53 / 58
52 湊の決意2
しおりを挟む「ああー! ああっ!」
早希はベッドの上で大きな喘ぎ声を出していた。
「早希っ、んっ!」
湊は四つん這いになった早希の腰を掴み、後ろの穴を突いていた。
「湊……ああんっ!」
「俺、イク……」
早希は法悦の笑みを浮かべてベッドにへたり込んだ。
「最高だったよ、湊」
「俺も同じ気分」
湊は嬉しそうに笑みを浮かべた。
「そういえば、さっき話そうとしてたことはなんだったの?」
湊は顔を強張らせた。
「あー、実は……俺、進路変えようと思って」
「どこ?」
「カナダの大学」
早希は慌てて起き上がり、ベッドの上で胡座をかいていた湊の両肩を掴む。
「え!? 何で急に……?」
湊は気まずそうに目を逸らした。
「1年の時に短期で交換留学したことがあってさ、ずっと漠然と憧れはあったんだよ」
「知らなかった……でも、受験勉強始めてなかった?」
「まあ、あっちの大学で必要なことを重点的にね。今は英会話の学校も行き始めたんだ」
「日本の大学は受けないの?」
「うん。負担になるだけだし」
「日本の大学を卒業してから海外に行く人もいるよね?」
「それも考えたんだけど、日本の卒業資格ってあまり評価されなくて」
「そっか……もう揺るがなそうだね」
早希は肩を落とした。
「うん。明日、先生に相談するつもり」
「そっか……じゃあ、別れよ!」
早希はニコリと笑顔を浮かべた。
「早希……」
湊は覚悟していたので、そこまで驚かなかった。
「実は私もね、進路変えたの。私立にするつもりだったけど、国立を目指すことにしたの」
「え?」
「あー、湊に合わせようとしたわけじゃないよ。私にも目標ができてね。そしたら、結構成績が上がったの。先生は今の状態をキープすればいけるかも、って言ってくれたの」
「目標って?」
「医学部。……っぽくないでしょ?」
早希は少し顔を赤くしながら言った。
「全然。早希は手が器用だから外科医が向いてるかもよ」
「うん……なれるといいな……。私ね、現役合格するつもりだから。だから、湊とこうしてる時間はもう持てないと思う」
早希は真剣なまさざしを湊に向ける。
「わかった。俺も留学に向けて集中するよ」
「うん」
「早希、最後にもう一度抱かせてほしい……」
「いいよ。最後の湊をちょうだい」
2人は顔を近づけ、唇を合わせた。
互いの舌を忘れないようにしつこく絡める。
互いの唾液を惜しむように吸い付く。
今までで一番気持ちのいいキスは早希をイかせた。
「あっ、んっ……」
「早希……」
湊は早希の身体中にキスマークをつけた。
どれだけ早希のことが好きだったかを知らしめるために。
早希も同様に湊にたくさんのキスマークをつけた。
「あっ、ああっ、あんっ!」
体を離したくなくて、湊は早希の中になかなか挿れない。
早希も同様に中よりも別の場所を求める。
2人は頭では別れるつもりでいても、体は離れたくないと主張していた。
「早希……」
「湊……」
いつもなら、名前の後に『大好き』という言葉をつけるのに、2人は敢えて言わない。
言ってしまうと、絶対に別れられないとわかっていたからだ。
長い時間をかけて湊と早希は1つになり、最後の最高の絶頂を迎えた。
「湊、あなたは私の最高の男だった。一生忘れないから。本当の『好き』を教えてくれてありがとう」
6
あなたにおすすめの小説
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
【完結】女当主は義弟の手で花開く
はるみさ
恋愛
シャノンは若干25歳でありながら、プレスコット伯爵家の女当主。男勝りな彼女は、由緒ある伯爵家の当主として男性と互角に渡り合っていた。しかし、そんな彼女には結婚という大きな悩みが。伯爵家の血筋を残すためにも結婚しなくてはと思うが、全く相手が見つからない。途方に暮れていたその時……「義姉さん、それ僕でいいんじゃない?」昔拾ってあげた血の繋がりのない美しく成長した義弟からまさかの提案……!?
恋に臆病な姉と、一途に義姉を想い続けてきた義弟の大人の恋物語。
※他サイトにも掲載しています。
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる