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第21話
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「そういえば、明日休みだね」
唐突に、悠太くんが言った。
結局俺が悠太くんを家まで送って行くことになって。
二人で並んで歩いていた。
「そうだね。どっか出かけたりするの?悠太くん」
「特に予定はないよ。イチは?」
「俺も・・・・特には・・・・」
ちょっとドキッとする。
これは、もしかして・・・・
ワンチャン誘われ待ちだったり・・・・?
「高校生の頃、直くんとよく草野球してたって聞いたよ。今はもうしないの?」
「え・・・そうだね、最近はしなくなったな」
「そうなんだ・・・・。俺も小学生の頃野球やってたけど、直くんに草野球誘われたことないんだよね」
「そうなの?」
「うん。なんで誘ってくれなかったのかなあ」
ちょっとすねたような言い方。
「悠太くんは、誘ってほしかったんだ?」
「・・・・・うん、まあ」
暗がりでもわかる。
朱に染まった頬にちょっと胸が痛む。
「悠太くんは・・・・坂井のこと、大好きだよね」
「そりゃ・・・小さいころから仲良かったし、直くん優しいし。お兄ちゃんみたいなもんだからね。俺、一人っ子だし」
「そっか・・・・そうだよね。そういう意味だよね」
思わずほっと息をつく俺を、悠太くんはちょっと不思議そうに俺を見ていたけれど―――
「・・・・ちょっと、俺んち寄ってく?」
「へ?」
「ふふ、何驚いてんの?明日休みだしさ、この後予定とかあるなら別だけど・・・・ビールくらいなら出すよ?」
「予定なんてないけど・・・・ほんとにいいの?」
「うん、もちろん」
にっこり笑う悠太くん。
たぶん、悠太くんは何も警戒してないよな。
昨日渉くんにキスされたっていうのに、またそういうことがあるかもなんて露ほども思ってないんだ。
俺がどんなに『かわいい』とか言っても、そこに恋愛感情があるなんて思ってもないんだろう・・・・
「じゃあ、お邪魔しようかな」
俺は、そう言って悠太くんに笑顔を向けたのだった・・・・。
唐突に、悠太くんが言った。
結局俺が悠太くんを家まで送って行くことになって。
二人で並んで歩いていた。
「そうだね。どっか出かけたりするの?悠太くん」
「特に予定はないよ。イチは?」
「俺も・・・・特には・・・・」
ちょっとドキッとする。
これは、もしかして・・・・
ワンチャン誘われ待ちだったり・・・・?
「高校生の頃、直くんとよく草野球してたって聞いたよ。今はもうしないの?」
「え・・・そうだね、最近はしなくなったな」
「そうなんだ・・・・。俺も小学生の頃野球やってたけど、直くんに草野球誘われたことないんだよね」
「そうなの?」
「うん。なんで誘ってくれなかったのかなあ」
ちょっとすねたような言い方。
「悠太くんは、誘ってほしかったんだ?」
「・・・・・うん、まあ」
暗がりでもわかる。
朱に染まった頬にちょっと胸が痛む。
「悠太くんは・・・・坂井のこと、大好きだよね」
「そりゃ・・・小さいころから仲良かったし、直くん優しいし。お兄ちゃんみたいなもんだからね。俺、一人っ子だし」
「そっか・・・・そうだよね。そういう意味だよね」
思わずほっと息をつく俺を、悠太くんはちょっと不思議そうに俺を見ていたけれど―――
「・・・・ちょっと、俺んち寄ってく?」
「へ?」
「ふふ、何驚いてんの?明日休みだしさ、この後予定とかあるなら別だけど・・・・ビールくらいなら出すよ?」
「予定なんてないけど・・・・ほんとにいいの?」
「うん、もちろん」
にっこり笑う悠太くん。
たぶん、悠太くんは何も警戒してないよな。
昨日渉くんにキスされたっていうのに、またそういうことがあるかもなんて露ほども思ってないんだ。
俺がどんなに『かわいい』とか言っても、そこに恋愛感情があるなんて思ってもないんだろう・・・・
「じゃあ、お邪魔しようかな」
俺は、そう言って悠太くんに笑顔を向けたのだった・・・・。
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