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安い“お躾”
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平日の日の夕方。
わたしは寂れたホテルの一室で、ベッドの上に座っていた。
部屋の隅の床の上には、先程下ろしたばかりの薄汚れた赤いランドセルがポツンと置かれている。
頼りない音を出すエアコンから流れる空気が、ミニスカートを履いたわたしの素足にほんのりと熱を与えてくれていた。
ガチャッ
ノックもなく入り口のドアが開けられると、部屋の中には25歳くらいの綺麗な女の人が入ってくる。
「い、いらっしゃいませ、“お客様”。…今日もどうぞ。よろしくお願いします。」
わたしは素早くソファを立ち、女の人の側によると、頭を下げて“お決まりのセリフ”を口にした。
・・・
…ここは“躾”屋。
17歳以下の子供の“躾”を体験することができる変わったお店だ。
潰れたホテルを買い取っているため、従業員のほとんどが“住み込み”で働いている。
このお店で働く子達はいずれも可愛い容姿で愛嬌が良く、お客様達の“ご要望”に叶っていた。
…だが、わたしの場合は普通の顔に、あまりものを食べていない痩せ細った身体で暗い性格だ。
更に他のキャストの年齢は全員15歳以上なのに対し、わたしは12歳と若く、お店で“1番安い料金”でキャストとして働かされている。
このお店で働くことになったきっかけは、両親が事故で亡くなってしまったことだ。
親戚などの当てもなく、どこの養護施設も満員で行き場を失ったわたしを引き取ったのが、このお店だ。
大人になるまでにお金を稼げるということもあり、当時のわたしもお店で働くことに賛成していた。
……だが、実際に働いてみれば、やり場のない怒りを大人達から与えられるだけの“地獄”が待っているだけだった。
長年の“厳しい躾”でわたしの身体は見るも無惨な状態になり、もう二度と元の真っさらな状態に戻ることはないと思っている。
…そして、今部屋に入ってきた女性も、わたしに“躾”を与えるために訪れたお客様なのだ。
・・・
「久しぶりね、あやさ。」
「はい、…お久しぶりです。」
「相変わらず愛嬌のない子ね、少しは他の子を見習ったらどうなの?」
「ご、ごめんなさい。」
「頰を出しなさい。その生意気な顔から躾けてあげるわ。」
「…はい。」
逆らう権利のないわたしは腕を後ろに組むと、首をクイッと上げ、希望を失った顔の頰を差し出した。
すでに頬には、昨日別のお客様からいただいた“手形の青痣”がくっきりと残っており、今からその色を更に濃く染められるのだ。
バヂンッ!
「いぎぃっ!?」
…躾の時間中に頬を叩かれることは珍しくない。
最悪、最初から終了時間までずっと“頬のみ”を叩き続けるお客様もいるくらいだ。
それに比べると、今回のお客様は序盤のみ頬を叩くので、まだマシな方だ。
……他のキャストの場合、叩ける部分は“お尻だけ”なのに対し、わたしの場合は目と耳以外の“どこでも”叩くことが許されている。
他の子達に比べると“売り”が少ないわたしには、どうしても“この扱い”を受け入れるしか、生きる道がなかった。
バヂンッ!バヂンッ!
「んっ!くぅぅっ!!」
続けて同じ部分を2発ぶたれ、わたしの目からは一筋の涙がつぅっと落ちる。
もともと“触るだけ”でも鈍い痛みを伴う頬からは、“危険信号”とも感じられる激痛が送られてきた。
…だが、わたしは後ろに組んだ手で庇わずに、その無防備な頬を晒し続ける。
……こうしないと“どんな目”にあうかは、短くない躾の時間で嫌というほど教えられてきた。
バヂンッ!バヂンッ!バッヂィィンッ!!
