73 / 166
時の旅人 ⑦
しおりを挟む
それからも。安芸と爺さんの不自由な純愛は続いた。たまに二人は会い、会えないときも、ポケベルで連絡を取り合う。
爺さんが安芸に仕事の事を尋ねたことがあった。「そのことは、折を見て話そうぞ。」と言われたきりになっている。
そんなある日。突然、安芸から電話が入る。爺さんは飛び上がって喜んだが、電話口の安芸の声は暗く沈んだように聞こえた。
「勝也。お前に行ってほしいところがある。」
「なんだよ安芸。元気ねぇな。調子でも悪いのか?」
「わらわは大丈夫じゃ。どうだ、行ってくれるか?」
「安芸が行けって言うなら、俺はどこにだって行くって知ってるだろ?たとえ火の中、水の中。」
「そうか、それを聞いて安堵したぞ。今回の事は、勝也とわらわの未来がかかっておる。心して参れよ。」
「俺たちの未来って、なんか怖いな。安芸も来るのか?」
「もちろんじゃ。場所と時間を言うぞ。遅れぬようにな。」
住所と時間を言って電話が切られた。安芸と爺ちゃんの未来に関係する重大な事ってなんだ?
安芸は、なんであんなに緊張していたんだ。
「安芸と会えるなら、俺はどこだって言ってやるぜ!」
爺ちゃんが独り言を言う。それは、自分を鼓舞しているようにも聞こえた。
約束の日、当日。爺ちゃんは、何度も地図で場所を確認する。「時間に遅れないよう」安芸に言われたせいか。必要以上に腕時計を見ている。
爺さんは、自分の父親からスーツを借り。ベスパに乗って。家を出でる。途中、バイクで地図を確認しながら到着した先に、俺はめちゃめちゃ驚く。
そこは、刑部家だった。
緊張した爺さんが玄関の呼び鈴を押す。
「どちら様ですか?」
「本田勝也と言います。杜人安芸から今日こちらに伺うように言われてきました。」
「はい。伺っております。少々お待ちください。」
扉が開く。そこに立っていたのは、高梨さんだ。今よりずっと若く見える。
「どうぞ、お入りください。そう緊張なさらなくても、大丈夫でございますよ。」
懐かしさに涙が出そうだ、でも、憑依している俺にそれは不可能か。
「こちらにどうぞ。」
案内された部屋は、俺が面接を受けた部屋、アヤメに初めて会った部屋だ。
コーヒーでもお持ちしましょう。
そう言って。高梨さんが部屋を出て行く。爺さんはかつての俺がそうだったように、部屋の中で小さくなっている。
「お待たせしました。どうぞ。」
高梨さんがコーヒーを出す。
「ありがとうございます。いただきます。」
美味しそうだ。高梨さんのコーヒーが飲みたい、、、。この体になってから、何かを食べたいとか、飲みたいと思わなかったが、今日は高梨さんの入れたコーヒがものすごく飲みたかった。
「すごく、美味しいです。」
爺さんもコーヒーの美味しさがわかるらしい。
「ほほほほ、私の自家焙煎なんですよ。気に入られたのなら、帰りにお土産に差し上げましょう。」
見た目は若いけど、いつもの高梨さんだ。
おや、お客様が見えられたようです。高梨さんが、部屋を出て行く。
次に、入って来たのは、中年の男性と安芸、それと白神だった。安芸は爺さんに負けないほど緊張している。
「初めまして。私は刑部主計と申します。君が、本田勝也君だね。」
「はい。よろしくお願いします。」
刑部主計、って、、たしか、、。(!!!!!。)科捜研のオデコじいさん。アヤメの叔父さんだよな。「第三の目」だっけ、あの変な能力の。この時は、現役の裁判官だよな。なんでこんなところに、、、。
「そんなに緊張しなくっても大丈夫だよ。痛いことをするわけじゃないから。」
そう言って、自分のおでこを爺さんのおでこにくっつける。
「うわっ。」
「うごかないで。」
二人のおでこが離れる。爺さんの気持ちは分かる、、、。突然、中年男性におでこをくっつけられたらビックリするよな。
「わかったよ。安芸ちゃん。」
「それで、刑部様。どうなんじゃ?遠慮はいらん、言ってたも。」
爺さんは、男におでこをつけられたショックと、話が見えずに、口をぽかんと開けたまま黙っている。
「大丈夫だよ。この青年と君は相性がいいようだよ。」
「チッ。」白神が舌打ちをする。
「行儀が悪いぞ、白神。お前は下がっておれ。」
「このことは、私から賢人衆に伝えておきましょう。」
「ありがとう。刑部様。」
「それでは、私はこれで失礼しますよ。後は若いお二人で話し合うと良いでしょう。」
彼が出て行った。
「良かったの。勝也。」
「良かったって何が?」
「お前とわらわの結婚が認められたんじゃ。」
「え?なんで?今のオデコ何?あれが良かったのか?なんでもいいや。安芸、認められたなら善は急げだ。結婚しよう。安芸を幸せにする。俺も幸せになる!」
「気が早いの、勝也は。でも、わらわには、戸籍がないぞ。ヴァンパイアだからの。」
「戸籍なんて関係ない!紙切れ一枚の話だ。俺とお前が一緒にいることが大切なんだから。」
