義理の兄に恋をした

香月 咲乃

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28 カラオケで……

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 練習試合の後、2人は仲良く下校していた。
 早希につけられていることを知らずに……。

「——りょうちゃん、今日は塾ないし今日はどこかに寄らない? これから受験で忙しくなるし……制服デートしたいなーって」
「いいよ。可愛いひまりのお願いだからな」

 ひまりは顔を赤くした。

 ——もう、そんなかっこいい顔で言わないで……デートどころじゃなくなるよ……。


 2人きりでゆっくり過ごしたかったので、2人はカラオケ店へ向かった。
 離れて尾行していた早希もその後入店する……。





 カラオケ店。

 部屋に入ると、涼太はすぐに電気を消し、壁の隅にひまりを押しやった。
 扉の窓から見えない場所で舌を絡める。

 部屋にはいやらしいキスの音が響き渡る。

「ここではキスだけな」
「うん」

 そう言いつつ、涼太はスカートの下に手を伸ばした。

「あっ、りょうちゃん……」

 涼太はひまりのショーツを下ろした。

「足上げて」
「うん……」

 涼太は濡れたショーツを少し嗅いだ後、ポケットにしまい込んだ。

「家に帰ったらすぐにできるだろ? ひまり、もう我慢できないみたいだけど……」

 ひまりは顔を真っ赤にして俯いた。

「ほら、せっかくだから、1時間だけ歌うぞ」
「うん」

 2人はその後、歌い始めた。
 手を握ったり、肩を抱いたり……時にはキスをしながら。
 ひまりはその間、ずっと濡れた部分がムズムズしてた。


 しばらくして、早希は2人の部屋を突き止めた。
 様子を窺うと……。
 ちょうど歌い終わった涼太はひまりに顔を近づけ、キスをしていた。

 ——うそっ……。

 早希はショックを受け、退店した。





 涼太とひまりがカラオケ店から出てくると——。
 
「——涼太」

 待ち伏せしていた早希が声をかけて来た。

「橘さん……」

 涼太は迷惑そうに早希を苗字で呼んだ。
 下の名前で呼ばれないことに早希はショックを受ける。

「早希でいいのに」
「湊の彼女だから馴れ馴れしいのも悪いだろ?」

 早希は顔を曇らせる。

「2人って、兄妹なんだよね?」
「そうだけど?」
「なのに、キスするんだ?」

 涼太は平静を装っていたが、ひまりは顔を強張らせた。
 ひまりの様子を見て早希は口角を上げる。

 ——この兄妹を引き裂いてやる……。妹をズタズタに……。

「——だからなに?」

 涼太の一言で早希は口ごもった。

「えっ……だって……兄妹で普通そんなことしないでしょ?」
「普通って何? 俺たち仲良いから、海外の人みたいに濃厚なボディタッチとかするよ。キスも当然」

 そう言うと、涼太は横からひまりを抱きしめた。
 ひまりはどうにか平静を装うと必死だが、顔は少し赤い。

「ひまりだけじゃなくて、親とのキスも日常であるから。追求しても意味ないよ。もう行くわ。ひまり、行くぞ」
「うん……」

 涼太はひまりの腰に手を回し、その場から離れた。

「なん……で……」

 ——私ばっかり惨めじゃん。

 早希はその後、湊の家に向かった。


***


 湊の家。

 湊は笑顔で玄関の扉を開けた。

「早希、いらっしゃい。ちょうどよかったよ。今日は親の帰り遅いんだ」

 扉が閉まると同時に早希は湊の口に舌を入れた。
 湊は目を閉じ、舌を激しく絡める。

 その途中——。

 口にしょっぱい液体が入り込んだと思った湊は、キスをしたまま目を開ける。

 ——えっ……?

 早希の目から、涙がぽろぽろとこぼれ落ちていた。

「早希、どうした?」
「もう、どうしていいのかわからない……。こんなこと、湊に言っても仕方ないのに……」

 早希は玄関の床に泣き崩れた。
 湊は早希が落ち着くまで黙ったまま抱きしめた。





 湊の部屋。

 早希が少し落ち着いた後、湊は自分の部屋に早希を連れてきていた。
 早希はベッドの上に座り、湊はデスクの椅子に座っている。

「湊、ごめん。私はまだ涼太のこと忘れられなくて……。今日、涼太が妹とカラオケに行くとこ見かけて……キスしてるとこ見ちゃったの。2人に追求したら、普通だって言われて……。意味わかんない!」
「そっか……」

