異世界は夢

39

私は田中雅美。

「…ごめんね。お姉さん…」
「何故君が謝るんだ？」
「だって…辛そうな顔をしてるから…」

そりゃあ魔族を殺す代わりに…

「でもこれで…村に平和がきたから…お姉さん。ありがとう…」
「この最期で君は満足なんか？」

その問いに返答はない。

「おいで。」

その代わりに翼が現れた。

この村は、意外と平和だった。
普通に復興していた。
私は存在してないみたいだった。
天使ちゃんも、最初から存在していないみたいだった。
説教したあの子供は、私に隠れてこう言った。

「やっぱり、化け物じゃん。お姉ちゃんも…化け物みたい。」

私は反論できなくて、聞かなかったことにして、私はこの村を去った。
はい、今回も移動シーンはカットです。

「はい、着きました。まだ町だけど。」

街はいつ着くんやー！
もういいもん！ふて寝するから！



「負けてるわよ？あの子。」
「ダサいですね。仕方ありません。そろそろ敗北を味わせてあげますか。来なさい。TM-P94。」
「マスター。ご命令を。」
「田中雅美を殺せ。」
「御意。」
「えー？この子が殺したら面倒じゃない？」
「幾らでも使えるので問題なしです。」