「あ゛っ!…ぐうぅっ!?」
より激しさを増した痛みが与えられ、わたしの身体がふらつく。
当たりどころが悪かったのか、鼻からはつうっと鼻血が流れ、“茶色のシミ”が残る黄ばんだ服にまた一つ、跡を残し始める。
頬からは“ズキズキ”とした痛みが感じられ、わたしは叫び声を堪えるのがやっとの状態だ。
「……いいわ。次は下半身を躾けてあげる。下に来てる服を靴下以外全て脱いで、“お立たせの姿勢”になりなさい。」
「…はい、顔への躾、…ありがとうございまじた…。下半身の躾もどうか、お願いします。」
心にもない乾いたセリフを言い終えると、わたしは腰に巻いたベルトを外し、ソファの上に置く。
そして水色のスカートを下ろすと、元々は白かった黄ばんだパンツと“痣だらけ”の太ももが顔を出した。
震える両手でパンツを握りゆっくりと下ろすと、今度はより青黒い痣に染まったお尻とお股が晒された。
もはや数えきれないほどの道具の形を写した痣からは、これまで“どのような目”にあってきたかが、ひしひしと伝わってくる。
「相変わらず醜い下半身ね、お股だけは立派な茂みを生やして恥ずかしくないのかしら?」
「ごめんなさい、見苦しい下半身でごめんない…。」
「3年前はあんなに白くて可愛かったのに、今じゃ見る影もないじゃないの。」
「…はい。」
3年前、それはわたしがここで働き始めたころのお話だ。
…わたしが希望を失う原因になった“あの人”と出会った時期でもある。
「…早く“お立たせ”の姿勢になりなさい。」
「はい、…すみません。」
わたしは脱いだスカートとパンツをソファの上に置くと、足を肩幅に開き、両手を頭の上に組む。
「…準備できました。…よろしくお願いします。」
「…じゃあ今日もこの“コード”でしっかり躾けてあげるから、感謝しなさい。」
女の人は手に持ったバックから束ねられた黒い電気コードを取り出す。
…“これ”はわたしのお尻に痣を作り出す原因の一つだ。
女の人は満面の笑みでわたしの横に立ち、腕を高く振り上げた。
ビュッ ビッヂンッ!
「ひいぃぃっ!!」
長年の痛みが蓄積されたお尻の真ん中に当たり、わたしの悲鳴が部屋の中に響き渡った。
お尻には針を刺されるような痛みと焼けつくような熱さが残り、わたしの身体からは脂汗が流れ出す。
ビッヂンッ!ビッヂィィンッ!!
「ぎゃぁぁあっ!?」
次は両足の太もも裏にコードが当たり、わたしは一瞬呼吸が出来なくなる。
すでに痣の痕が重なった太ももは、他の人が見ると“今どこを叩かれたか”がわからない状態だ。
ビュッ ビッヂィィンッ!!
「あ゛っ…ぎゃぁぁぁあっ!!」
お股全体に広がる激痛に、わたしの姿勢が崩れかける。
女性の象徴であるお股さえも、わたしの場合は青紫色の潰されたような痛々しい見た目で、これまで何度もお客様の顔を曇らせてきた。
ビュッ ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!
「あ゛っ!あ゛ぁっ!!…あぎゃぁぁぁぁぁぁっ!!」
連続でお股を撃ち抜かれる激痛に、わたしの悲鳴がまたしても部屋中に響き渡る。
…このホテルの壁は薄いため、後ほど別の部屋で“躾中”お客様からクレームが来ることは日常茶飯事だ。
「私の躾は痛いでしょ?…どうせ他の客はあんまり“痛くしない”だろうし、今ここでしっかり“反省”しておきなさい。」
ビュッ ビッヂィィンッ!!