「そうなると、わらわはお前に話さなければならないことがある。」
「話?なに?」
「わらわの仕事についてじゃ。」
「そう言えば、前に聞いたときは教えてくれなかったよな。」
「折を見て話すと言ったろうが、今がその折じゃ。」
「わらわは、門を守る守人じゃ。わらわの名前はそのまま、職業を表しておっての。漢字で書くと杜の都の杜に人じゃが、それは当て字で、実際は守る人と書くのじゃ。」
「それで、その門ってなんなんだよ。」
「悪しき者が出てくる門じゃ。」
「悪しき者?ってなんだよ。」
「言い方が適切かどうかわからんが、魔物じゃな。」
「それが出てくるとどうなるんだ?」
「ヴァンパイアがその悪しき者に侵されて魔に変わるのじゃ。われらヴァンパイアは今は平和に暮らしておるが、魔に侵されたら、人間を襲うようになるじゃろうの。」
「お前も変わっちまうのか?」
「そうならぬよう、わらわが居るのよ。人間とヴァンパイアの安全と平和を守るためにの。そのゲートがあるのが仙台市の定義山のあたりじゃ。」
「定義山ってあの油揚げの有名な?」
「そうじゃ。それと、岐阜にも門がある。岐阜の方には岐阜の守人がおる。わらわの担当は東門と呼ばれる定義山の門の方じゃ。たまに門から魔の者が這い出てくることがあって、そ奴らを退治するのがわらわの役目よ。」
「その仕事、危なくないのかよ。」
「そのように、勝也が心配すると思っての。黙っておったのじゃ。が、嫁の仕事を知らせぬわけにはいかん。だが、案ずるな勝也。わらわは恐ろしく強いぞ。」
そう言って安芸は笑った。
このまま順調にいくと安芸と爺さんは結婚する。そうすと俺は生まれない。生まれないんだから、現代に戻ったらどうなるんだろう。身体はないから、幽霊になるのかな?それとも消えてなくなるのだろうか?
爺さんが安芸に仕事の事を尋ねたことがあった。「そのことは、折を見て話そうぞ。」と言われたきりになっている。
そんなある日。突然、安芸から電話が入る。爺さんは飛び上がって喜んだが、電話口の安芸の声は暗く沈んだように聞こえた。
「勝也。お前に行ってほしいところがある。」
「なんだよ安芸。元気ねぇな。調子でも悪いのか?」
「わらわは大丈夫じゃ。どうだ、行ってくれるか?」
「安芸が行けって言うなら、俺はどこにだって行くって知ってるだろ?たとえ火の中、水の中。」
「そうか、それを聞いて安堵したぞ。今回の事は、勝也とわらわの未来がかかっておる。心して参れよ。」
「俺たちの未来って、なんか怖いな。安芸も来るのか?」
「もちろんじゃ。場所と時間を言うぞ。遅れぬようにな。」
住所と時間を言って電話が切られた。安芸と爺ちゃんの未来に関係する重大な事ってなんだ?
安芸は、なんであんなに緊張していたんだ。
「安芸と会えるなら、俺はどこだって言ってやるぜ!」
爺ちゃんが独り言を言う。それは、自分を鼓舞しているようにも聞こえた。
約束の日、当日。爺ちゃんは、何度も地図で場所を確認する。「時間に遅れないよう」安芸に言われたせいか。必要以上に腕時計を見ている。
爺さんは、自分の父親からスーツを借り。ベスパに乗って。家を出でる。途中、バイクで地図を確認しながら到着した先に、俺はめちゃめちゃ驚く。
そこは、刑部家だった。
緊張した爺さんが玄関の呼び鈴を押す。
「どちら様ですか?」
「本田勝也と言います。杜人安芸から今日こちらに伺うように言われてきました。」
「はい。伺っております。少々お待ちください。」
扉が開く。そこに立っていたのは、高梨さんだ。今よりずっと若く見える。
「どうぞ、お入りください。そう緊張なさらなくても、大丈夫でございますよ。」
懐かしさに涙が出そうだ、でも、憑依している俺にそれは不可能か。
「こちらにどうぞ。」
案内された部屋は、俺が面接を受けた部屋、アヤメに初めて会った部屋だ。
コーヒーでもお持ちしましょう。
そう言って。高梨さんが部屋を出て行く。爺さんはかつての俺がそうだったように、部屋の中で小さくなっている。
「お待たせしました。どうぞ。」
高梨さんがコーヒーを出す。
「ありがとうございます。いただきます。」
美味しそうだ。高梨さんのコーヒーが飲みたい、、、。この体になってから、何かを食べたいとか、飲みたいと思わなかったが、今日は高梨さんの入れたコーヒがものすごく飲みたかった。
「すごく、美味しいです。」
爺さんもコーヒーの美味しさがわかるらしい。
「ほほほほ、私の自家焙煎なんですよ。気に入られたのなら、帰りにお土産に差し上げましょう。」
見た目は若いけど、いつもの高梨さんだ。
おや、お客様が見えられたようです。高梨さんが、部屋を出て行く。
次に、入って来たのは、中年の男性と安芸、それと白神だった。安芸は爺さんに負けないほど緊張している。
「初めまして。私は刑部主計と申します。君が、本田勝也君だね。」
「はい。よろしくお願いします。」
