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赤い箱の中身
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「これって、、、。十手?」
アヤメが箱の中身に手を伸ばす。
「あ、気を付けて、これ銀製品だから。この赤い革を巻いている部分を持って。」
アヤメは、赤い革のカバー部分を握り、銀の先の方を俺に向ける。
「アヤメさ。この前、白鬼に負けた時「自分が弱いから逃げられた」って悔しそうだったじゃん。それはそうなんだけど、俺は、アヤメはスピードや瞬発力では、決して白鬼に負けてなかったと思うんだ。あいつが1つ打ち込むときにお前は1.5から2回は打ち込んでたと思う。しかも、アヤメは、あいつの攻撃を正確に避けていた。あいつは、お前からの攻撃を何度か食らってたぜ。白鬼がアヤメに勝っていたのは力だけだった、これは男女の差があるから仕方ないことだと思う。」
「力が弱いってことは、弱いってことじゃない。」
「まぁ、聞いて。時代劇なんかで十手で戦うシーンがないのは、刃先が1mもある日本刀に長さが50㎝程度の十手で戦うのは、明らかに不利だからなんだけど、この前のヴァンパイア同士の戦闘を見たら接近戦だった。それなら、十手は十分に戦いの武器として機能すると思う。これを作ってもらうにあたって、いろいろ調べて戦いに適して携行にも便利な1キュビット(496 mm )にしたんだ。十手の芯部分には、ダイアモンドに次ぐ固さ、高度9のタングステン採用。」
「一宇、、、。」
あれれ、、、まずい。
俺。やっちまったか?やっぱり、誕生日のプレゼントに武器はまずかった?
花とかアクセサリーとか、ぬいぐるみとかいろいろ選択肢はあったのに、、、。
「御用だ!」
そう言ってアヤメは十手を俺に向けてにっこり笑った。
「これ、すごくいいわ。」
俺は、ジュエリーショップでおまけに着けてくれた、ホルスターバッグ型十手収納ケースも渡す。
「これは、この十手を作ってくれたアーティストのお手製。」
アヤメは早速、腰に着けてフィット感を確かめている。そこに、十手を収納したり、取り出したりと楽しそうだ。
俺は、そんな二人を奇異のまなざしで見ている客やウエイトレスの視線に気づき、あわててアヤメを制止する。
白鬼に逃げられてから、何となく元気がなかったアヤメが今日は楽しそうで俺は嬉しかった。
アヤメが箱の中身に手を伸ばす。
「あ、気を付けて、これ銀製品だから。この赤い革を巻いている部分を持って。」
アヤメは、赤い革のカバー部分を握り、銀の先の方を俺に向ける。
「アヤメさ。この前、白鬼に負けた時「自分が弱いから逃げられた」って悔しそうだったじゃん。それはそうなんだけど、俺は、アヤメはスピードや瞬発力では、決して白鬼に負けてなかったと思うんだ。あいつが1つ打ち込むときにお前は1.5から2回は打ち込んでたと思う。しかも、アヤメは、あいつの攻撃を正確に避けていた。あいつは、お前からの攻撃を何度か食らってたぜ。白鬼がアヤメに勝っていたのは力だけだった、これは男女の差があるから仕方ないことだと思う。」
「力が弱いってことは、弱いってことじゃない。」
「まぁ、聞いて。時代劇なんかで十手で戦うシーンがないのは、刃先が1mもある日本刀に長さが50㎝程度の十手で戦うのは、明らかに不利だからなんだけど、この前のヴァンパイア同士の戦闘を見たら接近戦だった。それなら、十手は十分に戦いの武器として機能すると思う。これを作ってもらうにあたって、いろいろ調べて戦いに適して携行にも便利な1キュビット(496 mm )にしたんだ。十手の芯部分には、ダイアモンドに次ぐ固さ、高度9のタングステン採用。」
「一宇、、、。」
あれれ、、、まずい。
俺。やっちまったか?やっぱり、誕生日のプレゼントに武器はまずかった?
花とかアクセサリーとか、ぬいぐるみとかいろいろ選択肢はあったのに、、、。
「御用だ!」
そう言ってアヤメは十手を俺に向けてにっこり笑った。
「これ、すごくいいわ。」
俺は、ジュエリーショップでおまけに着けてくれた、ホルスターバッグ型十手収納ケースも渡す。
「これは、この十手を作ってくれたアーティストのお手製。」
アヤメは早速、腰に着けてフィット感を確かめている。そこに、十手を収納したり、取り出したりと楽しそうだ。
俺は、そんな二人を奇異のまなざしで見ている客やウエイトレスの視線に気づき、あわててアヤメを制止する。
白鬼に逃げられてから、何となく元気がなかったアヤメが今日は楽しそうで俺は嬉しかった。
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