「い゛っ!?…いぎゃぁぁぁぁっ!!」
…そんなことはない。
……これまでだって、この女の人よりも更に厳しい躾は何度も行われてきた。
・・・
…昨日来た男性のお客様だって。
…。
「うわっ!?もうお尻痣と傷だらけじゃん……。さすが1番“安い”だけのことはあるな…。」
「…はい、綺麗なお尻じゃなくて、…ごめんなさい。」
四つん這いでお尻を高く突き上げ、足をめいいっぱい開いた姿勢で、わたしはただ震えながら謝っていた。
下半身の“大事なところ”を晒す恥ずかしさよりも、今は“恐怖感”のほうが遥かに勝っている。
「はぁ…。仕方ない、これなら俺も遠慮なくやらせてもらっても問題無さそうだな。」
「……はい、お好きなだけ“お躾”をお願いします…。」
わたしがそうお願いすると、男の人は自分の腰に巻いていたベルトを外し、鞭のようにしならせた。
…その日、わたしの下半身は血が滲むほどの痛みに犯されることになる。
・・
また別の日も…。
「うわっ…ちょ、何これっ!?…いくら1番“安い”からって、初めからこんなボロボロなら気分が萎えるじゃないのっ!!」
「…はい、ボロボロのお尻で、…ごめんなさい。」
前屈みで自分のお尻を鷲掴みにし、めいいっぱい広げた姿勢のわたしへ、20代くらいの女の人はヒステリックに怒り出す。
「…はぁ、こんなことならもう少し値段上げればよかったわ。…1番安いと初めにキャンセルしても返金がないみたいだし。」
「ごめんなさい。……1番安くて、本当にごめんなさい。」
「………この店で“1番痛い道具”を持ってきなさい。…終了時間ギリギリまで、料金分の元は取らせてもらうわよ。」
…その日は一本鞭でわたしの“お尻の穴のみ”を集中的に躾けられる。
……その後、“オーナー”に穴の処置をしてもらうと、「この痕は一生消えないわね」と笑顔で宣言された。
・・
更に別の日も…。
「あら、また他の人にずいぶんと“躾られた”わね。」
「はい…。…緑川様、本日もご指名いただき、ありがとうございます。」
「ふふ、いい挨拶ね。3年間、ほぼ毎日厳しく躾けた甲斐があったわ。」
…そう、この人こそわたしが“希望を失う”原因を作った人物だ。
今日もキツすぎる香水の臭いを漂わせながら、ギラつく瞳をわたしの剥き出しのお股に向けていた。
「…はい、今日も厳しい“お躾”、どうかよろしくお願いします。」
「あ、そうそう…。」
いつものように“心にもない”セリフをいい、レッグアップの姿勢になろうとした時、緑川様は恐ろしい笑みを浮かべる。
そして高そうなバックの中をまさぐると、緑色の棒の束を取り出した。
「今日は貴方の“大好き”なお線香を沢山持ってきてあげたわよ。…これをお店で使えるのは今でも“貴方だけ”だし、下半身の痕をまた沢山増やしてあげるわね。」
「……ぐすっ…。は、はい、“お線香当て”も沢山よろしくお願いします……。」
………その日、わたしの下半身には点のような形の“火傷痕”がいくつも加えられる。
あまりの熱さに大泣きしても、緑川様が持ってきた“72本”のお線香を全て当て終えるまで、今日の躾は終わることがなかった。
・・・
ビュッ ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!
「ぎゃっ!?…いやあ゛ぁぁぁぁっ!!」
わたしが一瞬“現実逃避”をしている間も、お股へのコード打ちは続いている。
覚醒した意識に叩き込まれる痛みに、わたしの身体からは汗が流れ出した。
「いい声ねっ!普段からそのくらい大きな声で接客できるようになりなさいっ!」
ビュッ ビッヂィィンッ!!
「ああ゛ぁぁぁっ!?は、はいぃぃぃっ!!」
「ほらっ!まだまだ終わらないわよっ!!」
ビュッ ビッヂィィンッ!!