刑部主計、って、、たしか、、。(!!!!!。)科捜研のオデコじいさん。アヤメの叔父さんだよな。「第三の目」だっけ、あの変な能力の。この時は、現役の裁判官だよな。なんでこんなところに、、、。
「そんなに緊張しなくっても大丈夫だよ。痛いことをするわけじゃないから。」
そう言って、自分のおでこを爺さんのおでこにくっつける。
「うわっ。」
「うごかないで。」
二人のおでこが離れる。爺さんの気持ちは分かる、、、。突然、中年男性におでこをくっつけられたらビックリするよな。
「わかったよ。安芸ちゃん。」
「それで、刑部様。どうなんじゃ?遠慮はいらん、言ってたも。」
爺さんは、男におでこをつけられたショックと、話が見えずに、口をぽかんと開けたまま黙っている。
「大丈夫だよ。この青年と君は相性がいいようだよ。」
「チッ。」白神が舌打ちをする。
「行儀が悪いぞ、白神。お前は下がっておれ。」
「このことは、私から賢人衆に伝えておきましょう。」
「ありがとう。刑部様。」
「それでは、私はこれで失礼しますよ。後は若いお二人で話し合うと良いでしょう。」
彼が出て行った。
「良かったの。勝也。」
「良かったって何が?」
「お前とわらわの結婚が認められたんじゃ。」
「え?なんで?今のオデコ何?あれが良かったのか?なんでもいいや。安芸、認められたなら善は急げだ。結婚しよう。安芸を幸せにする。俺も幸せになる!」
「気が早いの、勝也は。でも、わらわには、戸籍がないぞ。ヴァンパイアだからの。」
「戸籍なんて関係ない!紙切れ一枚の話だ。俺とお前が一緒にいることが大切なんだから。」
「そうなると、わらわはお前に話さなければならないことがある。」
「話?なに?」
「わらわの仕事についてじゃ。」
「そう言えば、前に聞いたときは教えてくれなかったよな。」
「折を見て話すと言ったろうが、今がその折じゃ。」
「わらわは、門を守る守人じゃ。わらわの名前はそのまま、職業を表しておっての。漢字で書くと杜の都の杜に人じゃが、それは当て字で、実際は守る人と書くのじゃ。」
「それで、その門ってなんなんだよ。」
「悪しき者が出てくる門じゃ。」
「悪しき者?ってなんだよ。」
「言い方が適切かどうかわからんが、魔物じゃな。」
「それが出てくるとどうなるんだ?」
「ヴァンパイアがその悪しき者に侵されて魔に変わるのじゃ。われらヴァンパイアは今は平和に暮らしておるが、魔に侵されたら、人間を襲うようになるじゃろうの。」
「お前も変わっちまうのか?」
「そうならぬよう、わらわが居るのよ。人間とヴァンパイアの安全と平和を守るためにの。そのゲートがあるのが仙台市の定義山のあたりじゃ。」
「定義山ってあの油揚げの有名な?」
「そうじゃ。それと、岐阜にも門がある。岐阜の方には岐阜の守人がおる。わらわの担当は東門と呼ばれる定義山の門の方じゃ。たまに門から魔の者が這い出てくることがあって、そ奴らを退治するのがわらわの役目よ。」
「その仕事、危なくないのかよ。」
「そのように、勝也が心配すると思っての。黙っておったのじゃ。が、嫁の仕事を知らせぬわけにはいかん。だが、案ずるな勝也。わらわは恐ろしく強いぞ。」
そう言って安芸は笑った。
このまま順調にいくと安芸と爺さんは結婚する。そうすと俺は生まれない。生まれないんだから、現代に戻ったらどうなるんだろう。身体はないから、幽霊になるのかな?それとも消えてなくなるのだろうか?
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち
半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。
最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。
本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。
第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。
どうぞ、お楽しみください。
『愛が揺れるお嬢さん妻』- かわいいひと - 〇
設楽理沙
ライト文芸
♡~好きになった人はクールビューティーなお医者様~♡
やさしくなくて、そっけなくて。なのに時々やさしくて♡
――――― まただ、胸が締め付けられるような・・
そうか、この気持ちは恋しいってことなんだ ―――――
ヤブ医者で不愛想なアイッは年下のクールビューティー。
絶対仲良くなんてなれないって思っていたのに、
遠く遠く、限りなく遠い人だったのに、
わたしにだけ意地悪で・・なのに、
気がつけば、一番近くにいたYO。
幸せあふれる瞬間・・いつもそばで感じていたい
◇ ◇ ◇ ◇
💛画像はAI生成画像 自作
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる