僕の宝物はみんなの所有物

まつも☆きらら

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俺の居場所

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「た~から、一緒にご飯食べよ」

昼休みに入るや否や、匠が教室に入って来て俺の方へと歩いてきた。

「・・・・・いいけど・・・・・」

「うし、屋上いこ」

ニコニコしながら俺の手を握り、そのまま教室を出る。

クラスメイト達もこの光景に慣れたのか、「いってら」と笑顔で見送られる。



「お!今日は弁当かー!うまそうだな、その卵焼き」

「・・・食べる?」

「え、いいの?やった!いただきまあす!」

「・・・・匠は、同じクラスの人とご飯食べたりしないの?」

「んー?だって同じクラスに友達いねえもん」

「そんなことないだろ?」

いつも穏やかで、誰とでも仲良くなれそうな感じだ。

この人を嫌いになる人なんていないだろう。

「んふふ。普通にみんな仲いいよ。でも友達かって言われたら、ちょっとちげえんだよな」

「・・・・どゆこと?」

「なんだろうな。みんなお坊ちゃん育ちで悪いやつはいねえけど・・・・本音で話せるやつはいないって感じかな」

「本音・・・・・」



ドキッとした。

前にいた学校を思い出す。

友達だと、思ってた。

みんないつも笑ってて

でも・・・・・

その輪の中にいると思っていたのは俺だけだった。

本当は

俺だけがいつも蚊帳の外だったんだ・・・・・




「俺の友達はね、生徒会のやつらだけ」

「生徒会の・・・・?」

「いつも一緒にいるわけじゃない。でも、あそこにはいつも俺の居場所があんだ」

嬉しそうに匠は笑うと、俺の手の中のおにぎりにかぶりついた。

「ん、うま」

「・・・・ただの塩結びだよ」

「うん、美味い。塩がちょうどいい」

「・・・・あそこに・・・・」

「ん?」

「俺の居場所もある・・・・?」

俺の言葉に、匠がちょっと瞬きをして俺を見た。

そして、にっこりと笑う。

「うん。とっておきの特等席が、あるよ」

「特等席じゃなくていい。普通の・・・・みんなと同じ席でいい」

みんなと、同じがいいんだ・・・・・・
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