「もうやだぁぁぁぁっ!!」
…。
・
…結局、この日はお股を集中的にぶたれ、1日の“お躾”が終わる。
……それから4日間はまともに歩けなくなるが、わたしへのお躾に“休み”が与えられることはなかった。
「完」
わたしは寂れたホテルの一室で、ベッドの上に座っていた。
部屋の隅の床の上には、先程下ろしたばかりの薄汚れた赤いランドセルがポツンと置かれている。
頼りない音を出すエアコンから流れる空気が、ミニスカートを履いたわたしの素足にほんのりと熱を与えてくれていた。
ガチャッ
ノックもなく入り口のドアが開けられると、部屋の中には25歳くらいの綺麗な女の人が入ってくる。
「い、いらっしゃいませ、“お客様”。…今日もどうぞ。よろしくお願いします。」
わたしは素早くソファを立ち、女の人の側によると、頭を下げて“お決まりのセリフ”を口にした。
・・・
…ここは“躾”屋。
17歳以下の子供の“躾”を体験することができる変わったお店だ。
潰れたホテルを買い取っているため、従業員のほとんどが“住み込み”で働いている。
このお店で働く子達はいずれも可愛い容姿で愛嬌が良く、お客様達の“ご要望”に叶っていた。
…だが、わたしの場合は普通の顔に、あまりものを食べていない痩せ細った身体で暗い性格だ。
更に他のキャストの年齢は全員15歳以上なのに対し、わたしは12歳と若く、お店で“1番安い料金”でキャストとして働かされている。
このお店で働くことになったきっかけは、両親が事故で亡くなってしまったことだ。
親戚などの当てもなく、どこの養護施設も満員で行き場を失ったわたしを引き取ったのが、このお店だ。
大人になるまでにお金を稼げるということもあり、当時のわたしもお店で働くことに賛成していた。
……だが、実際に働いてみれば、やり場のない怒りを大人達から与えられるだけの“地獄”が待っているだけだった。
長年の“厳しい躾”でわたしの身体は見るも無惨な状態になり、もう二度と元の真っさらな状態に戻ることはないと思っている。
…そして、今部屋に入ってきた女性も、わたしに“躾”を与えるために訪れたお客様なのだ。
・・・
「久しぶりね、あやさ。」
「はい、…お久しぶりです。」
「相変わらず愛嬌のない子ね、少しは他の子を見習ったらどうなの?」
「ご、ごめんなさい。」
「頰を出しなさい。その生意気な顔から躾けてあげるわ。」
「…はい。」
逆らう権利のないわたしは腕を後ろに組むと、首をクイッと上げ、希望を失った顔の頰を差し出した。
すでに頬には、昨日別のお客様からいただいた“手形の青痣”がくっきりと残っており、今からその色を更に濃く染められるのだ。
バヂンッ!
「いぎぃっ!?」
…躾の時間中に頬を叩かれることは珍しくない。
最悪、最初から終了時間までずっと“頬のみ”を叩き続けるお客様もいるくらいだ。
それに比べると、今回のお客様は序盤のみ頬を叩くので、まだマシな方だ。
……他のキャストの場合、叩ける部分は“お尻だけ”なのに対し、わたしの場合は目と耳以外の“どこでも”叩くことが許されている。
他の子達に比べると“売り”が少ないわたしには、どうしても“この扱い”を受け入れるしか、生きる道がなかった。
バヂンッ!バヂンッ!
「んっ!くぅぅっ!!」
続けて同じ部分を2発ぶたれ、わたしの目からは一筋の涙がつぅっと落ちる。
もともと“触るだけ”でも鈍い痛みを伴う頬からは、“危険信号”とも感じられる激痛が送られてきた。
…だが、わたしは後ろに組んだ手で庇わずに、その無防備な頬を晒し続ける。
……こうしないと“どんな目”にあうかは、短くない躾の時間で嫌というほど教えられてきた。
バヂンッ!バヂンッ!バッヂィィンッ!!