 湊は落ち着いた様子で頷いた。

「驚かないの?」
「俺、涼太と妹の関係のこと聞いてたんだ。親友の俺だから打ち明けてくれたんだけど……2人は血が繋がってないんだって」
「うそ……」

 早希は言葉を失った。

 湊は涼太に早希のことを相談をした時、ひまりと恋人の関係にあるを打ち明けられていた。
 もし必要な場合は早希に言ってもいい、とも言われていた。

「誰にも言うつもりなかったんだけど……。2人は親の再婚で兄妹になったんだよ。ずっと湊は妹のことを家族じゃなくて、異性として見てたみたい。でも、兄妹の関係を崩すわけにはいかないから、我慢してたらしいよ。最近になって、互いの想いが通じ合って付き合い始めたって聞いた」

 早希は悔し涙を流す。

「勝てないじゃん……」

 涼太が妹をどれだけ好きなのかは嫌でも伝わっていたので、負けを認めざるを得なかった。

「俺たちしか知らないことだから、他の奴には絶対に言うなよ。バラして損するのは早希なんだからな?」
「え?」
「自分を貶めたい? そんなことしたら、涼太から軽蔑されるぞ。涼太はそういうやつ大嫌いだから」
「じゃあ……私のこの払いきれない想いはどうしたらいいの……?」

 ——湊に聞いてどうすんのよ……。私、本当にどうしようもない女……。

 湊は泣き崩れる早希を強く抱きしめた。

「早希が涼太のことをまだ好きだってことはわかってた。それでも俺は早希が好きなんだよ」
「湊、なんでこんな私を? 利用してるだけなのに……」
「少しでも早希の苦痛が消えればと思って……」
「湊、優しすぎるよ。私はそれに漬け込んで甘えちゃう……」
「漬け込めよ。俺は全部受け入れる」
「なんで私なの? 他にもっといい子いるのに」
「俺、早希にぞっこんなんだよ。早希しか見えない……」

 早希は自然と湊に腕を回し、強く抱きつく。

「湊……今までごめん」
「俺はそれでいいって言ったろ? でなきゃ、付き合ってないって」
「湊、これからも私を好きでいてくれる?」

 都合のいいことを言っている、とわかっていながらも、早希は湊を手放したくなかった。

「もちろん。俺は早希のこと好きすぎて、早希の気持ちも考えずに付き合ってもらってるくらいだから」

 早希はその言葉でスッと涼太の呪いが消えたような気がした。
 そして、今まで涼太の体を求め続けていた欲求が不思議となくなる。

 ——私、もう涼太のこと吹っ切れたかも……。今さらだけど、湊に恋しちゃったかも。祥哉くんとの関係を切ろう……。

「湊、私を湊で満たしてよ」
「いいよ」

 2人は舌を絡める。
 早希の服の下に手を入れ、胸を激しく揉みしだく。

「早希、大好き……」

 湊はその後、入念に早希の身体中を愛撫する。

「あっ! あんっ!」

 ——湊、私のことすごく求めてくれてる。湊をいっぱい傷つけたのに。ごめん、これからは湊だけを見るから。だから、私をもっと好きになって。

 涼太のことを考えないと濡れなかった早希が、今は湊のことだけを考えて液体を溢れさせる。

「湊……」

 シている最中、湊は初めて自分の名前を呼ばれた。
 今まではずっとどこか冷めた感じだった早希が、激しく自分を求めてくることに湊は高揚する。

「あっ! あんっ、あんっ! 湊、いい!」

 湊は早希の濡れた部分やうしろ穴を舐め回す。
 早希は激しく乱れ、湊の舌に溺れる。

「あんっ! あっ……」

 早希は初めて液体を吹き出した。
 湊は嬉しくて、それを吸いつくす。 

 ——やばい……湊……。

「湊……次は私がする」

 早希は初めて湊の硬くなったものを口に含んだ。
 好きでもない男のものを口に挟むことを嫌がっていたが、今は違う。
 湊に気持ちよくなって欲しくて、早希は必死にしゃぶりつく。

 ——湊、これから私は湊だけに尽くすよ。今はおこがましくて『好き』なんて言えないけど、もう好きになっちゃったから……。いつか堂々と好きって言える日が来るといいな……。

「あ……早希、気持ちよすぎ……出そう……」
「いいよ。飲みたい」

 湊は早希の言葉で高揚し、一気に放出した。

「早希、大好き。これからもずっと……」
「湊、ありがとう。これからもよろしくね」
 
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