの私の肛門はいつまでもヒクヒクと痙攣を繰り返している。

 私は嫌な予感を感じながらも絶頂の余韻に浸りながら、お尻を拭き続ける先生ご厚意にいつまでも身を委ねていた。

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