「あ゛っ!…ぐうぅっ!?」
より激しさを増した痛みが与えられ、わたしの身体がふらつく。
当たりどころが悪かったのか、鼻からはつうっと鼻血が流れ、“茶色のシミ”が残る黄ばんだ服にまた一つ、跡を残し始める。
頬からは“ズキズキ”とした痛みが感じられ、わたしは叫び声を堪えるのがやっとの状態だ。
「……いいわ。次は下半身を躾けてあげる。下に来てる服を靴下以外全て脱いで、“お立たせの姿勢”になりなさい。」
「…はい、顔への躾、…ありがとうございまじた…。下半身の躾もどうか、お願いします。」
心にもない乾いたセリフを言い終えると、わたしは腰に巻いたベルトを外し、ソファの上に置く。
そして水色のスカートを下ろすと、元々は白かった黄ばんだパンツと“痣だらけ”の太ももが顔を出した。
震える両手でパンツを握りゆっくりと下ろすと、今度はより青黒い痣に染まったお尻とお股が晒された。
もはや数えきれないほどの道具の形を写した痣からは、これまで“どのような目”にあってきたかが、ひしひしと伝わってくる。
「相変わらず醜い下半身ね、お股だけは立派な茂みを生やして恥ずかしくないのかしら?」
「ごめんなさい、見苦しい下半身でごめんない…。」
「3年前はあんなに白くて可愛かったのに、今じゃ見る影もないじゃないの。」
「…はい。」
3年前、それはわたしがここで働き始めたころのお話だ。
…わたしが希望を失う原因になった“あの人”と出会った時期でもある。
「…早く“お立たせ”の姿勢になりなさい。」
「はい、…すみません。」
わたしは脱いだスカートとパンツをソファの上に置くと、足を肩幅に開き、両手を頭の上に組む。
「…準備できました。…よろしくお願いします。」
「…じゃあ今日もこの“コード”でしっかり躾けてあげるから、感謝しなさい。」
女の人は手に持ったバックから束ねられた黒い電気コードを取り出す。
…“これ”はわたしのお尻に痣を作り出す原因の一つだ。
女の人は満面の笑みでわたしの横に立ち、腕を高く振り上げた。
ビュッ ビッヂンッ!
「ひいぃぃっ!!」
長年の痛みが蓄積されたお尻の真ん中に当たり、わたしの悲鳴が部屋の中に響き渡った。
お尻には針を刺されるような痛みと焼けつくような熱さが残り、わたしの身体からは脂汗が流れ出す。
ビッヂンッ!ビッヂィィンッ!!
「ぎゃぁぁあっ!?」
次は両足の太もも裏にコードが当たり、わたしは一瞬呼吸が出来なくなる。
すでに痣の痕が重なった太ももは、他の人が見ると“今どこを叩かれたか”がわからない状態だ。
ビュッ ビッヂィィンッ!!
「あ゛っ…ぎゃぁぁぁあっ!!」
お股全体に広がる激痛に、わたしの姿勢が崩れかける。
女性の象徴であるお股さえも、わたしの場合は青紫色の潰されたような痛々しい見た目で、これまで何度もお客様の顔を曇らせてきた。
ビュッ ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!
「あ゛っ!あ゛ぁっ!!…あぎゃぁぁぁぁぁぁっ!!」
連続でお股を撃ち抜かれる激痛に、わたしの悲鳴がまたしても部屋中に響き渡る。
…このホテルの壁は薄いため、後ほど別の部屋で“躾中”お客様からクレームが来ることは日常茶飯事だ。
「私の躾は痛いでしょ?…どうせ他の客はあんまり“痛くしない”だろうし、今ここでしっかり“反省”しておきなさい。」
ビュッ ビッヂィィンッ!!
