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魔物退治編
話の顛末~魔物退治編
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禁呪、『黒い深淵』。
このいかにもやっつけ感があり、中二くさそうな名前が、今回のマイクロブラックホールにつけられた魔法名である。
まあ、そのままな名前だ。
「勇者ノアえもん殿のご入場!!」
その掛け声でリリアは我に返った。
(ノアえもん・・・ねえ。どこのネコ型ロボットなのかと。)
そう心の中で突っ込みながら勇者と従者が歩いてくるのを見る。
(・・・え?)
勇者は姉の召喚獣そのものだったし、従者はかつての自分の兄だったのだ。
爵位授与の儀式中、じーと見ていると兄そっくりの従者は居心地悪そうに眼をそらした。
それだけでリリアの中では99%兄である。
それに魔力だ。
どこにいてもネビラの魔力は分かる。
そして今、その魔力はその従者から発信されていた。
ちなみに姉の召喚獣の姿はリリアしか知らない。
他の者は光の何かとしか認識しなかったようである。
(・・・変身魔法・・・・。)
リリアはそう思ってたが実際は認識阻害魔法である。
「そこな少年。」父皇はその従者に言った。
「そなたの髪は珍しいのう。黒い髪とか。」
「はい。はるか東方の島国出身でございます。」
父皇は娘だと気が付かずに問うた。
「はるか東方に島国があるのか。良い国なのか?」
「はい。災害はございますが食べ物なども大変にうまい国だと自負しております。」
「そこの国の民はそなたのように黒い髪をしておるのか。」
「はい。」
そのやり取りを複雑な気分で聞いてるリリアであった。
どこの国のことを言ってるのかわかったのだ。
自分自身のかつての祖国であり、この世界には存在しない国だ。
「いつか行ってみたいものだのう。その国の名は?」
「・・・ジパングと申します。」
従者の黒髪の少年はやや躊躇したがそう答えた。
「ジパング・・・。後ほどその国の話をしてくれんか?」
「御意に。」
このいかにもやっつけ感があり、中二くさそうな名前が、今回のマイクロブラックホールにつけられた魔法名である。
まあ、そのままな名前だ。
「勇者ノアえもん殿のご入場!!」
その掛け声でリリアは我に返った。
(ノアえもん・・・ねえ。どこのネコ型ロボットなのかと。)
そう心の中で突っ込みながら勇者と従者が歩いてくるのを見る。
(・・・え?)
勇者は姉の召喚獣そのものだったし、従者はかつての自分の兄だったのだ。
爵位授与の儀式中、じーと見ていると兄そっくりの従者は居心地悪そうに眼をそらした。
それだけでリリアの中では99%兄である。
それに魔力だ。
どこにいてもネビラの魔力は分かる。
そして今、その魔力はその従者から発信されていた。
ちなみに姉の召喚獣の姿はリリアしか知らない。
他の者は光の何かとしか認識しなかったようである。
(・・・変身魔法・・・・。)
リリアはそう思ってたが実際は認識阻害魔法である。
「そこな少年。」父皇はその従者に言った。
「そなたの髪は珍しいのう。黒い髪とか。」
「はい。はるか東方の島国出身でございます。」
父皇は娘だと気が付かずに問うた。
「はるか東方に島国があるのか。良い国なのか?」
「はい。災害はございますが食べ物なども大変にうまい国だと自負しております。」
「そこの国の民はそなたのように黒い髪をしておるのか。」
「はい。」
そのやり取りを複雑な気分で聞いてるリリアであった。
どこの国のことを言ってるのかわかったのだ。
自分自身のかつての祖国であり、この世界には存在しない国だ。
「いつか行ってみたいものだのう。その国の名は?」
「・・・ジパングと申します。」
従者の黒髪の少年はやや躊躇したがそう答えた。
「ジパング・・・。後ほどその国の話をしてくれんか?」
「御意に。」
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