「い゛っ!?…いぎゃぁぁぁぁっ!!」
…そんなことはない。
……これまでだって、この女の人よりも更に厳しい躾は何度も行われてきた。
・・・
…昨日来た男性のお客様だって。
…。
「うわっ!?もうお尻痣と傷だらけじゃん……。さすが1番“安い”だけのことはあるな…。」
「…はい、綺麗なお尻じゃなくて、…ごめんなさい。」
四つん這いでお尻を高く突き上げ、足をめいいっぱい開いた姿勢で、わたしはただ震えながら謝っていた。
下半身の“大事なところ”を晒す恥ずかしさよりも、今は“恐怖感”のほうが遥かに勝っている。
「はぁ…。仕方ない、これなら俺も遠慮なくやらせてもらっても問題無さそうだな。」
「……はい、お好きなだけ“お躾”をお願いします…。」
わたしがそうお願いすると、男の人は自分の腰に巻いていたベルトを外し、鞭のようにしならせた。
…その日、わたしの下半身は血が滲むほどの痛みに犯されることになる。
・・
また別の日も…。
「うわっ…ちょ、何これっ!?…いくら1番“安い”からって、初めからこんなボロボロなら気分が萎えるじゃないのっ!!」
「…はい、ボロボロのお尻で、…ごめんなさい。」
前屈みで自分のお尻を鷲掴みにし、めいいっぱい広げた姿勢のわたしへ、20代くらいの女の人はヒステリックに怒り出す。
「…はぁ、こんなことならもう少し値段上げればよかったわ。…1番安いと初めにキャンセルしても返金がないみたいだし。」
「ごめんなさい。……1番安くて、本当にごめんなさい。」
「………この店で“1番痛い道具”を持ってきなさい。…終了時間ギリギリまで、料金分の元は取らせてもらうわよ。」
…その日は一本鞭でわたしの“お尻の穴のみ”を集中的に躾けられる。
……その後、“オーナー”に穴の処置をしてもらうと、「この痕は一生消えないわね」と笑顔で宣言された。
・・
更に別の日も…。
「あら、また他の人にずいぶんと“躾られた”わね。」
「はい…。…緑川様、本日もご指名いただき、ありがとうございます。」
「ふふ、いい挨拶ね。3年間、ほぼ毎日厳しく躾けた甲斐があったわ。」
…そう、この人こそわたしが“希望を失う”原因を作った人物だ。
今日もキツすぎる香水の臭いを漂わせながら、ギラつく瞳をわたしの剥き出しのお股に向けていた。
「…はい、今日も厳しい“お躾”、どうかよろしくお願いします。」
「あ、そうそう…。」
いつものように“心にもない”セリフをいい、レッグアップの姿勢になろうとした時、緑川様は恐ろしい笑みを浮かべる。
そして高そうなバックの中をまさぐると、緑色の棒の束を取り出した。
「今日は貴方の“大好き”なお線香を沢山持ってきてあげたわよ。…これをお店で使えるのは今でも“貴方だけ”だし、下半身の痕をまた沢山増やしてあげるわね。」
「……ぐすっ…。は、はい、“お線香当て”も沢山よろしくお願いします……。」
………その日、わたしの下半身には点のような形の“火傷痕”がいくつも加えられる。
あまりの熱さに大泣きしても、緑川様が持ってきた“72本”のお線香を全て当て終えるまで、今日の躾は終わることがなかった。
・・・
ビュッ ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!
「ぎゃっ!?…いやあ゛ぁぁぁぁっ!!」
わたしが一瞬“現実逃避”をしている間も、お股へのコード打ちは続いている。
覚醒した意識に叩き込まれる痛みに、わたしの身体からは汗が流れ出した。
「いい声ねっ!普段からそのくらい大きな声で接客できるようになりなさいっ!」
ビュッ ビッヂィィンッ!!
「ああ゛ぁぁぁっ!?は、はいぃぃぃっ!!」
「ほらっ!まだまだ終わらないわよっ!!」
ビュッ ビッヂィィンッ!!
「もうやだぁぁぁぁっ!!」
…。
・
…結局、この日はお股を集中的にぶたれ、1日の“お躾”が終わる。
……それから4日間はまともに歩けなくなるが、わたしへのお躾に“休み”が与えられることはなかった。
「完」
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